スポーツ
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スポーツ 2019年09月13日 11時30分
巨人・原監督、優勝目前でまさかの「丸外し」!? 選手時代の”前例”もポストシーズンの判断基準となるか
原辰徳監督(61)が丸佳浩(30)をスタメンから外すことも考えるかもしれない。 マジックナンバーが再点灯したものの、苦しい展開の試合が続いている。マジック再点灯に成功した翌日(9月11日)、後半戦の実質的なエースと言っていい桜井が「4回5失点」と炎上し、大敗を喫した。12日は勝利したものの、「大丈夫なのか?」と5季ぶりの優勝を懸念する声が絶えない。 プロ野球解説者の大半は「優勝はほぼ決まりでしょう」と予想していた。同時に、原巨人の真価が問われるのは優勝した後、つまり、クライマックスシリーズ(以下=CS)と日本シリーズのポストシーズンマッチになるとの指摘もある。 「広島が3位を確保しそうな雰囲気です。このまま行けば、CSファーストステージで広島と2位DeNAが戦い、その勝者が巨人と対戦します。対広島で5年連続負け越しを喫した巨人とすれば、『広島とやりたくない』の心境でしょう」(スポーツ紙記者) それだけではない。丸というと、どうしても昨年の日本シリーズを思い出してしまう。丸は25打数4安打と大不振だった。セ・リーグMVP、打線のポイントセッターである丸を封じ込めたソフトバンク・バッテリーの研究によるものだが、今季の交流戦でも打率2割8分8厘と、パ・リーグの各投手に対し、あまり高い数字を残していない。 広島に詳しいプロ野球解説者がこう言う。 「昨季の日本シリーズでは、丸は完全にタイミングを外されていました。今シーズンですが、広島バッテリーは『丸がどの球種を待っているのか』を考えながら、配球をしています。元同僚なので性格面はよく分かっています」 丸の対広島の打率は、2割6分7厘。シーズン通算では3割0分0厘(9月12日時点)だから、「古巣との対戦は苦手」と見るべきだろう。 丸は巨人打線を牽引してきた中核バッターだ。彼がいなければ、今日の優勝争いはなかったと言っていい。 しかし、CSで苦手の広島とぶつかる可能性が高く、日本シリーズでソフトバンクと再戦する可能性もある。原監督は丸の打順を下げるか、スタメンから外す選択を迫られる時もあるのではないだろうか。 日本シリーズで原監督を語る上で、巨人ファンが真っ先に思い出すのが、1989年だろう。第5戦目、19打席目で出た初安打が満塁ホームラン。自身の前でバッターが敬遠される屈辱も味わった。短期決戦で第4戦まで「ヒットなし」なら、スタメンから外されても文句は言えないはずだ。我慢した藤田元司監督(当時)も立派だが、仮に、丸が短期決戦で苦しんだとしたら、原監督はどうするのだろうか。尊敬する藤田氏の選択に倣うのでは? いずれにせよ、マジックナンバー再点灯後も苦しい試合が続いているため、「CS、日本シリーズでの巨人不利」を予想する声は少なくない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月12日 22時30分
日本行きはもはや「都落ち」ではない! 巨人・クックらメジャーリーガーがNPB入りを希望する理由
「クックが先発登板したって、本当かい?」 巨人のライアン・クック(32)が先発起用されたのは、9月10日だった。4回途中で降板、「次も使う」なる首脳陣の言葉からして、合格点が付けられたようだが、米国の野球取材者は彼の先発転向にかなり驚いていた。 繰り返しになるが、クックはクローザーを予定して獲得した選手だ。しかし、故障と「牽制やクイックモーションを重要視する日本のスタイル」に馴染めず、二軍での調整が長く続いていた。 「クックは『第2のマイコラスになる』と、米国では位置づけられていました。クックは背中の広背筋の怪我、トミー・ジョン手術で右肘にメスを入れるなどし、2016年シーズンから18年途中まで、マイナーで調整程度の登板しかしていません。日本で復活し、レベルアップもして、いずれ、メジャーリーグに帰ってくると…」(米国人ライター) マイコラスは15年から3季、巨人に在籍したピッチャーだ。昨季、メジャーリーグ・カージナルスに復活し、いきなり、最多勝のタイトルも獲得した。巨人移籍前はマイナーとメジャーを行き来する程度だったが、日本の水が合ったのか、「メジャーでも通用する先発投手」に成長した。 「クックは昨年、マリナーズで19試合に登板しましたが、ストレート、変化球ともに故障前とは程遠いものでした」(前出・同) 巨人と契約した18−19年オフ当時、クックのもとには複数のメジャー球団が条件提示をしてきたが、「マイナー契約で様子見」というものばかりだった。「主力投手として扱う」としたのは、巨人だけ。クックとその代理人は巨人を選択したのだが、その理由は、単にマイナー扱いの屈辱を避けたからではなかったという。 「ひと昔前、日本の球団と契約することは『都落ち』のイメージも確かにありました。でも、今は違います。日本はWBCでの優勝が2回、その日本の球団から誘われたのだから、若い選手はプラスに捉えています」(前出・同) マイコラス以外にも、コルビー・ルイス(元広島)、ライアン・ボーグルソン(元阪神、オリックス)などが米球界帰還後に成功を収めている。 「クック自身、先発転向はチャンスだと思ったのでは? 日本でもクローザーとしてはイマイチ。メジャーに帰還できたとしても、30代なので高額年俸は望めず、セットアッパーが限界だったかもしれません。先発投手になれば、クローザーとは異なる好条件も見込めます。米球界では先発投手のほうが高額年俸を勝ち取りやすいので」(プロ野球解説者) 巨人の優勝に貢献したいとの思いもあったはずだ。また、日本の野球を学ぶことが自身のスキルアップにもつながると判断したのだろう。「日本球界が踏み台にされている」と捉える声もあるかもしれないが、日本のプロ野球チームからのオファーを歓迎する雰囲気が米球界に定着したのは喜ばしいことではないだろうか。故障で2年以上投げられなかったクックを蘇生させたことで、日本球界に好印象を抱くメジャーリーガーがもっと増えてくれたら、いいのだが。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月12日 20時35分
ソフトバンク柳田、遂に打率1割…なぜこれほど打てない? 西武との優勝争い、勝利は絶望的か
ソフトバンク・柳田悠岐が不振にあえいでいる。左ひざ裏肉離れにより離脱していた主砲が、一軍に復帰したのは先月21日オリックス戦のこと。しかし、そこから11日西武戦までの16試合で、柳田が残した成績は「.196・3本・5打点・11安打」。打率に関しては、3割どころか2割にも届いていない状況となっている。 11日西武戦は負ければ首位陥落となる重要な一戦だったが、それでも4打数ノーヒットと柳田のバットから快音は聞かれず。その上、6回表一死一、二塁で迎えた第3打席では、せっかくのチャンスを二塁への併殺打で潰してしまった。 首位打者を2回(2015年・2018年)、最高出塁率を4回(2015年〜2018年)獲得した経験を持ち、2015年にはトリプルスリーを達成してもいる柳田。その主力の不振に、ネット上のファンからも「あの柳田がここまで打てなくなるとは」、「バットをただ振り回しているだけのように見える」、「この調子だと残り試合での復調も厳しそう」といった声が数多く寄せられている。 不振が長引いている理由として、考えられるのは復帰があまりにも「早すぎた」こと。柳田は4月7日ロッテ戦で怪我を負い、翌8日に登録を抹消されているが、当初は全治3週間程度の症状と報道されていた。 しかし、その後復帰時期は何度もズレ込み、実際に試合への復帰を果たしたのは先月8日の二軍・広島戦。3週間から4カ月に離脱期間が延びたことを考えると、怪我が想像以上のものだったということは想像に難くない。 にもかかわらず、その後21日に一軍に戻るまで、柳田が二軍での試合に出場したのはわずか6試合。さらに、この6試合の中では、合計で18回しか打席に立っていない(打数は12)。ともすればオフシーズンの期間にも匹敵するような4カ月のブランクを、たったこれだけの調整で取り戻すのは至難の業と言わざるを得ない。 また、復帰以降の柳田は打撃に苦しむ一方で、3つのエラーを記録するなど守備でも安定感を欠いている。このこともまた、柳田の調子・試合勘が戻り切っていない一つの“証拠”と言えるだろう。 不振の柳田を抱えるチームは、復帰以降の16試合(先月21日〜今月11日)で、「7勝9敗・借金2」と連動するかのように苦戦。一方、優勝争いのライバルである西武は、同期間中に「14勝4敗・貯金10」と対照的な好成績。西武の追い上げに焦って柳田を一軍に上げた結果、さらに状況が悪化する最悪の状況となっている。 こうなると柳田をスタメンから外す、もしくは二軍に落とすといったことも選択肢となり得るが、他の一軍主力選手を見ても9月の成績は全員が3割以下。代役となれそうな選手もいない以上、工藤監督をはじめとした首脳陣は、ただただ柳田の復調を祈るほかないのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年09月12日 17時30分
キック界の“ヴァンパイア王子”白鳥大珠、世界一に向けて「もっと騒いでほしい」の真意
「まだまだ盛り上がりが足りないっすね」 8月の会見でキック界の“ヴァンパイア・プリンス”白鳥大珠(TEAM TEPPEN)は明らかに憤っていた。彼はキックボクシング団体RISEのビッグマッチ『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』(16日、千葉・幕張メッセイベントホール大会)のセミファイナルで、“世界一”の称号を懸けて「RISE WORLD SERIES -61kg級世界トーナメント」の決勝戦に臨む。白鳥は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・梅野源治(PHOENIX)を前にして言い放った。 「この対決を今まで予想した人なんて誰もいないと思うし。自分でもやることがあるとは思わなかった。そんな2人が勝ち上がって、僕がレジェンドの梅野選手に挑む。もっと騒いでほしいですよ(笑)」 白鳥は「盛り上がりが足りない」という言葉の真意について、こう口にした。「もっと盛り上がってもおかしくない」という思いとともに「RISEには天心だけじゃなくいい選手がそろっている」という自負もある。 「誰もがやったことがないことをやって、スーパースターになりたい」 これは“王子”がデビューしてから一貫してブレないビジョンだ。それを裏付けるように、今回の一戦について「格闘技界の今後のためにも俺が勝ちます。ここで勝つことで自分が思い描いているストーリーが始まっていくんで。人生を懸けて倒しに行きます」と熱い気持ちを語っている。7.21エディオンアリーナ大阪大会で行われた準決勝で、優勝候補筆頭だったセクサン・オー・クワンムアン(タイ)に大会ベストバウトとも言える展開で勝利したのも自信になっているようだ。 「大珠は梅野をKOします!」 TEAM TEPPENの那須川弘幸会長は、7.21大阪大会を経て、「ヴァンパイアの魂に火がついた」と、日本人相手に無敗を誇る“キング”梅野からKOを奪うと断言。RISEが公式ツイッターアカウントで行っている勝敗予想でも11日午後現在、“王子”が“キング”を上回っている。これを見た“王子”はご満悦の様子だ。 「もちろん倒して勝つところも含めて、湧いてきてます」 前回のセクサン戦は直前まで「勝つ」イメージが湧かなかったようだが、今回は当日に向けて調整するのみ。とはいえ梅野はキック界随一のポイントゲッター。ムエタイのトップファイターならではのテクニックには要注意だ。「(セクサンに勝ったことで)応援してくれたみんなが喜んでくれたのがうれしかった」という“王子”が“キング”を破るようなことがあれば世界一の“王様”という称号もついてくる。キックの神様は“ヴァンパイア・プリンス”にほほえむのか?(どら増田)
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スポーツ 2019年09月12日 11時30分
DeNA、乙坂智のスピードで連敗脱出! 崖っぷちで残ったベイスターズ
本拠地・横浜スタジアムで迎えた首位ジャイアンツと2位ベイスターズとの3連戦。9月10日の初戦、満を持しての中8日で送り込んだエース・今永昇太が7回2失点と好投しながらも、打線の援護なく敗戦。これでゲーム差は5と開き、ハマスタのスタンドからは大逆転優勝への期待が一転、諦めと変わるような大きな溜息に包まれてしまった。 敗戦後、ラミレス監督は「打てないと野球は勝つことは出来ない」とコメントを残したが、その言葉通りに、前日に続いて1番に座った乙坂智が実践して見せた。初回のファーストストライクのカーブをを積極的に振り抜き、あわや先頭打者ホームランの2ベースで、打撃不振にあえぐチームに勢いを付けた。3回には先頭の大和が2ベースで出塁すると、初回と同じく初球のカーブをセーフティ気味のバントで3塁戦に転がし、自らもセーフとなる絶妙の繋ぎの働きでチャンスを広げる。その後、1アウト1-3塁の局面では、4番・筒香嘉智が「打ち損なった」と振り返る浅いライトフライで、サードランナー乙坂がスタートし、きわどいタイミングながらも上手いスライディングが功を奏し生還。持ち前のスピードで貴重な追加点をもぎ取った。更に6回にもライト前にヒットを放ち、この日猛打賞の活躍で、5連敗中のチームを救った。 連敗中のチームは、4番に筒香が復帰し打点を稼ぐことを期待されたが、1番から3番の出塁率が低く、打線として機能不全に陥っていた。1番に2年目の神里和毅が好調だった際は、攻撃のバリエーションも増えていたが、リードオフマンが固定できなくなってからは、一発頼みの打線の一面が如実になり、相手のピッチャーの調子によっては術中にはまり、単調な攻撃になるケースも目立っていた。 乙坂が1番に起用された理由の一つに、ジャイアンツ戦での打率の高さを買われた面もあるであろうが、2016年には、同級生の桑原将志や2級下の関根大気と共にリードオフマンの座を争ったこともある若手のホープ。地元横浜で生まれ育った乙坂智が、走って飛ばしてベイスターズに旋風を送り込む。取材・文 ・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2019年09月11日 22時30分
元・新日本のKUSHIDAが、元・ドラゲーの戸澤陽と初対決!軽量級ブランドに“昇格”
世界最大のプロレス団体WWEは日本時間12日、軽量級ブランド205Liveを世界配信した。205Liveは今年2月にヒデオ・イタミことKENTAが離脱。現在はクルーザー級王者にまで上り詰めたことがある戸澤陽が、唯一の日本人スーパースターとして活躍している。 この日戸澤は、ブライアン・ケンドリックとタッグを組んで、ジャック・ギャラハーと対戦する予定だったが、ギャラハーが登場すると、「俺が探してきたパートナーを見たら、お前たちは後悔するぞ」とアピール。すると、ファームブランドNXTで連勝街道を進んでいた日本人スーパースターKUSHIDAがサプライズで登場した。 KUSHIDAは新日本プロレスでIWGPジュニアヘビー級王座を6度獲得し、『スーパーJカップ』で優勝した経験がある“軽量級の大物”だ。動向が注目されていたが、結局205Liveに“昇格”し、軽量級戦線を盛り上げていくことになりそうだ。 試合ではKUSHIDAがいきなり関節の取り合いからアームバーでケンドリックに攻め込み。戸澤にハンドスプリング・エルボー、ケンドリックにDDTからのアームバーで反撃。ケンドリックのキャプテン・フックに捕まり、さらにギャラハーが戸澤のランニング・セントーンを食らってリングに取り残される場面もあったが、戸澤の攻撃がケンドリックに誤爆。すかさずKUSHIDAは、戸澤にマサヒロ・タナカを放ち、最後はケンドリックをホバーボードロックで捕まえてギブアップ勝ち。KUSHIDAは205Liveでも連勝街道を歩みそうな勢いだ。 KUSHIDAと、元・ドラゴンゲートの戸澤は、日本マットでは対戦経験がない。世界最高峰の舞台で初顔合わせとなった。今後、日本人対決によるタイトルマッチまで持っていけるか期待したい。(どら増田 / 写真©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.)
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スポーツ 2019年09月11日 21時30分
プロ野球日本シリーズ“地上波放映”で囁かれる「やっぱり長嶋さん頼み」の声
去る8月29日、久々に地上波で巨人戦が放映された。相手はカープ女子で全国区の人気球団となった広島、しかも解説は“ゴジラ”こと松井秀喜氏と前巨人監督の高橋由伸氏。テレビ関係者の期待は大きかったが、視聴率は2ケタにも届かなかった。 「地上波・ゴールデンタイムからプロ野球中継が消えて随分とたちました。プロ野球中継が見たいというファンは衛星放送の専門チャンネルと契約していますし、2ケタには届かなくても健闘したと言えるのでは」(スポーツ紙記者) そんな分析論も聞かれたが、制作サイドのショックは少なくないようだ。 「NPB(日本野球機構)の方は、少なくともテレビ局よりも深刻に捉えていましたよ」(同・記者)どういうことかというと、広島絡みの人気カード、解説にゴジラ松井、高橋の両氏をそろえても視聴率が稼げないとなれば、日本シリーズの放映権販売にも影響しかねないからだ。 「毎年、日本シリーズの放映権を買ってもらおうと、NPBは必至にテレビ各局に訴えています。そもそも、日本シリーズ、オールスター戦を放送する際には『ゲームセットまで中継する』という規則になっています。29日の視聴率が伸び悩んだ理由として、巨人のワンサイドゲームとなってしまい、試合そのものの面白みが失せたことも挙げられます。スポーツ中継の宿命ですよね、事前に試合展開が読めないのは」(NPB関係者) それを補って埋めるのが、有名・人気解説者の役目でもある。そこで浮上してきたのが“レジェンド”長嶋茂雄氏のご登場だ。健康を取り戻しつつあるとウワサされるが、無理はさせられない。しかし、このままペナントレースが進めば、巨人とソフトバンクで日本一を争うことになり、「ONの観戦」は、プロ野球ファンには是が非でも見たいシーンとなるだろう。 「日本シリーズが7試合まで行われるとしたら、初戦と、日本一が決まりそうな6、7試合から売れるんです。2戦目から5戦目のいずれかにONの力を借りることになるかも」(同・関係者) 長嶋氏の存在感の大きさがあらためて分かった。いつまでもON頼みではヨロシクないのだが…。
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スポーツ 2019年09月11日 17時30分
5年ぶりV目前の巨人、クック・高橋ら続々と復活のワケ 「金満」とは裏腹の地道な指導も好影響か
ストレートは“魔球”だ。 DeNA戦で原巨人が逆転勝利を収め、マジックナンバー9が再点灯した。「投」のヒーローは、初先発のライアン・クック(32)と言っていいだろう。 「首脳陣は5イニングを投げさせる予定でしたが、4イニング目の途中で降板。試合後、宮本(和知=55)総合投手コーチが次の先発起用を示唆していました。合格点が付けられたようです」(スポーツ紙記者) クック自身も打ち明けていたが、米国時代に遡っても、先発登板は初めて。過去、プライドが邪魔をして、コンバートや投球フォームの改造を受け入れられずに帰国していく元メジャーリーガーが何人もいた。「モチベーションが上らない」と言って、試合出場を拒んだ助っ人もいたくらいだから、クックは柔軟、かつ温和な性格でもあるようだ。 5年ぶりのリーグ優勝のキーワードは「復活」ではないだろうか。クックのほか、高橋優貴(22)、大竹寛(36)、田口麗斗(23)らが復調している。 「新人の高橋は好スタートを切りましたが、対戦チームに投球パターンを覚えられた途端、勝てなくなり、二軍落ちも経験しました。その高橋が短期間で帰って来ることができたのは『ストレートのキレ』です」(プロ野球解説者) 話は、7月31日に遡る。同日先発の高橋は初回に本塁打2本を食らった。しかし、2イニング目、高橋は“別人”になった。3者凡退に抑えたのだが、走者を置いていない場面でもセットポジションでの投球に変えている。オープン戦に遡っても、「無走者=セットポジション」は“初めて”である。 セットポジションにすれば、ボールを長く持って相手バッターの集中力を削ぐ、あるいは、クイックぎみに投げてタイミングを外すなどの投球テクニックが使える。ベテラン投手が用いる高等手段だ。この時点では「高橋は応急措置として、セットポジションで誤魔化したんだな」と思ったが、実際は違った。チーム関係者によれば、大学時代から取り組んでいた「2段モーション」へのフォーム改造に完全移行するための布石だったという。 「2段モーションにすると、体重移動の際、体に溜めができて、ストレートにキレや威力が増すんです」(関係者) 再びチャンスが巡ってきた8月11日、高橋は約3か月ぶりの勝利を掴んだ。2段モーションもサマになっていた。ストレートで空振りやファールを取るピッチングができたことが勝因だが、「ストレートの重要性」を認識した“意識改革”も影響していた。 「中継ぎで復活した大竹、田口も足を高く上げ、ストレートの威力を高めています」(選出・プロ野球解説者) 短い距離を全力疾走するダッシュ運動の量を増やし、体のキレを取り戻した。 クックも二軍選手に混じっての走り込みをし、牽制球の練習にも時間を割いてきた。こういう巨人二軍の指導状況を聞くと、金満補強の悪いイメージも薄らいでくる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年09月11日 12時00分
阪神 鳥谷「戦力外」 アニキ金本、福留ら外様に掻き回された晩節
看板選手の「退団」が一気に決まってしまった――。長くチームを支え、かつ今季も選手の応援グッズの売り上げがトップを争っている鳥谷敬(38)に対し、「引退勧告」が出されるとは、誰も思わなかっただろう。それも、シーズンの佳境に、「慎重に対処する」と言っていたのに、だ。 「事前に話ができていたんでしょう。先に口外してしまったのは鳥谷の方なので、フロントとして動きやすかったのかもしれません」(在阪記者) 鳥谷の晩節は“外様”に掻き回されたと言っていい。 「岡田式になるか掛布型になるか、今はその二択でしょう」(同) 話は8月25日、神宮球場でのヤクルト戦にさかのぼる。4点ビハインドで迎えた9回表、1死の場面で鳥谷が代打起用された。内野安打を放ったものの、得点には至らずそのままゲームセット。一塁まで全力疾走した鳥谷は試合後、記者団に「神宮どころか、自分が最後の打席になるかもしれないからね」と、自虐的にこぼしたのだ。 額面通りに受け止めれば、“引退表明”だ。 翌26日、阪神ナインは早朝便で甲子園に帰るため、虎の番記者は午前5時に宿舎ホテルを出るところを待ち伏せし、発言の真意を確かめた。 「来年、二軍だったら最後かもしれないということ」 鳥谷は笑顔で“引退”を否定したが、阪神フロントの対応は早かった。別件で都内にいた谷本修球団本部長が「あれだけの選手なので。丁寧にやっていかなアカンと思っています」とコメントしたのだ。 功労者の引き際をめぐる舞台裏について、ベテラン記者が解説する。 「8月29日、鳥谷本人と揚塩健治球団社長、谷本本部長、そして嶌村聡副本部長との4者会談が行われ、そこで引退勧告がなされました。年俸4億円で、今季が5年契約の最終年。打率2割8厘で、本塁打、打点ゼロですから(9月1日時点)、功労者の晩節を汚したくないという意味で、つらい発言がされたようです」 これに対する鳥谷の回答だが、球団社長らがメディアに伝えたところでは、「去就は検討中」のような返事をしたとなっているが、実際は違う。鳥谷は、ハッキリ、即答した。 「他球団に行きます」と…。 シーズン中なので、今後の手続きは、いったんペンディングされた。 「球宴前、鳥谷は矢野燿大監督の指示で、一塁の守備練習を始めました。昨秋、ショート一本でやり直すと話し合って決めたのに、です。鳥谷からすれば、試合に出ることに飢えていたし、出られるのなら『ショートへのこだわりを封印しても』の思いがありました。なのに、球団は新外国人(ソラーテ)を獲得しました。ショートの定位置を獲りつつあった木浪聖也の調子が落ちていたこと、一塁手のマルテの打撃がイマイチだった当時のチーム状況を重ねて考えると、この時点で虎フロントは鳥谷をアテにしていなかったことになります」(同) また当時、矢野監督は鳥谷の二軍降格も検討した。あくまでも「仕切り直し」、「リフレッシュ」が目的だが、チームの勝率は5割ラインを行ったり来たり。復活のための調整で打席を与える余裕はなかった。 「この時点で来年の契約に関する意見交換もされていました」(同) スタメン落ちしても、誰よりも早く球場入りし、黙々とバットを振り続けていた鳥谷。だから、若手からも慕われていたのだが、こんな情報も聞かれた。 「若手を直接叱り、野球論、打撃論を語れるのは、福留孝介の方です。鳥谷に対し、来季の兼任コーチ就任の提案も出たみたいですが、せいぜい守備コーチでしょう。福留に対しては兼任コーチの話もありますが、作戦参謀的な打撃コーチも務まります。これでは鳥谷が格下になってしまいます」(前出・在阪記者) 思えば、鳥谷の悲劇は’16年の「金本政権誕生」とともに始まった。パワー強化を掲げた金本知憲前監督は全選手にウエイトトレーニングを強要。柔らかくボールを捉える鳥谷の打撃にパワーはいらないため、これが一連の打撃低迷に繋がり、不慣れな三塁コンバートやスペア的な二塁手の練習も重なって追い込まれてしまったのだ。連続試合出場の記録をストップさせたのも、金本前監督だった。 「岡田彰布氏のように、他球団で現役を終え、指導者として帰還するのも悪くない。掛布雅之氏のようにトラ一筋を貫くのも美学ですが…」(同) 打点ゼロのベテランにチャンスを与えるとなると、他球団も鳥谷獲得に二の足を踏んでしまう。 「ダメモトでメジャー挑戦をするかもしれません。招待選手として来春のキャンプに参加し、マイナー契約でも米国で野球をやるんです。元々、メジャー志望の強い選手だったし、将来のトラ帰還のためにも、勉強するなら他球団より米国のほうがいいし、彼のメンツも保たれます」(関係者) クールな鳥谷は成績不振を素直に受け止め、球団とは争わないつもりだという。さっそくフロントは引退グッズの検討に入ったとの情報も聞かれたが、鳥谷は虎一筋、2000安打を放った功労者だ。 せめて、感情を逆撫でしないよう、円満な退団劇にしてもらいたいものだ。
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スポーツ 2019年09月11日 11時30分
オリックス、週末に“黒い猛牛”復活!始球式に元SKE48矢方美紀が登板!ハロウィンイベントも開催
オリックスは『Bs夏の陣2019』で着用した“ストロングブラック”ユニフォームを14日から京セラドーム大阪で行われる楽天3連戦で、再び着用すると発表した。関係者の話によると、現在のビジターユニフォームのモチーフになっている2014年のスピリッツユニ(サードユニフォーム)と並ぶぐらい、「選手の評判が良かった」そうで、ユニフォームやTシャツなどが付いてくる特典付きチケットも完売した。大きく巻き返した8月の象徴とも言える“荒ぶる黒い猛牛”をイメージにしたこのユニフォームで、嫌な流れを一気に変えたいところ。関係者は「ホームだと(ビジターユニフォームが黒い)ソフトバンクとロッテ以外の試合しか着れないですけどね」と話していたが、結果的にこの2チーム以外とこのユニフォームで対戦することになった。 また、この3連戦はハロウィンイベント『オリック・オア・オリート』が開催される。イベント開催中の3日間限定でフォトスポットが登場。フォトスポットで撮影した写真をSNSに投稿すると、オリック・オア・オリートオリジナルグッズがもらえるチャンスがあったり、ハロウィン仕様にイラストされた特設パネルで記念撮影を楽しめる他、子どもにはお菓子がプレゼント(各日先着2,000名)など、「京セラドーム大阪でハロウィンを先取りしてみんなで盛り上がろう!」というテーマのもと、野球を見ながらハロウィンが体感出来るイベントとなっている。 さらに、「FWD富士生命デー」として開催される14日は始球式に、タレントの矢方美紀が登板することが決定。矢方は、アイドルグループSKE48を卒業後、乳がんで左乳房の全摘出手術を行っていたことを公表し、現在も乳がんと闘いながら前向きに仕事と治療を両立している。乳がんの早期発見に取り組んでいるFWD富士生命によるセミナーや啓発イベントにて、自らの体験を講演した縁で今回の「FWD富士生命デー」での始球式が実現した。投球内容にも注目だ。 15日の試合終了後には、ライブイベント『ナイトファンタジー』を開催。BsGirls、大阪☆春夏秋冬、堺西高校ダンス部 STORM CREWが出演。当日、先着4,000名に当日2番ゲート内・5番ゲート内・13番ゲート内コンコースにて配布される「グラウンド入場券」を持っていれば、照明を落とした“ライブ仕様”のグラウンド内に入り、約70分に渡るライブパフォーマンスが堪能出来る。毎回人気がある企画なだけに、試合直後のグラウンドに足を踏み入れて、普段見られない角度から京セラドーム大阪の天井を見上げてもらいたい。(どら増田 / 一部写真提供・オリックス・バファローズ)
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2011年06月30日 11時45分
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ランドルフ“再解雇”で分かった横浜の補強ミス
2011年06月30日 08時00分