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西田隆維のマラソン見聞録 第3話「札幌国際ハーフマラソン」

 7月1日(金)〜2日(土)はラジオ出演の仕事で北海道札幌へ飛んだ。東京では連日の茹だるような暑さで少々バテ気味であったが、北海道は梅雨がないだけあってサラッと涼しく夜は肌寒いくらいだ。

 ラジオ出演はFMラジオ・カロスサッポロ「長谷川桂子ドキッ!」という番組で、パーソナリティーの長谷川桂子さんは、シンガーソングライター、琴リスト、北海道鳥取県人会会長兼、その他諸々の多彩な才能の持ち主。緊張していた私を上手くリードしていただき、とても楽しく勉強になったラジオ出演となった。

 ちょうどその翌日にカロスサッポロ・スタジオの隣に位置する円山公園にて『第54回札幌国際ハーフマラソン』が開催された。私も過去何度かエントリーしたことがある。札幌とはいえ、この時期の大会はオンシーズンに比べると気温が高く、走るのには気候が厳しい。思いの外、体力・気力の消耗が激しく「不調なのか!?」と感じてしまうほどだ。自分では常日頃トレーニングをしたり、走り込んだりと精進してきたつもりでも、本調子とは遠い自分に愕然とする。大学の長距離選手や実業団所属の選手など、ある程度マラソンを熟知している者ならば理解しているとは思うが、夏は調整に重点を置くのであって、あくまでも体調をみたり、昨年の走りと比較したり、天候や気温の違いでどのくらいダメージを受けるのか…等、様々な観点から自らを見つめ直す時なのだ。

 おそらく一般の市民ランナーは、ついいつでもベストタイムにこだわってしまうが、この時期はじっと我慢の時。暑さが過ぎてからのオンシーズンに向けて、反省点・改善点を見つけ、そして自分を知り、準備を着々と進めていくことが大切なのである。

 人間はメカではない。毎回、全力・ベストなんて到底無理な話だ。日々、試み、メンテナンスを怠らず、自分への解釈を深めていく──。その積み重ねがいずれ大きな結果、いや、喜びとなって返ってくるのだと思う。

写真:カロスサッポロ・スタジオにて、(左から)長谷川桂子さん、スタッフの方、西田。

<プロフィール>
西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ
陸上長距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。09年2月、現役を引退、俳優に転向する。

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