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懲りぬ亀田興毅! 今回も“勝てる相手”と防衛戦

 亀田ジムが7月2日、会見を開き、WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(24=亀田)が、8月31日、東京・日本武道館で、同級8位のデビッド・デラモーラ(23=メキシコ)と2度目の防衛戦を行うことを発表した。

 挑戦者のデラモーラ(23=メキシコ)は、23戦全勝(16KO)の選手。亀田陣営はこれまで、常に勝てる相手との世界タイトル戦を組んできた。それは、防衛戦しかり、王座決定戦しかり。5月7日、大阪府立体育会館で行われた初防衛戦の挑戦者は同級14位のダニエル・ディアス(ニカラグア)だった。遥かに格下で約1年、リングから遠ざかっていたディアスが相手では、「勝てる相手を探してきた」と言われても仕方がなかった。

 その後、興毅の口からは大物選手の名も挙がったが、今回もまた無名の選手。ランキングは8位と下位だ。戦績だけを見れば、23戦全勝で強豪のように見て取れるが、逆にこの好戦績でランキング8位と低いのが気がかり。現にデラモーラは強豪選手、有名選手との対戦経験がない。WBC傘下の中米連盟バンタム級王者でもあり、伸び盛りの選手であることは確かであろう。ただ、“無敗”といえば、聞こえはいいが、実のところ、どれほどの選手なのか疑問符が付く。

 興毅は「全勝でオレより若いから、いい選手には違いない。でも、上を目指すなら、これぐらいの選手はKOしないとアカン。次につなげる試合にしたい」とKO宣言。
 「年末には『亀田祭り』が予定されています。そこでは、さすがに大物選手とのビッグマッチを実現させたい意向のようです。そこにつなげるために、勝てる相手を選択して、チャンピオンのまま、年末を迎えたいのでしょう」(スポーツライターA氏)
 またぞろ、「相も変わらず、亀田ファミリーは懲りない」との風評が聞こえてきそうだ。
(落合一郎)

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