現在大逆転でのCS進出を目指しているオリックスだが、今月はまだ勝ち星がなく、引き分けを挟んで今季ワーストの8連敗中。最下位に逆戻りしただけではなく、CS圏内の3位ロッテとは6.5ゲーム差となってしまった。先発投手の駒がなかなかそろわない中、近藤、吉田一将、山田修義、山崎福也、神戸文也、海田智行、増井浩俊、そしてクローザーのディクソンら中継ぎ陣が踏ん張って、8月の快進撃を支えてきただけに、闘争心あふれるピッチングでこれまで力投を見せてきた近藤の離脱は、チームにとってダメージは大きいだろう。
近藤は今シーズン、52試合に登板、4勝6敗1セーブ26HP、防御率3.44の成績で、登板数は昨年に並び、キャリアハイだった2017年の55試合の登板数を上回る勢いだった。アクシデントとはいえ悔やまれる離脱だ。ただ、近藤が抜けた「穴」は若い中継ぎのピッチャーにとってはアピールするチャンス。近藤の離脱は残念だが、ファームにはチャンスを狙っているピッチャーがたくさんいるだけに、こういう時こそ“救世主”が現れることを期待しよう。先発投手陣にはシーズン最後の踏ん張りを見せてもらいたい。
(どら増田)