1年生の時に甲子園出場を果たすも、登板する機会はなかったオリックスの岸田護投手は「当時、僕が1年生の時に初めて甲子園に出場したころから考えると、まさか甲子園で優勝して全国1位になるとは思っていなかったので、感慨深いものがありますし、本当にうれしいですね。今や野球の名門高校だと思いますし、岡田(龍生)先生の指導力が日本一だったんだということを後輩たちが証明してくれたんだと思います。大阪大会の時に『頑張ってください』と連絡して以来、岡田先生に連絡できていないので、落ち着いたころに連絡したいと思います」と感慨深げ。
また、甲子園出場こそないものの、高校時代は“浪速のゴジラ”として、桁外れのパワーを誇っていたオリックスのT-岡田外野手は「初優勝おめでとうございます。令和になって初めてという歴史的な大会で母校が初優勝という快挙を達成してくれて、本当に嬉しく思います。僕らの時はなんとか甲子園に出ることが目標でしたが、今では全国区になっていますし、甲子園で優勝することが目標に変わってきているなということを感じます。高校の監督とはたまに連絡を取っていましたが、甲子園に来てからは連絡できていなかったので、まずはラインで『優勝おめでとうございます』と連絡しました」と恩師に祝福のメッセージを送ったことを明かした。
現在の3年生と1年間ともに過ごし、甲子園には夏と春の2回出場し、インパクトを残したロッテの安田尚憲内野手は「本日は練習日で14時には寮に戻っていたので、自室のテレビで試合を見ました。凄く興奮しました。自分が3年生の時の1年生の後輩たちが3年生となって活躍をしている姿を見て、とても嬉しかったですし、何か不思議な感じがしました。岡田監督の嬉しそうな顔を見て自分も嬉しくなりました。監督を中心に日夜、厳しい練習を繰り返してきた成果だと思います。監督は『春のリベンジをしたい』とずっとおっしゃっていました。今回の試合に並々ならぬ決意で挑んでいたと思うので、勝てて本当に嬉しいです。今回の後輩たちの頑張りにボクも強い刺激を受けました。もっともっと努力をして、自分について報道されるのが、この後輩たちへの『おめでとう』コメントだけで終わることがないように精一杯頑張ります(笑)!」と最後は自虐ネタを盛り混ぜながらも、実際に一緒にやっていた選手がいるチームの初優勝はかなり嬉しい様子で、自身も刺激を受けたようだ。
果たして、優勝メンバーの中から何人のプロ選手が登場するのか?先輩たちはプロの世界で再会を果たす日を楽しみにしている。
(どら増田 / 写真・垪和さえ)