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『更迭論』も出た! 阪神株主総会後の真弓監督の奇怪な言動

 阪神タイガースの親会社、阪急阪神ホールディングスの定時株主総会が大荒れとなったのは、既報通り。「選手よりも監督やコーチを補強したら?」なるキツ〜イ株主質問も飛び出し、役員はしどろもどろとなってしまう場面もあったという。

 そんな『監督更迭論』も出た株主総会から2日後の6月18日、真弓明信監督(57)は“奇怪な行動”を見せていた−−。
 その日、阪神はスカウト会議を開いている。「(指名人数を)絞り込む前なので、約300人がリストアップされた状態」(チーム関係者)とのことだが、同会議には真弓監督も出席していたのだ。この時期の『スカウト会議』は、どの球団でも開かれている。しかし、シーズン中であり、現場トップの指揮官が同席することはほとんどない。
 「契約上では来季も真弓監督は阪神の指揮を執るわけですし…。株主、並びにファンへの『真弓続投宣言』だったのかも。少なくとも、『今季中の途中解任はない』というアピールだったのかもしれません」(球界関係者)

 そのスカウト会議後、真弓監督は待ち構えていた一部のトラ番記者たちに「(ドラフト指名選手の希望として)現場の意見を伝えた」と、異例の出席理由を説明した。
 今季のドラフトにおいて、阪神はかなり出遅れていると言う。慢性的な左投手不足を補いたいのはもちろんだが、レギュラー野手陣の高齢化もあり、「野手補強の必要性」を訴える阪神スカウトもいた。投手なのか、野手なのか−−。それすら決められないでいるという(6月上旬)。そういう状況を打破するため、現場指揮官から直接、話を聞いたというのなら、不自然なことではない。
 しかし、真弓監督はトラ番記者たちにこうも答えていた。
 「もちろん。ドラフトですから」
 真弓監督は記者団とのやり取りのなかで、1位指名選手を公表した他球団があることや、東海大学・菅野智之、明治大学・野村祐輔、東洋大学・藤岡貴裕の『ビッグ3投手』についても触れていた。「彼らの指名(競合)はあるのか?」の問いに、「YES」と答えたのだ。「原辰徳監督の甥、菅野投手の指名は親類関係に割って入ることになるが?」とも聞かれ、「ドラフトだから」と“全面戦争”も辞さない強気のコメントを返したという。

 「翌19日、真弓監督は甲子園球場に吉竹春樹二軍監督を呼び寄せています。試合前練習に先駆け、監督室でいろいろと話し合っていました」(前出・関係者)
 吉竹二軍監督は育成方針の確認、調整中の中堅・若手の現状確認を求められたと話していたが…。ドラフト、若手育成への情熱は、『続投の決意表明』とも取れなくはない。
 また、吉竹二軍監督が呼び寄せられた18日は“元身内”星野楽天との対戦だった。前・阪神二軍監督の平田勝男氏も解説の仕事で球場入りしていたが、星野監督は平田氏の顔を見るなり、「よっ、次期監督」と冷やかしていた。星野監督も、先の阪神・株主総会で『真弓更迭論』と『平田待望論』が出たのを耳にしていたのだろう。

 その日の対楽天戦は、雨天コールドで真弓阪神の惜敗。真弓監督は多くを語らずに球場を後にしたが、来季に向けた一連の言動は、後半戦の巻き返しに掛ける決意表明なのか、それとも、“身辺整理”なのか…。いずれにせよ、真弓監督の表情は晴れない。

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