「諸悪の根源は“朝青龍”、さらには外国人力士は“相撲道”を理解するのが難しいとか、外国人差別のような発言を“相撲好き”を語る文化人などが偉そうに話していましたが、この状況ですよ。相撲道とかの前に社会人として法に触れています」(スポーツ紙記者)。確かに、今回の事件は、今まで散々逃げてきた“文化の相違”などはまったく関係のないこと。しかも、名前の挙がっている力士は、あまり多くない幕内の日本人力士の中でも実力者たち。「しかも、親方たちも参加しているんですから。開いた口がふさがりませんよ。これでは弟子も育たないわけですよ」(スポーツ紙記者)
ただ、この問題、スポーツ各紙の1面を連日飾ってもいいようなネタだが、そうはなっていない。「今はサッカーのW杯の真っ最中。予想外に日本がカメルーンに勝ったため、メディアの目はサッカーに向いています。次のオランダ戦。誰よりも日本の活躍を祈っているのは相撲協会関係者かもしれないですね。また注目がずれますから」(スポーツ紙記者)。
しかし、メディアの現場では違う見方もある。「もはや、相撲界に世間もうんざりしているので、どんな問題が起きようとも注目を浴びなくなっている傾向がある。それに朝青龍が問題を起こしても、憎めないキャラクターで1面の絵になりましたが、その彼も引退しましたからね」(スポーツ紙デスク)
日本の相撲界に未来はあるのだろうか…。