その他
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その他 2016年01月09日 12時00分
【不朽の名作】後味は良くないが一見の価値のある作品「海と毒薬」
今回は、1980年代の映画において、リアルな描写で衝撃を与えた、86年公開の『海と毒薬』を紹介する。同作は、戦時中に米軍捕虜を生体解剖した「九州大学生体解剖事件」を元にした遠藤周作著の同名小説が原作だ。 この作品で、重要な点は、演出関係でいうと、手術シーンの描写。ストーリーの方面でいうと、実話を元にした作品なので、いかに医師たちが米軍捕虜の生体解剖に向かっていったのかという部分の説明となっている。 手術シーンに関しては、当時からそのリアルさで評価されていたが、現在においても、かなり強烈なシーンに仕上がっている。撮影する臓器は、豚などを使用し、さらに血液にいたっては血のりでは水での流れ方が違うということで、スタッフから採血した血液を使っていたらしい。本作はモノクロ映画となっているが、このモノクロ演出のおかげで、直接臓器を映すシーンでも、ただグロテスクになることなく、不気味さを醸し出している。 セットも凝っており、当時にならって床に水を常時流した状態の手術室だ。また、道具も今では見たこともないものがそろっている。さらに、医療用語も当時に合わせて古く、ドイツ語主体の表現。しかも変な説明台詞や、BGMもないので、血を拭ったガーゼが水の張った床にポイ捨てされる水音や、骨を砕く音などで、かなり重苦しい空気を出している。これらの要素が合わさり、手術シーンの描写は非常に臨場感を感じる。中でも印象的なのが、米軍捕虜の生体解剖中に行った、心臓を直接マッサージする「開胸式心マッサージ」のシーンで、ネットリとした描写で、実際に解剖に同席しているような気分になってしまう。 ストーリーに関しては、主役に奥田瑛二が演じる勝呂研究生と、渡辺謙の演じる戸田研究生という対照的な価値観のふたりを配置している点に注目だ。 勝呂研究生は別シーンのGHQによる尋問の際に「仕方がなかった」と強調しており、基本的に受動的なスタンスで、この事件に関わることになる。逆に戸田研究生は罪悪を感じないと開き直っており、生体解剖に関しては、B29で爆弾を落としていた相手ということで積極的な参加姿勢を見せる。両者とも、どうかしている参加理由かもしれないが、刻々と悪化する戦況に合わせて、ふたりとも段々とおかしくなっていくので、あり得るかもという説得力がある。この辺りは、心境変化を上手く演じた、役者による力が大きい。 それに加え、この作品は舞台となる医学部内の描き方が強烈だ。まず、戦時中の、それも末期の状態なのに、相変わらず教授などは政争に夢中で、ここだけ戦争中ではないような錯覚を感じる。これは、病院周辺が空襲を受けた後も変わらない。さらに題材の関係上、医学部という、病気を研究する機関という面をこの作品は強調しており、米軍捕虜はもちろんのこと、劇中に登場する結核患者すら、研究材料と扱っている描写もある。序盤で結核患者を、教授が新方式の手術を試したいがために、手術中に殺してしまう描写などがそれだ。主役ふたりの担当教授たちが、人の命すら出世や研究のネタとして使う部分は、ステレオタイプなゲスキャラとして登場する、生体解剖を見学する軍人よりも、超えてはいけない領域を超えてしまった異様な存在に映る。これから殺す事になる、米軍捕虜を、にこやかに迎えるシーンなど、異常さに寒気を覚えるほど際立っている。 個人的には、この異様なシーンの数々をもっと見ていたかった気持ちもある。劇中では、史実で米軍捕虜8人を使った生体解剖のうち、肺と肝臓大部分切除と、心臓停止実験のみが描写されている。他に、史実では代用血液としての利用価値を見るために、血液を薄めた海水の人体注入や、どれだけ失血すれば人間が死ぬのかという実験。さらに脳などの除去実験なども行われたと言われている。この作品の空気感で、このような強烈な内容をやったらどうなったのか。劇中の描写だけでは、物足りない感があるのだ。 他にも、GHQの尋問官役である岡田眞澄や、教授と看護婦の不倫描写に、作品の淡々とした流れを阻害する違和感は覚えるものの、全般を通して社会派系の作品としては見応えのあるものになっている。実はこの作品、公開よりさらに前から、映画化の企画はあがっていたらしいが、重すぎる内容ということで、長年映画化できなかったそうだ。当時でも難しかった題材ということで、今後似たような作品が登場する確率は非常に低いだろう。視聴後の後味は決して良くないが、それでもこの空気感は、国内外の他の映画を探してもなかなか味わえないので、一見の価値ありだ。 なお、史実の「九州大学生体解剖事件」はGHQの調査で直接関わった軍人と医師の5名が絞首刑とされ、他に立ち会った医師18名が有罪判決を受けたが、その後、朝鮮戦争の勃発などによる、政治的な判断もあり、獄中で亡くなった1名を除き、関わった人々全てが恩赦されている。また、劇中にも匂わされていた、人肉食の件は、現在では信ぴょう性の薄さを指摘されている。(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)
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その他 2016年01月08日 15時30分
話題の映画「スターウォーズ/フォースの覚醒」への不満第1位は「今までのストーリーが分からない」
株式会社不満買取センターは、10年ぶり7作品目となるスターウォーズの劇場シリーズ「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」についての不満を2015年12月18日〜12月22日にかけ、合計1,598件集め、テキストマイニング手法により分析した。以下がその結果。【1位】過去の作品を見る必要があることに関する不満(投稿件数:457件 全体の約29%)【2位】過剰宣伝に関する不満(投稿件数:453件 全体の約28%)【3位】コラボ企画の多さに関する不満(投稿件数:191件 全体の約12%)【4位】チケット代の高さに関する不満(投稿件数:187件 全体の約12%)【5位】映画を取り巻く雰囲気に関する不満(投稿件数:130件 全体の約8%) 第1位となった「過去の作品を見る必要があることに関する不満」(投稿件数:457件 全体の約29%)代表的な不満として、「テレビの情報番組で特集されているのを見て、自分も観てみたくなった。しかし、過去の作品を全部観なければいけない気がするので、そう考えると面倒くさくなる」「煽るように世界的に広告を展開しているが、今までシリーズを一回も見た事がなく、過去の作品数も多いため、今更見る気になれない」などがあった。 また第2位の「過剰宣伝に関する不満」として、「人気もあるのはわかるが、回りも宣伝広告も全然興味がない人もたくさんいるのに過剰すぎる気がする」「どこのテレビを見てもスターウォーズの宣伝ばかりでつまらない」などの声があった。 株式会社不満買取センター(本社=東京都新宿区)は、世の中のあらゆる不満を買い取り、データ解析を通じて、企業や社会による不満の解決を支援することで、不満のない社会の実現を目指す。■調査概要調査方法:インターネットによるデータ収集調査対象:「不満買取センター」(http://fumankaitori.com)を利用している不満投稿者1,070人調査期間:2015年12月18日〜2015年12月22日 ※投稿不満計1,598件を抽出し、分析
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その他 2016年01月01日 00時00分
2016年 注目のサブカルネタは?
あけましておめでとうございます。新年一発目のまにあっくコーナーでは、若干歪んだ目線で、2016年注目事柄を紹介する。(斎藤雅道)●庵野秀明氏が総監督の『シン・ゴジラ』は日本怪獣特撮復活の原動力になるのか? 特撮そのものは、CG技術の発達により、邦画で増えている。しかし、本来日本が得意としてきた巨大怪獣モノとなるとまた話が別だ。どこか元気がない。 その流れを払拭できるとすれば庵野秀明総監督、樋口真嗣監督の体制で挑む、今年7月29日公開予定の『シン・ゴジラ』しかないだろう。ちなみに、『進撃の巨人』のファンの人なら知っているだろうが、樋口監督は実写版映画の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』監督をしていたあの監督だ。実写版『進撃の巨人』を批判した人も多いかもしれないが、樋口監督は、名作と名高い、平成ガメラシリーズで、特技監督(特撮技術の担当監督)を担当したこともあり、この分野こそ専門といえる。かなり期待しても良いのではないだろうか? 「シン」とタイトルに書いてあるだけに、どこまで従来の作品と変えてくるかは気になるが。いや、ゴジラシリーズは年代によって作品のテイストが全く違うのもわかってはいるのだが。●アニメ『てーきゅう』がまさかの第7期の突入! 今後どうなるのか? WEBコミック「コミック アース・スター」で連載中の同作のアニメがついに今年から、第7期目に突入する。同作は放送時間5分未満のショートアニメとなっており、畳み掛けるような、明後日の方向すぎるボケと、シュールなギャグのラッシュが特徴だ。その早さは視聴者がツッコミを入れる隙すらも与えない。普通のストーリーモノならば起承転結の流れがあるが、このアニメには基本的に「起」と「転」しか存在しない。あとはちゃんとしたオチをつける訳でもなく投げっぱなしにすることが多い。ひどい時には転・転・転・投げっぱなんてことも。これが慣れるとクセになってくる。 時々3か月程度の中断を挟んだものの、2012年10月の放送開始からほぼ休まず放送を続けてこれたのは、ショートアニメの強みだろうか。単独だと結構困るが、アニメ放送枠合間などにこういったショートアニメが挟まっていると、ついつい観てしまう。今年も同作の作品展開が延命するのか、見守りたいところだ。●日常アニメ難民問題 「難民」とはいっても、祖国を失った人々ではない。実は2013年に放送された『ゆゆ式』あたりから、アニメファンの間で使われるようになった用語だ。これは、少女系キャラクターがほどほどにギャグ要素を交えて日常を送るという、「日常系」アニメを愛好する人々が、そのアニメが最終回を迎えた後に、次の受け入れ作品がない場合を指す。 この日常系アニメを観る感覚というのは、動物番組を観ることにも例えられることがある。ただキャラクターの可愛い姿を見てほっこりしたい人が多いのだ。去年は、『ハロー!! きんいろモザイク』、『のんのんびより りぴーと』、『ご注文はうさぎですか??』など、上手い具合に継投リレーができていたものの、今年は早くも1月期からそのタイプのアニメがなくなりそうだ。果たして今年は、難民安住の地はあるのだろうか?●迫る『ファイナルファンタジーXV』の発売 PS4とXbox One用として年内の発売が予定されている同作は、人気RPGゲーム・ファイナルファンタジーシリーズのナンバリングタイトル15作目にあたる。 形式としては従来のRPGの方式を変えて、アクションRPG方式になるともいわれており、海外のRPGゲームのような、自由度の高いゲーム性になるのではという噂もある。とはいっても、次の新情報の公開は早くても1月末ということで、どういった全容の作品になるのかは不明だ。新たな動きに期待したい。●次に来るアイドル系アニメは? 去年は『ラブライブ!』が話題をさらったアイドル系アニメ作品。しかし、劇場版でストーリーは一応完結となり、同作で誕生したユニット、「μ's(ミューズ)」も、まだ明言はされていないが(もしかしたら紅白歌合戦で明言があるかも)、3月31日・4月1日の東京ドーム公演「μ's Final Love Live! 〜μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜」を最後に解散するのではないかと噂されている。 という訳で、この人気に続くアイドルアニメが今後出るのかということに、16年は注目が集まるだろう。有力なのは、15年2月26日よりの「電撃G's magazine 2015年6月号」(KADOKAWA)でメディアミックス企画が始まった、『ラブライブ!』の妹分にあたる、『ラブライブ!サンシャイン!!』だろうか。既に作中ユニット「Aqours(アクア)」の担当声優も決まり、CDを去年10月にリリースしている。今年アニメ化はまだ早いかもしれないが、もしそうなれば、話題となることは間違いなしだ。 個人的に『ラブライブ!サンシャイン!!』の対抗馬としてあげたいのが、ナナシスこと『Tokyo 7th シスターズ』だ。同作は、アイドルをテーマにしてスマートフォン向けアプリゲームとして展開しており、去年から、「777☆SISTERS」や「Le☆S☆Ca」などゲーム内のユニットがCDリリースなども行っている。雑誌の誌面などで、コミカライズやアイドル紹介なども掲載しており、このメディアミックスの波がアニメまで来るのも時間の問題かと予想される。
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その他 2015年12月31日 10時00分
2015年のゲーム業界は動いたのか? 勝手にランキング形式で紹介!
据え置き、PCゲーム、ネットブラウザゲーム、スマホゲームなどなど、日々めまぐるしい勢いで進化しているゲーム業界。そのゲーム業界で今年起こった話題や事件などを、独断と偏見でランキング形式で紹介する。それでは、いってみよう!10位『マインクラフト』が子供にブーム 既に09年にPC向けゲームとして配信を開始しており、2015年上半期の段階で2000万本を超えているので、今更感はあるが、これが現在は子供たちの間でもヒットしているらしい。『おはスタ』(テレビ東京系)では、週一で特集を組むなど、小学生からの認知度が向上しているとか。自由に建物や作物を作れる同ゲームは子供の想像力も育てるし、親も怒らなそうだ。9位 SMAP・中居正広「デレステ」新CMに出演 Cygames(サイゲームス)の配信している、スマートホン向けゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(通称デレステ)のCMに突如中居が出演し、12月25日頃からTwitterなどで騒然となった。しかもCMでは、同作の女性アイドルキャラが踊る振り付けを完璧にコピーした状態。さらに、『お願い!シンデレラ』、『Star!!』の2曲をあの独特な歌声で披露しているというオマケもついている。ダンスで完璧をアピールし、歌声でほころびを見せるとは…。もはや反則レベルで中居の魅力を凝縮したCMとなっている。おそらくアイドルマスターの世界観でいえば、S級アイドルの実力は問題なく備えているだろう。8位『ガールフレンド(♪)』前代未聞の350時間超えメンテナンス サイバーエージェントが配信しているスマホゲーム『ガールフレンド(♪)』が、12月1日に配信をスタートさせたが、そのわずか4時間後に緊急メンテナンスに突入。その後、約350時間に渡りメンテナンスを続け話題となった。同作は人気を博した『ガールフレンド(仮)』のキャラクターが登場するリズムアクションゲームとなっており、固定ファンも多かったことからTwitterなどでは罵詈雑言があふれた。7位 延期の続く「艦これ」の派生ゲーム DMMと角川ゲームスによる人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん 〜艦これ〜』のPS Vita用ソフト、『艦これ改』の11月26日の発売が2016年2月18日まで延期となってしまった。そもそも、それ以前にも延期をしており、ファミコン・スーパーファミコン時代の某大作RPGゲームを思い出すような展開となっている。ついでに、同作のアーケード版である『艦これアーケード』(アーケードはセガが担当)も年内の稼働を延期しており、現在もファンをやきもきさせている。6位『スプラトゥーン』ヒット 5月28日に任天堂が発売した同ゲームは、「Wii U(ウィー・ユー)」向けソフトとして今年、絶大な人気を博した。イカ人間になったプレイヤーが、お互いに違う色のインクをスプレーで発射したり、ローラーで塗りつぶすなどして陣地を取り合うという単純なゲームだが、4対4での、通信対戦での熱い駆け引きが人気となっている。注目すべきは過去の任天堂の人気キャラクターを一切登場させていないという点だ。既存のキャラクターに頼らずともヒットを生み出せる、任天堂の底力を感じるソフトとなっている。5位『メタルギアソリッドV:ファントムペイン』発売 9月2日に、PS4、Xbox One向けにコナミデジタルエンタテインメントから発売された本作は、最近海外ゲームに押されがちな据え置き機大作ゲームソフト市場の中で、「まだ国内メーカーはやれるんだ」という気を吐いた作品となった。しかし、同ゲーム開発を手がけた小島プロダクションはこの作品を最後に解散。今後の国産大作ゲームがどうなるのか?4位 小島秀夫氏の新スタジオがSCEと契約 前記したメタルギアソリッドシリーズの開発を担当していた小島氏と、小島プロダクションが、SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)と契約すると12月16日に発表。コナミからSCEに活躍の舞台を変え、どういった作品をつくるか、期待がかかる。3位『モンスターストライク』が話題作に ミクシィ内のスタジオ「エックスフラッグ」が13年より配信しているスマホゲーム「モンスト」こと『モンスターストライク』が、これまで不動の地位にいた『パズル&ドラゴンズ』(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)を抜いて、App StoreやGoogle Playのランキング売り上げトップとなった。ユーザーが急激に増えすぎて、8月に開催された「モンストフェスティバル2015」では、特典目当てに来場者が殺到し問題になったことも。スマホゲームの人気持続は、それまでのソーシャルゲームなどと比べると、寿命が長い傾向にあるともいわれる。さらに、他作品とのコラボや、アニメ放送での話題作りなども続けており、このブームはしばらく続きそうだ。2位『モンスターハンタークロス』やはり大ヒットに 11月28日にニンテンドー3DS用ソフトとしてカプコンが発売したモンスターハンターシリーズ最新作『モンスターハンタークロス』は発売初週で148万本超えのセールスを出すなど、シリーズとしての人気の高さをアピールした。旧来からのファンはもちろんのこと、猫型のお供キャラ、アイルーを操作できる「ニャンターモード」も今回から登場するなどし、アイルーの可愛さによる、女性人気もさらに上がりそうだ。1位 岩田聡任天堂代表取締役社長死去 7月11日に胆管腫瘍のため55歳の若さで亡くなった岩田氏。この死は全世界でも大きく報道されることになった。もう、1位はこの出来事しかないだろう。岩田氏は、家庭用ゲーム機の黎明期から、HAL研究所でゲーム開発に携わり、任天堂の社長に就任してからはPR動画の「Nintendo Direct」で自らプレゼンターとして広報活動をするなど、先代の山内溥氏とは違う印象ではあるが、任天堂の顔として強烈な印象を残した。 以上が、勝手のセレクトしたゲーム業界10大事件だ。あくまで独断と偏見なので、あしからず。(雅楽次郎)
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その他 2015年12月30日 13時00分
勝手に選出! 2015年アニメ業界10大ニュース
世間では東京五輪での国立競技場やロゴパクリ問題、集団的自衛権反対デモなど、様々なことが起きた2015年。もちろんアニメ業界でも色々なことがあった。という訳で、2015年のアニメ業界を振り返り、勝手に印象に残った出来事ベスト10を選び振り返ろうと思う。10位 街興し企画アニメポスター撤去 『のうりん』キャラクターを使用した、岐阜県美濃加茂市観光協会のポスターをめぐり、胸部を強調している点がセクハラに当たるなどの批判が相次ぎ、今年12月上旬に撤去された問題は、今後アニメとのコラボによる街興し運動に大きな影響を残すだろう。 今年は他にも三重県志摩市で、似たような抗議で自治体が、海女のキャラクターの協会の公認を撤回したが、このポスターは、イベントで同作のファン呼びこむための「ファン向け」ポスターだったそうだ。それでもダメだったということは、なかなか衝撃的な事件ではないだろうか。9位 例の紐ブーム 今年の4月から6月まで放送されたアニメ、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』に登場する、キャラクター・ヘスティアの服についている紐なのかリボンなのか、よくわからないパーツがなぜか話題となった。 両腕の二の腕あたりから両側に結んでいるような形で、本編中では紐を胸の下に通して、バストを強調するようなカットが多く見られる。この「例の紐」、イラスト投稿サイトで巨乳キャラの胸を強調させるためや、貧乳キャラのイジリ用パーツして使用されることとなり、短期間で爆発的なブームを起こした。また、コスプレイヤーの間でも流行していた。しかし、このブームは一時的だったようで、今は落ち着きを見せている。 個人的には、格闘ゲームシリーズのザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)に登場する八神庵のズボンの両足についている紐だかベルトだかわからない謎装備よりは、「バストを強調する」という意味があるので、まあ使いどころはある気がする。8位 サンリオからの刺客『SHOW BY ROCK!!』のアニメ放送 あのキティーちゃんでおなじみの、サンリオが深夜アニメ枠に送り込んだ刺客ともいえる作品で、今年の4月から6月まで放送した。 実は、サンリオの企画したキャラクターのアニメというのは『おねがいマイメロディ』や、ジュエルペットシリーズなどで、おおよそキッズ向けとは思えないブラックジョークや、パロディーネタ満載の、やりたい放題の展開が特徴となっている。キッズ向けの朝アニメファンには広く知られていたことだが、今回はそのやりたい放題の展開が深夜アニメで披露されることになったのだ。 結果的には、さすがサンリオといえる、キャラクターのキャッチーさと、ぶっ飛んだギャグを織り交ぜた展開が好評を博し、「第30回サンリオキャラクター大賞」では、一般からの投票で、キティーちゃんやぐでたま、マイメロディなどのサンリオ人気キャラを抑えて、同作登場のバンドであるシンガンクリムゾンズが2位にランクイン。また、主人公ポジションであるガールズバンド・プラズマジカも6位にランクインするなどの快挙を起こした。また、この人気を背景に同作はアニメ第2期の制作が決定している。7位 ドラゴンボール再アニメ化 今年7月、『ドラゴンボールGT』以来、約17年ぶりとなる、ドラゴンボールシリーズの地上波放送『ドラゴンボール超』の放送がスタートした。現在は2010年代に入ってから放映された、劇場版作品『神と神』や『復活の「F」』の再構成作品となっているが、今後は、新シリーズの放送が開始されるということなので期待だ。 しかし、過去シリーズのセル画作画に慣れているせいか、デジタル彩色だとまだ違和感がある気もする。あと、本編中の孫悟飯の扱いはなんとかならなかったのだろうか。修行をサボって弱体化したとはいえ、一時期は作中最強キャラだったのに、いまやオチ担当になってしまった。べジータのキャラ崩壊に関しては、過去の劇場版などの影響なのだろうか、意外と楽しく見れてしまう。6位 『ゴッドイーター』アニメ版の放送スケジュール崩壊 バンダイナムコエンターテインメントの同名アクションゲームを原作として今年7月スタートした本作。しかし、放送の初回からクオリティ維持のためということで、スタッフコメントを交えた「特別編」を放送するという前代未聞の滑り出しとなった。 さらにその後も特別編や総集編を計4回を挟むなどし、結局放送終了予定の9月までに、第9話までしか放送出来ず、打ち切りと錯覚するような形で地上波放送を終えた。 ネットでは、「新作ゲームの発表にあわせてアニメの放送を3か月早めてスケジュールが崩壊したのでは」とか、同作を担当した、アニメ制作会社・ufotableが「高クオリティを追求しすぎた結果こうなってしまったのでは」など、憶測が飛んでいるが、真相は定かではない。これは、終盤に製作側の都合のより、計4回総集編が挿入され、結局の地上波では完結せずに終了した03年放送の『ウルフズ・レイン』以来の珍事だったのではないだろうか。人気ゲームの原作でありながら、別の意味で伝説を残した作品となってしまった。 幸い、欠番となっている10〜13話のエピソードは来年3月にTOKYO MX、BS11、バンダイチャンネルなどでの放送が決まっている。OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)での完結になってしまった『ウルフズ・レイン』に比べれば恵まれているといえるかもしれない。5位 過去の有名作品のアニメ化&新規設定を入れての名作のアニメ化 14年末から今年3月まで放送された『寄生獣 セイの格率』、人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの三部を映像化した『ジョジョの奇妙な冒険 -スターダストクルセイダース- エジプト編』や90年〜96年まで週刊少年サンデーの誌面で連載されていた、『うしおととら』など、90年代に流行った原作で映像化されていなかった作品を、アニメ化するというのが目立ったのが今年だった。また、『夜ノヤッターマン』、『ヤングブラックジャック』、『ルパン三世』など、過去に映像化された人気作品の前日談や後日談、新規要素などを盛り込み映像化するという方法が目立ったのも今年の特徴。 海外に目を移せば、洋画では『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『ターミネーター ジェネシス』、『ジュラシックワールド』、そして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』など、過去の人気作品の続編などの公開が目立った。 過去の人気作ということで、ある程度の収益が見込め、企画が通りやすいという事情もあるのだろうが、それにしても今年のアニメ化ラッシュには注目すべきものがあっただろう。あの人気作を産み出したのだから。その作品については後記する。4位 声優の松来未祐さん亡くなる 今年の10月27日に38歳という若さで亡くなった松来さん。しかも、休業を発表したのは7月14日で、まだ出演していたアニメ作品の声も、亡くなる直前まで流れており、11月2日に訃報が報じられた時の衝撃はかなりのものだった。 アニメとしては、初のレギュラーキャラでの出演となった02年の『七人のナナ』の小野寺瞳や、06年の『ふたりはプリキュア Splash Star』のチョッピなど、特徴的な声を活かした、名脇役を演じる声優という印象が強かったので、これからこの声がアニメで聞けないというのは、寂しいものがある。3位『ガールズ&パンツァー 劇場版』公開 「本当に今年中に公開できるのか?」とファンの間でも心配されていた、『ガールズ&パンツァー 劇場版』が11月21日から放映をスタートした。しかも、当初の予定だった放映時間90分という尺を大幅に上回る120分という内容で。 ネタバレを避けつつ、内容を話すが、ただのファンサービス作品には収まらないほど、派手な戦車戦が展開されるので、地上波放送時からのファンならばまず楽しめるだろう。新キャラや新登場の戦車などもあり、その辺りにも注目だ。 アニメのヒット以外にも、同作は戦車プラモデル需要への貢献も大きい。それこそ、アニメに新しい戦車が登場する度にそのキットの売り切れなどが相次いだが、確認してみたところ、今回も作中に登場する、あの快速型の某戦車や、イギリスが開発した某戦車などが、この作品の影響かは定かではないが、ネット通販などで完売していた。2位『おそ松さん』ブーム 前記した過去の有名作品のアニメ化で今年一番の話題となったのが、10月から放送を開始した本作だ。赤塚不二夫原作の『おそ松くん』のキャラクターが、ニートの大人「おそ松さん」になってしまったという設定でストーリーが展開される。制作陣には、数々の暴走ネタで伝説を作った、アニメ『銀魂』を手がけたスタッフが多く参加。今回も、明らかにやり過ぎのパロディーをして、アニメ放送第1話が、DVD・ブルーレイ1巻に収録できないという伝説を早速残している。 同作は特に女性の支持が高く、今月4日に池袋・ナンジャタウンでコラボイベントが開始された際は、深夜組を含む大行列ができたほどだった。他にも21日深夜に放送された、福山潤、小野大輔など、出演声優による第12話「年末スペシャルさん」の副音声コメンタリーでは、「現場で『おそ松さんみてます』って女の人にいわれる」「こんなことは初めてだ」などの発言もあり、かなり話題になっていることがうかがえる。地上波放送は今のところ来年の3月まで続けるとのことなので、今後どうなるか注目したいところ。1位 『ラブライブ! The School Idol Movie』大ヒット 作中ユニットの「μ's(ミューズ)」も「第66回NHK紅白歌合戦」出場を果たしたことだし、今年はもうこれを1位にするしかないだろう。 映画の累計興行収入が28億円を超え、さらに、今月12日発売されたブルーレイディスクも19万枚を超える売り上げ枚数を出すなど話題となっている。この作品、アニメ放送第1期が始まる直前まで、アニメショップなどで、オフィシャルグッズが店舗の片隅の、目立たないところに置いてあったことを目撃した経験のある者としては、予想外すぎる大ヒットだ。 他にも今年は『艦隊これくしょん〜艦これ〜』のアニメ放送や劇場版アニメ作品の好調、『オーバーロード』『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』など、小説投稿サイト発の作品が、アニメ化され人気になるなど、色々な出来事があった。アニメファンにとっては刺激的な1年ではなかっただろうか? それでは皆さんよいお年を。(斎藤雅道)
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その他 2015年12月27日 15時00分
【幻の兵器】関西国際空港メガフロート構想の先行者的存在となった氷の洋上航空基地「氷山空母」
第二次世界大戦中フランスが降伏すると、ドイツ海軍の潜水艦は同国西部の軍港から大西洋へ直に出撃することが可能となった。その上、ドイツ空軍もフランス西部のロリアンを起点とした洋上航空哨戒活動を開始し、イギリスの生命線である北大西洋航路は壊滅の危機に瀕した。 フランスが降伏するまでの間、ドイツ本国から大西洋まで到達するには、どうしても北海かドーバー海峡を経由しなければならなかったため、一部の仮装巡洋艦やポケット戦艦を例外として、ドイツの通商破壊活動はイギリス近海や北海に限定されていたのである。しかし、フランス西部を拠点に活動するならば、イギリス軍が防備を固めている海域を経由することなく、直に大西洋航路を攻撃することが可能となるばかりか、時間と燃料も大幅に節約できるのだ。 事実、ドイツ海、空軍の通商破壊活動は恐るべき威力を発揮し、イギリスは深刻な打撃を受けている。潜水艦による被害に加えてドイツ空軍の洋上哨戒活動も無視できない問題で、航空支援を受けることができなかったイギリスの輸送船団にとっては、わずかな爆弾を散発的に投下する爆撃機でさえ、重大な脅威として受け止めなければならなかった。 もちろん、イギリスも様々な対策を講じており、アイスランドから輸送船団に対する航空支援を実施したほか、カナダ東部のニューファウンドランドにも基地を設営し、洋上航空支援を提供しはじめた。しかし、航続距離の関係から航路全体に渡って航空支援を提供することは不可能で、特にグリーンランドの南東海域は大きな隙間が生じていたため、ドイツの潜水艦にとっては絶好の狩り場となっていたばかりか、補給船との会合点としても利用されていた。 もちろん、イギリスはなんとかしてグリーンランド南東の間隙部を埋めようと試みたのだが、爆撃機が不足している状況下で優れた航続能力を持つ長距離哨戒機を大量に配備することは困難であり、貴重な空母を投入する事はそれよりもはるかに困難だった。そのため、当時のイギリスでは様々な解決法が提案されたが、その中でも最も根本的かつ奇抜なものとして、氷を利用して洋上航空基地を安価に建造し、洋上哨戒機の中継拠点にするというものがあった。 驚くべきことに、この夢想的な提案は軍関係者の目に止まったばかりか、建造を前提とした試験も開始されたのである。素材となる氷は、単に水を低温凝固させただけの「いわゆる氷」とは異なり、おがくずを4〜14%ほど混入させた水を凝固させたもので、発明者の名前から「パイクリート」と呼ばれていた。この「パイクリート」は通常の氷よりもはるかに溶けにくかったばかりか、強度面においても優れていたため、ブロック状に切り出すか、あるいは凝固させた「パイクリート」を使えば、船舶の建造も可能と考えられたのであった。 具体的には、鉄で基礎となる骨組みを構成し、その上に「パイクリート」を張りつけるという工法が提案され、最終的には幅90〜100メートル、全長600メートル程度の巨大な洋上航空基地を建造する予定だった。もちろん、どれほど溶けにくいといっても、常温では「パイクリート」が溶けてしまうため、骨組みとともにパイプを張り巡らせ、そこから冷気を吹きつけて全体を低温に保つ構造となっていた。 また、氷の洋上航空基地は自力航行も可能とされ、蒸気タービンかなにかで推進用モーターに動力を供給し、両舷に各6基、尾部に1基、合計13基あるスクリューで航行する計画だった。最終的に、氷の洋上航空基地は排水量2,000,000トンに達する予定で、巨体を活かして航続能力の優れた陸上用の双発機に発着拠点を提供することで、グリーンランド南東の間隙部を完全にカバーするという壮大な構想が練られていたのである。 カナダのパトリシア湖で実際に「パイクリート」を使った水上構造物を建造し、氷の洋上航空基地が本当に実現可能なのかどうかも含めた、様々な試験が行われた。一説によると、試験に際して建造された構造物は排水量1,000トン、全長183メートル、全幅91メートルの舟型で、起工から2か月で竣工したとされている。試験の結果は良好で、夏季に温度が摂氏15度に達してもなお、構造物の運用には支障がなかったという。 だが、パトリシア湖における試験についてはよくわからない点が多く、先に述べた摂氏15度の温度に耐えたという話にしても、それが気温を示しているのか水温だったのかさえ判然としない。その上、試験の時期についても情報が乏しく、建造にはあまり時間がかからなかったことと、夏季にも試験が実施されたことなどから、少なくとも春またはそれ以前には、作図段階を経て具体的な作業が始まったと推測するのみだ。 そもそも、洋上構造物の名称からして不明点が多く、通説では「ハバクック」となっているが、この名称にしても開発計画全体をさしているのか、洋上構造物固有の名称なのかが判然としないうえ、秘匿名なのか正式名なのかといった部分も不明確だ。ただ、長距離航空機の配備などが進んだことから、氷を使った洋上航空基地の計画が中止され、この奇抜で夢想的なアイディアは実現しなかった事は明白な事実である。 もし、氷で洋上航空基地を建造する計画が実現していたら、それは「氷山空母」と呼ぶにふさわしい存在であり、同時に人類史上最大の洋上建造物となっていただろう。だが、氷の洋上航空基地を運用するためには、数多くの難題を乗り越えなければならないことは明らかで、残念ながら実現の可能性は極めて低かったといえる。 例えば、先述のように構造物を冷却することによって溶解を防ぐとなっているが、内部の湿気を素早く放出しない限り、航空機や内部構造物に霜が付着することは容易に想像可能で、最悪の場合は霜が内部通路を塞いでしまいかねない。その他、構造物に付随する各種施設の固定方法も問題で、単なるリベット止めでは「リベット表面の氷がわずかに溶けただけでも固定力を失う」ため、何か特殊な方法を講じなければならなかっただろう。 とはいえ、試験のみに終わったのは確かで、単に奇想天外なイロモノ計画として一笑に付されることが多い存在でもあるが、関西国際空港に至るメガフロート構想の先行者的存在として、もう少し真面目に評価してもよいのではないかと思う。(隔週日曜日に掲載)
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その他 2015年12月27日 12時00分
【コンピューターゲームの20世紀 62】会話シーンの破壊力はレトロゲー屈指「忍者COPサイゾウ」
ファミコン全盛期には様々なゲームソフトが発売された。『スーパーマリオブラザース』のように、世界中の誰もが知っている名作も数多く誕生した一方、子供たちの心をズタズタに引き裂いた駄作も非常に多い。まさに玉石混淆である。 駄作と呼ばれる作品が、ゲームファンの間ではいわゆるクソゲーと呼ばれているのはご承知のとおり。だが、ひと口にクソゲーと言ってもその性質は様々だ。タイトル画面を見るだけで、あるいはそのBGMを耳にするだけ吐き気をもよおすタイプのゲームもあれば、わりと面白いのに、一部ちょっとアレな部分があって、その評価がひとり歩きした結果、のちにクソゲー(あるいはバカゲー)と呼ばれるようになったゲームも。 今回紹介する『忍者COPサイゾウ』は、後者に属する作品である。その名の通り忍者が活躍するゲームで、ジャンルはアクション。Aボタンを押すとジャンプ、十字キーと組み合わせることで、ハイジャンプ、高所からの飛び降り、前方宙返り、バク転ができる。一方、Bボタンは攻撃用に割り当てられており、敵が遠くにいる場合は手裏剣を、近接戦闘時はクナイを使用することができる。また、Bボタンを押しっぱなしでパワーを溜め、離すことで忍術を使用可能と、なかなか本格的な忍者活劇なのである。忍術はステージクリアで増えていき、また、シューティングを彷彿させるステージもあるなど、なかなかの凝りようだった。 このゲームが発売された当時、筆者はまだ少年だったこともあり、サイゾウのアクションに魅せられた。純粋に“面白いゲーム”として、クリアしたあともなお、繰り返し遊んだものだ。友人たちも同様の感想を述べていたから、当時のゲーム少年たちにはなかなか評判が良かったのだろう。 そんな無邪気な少年時代はすぐに終わりを告げ、いつしか大人になった。ある日自室の整理をしていたら、ファミコン本体と大量のカセットが見つかったことがある。懐かしさもあって、しばらくそれらのゲームを序盤だけプレイしていたのだが、この時はじつに色んな発見があった。その中で一番衝撃を受けたのが、忍者COPサイゾウである。 このゲームは事あるごとに会話シーンが挿入されるのだが、その内容が恐ろしいほどにぶっ飛んでいたことに、大人になって初めて気がついたのである。ゲームは、ニューウヨーク市警(原作表記に準拠)のジョン警視が、最近頻発している子供誘拐事件の解決をサイゾウに依頼するシーンから始まるのだが、年齢・国籍不詳の特殊工作員サイゾウへの依頼方法はなんと直電。たとえばゴルゴ13のように、ラジオ曲に特定のBGMをリクエストするなどの工作は一切行わない、身バレ・漏洩上等の直球勝負である。しかもサイゾウは「ハイ コガクレサイゾウデスガ」とハッキリ自分の名を名乗る。律儀なのか、それともうっかり者なのか。 ちなみにこの電話では、サイゾウの息子が悪の組織ジャウズに誘拐されたことも告げられるのだが、何故それが分かったかといえば、現場に「ダレカタスケテ…ハンニンハ スラムチクニ イル…サスケ」という手紙が落ちていたから。たしかにニューウヨークで自分の息子にサスケと名付ける親はサイゾウくらいのものだろうが…。この情報をそのまま信じるジョン警視とサイゾウ。それでいいのか、ニューウヨーク市警。ところでパッケージの裏にはサイゾウについて、「孤独を感じたことはない。なぜなら、彼はいつも孤独の中にしかいなかったから」と書かれているのだが、ジョン警視とのフレンドリーな会話や、子供がいることを考えると、とてもそうは思えない。のっけからツッコミどころ満載なのだ。 また、ステージ中は囚われた子供たちを助け出すことで情報を聞き出すことができるのだが、この会話がとにかく面白い。ある時、助け出した子供がひと言も喋らず、サイゾウが「よほど恐い思いをしたのだろう」と心配した直後、「…ナンチャッテ ジョウダンダヨ オジサン ワリイナ トジコメラレテ イタカラ タイクツニナッテ」と、サイゾウをおちょくる。しかもオジサン呼ばわり。他の子供との会話も終始こんな感じである。しかも助けた子供の多くが何らかの情報を持っており、お礼にそれを教えてくれるという妙な設定。ステージが進むと、サイゾウ自ら「何か情報はないのか?」と聞き出す始末である。 その他、ステージ間ではジャウズのボスとその子分の会話を聞くことができ、これが次のステージのヒントになっている。その一例として、サイゾウ抹殺のために日本から忍者部隊を呼び寄せたが、まんまと返り討ちにあってしまった後の会話をお届けしたい。ボス「ニンポウハ ツウジナカッタノカ」コブン「ハイ ソレガ サイゾウモ ニンポウヲ ツカウンデス」ボス「ナニ!! サイゾウモ ニンジャナノカ」コブン「タブン ソウデス」ボス「ヤトッタニンジャガ ヨワスギタノカナ…」コブン「ボス ギャラヲ オサエタデショウ…」 サイゾウが忍者ということも知らず、挙句に安いギャラで日本から忍者を呼び寄せたボス。このように、ボスと部下のまぬけな会話がステージ間に挟まれるものだから、先の展開が知りたくてどんどんゲームを進めてしまうのだが、注意しなければならないのは、ゲームオーバー時。コンティニュー可能なゲームにも関わらず、デフォルトでENDに矢印が置かれているので、うっかりボタンを連打してしまうと最初からやり直しという罠が仕掛けられているのだ。 発売当時は全く注目されることのなかったゲームだが、のちにレトロゲーマニアの間で話題となり、今では有名なバカゲーの1つとして多くの人々から愛される作品となった忍者COPサイゾウ。本作のように、埋もれてしまった“迷作”は数多く存在する。レトロなバカゲーで初笑いというのもまた一興ではないだろうか。(内田@ゲイム脳==隔週日曜日に掲載)■DATA発売日…1989年メーカー…九娯貿易ハード…ファミコンジャンル…ACT(C) 1989 KYUGO TRD.CO.,LTD.
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その他 2015年12月26日 12時00分
【不朽の名作】ビートたけし原作の宗教ブラックコメディー「教祖誕生」
クリスマスの直後に宗教に絡むネタはどうだろうとは思うが、今回は1993年公開の『教祖誕生』を紹介する。原作はビートたけしの同名小説。新興宗教への皮肉を大量に込めた作品となっている。ちなみに、たけし本人もインチキ宗教団体の幹部・司馬大介として出演している。 この映画、前半をコメディー要素の強いテイストで進行していき、後半は、主人公がこのインチキ臭い宗教団体に向き合うことで、徐々に主人公が“人間性”を失っていく様が描かれている。 ストーリーの大まか流れとしては、萩原聖人演じる、主人公の高山和夫が、とある宗教団体のインチキ布教活動を目撃し、面白がって関わることからスタートする。さらにその後、下條正巳演じる教祖様が勝手な事をやりだし、使えなくなりつつあったということで、この宗教団体を金儲けのために動かしている、岸部一徳演じる呉や司馬が、高山を新教祖として担ぎ上げるという流れとなっている。 前半は「教祖様!」と表では崇拝している風に見せている司馬が、裏では「余計なことすんな、このバカヤロウ! スカポンタンが!!」とシバいているシーンが妙に面白い。教祖様の方も、表の顔とはぜんぜん違う、元ホームレス出身のクズ野郎という雰囲気がでている。しかもその教祖様は、男はつらいよシリーズおなじみの、おいちゃんと同じ俳優が演じているという点もあり、このふたりのやり取りが余計に笑える。 しかし、この団体の初代教祖様は、たまに本来のクズ野郎の自分を忘れ、本当の“教祖”になろうと動くこともある。サクラを使って脚を治すインチキ布教で使っていた、「お手当て」の儀式を本気で使えると思い、末期がん患者などに独断で施したりするのだ。しかし、教祖として人間性を捨て去るという超越者的な要素はなく、ただの功名心による行動なのだ。結局、外見を良くするだけで、言うことを聞かない、終始俗っぽい教祖様のまま。それで、使い勝手が悪いので、教祖の座からは下ろされてしまう。これがまた、後に新教祖として担ぎあげられる高山との良い対比になっている。 さらに、呉もかなり印象の残るキャラクターになっている。佇まいだけで胡散臭い。口を開くとさらに胡散臭さが凄い。「ムフムフ」なのか「モフモフ」なのか、文字で表せないような笑い声はもう、笑うしかない。岸部のキャスティングがハマりすぎだ。 宗教団体の雰囲気もインチキ感丸出しで、このあたりは、人を騙そうとしている悪徳宗教団体を強烈に皮肉って笑いに変えている。映画にもなったドラマシリーズ『TRICK』でも、ステレオタイプで妙に誇張された宗教団体というのがよく出てくる。それよりは誇張弱めではあるが、概ね似た方向性といえるだろう。田園地帯や、地方の国道沿いにありそうな店舗の駐車場で、明らかに変な集団がたむろしている絵面はとても印象的だ。 本作は、後半からは前記したように雰囲気が結構変わる。コメディーがありつつもシリアスさが頭をのぞかせるのだ。ここで重要になってくるのが玉置浩二の演じる信者・駒村だ。駒村は高山の教祖としての資質を信じている部分が強く、段々と本物の教祖にしようと司馬と対立していく。 高山自身も徐々に信者を思う気持ちが強くなり、断食や修行などを経て心境が変化していく。巻き込まれる形で担ぎ上げられた主人公が、本当に超越者となってしまうのだ。このタイプの主人公というのは、マフィア映画のゴッドファーザーシリーズに近いものがあるかもしれない。なにも知らない青年だったマイケル・コルレオーネが、周りの事情に左右され、周囲の人々を守るために、自身は特定の集団を守る機械となり、“人間性”を失っていくあたりが、この作品に近いと言えば近い。 そして主人公に人であることを、完全に辞めさせてしまうのが、司馬と駒村の対立で起きてしまったとある事件となっている。両者共質は違えど、欲を丸出しでぶつかる様を見て、自分、あるいは他の信者達が、似たよう行動に出ないように、それまでとは、全く違う存在になろうとする。この事件こそが、主人公にとっての“神の啓示”だったのだ。 司馬はこの作品で終始ステレオタイプの悪党だ。呉も同じような位置と言っていいだろう。しかし、この作品で群を抜いて一番「イカれている」のは主人公の高山なのだ。最終的に人を辞めて「教祖」になってしまっているのだから。 ある意味では、青年である主人公が大人になる成長物語でもある。そのせいで、後半のジメッとした雰囲気が漂いつつも、胡散臭さしかない新興宗教に対して、真剣に向かい合う主人公が、妙に魅力的な存在として映ってしまう。こうなると、その後の高山が気になるところ。この映画の後に頻発した新興宗教の教祖のように、高山が事件を起こして人に戻るか、それとも数多の宗教の様に崇拝される開祖になってしまうのか…。20年後の教祖とかやって欲しい気さえする。(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)
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その他 2015年12月22日 17時30分
「ファイナルファンタジーXIV 出張FF14チャンネル in 秋葉原」が開催! 極タイタンに大敗を喫す
12日、ベルサール秋葉原でインテルが主催するPCゲームイベント「Intel(R) Club Extreme GAMERS WORLD」が行われ、そのステージイベントのひとつとして、スクウェア・エニックスが「出張FF14チャンネル in 秋葉原」を開催した。 同イベントは、スクウェア・エニックスのオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の魅力をタレントや芸人が発信する初心者向け番組として、2014年11月より放送を開始したニコニコ生放送の番組『ファイナルファンタジーXIVチャンネル』の出張版となっている。 現在は3シーズン目に突入しており、シーズン3では、シーズン1レギュラーの小川暖奈(スパイク)、夏江紘実、小池美由、葉月ゆめ と、シーズン2から加入した西村拓也(まろんまろん)、溝口恵、吉沢七海、若木萌による8人の元新兵たちに加え、過去にオーディションで落選した2人のメンバー、イノシマ全治6ヶ月、寺田友葉(すごい論)を新たに加え、10人体制で、同ゲーム初となる拡張デバイス「蒼天のイシュガルド」を舞台に活動の場を広げている。 「初心者応援部」では、ゲームの舞台であるエオルゼアの解説や、各種族の特徴、ジョブ、バトルシステムの説明をした。その際、チョコボが戦闘に参加できるシステムを西村が紹介したが、相棒チョコボのつくねが全く戦わないというアクシデントが発生し西村が「つくねちゃん! 戦って!!」と必死に叫び、爆笑を誘っていた。 複数パーティーが連合した状態(アライアンス)でアタックできる「アライアンスダンジョン」の紹介では、ニコニコ生放送視聴者から参加者を募集し、総勢24人で「魔航船ヴォイドアーク」に挑戦した。途中会場の回線トラブルで、FF14チャンネルのメンバーがコネクションロストするアクシデントが発生したものの、1時間の尺内に最終ボス、エキドナがいる地点までたどり着いた。しかしここで、「石化攻撃に気をつけて」とMCから注意を受けていたのにも関わらず、イノシマが石化してしまい。小池から「イノシマさーん!」とツッコミを受けていた。結局1度パーティーは全滅。再チャレンジしてなんとかクリアした。 メンバーはその後、「極蛮神バトル」という蛮神に8人パーティーで挑むミッションに挑戦。ここでメンバーは、屈指の高難易度コンテンツとして知られる「極タイタン」を選んだのだった。計4回メンバーを変えながらタイタンに挑んだが、敵の特殊技で足場から落とされるなどして全敗。時間切れとなり、再戦を誓ってこのコーナーを終了した。 ラストは西村が先導役となり、メンバーと一般参加者によるチョコボ・ランを行った。しかし方向音痴の西村を擁する一行は迷いまくってしまい、女性陣から「西村さん、どこいるの?」と聞かれる状況に。西村も運悪く選んだフィールドはどこも霧が出ているか、曇天という有様で「はい、迷いましたー」と悪びれる様子もなく返すばかり。最後はようやく目的地にたどりつき、恒例の一般参加者と、レギュラーメンバーのキャラによる記念撮影でイベントは終了した。 また同イベントにおいて、第14回目となる『ファイナルファンタジーXIVチャンネル』が、12月27日に配信されることが発表された。
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その他 2015年12月19日 12時00分
【不朽の名作】2週間で打ち切りとなった石原良純のデビュー作「凶弾」は駄作だったのか
今回は、1982年に公開された『凶弾』を紹介する。実はこの映画、銀幕のスーパーヒーロー石原裕次郎の甥にあたる石原良純のデビュー作となっている。今やお天気キャスターやバラエティータレントの印象が強いが、この当時はそれこそ、裕次郎の血縁者ということで大注目されていた。 この作品は、70年に発生した「瀬戸内シージャック事件」を元にした福田洋著の小説『凶弾-瀬戸内シージャック事件』を原作としている。石原は主役の荒木英夫を演じており、最終的にシージャックをして、銃を乱射の末、射殺されるという役になっている。ちなみに、客は全く集まらず2週間で打ち切りとなった作品としても有名だ。 という訳で、駄作だったのではという印象を持つ人はいるかもしれないが、そこまでではない。特に終盤のカーチェイスシーンは、今では再現不可能だろうと感じるほど派手で、かなり見応えがある。さらに、名優・若山富三郎がジャックされた船の船長・矢吹を演じており、銃を持った犯人を相手にドッシリと構えた姿は、かなり格好いい。石原の演技は、良くも悪くもバラエティーで荒っぽい言動をしている時の様子を、そのまま若くしたような感じで、この役には若干育ちが良さそうな雰囲気は出しつつも、まあ合っているかと。他の脇役も古尾谷雅人と山田辰夫他演じる荒木のチンピラ仲間もいい雰囲気だ。が、「これはどうなの?」というシーンがない訳ではない。 タイトルに「凶弾」とあるが、おそらくこれは犯人の銃弾のことではない。警察機動隊の狙撃手が撃った弾がその凶弾にあたる。実在の事件では、よど号ハイジャック事件から間もなかったこともあり、左翼過激派の犯行も疑われていた。そういった経緯もあり、警察の決断も早く、テレビカメラが見守るなか「公開射殺」という状態での幕切れとなった。しかしその後、過激派とは関係ない不良グループの1人だったと明らかになり、狙撃手が殺人罪や特別公務員暴行凌虐罪で告発されるまで発展するなど、話題となった。 そういった経緯を鑑みて、この作品では、当時犯人と同世代だった左翼過激派学生が、間違いだったとしても、自らの「信念」を持って罪を犯していたのに対し、頼るべき場所も思想もない、ただのチンピラだったこの事件の犯人が、どうして凶弾に倒れなければいけなかったのか? というシーンの描写が作品の肝となっている。しかし! 結果的にはこれ、「撃たれても仕方ないだろ!」とツッコミをしたくなりそうな展開となっているのだ。荒木が負傷者を出し過ぎ。史実では数人だった警官負傷者が、カーチェイスや銃撃のシーンを数えると明らかに多くなっている。これで「まだ、殺しはしていない」と警官が言うシーンがあるのだがとても信じられない。一応、銃弾で撃たれる警官は全てライフルではなく、散弾銃で撃たれてはいるのだが、明らかに身を乗り出して腹の部分を撃たれた警官もいるのに大丈夫だったのだろうか? あとは、シージャックに至るまでのシーンが長いので、退屈と言えば退屈だ。前半で、高樹澪演じる路上をさまよう娘・水谷宏美を拾い、その後、恋愛描写のようなシーンがあるのだが、これは必要だったのだろうか? 一応荒木が、望まない子を妊娠し、流産しようと思う水谷を、相手の男の暴力で子供を流産してしまった姉と重ね合わせて、力になろうとするシーンではあるのだが、「俺がそいつの父親になってやる」と言いつつ、明らかに安定期に入っていない妊婦とSEXするのはどうなのだろう。流産させる気なんじゃなかろうか。まあ、直接的な描写はなく、裸で一緒のベッドに寝てただけで、真相は定かではないけれど。 前半で荒木が、チンピラ仲間と、銀行強盗を実行してはどうかと話す部分。路上で水谷を拾うというあたりから予測すると、この作品は『俺たちに明日はない』のようなアメリカン・ニューシネマ的なストーリー展開を狙っていたのかも知れない。観ていると明らかにその方向に寄せようとしているシーンもある。しかし、「犯人はこんなに可哀想な境遇だったんだよ!」「警察は哀れな若者の話を聞かないし、乱暴なんだ!!」と言わんばかりの、犯人側に寄りすぎな描写が多すぎて、バッドエンドに向かっていく“不条理”さが足りない。史実でも殺人罪で告発された後、正当防衛が認められたのだから、もっと警察側、特に狙撃手にスポットを当てる機会があれば良かったのではないだろうか。それにより「仕方ないことだった」という部分が強調され、ラストはもっと虚しさを演出できたかもしれない。 個人的な意見だが、バトルシーンは派手だったので、原作を65年に発生した「少年ライフル魔事件」を元にした、主役の父親である石原慎太郎著の『嫌悪の狙撃者』辺りにしていれば、石原のデビュー作は、もっと凄い映画になったのではないだろうか? 監督も『西部警察』や『あぶない刑事』などで有名な村川透監督だった訳だし。まあ、刊行年から考えて無理だろうけど…。(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)
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