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インタビュー 受刑者のアイドル・Paix 2(ぺぺ) 今も歌い続ける全国308回「プリズン・コンサート」(1)

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提供:週刊実話

 −− 300回目のプリズン・コンサートを迎えた時の気持ちを教えて下さい。
 Megumi「様々な葛藤を心に抱きつつも、インディーズ時代から矯正施設でのコンサート活動を12年にわたり継続してきました。308回も続けていると、年々社会復帰される方も増え、ライブ会場に足を運んでくださる方もいらっしゃいます。中には、自分の施設での経験を踏まえて自身の体験談を話すことで、犯罪防止の社会活動をする方もいらっしゃいます。また、少年院時代に『Paix 2』のコンサートを見た少年が社会復帰後、少年の更生に関する講演活動の講師となって10年ぶりに会いに来てくれた時はとても嬉しかったですね。私たちなりに考えてやってきたプリズン・コンサートですが、こうした出会いがあると、意味のある活動をさせて頂いているんだなあと感じます。継続は力なりと言いますが、今後もこの活動を通して、人間として一番大切なことは何かということを学んでいきたいと思っています」

 −− 刑務所に行くと聞いて初めはどう思いました?
 Megumi「この活動を始めるまでは学校など子供相手のステージが多かったので、大人相手にどうやってコンサートしていこうかと、当時はかなり悩みました。逆に『刑務所の中だから怖い』などということは、現場に行くまで一切思いませんでした」
 Manami「私も学校でのコンサートと似た感じなんだろうなと、あまり深く考えていませんでした。だから普段のままで本番に挑んだのですが、そこからがもうとんでもない(笑)」

 −− と、言いますと!?
 Megumi「それまではドラマによくあるシーン程度を想像していたんですよ。それが実際行って、明るさや色がないという雰囲気にかなり圧倒されました」
 Manami「椅子が整然と並んでいるところに、丸坊主姿の受刑者の方々が手をきっちり膝の上に置き、灰色の服を着て座っていて。ステージに出て行った時は、笑顔がないし、喋っても反応がない」

 −− それはやりづらいですね。
 Megumi「受け入れられなかったんだって思いましたね。必要以上に喋っちゃいけないし、歌が終わった時に拍手だけというルールだから仕方ないんです。だけど、何か駄目だったのかなと、歌いながら落ちこんだというか…どうしていいかわからなかった。1回目はそんな感じでしたね」

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