新日本
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スポーツ 2019年02月03日 15時00分
ジャイアント馬場最後の弟子、丸藤正道のカードが決定!ドラゴンゲート勢と対戦!
2月19日に両国国技館で開催される『ジャイアント馬場没20年追善興行〜王者の魂〜』の第7弾の参加選手と決定カードが発表された。 今回発表されたのは、既に参戦が決定していたプロレスリング・ノア丸藤正道のカード。丸藤は馬場さんとも対戦経験がある、新崎人生(みちのくプロレス)とタッグを結成し、望月成晃、シュン・スカイウォーカーのドラゴンゲート勢と対戦することが決定した。望月も全日本のジュニア戦線に参戦した経験があるが、この組み合わせは新鮮。オールスター戦ならではのカードと言ってもいいだろう。 丸藤のキャリアスタートは馬場さんが社長時代の全日本プロレス。馬場さんが存命中、最後にデビューを果たした選手ということもあり、「ジャイアント馬場最後の弟子」と呼ばれている。実際には、故・三沢光晴さんに師事し、全日本時代は付き人を務め、三沢さんが全日本を退団し、ノアを設立した際には行動をともにしているが、ノア移籍後も全日本マットにはたびたび上がっていた。所属時代には手が届かなかった世界ジュニアヘビー級王座も獲得しており、ノアのGHC、新日本プロレスのIWGPとともにメジャー団体のジュニア王座を完全制覇する偉業を成し遂げている。 人生は、1997年に全日本マットに突如現れ、馬場さんに合掌すると継続参戦。馬場さんの付き人だった大仁田厚とのホットラインから、全日本参戦が実現した“盟友”大仁田の弟子である故・ハヤブサさんとタッグを組んだ。2人はアジアタッグ王座を獲得するなど活躍。東京ドームで馬場さんと対戦した際には、馬場さん相手にロープの拝み渡りを成功させ、その後、馬場さんとタッグを結成するなど、高く評価されていた。 また、ジャイアント馬場メモリアルバトルロイヤルに、故・馬場元子さんが社長の時代、全日本マットに上がっていたヤス・ウラノの参戦が決定。また追突事故の被害に遭った折原昌夫は全治2ヶ月と診断されたため、正式に欠場が決定した。実行委員会は「現在は意識もはっきりしており、自宅療養中ですが、担当医師から全治2ヶ月との診断をされたことから、本大会を欠場となります。折原選手の試合を楽しみにされていたファンの方々にはお詫び申し上げるとともに、ご理解のほどよろしくお願い致します」と述べている。 これで7試合が決定。アブドーラ・ザ・ブッチャーの引退セレモニーも開催されるだけに、残り試合は1〜2試合とみられる。メインを務めるのは棚橋弘至か?宮原健斗か?どちらも防衛戦を控えているだけに、その結果を待って、カードが発表される可能性が高い。まだまだ楽しみは残されているようだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年02月01日 21時30分
新日本、2日から札幌2連戦で棚橋&オカダが本格始動!ロスインゴと鈴木軍が決着戦!
新日本プロレスは2月2、3の2日間、札幌の北海きたえーるで『THE NEW BEGINNING in SAPPORO 〜雪の札幌2連戦〜』を開催する。雪の札幌は昭和のころから恒例の大会で、2017年に復活。昨年から2連戦に拡大した。 今年は初日の目玉が、昨年末から対バレットクラブで越境合体した棚橋弘至とオカダ・カズチカの初タッグだ。棚橋、オカダはこれまで6人タッグや8人タッグで同じコーナーに立っているが、2人だけで組むのは初めて。1.30仙台サンプラザ大会では、オカダのツームストンパイルドライバーから、そのまま棚橋が“受け取る”形でスタイルズクラッシュを決める強烈な連携を見せ、2人が同じコーナーに立ってから初勝利を挙げている。 オカダは「もう変な距離感もない。棚橋さん、やってやりましょう!」と棚橋とガッチリ握手。2日の対戦相手はエディオンアリーナ大阪大会(11日)でそれぞれがシングルで対戦するジェイ・ホワイト&バッドラック・ファレ。バレットクラブ最強コンビで難しい対戦になりそうだが、棚橋&オカダは爆発的な強さでバレットクラブを圧倒するつもりだ。 また2日間、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと、鈴木軍の果てしなく続く全面抗争の決着戦が組まれている。 初日ではEVILとザック・セイバーJr.、SANADAと鈴木みのるがシングルで対決。EVIL、ザック戦は昨年10月の両国国技館大会で実現しているが、試合前にクリス・ジェリコがEVILを襲撃し、不完全燃焼な試合となっている。今回は純粋なシングルが楽しめるのではないだろうか。SANADAとみのるはシリーズを通して大乱闘を演じており、こちらにも期待したい。 そして2日目にはEVIL&SANADAのIWGPタッグ王座にみのる&ザックが、BUSHI&鷹木信悟のIWGPジュニアタッグ王座の2人に金丸義信&エル・デスペラードが挑む。また内藤哲也のIWGPインターコンチネンタル王座にはタイチが挑戦する。 注目はやはりタイチ。昨年の『G1クライマックス』、今年の1.4東京ドーム大会に出場できず、ハロルド・メイ社長が就任してから“冷遇”されていると思い込んでいる“フシ”がある彼のうっ憤が、内藤戦で爆発するのだろうか。内藤は既に「史上初のIWGPヘビー級とインターコンチネンタル王座の二冠獲り」を目標として明言するなど、この試合の先を見据えているが、最近負けが込んでいる鈴木軍にとっては、ここで巻き返しておきたいところ。 今年も雪の札幌で何かが起こる予感は大。最後まで気が抜けない大会になりそうだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年02月01日 06時00分
藤波、長州、武藤、ケンコバが祝福!越中詩郎が40周年興行で平成世代相手に大暴れ!
越中詩郎デビュー40周年記念大会『侍祭り 〜平成最後の平成維震軍〜』▽30日 東京・後楽園ホール 観衆 1.200人 越中詩郎が30日、後楽園ホールでデビュー40周年記念大会を開催した。 越中は全日本プロレスでデビューしながらも、メキシコ遠征を経て新日本プロレスに移籍。新日本で初代IWGPジュニアヘビー級王者に輝くなど、初代タイガーマスク、ザ・コブラと続いたジュニア=マスクマンのイメージを壊して、ジュニアとして一時代を築くと、反選手会同盟から平成維震軍に改名して、総大将として新日本のヘビー級戦線でも活躍した。 今大会で越中は、平成維震軍を率いて、橋本大地&遠藤哲哉&芦野祥太郎&最上九&清宮海斗の団体の枠を超えたHEISEI GENERATIONSと対戦。また平成維震軍の新メンバーXとして、平成生まれの新メンバーをお披露目した。越中のテーマ曲『SAMURAI』に合わせて、雷神矢口が生ギターで演奏する中、『覇』の大フラッグを振って出てきた新メンバーは、真霜拳號。HEISEI GENERATIONSが真霜を挑発する中、セコンドについたザ・グレート・カブキがヌンチャクと毒霧を披露。会場は大歓声に包まれた。 試合は越中と、ノアの若きGHCヘビー級王者の清宮が対峙。清宮は越中の一番近い後輩だった故・三沢光晴さんに憧れてプロレスラーになっただけに、越中との対決に燃えていたが、越中は清宮相手に一歩も引かない。また橋本大地は青柳と蹴り合う場面も。橋本さんと対戦経験がある青柳は、試合後、「(息子の)大地と蹴り合うなんて思わなかった」と感慨深げな表情を浮かべていたが、HEISEI GENERATIONSとの顔合わせは、どの組み合わせも新鮮で面白かった。 試合は越中が最上に侍パワーボムを決めてバンザイポーズも披露。勝負あったかに思われたが、3カウントは入らず。カブキの毒霧から、平成維震軍の大技連打を食らった最上を最後は新メンバーの真霜が仕留め、平成維震軍が勝利を収めた。 試合後、記念セレモニーが行われ、『アメトーーク!」で越中をネタにしてブレイクしたケンドーコバヤシがビデオメッセージで登場。ケンドーのコメントは以下の通りだった。 「越中さん、40周年おめでとうございます。きょうはですね、そちらの方へ行きたかったんですが、どうしてもですね、仕事のほうが入りまして。ちなみに『ケンコバのバコバコテレビ』という番組の収録がありまして、そちらの方へおうかがいできませんでした。越中さん。本当におめでとうございます。僕は本当に越中さんあってのこのケンドーコバヤシということを常々思っております。越中さんに教えていただいた、侍魂。それをもとに、きょうも頑張っております。会場でご覧の皆さんも越中さんのことは大好きだと思いますんで、皆さんこれからも50周年を目指して、越中さん頑張っていきたいと思います。いや、60周年!70周年!70周年までお願いします。それでは最後に、越中さん一発いかせていただきます。『やってやるって!』」 これに対して越中は「ケンドーの野郎、ちょっと偉くなったからって全然話もしてくれなくなったからなあ。人間あんなふうになっちゃダメだな」とインタビューブースで冗談混じりに話していた。 続いて、武藤敬司、長州力、天龍源一郎といった越中と縁のある大物がテーマ曲に合わせて入場。武藤は「越中さん、40周年おめでとうございます。本当にもう数少ない貴重な現役の先輩ですから。絶対にやめるなんて絶対言わないで、80歳位までプロレスやりましょう!」と語ると、長州は笑顔で「詩郎、おめでとう。以上!」と場内を和ませる。 最後に登場した天龍は「越中選手、40周年おめでとうございます。これだけの人が越さんのヒップアタック喜んでましたけど、俺たち3人、裏の寒い階段で25分待たされたよ(笑)」と全日本時代からの先輩ならではのコメントで越中の節目を祝った。またセミファイナルに出場した藤波辰爾も「彼も40年なんだね。まあでもこれからです。最後、皆で応援してください」とエール。エンディングにはリングにも上がっていた。 越中は「たくさんのファンの皆さん、応援していただきまして、背中を押していただきました。今後とも1試合1試合頑張っていきたいと思います。ありがとうございました!」と感謝し、40周年記念大会は終了。音響を務めた木原文彦リングアナウンサーのマニアックな選曲も会場の盛り上げに一役買っていたことも付け加えておきたい。 試合後、インタビューブースで越中は「真霜が心強いんで、任せてください。もう直感で(選びました)。勘で『こいつ!』って思いました。言葉はいらないと思うし、コイツも『行くぞ!』っつったら『はい!』って言ってくれたんで、もうそれだけだったですけど。はい。まあこれから、今日の暴れ方も楽しみだし、心強かったし、これからますます楽しみだし。維震軍自体のまた新しい風になると思います」と新メンバーの真霜を紹介。平成が終わっても平成維震軍は進化をし続けると強調している。 敗れたHEISEI GENERATIONSも豪華なメンバーだっただけに、このままでは引き下がれないだろう。特に清宮にとっては先日の長州との初遭遇もあり、かなり刺激になった様子。越中のコンディションが良いだけに、シングルでの再戦も期待したい。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年01月31日 21時10分
WWE中邑真輔がまさかの王座陥落後、意味深ツイート!ヒデオ・イタミは退団か?
日本時間28日にUS王座を奪還したばかりの中邑真輔が、わずか2日で王者から陥落した。 世界最大のプロレス団体WWEは日本時間30日、アリゾナ州フェニックスのトーキング・スティック・リゾート・アリーナで主力ブランドのスマックダウンを開催。『ロイヤルランブル』でUS王座を奪還したばかりの日本人スーパースター中邑真輔は、Rトゥルースとの初防衛戦を行った。 中邑はライダーキックから、リバースパワースラムで先制すると、キンサシャを狙って序盤からRトゥルースに猛攻。完全に自身のペースに持ち込んだ中邑だったが、ファイヤーマンズキャリーの体勢でRトゥルースを持ち上げた際、隙を突いたRトゥルースに丸め込まれてまさかの3カウント。中邑はカウント2だと抗議したが、時すでに遅し。Rトゥルース相手に不覚を取りUS王座から陥落。第2次中邑US政権はわずか“2日天下”に終わった。 その後、Rトゥルースは難癖をつける前王者のルセフとそのまま初防衛戦を強行。するとルセフからも3カウントを奪って勝利。納得のいかない中邑とルセフは腹いせにRトゥルースを滅多打ちにすると、ブーイングの中でマチカキックとキンシャサを叩き込んだ。 さらにバックステージでは、これまでいがみ合っていた中邑とルセフがタッグを組んでルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンの挑戦を受けると表明。中邑とバレットクラブオリジナルメンバーによる、新日本プロレス以来の抗争が始まる兆しを見せた。中邑は『レッスルマニア』に王者としての出場が期待されていた。ここからどこまで巻き返せるのか注目される。 また試合後、中邑は「WCW」とかつてWWEのライバル団体で、後にWWEに買収されたアメリカのメジャー団体名を意味深にツイート。Cody、ヤングバックスらが参加する新団体AEWへの合流も噂されているだけに、WWEとの契約の行方も見逃せない。 また『ロイヤルランブル』までWWEに参戦し、軽量級ブランド205 Liveの主力選手だった日本人スーパースター、ヒデオ・イタミが、ツイッターの名前を日本のプロレスリング・ノア時代のリングネームKENTAに戻し「THANK YOU.」とツイートした。 これに対して同じくWWEで活躍中の日本人スーパースター、アスカがヒデオとのツーショット写真を掲載しながら「Thank you」と反応しており、WWEからの退団が濃厚となった。今後、KENTAが選ぶリングは、ノアか?新日本か?AEWか?それとも?こちらも注目していきたい。文・どら増田写真・垪和さえ
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スポーツ 2019年01月30日 21時30分
「史上初のIWGP二冠狙う」内藤哲也、新日本制圧へタイチ戦防衛後のプランを明言!
新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』▽28日 東京・後楽園ホール 観衆 1,601人▽29日 東京・後楽園ホール 観衆 1,732人(札止め) 2月3日の新日本プロレス札幌・北海きたえーる大会で、鈴木軍のタイチを相手にIWGPインターコンチネンタル王座の防衛戦を控えるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也。1月28日の後楽園大会ではイリミネーションマッチで、29日の後楽園大会では10人タッグマッチで、それぞれ鈴木軍とユニット全面対決に臨んだ。 28日の試合はタイチが絶好調。このシリーズでは、ボスである鈴木みのるよりも後にタイチがコールされていた。最後は内藤とタイチの一騎討ちとなったが、タイチがジャンピングキック2連発で、内藤を場外に落とし、鈴木軍が勝利。内藤にとってはフォールを奪われた5日の後楽園大会に続く屈辱を味わうことになった。 しかし、一夜明けた29日は、内藤はいつものようにゆっくりとリングインし、コールされると、タイチの襲撃を読み切って先制に成功。場外戦では鈴木軍が優勢だったが、鷹木信悟の活躍もあり、最後はEVILが金丸義信をEVILで仕留めてロスインゴがリベンジを果たした。 試合後、みのるはセコンドについていた吉田綾人らヤングライオンに暴行をはたらき、ゴミ箱や椅子を投げつけるなど大暴れ。試合終盤、内藤の急所蹴りからのデスティーノが効いたタイチが場外でうずくまっていると、内藤がヤングライオンに“扮して”タイチにアイシングをしながら肩を貸して一緒に帰るフリをするも、すぐに追撃。タイチのマイクスタンドを掲げて殴打しようとするが「やらない」と余裕のアピールをしてリングを後にした。 前日と違ってご機嫌の様子の内藤は舌も滑らか。ベルトを床に放ってからコメントを出した。「札幌大会にて行われるIWGPインターコンチネンタル選手権まで、あと5日。タイチ選手、そしてタイチ選手を応援しているみなさまには申し訳ありませんが、みなさまの予想通りの結果、そしてIWGPインターコンチネンタル王座を僕は防衛することになりますよ」とまずは札幌での防衛を宣言。 「内藤哲也はIWGPインターコンチネンタル王座を保持しながらいったい何を見据えているのか?みなさま、去年10月の両国大会を思い出してみてくださいよ」と続ける。「当時のIWGPヘビー級チャンピオン、ケニー・オメガに飯伏幸太、そして当時のUSヘビー級王者のCodyが挑戦したわけですよ。つ・ま・り…他の王座を保持しながらIWGPヘビー級王座に挑戦することは可能ってことでしょ?じゃあ俺はそこを狙っていこうかな。IWGPインターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に保持すること。俺はその史上初の偉業を目指していきますよ」と宣言。これまで誰もなし得なかったIWGP二大王座の同時戴冠が初防衛後のプランだと明かした。 「きょうはKUSHIDAのラストマッチ?どうでもいいよ。いなくなるならさっさといなくなれ。そして二度とこのリングに帰ってくんな!カブローン!」 最後は退団するKUSHIDAに対して、内藤流のメッセージを送ることも忘れなかった。現王者の棚橋弘至とは因縁が深く、次期挑戦者のジェイ・ホワイトとの遭遇は、ジェイの覚醒後、実現していないだけに新鮮味がある。内藤がIWGP二冠を狙うとなれば大きな話題になるだろう。常に新日本の話題の中心にいたい内藤にとっては、どちらがチャンピオンでもオイシイ環境となるのは間違いない。まずはタイチ戦との防衛戦はしっかりとクリアしなければいけない。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年01月30日 21時10分
「棚橋さんは強かった」新日本ラストマッチのKUSHIDA、世界進出へ手応えある敗戦!
新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』▽29日 東京・後楽園ホール 観衆 1,732人(札止め)▼スペシャルシングルマッチ(60分1本勝負)○棚橋弘至(24分34秒 テキサスクローバーホールド)KUSHIDA● 今月末で新日本プロレスと契約満了し、円満退団するKUSHIDAが29日、後楽園ホールで新日本ラストマッチを行った。対戦相手はIWGPヘビー級王者の棚橋弘至。棚橋はKUSHIDAがSMASHに所属していた時、新日本に師匠のTAJIRIとともに参戦した際に共闘、所属になってからは巡業バスが隣だった。両者はこれが初対決となる。 大KUSHIDAコールの中、試合開始のゴングが鳴る。ビッグマッチ仕様の髪型で現れた棚橋は、新日本での8年間を受け止めるべく、ジュニアヘビー級のKUSHIDAに対して、ヘビー級選手相手と変わらぬ厳しい攻撃を繰り出した。観客からは思わずブーイング。KUSHIDAは棚橋のウィークポイントの一つである腕に狙いを定め、蹴りや関節技で棚橋を苦しめ何とか試合の主導権を握ろうとするが、最後は棚橋が渾身のテキサスクローバーホールドを決めて、KUSHIDAはたまらずギブアップ。パワーでねじ伏せた棚橋だったが、IWGPヘビー級王者を相手に24分34秒まで追い詰めたKUSHIDAにとっては自信が持てる試合になったことだろう。 ダメージの回復を待って、棚橋と少しだけ会話を交わすとリングに上がり、マイクを持ったKUSHIDAは「棚橋さん、最後の最後までプロレスラーとして最高にかっこいい姿、勉強させてもらいました」と切り出すと、「この8年間の出来事、新日本のレスラーとの闘い、巡業バスのこと、いろんな風景、そして今日のお客さん、未来永劫絶対に忘れません。この最高のお守りとして旅してきます。今まで本当にありがとうございました。行ってきます」とファンに挨拶。大きな歓声と拍手が送られる中、観客とタッチしながら場内を一周。その中にはKUSHIDAに新日本のジュニアを託した実況席の獣神サンダー・ライガー(テレビ解説)の姿もあった。 インタビューブースでKUSHIDAは「棚橋弘至から、IWGPヘビー級チャンピオンから、3カウント、ギブアップを奪って、追ってくる大人たちを振り切って、全速力で海外に逃げようと思っていましたんですけど、棚橋さんは強かったです。今まで戦ったレスラーの中で一番強かったです。何も通用しなかったっす。空っぽです」と棚橋の強さに脱帽。 ボードを掲げて自身を送り出してくれたファンについては「最初に入団するときに『お客さんとも勝負していきたい』と言いました。そういうレスラーでありたいと最初に言った。今日の光景を見て、8年間、大変なこともうれしいことも、なんか全てチャラになった」と改めて感謝の気持ちを述べ、続けて選手、スタッフ、社員、木谷高明オーナーに対して感謝の言葉を口にした。 数々の激闘を繰り広げた後楽園ホールについては「始まりと終わりが後楽園ホールっていうのは、きっと何かあるんでしょうね。それはやっぱりプロレスの聖地だからだと思います」と感慨深げ。最後は集まった報道陣に感謝の意を伝えると、報道陣から拍手が送られ控室へ入っていった。 KUSHIDAの今後については、噂されている世界最大のプロレス団体WWEとの契約が決定的。早ければ2月にも渡米するものと思われる。ファームブランドNXTからのスタートが濃厚だが、軽量級ブランド205 Liveなどでの活躍が期待される。新日本時代の同僚、戦友が多々いるだけに、世界のスーパースターとして新日本ジュニアの思いを背負って飛躍してもらいたい。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2019年01月28日 06時00分
ジャイアント馬場追善興行、大仁田厚はグレート小鹿とデスマッチ!マイティ井上も参加
2月19日に東京・両国国技館で開催する『ジャイアント馬場没20年追善興行〜王者の魂〜』第6弾参加選手として、全日本プロレスの石川修司、パンクラスミッションの佐藤光留、全日本に参戦経験のある長井満也、鈴木秀樹、保坂秀樹の参戦が決定したと実行委員会が発表した。 また既に参戦が発表されている大仁田厚が発案した『ストリートファイト・トルネードバンクハウス8人タッグデスマッチ 〜1度は見たい!グレート小鹿さんのドロップキック!炸裂なるか!?返礼品は机パイルドライバーでお願いします〜』のカードも決定。はぐれ邪道軍の大仁田厚&ケンドー・カシン&鈴木秀樹&保坂秀樹が、グレート小鹿&長井満也&石川修司&佐藤光留と対戦する。 邪道軍の大仁田&保坂と、はぐれIGF軍のカシン&鈴木が電撃合体する。レジェンドで大仁田の先輩に当たる小鹿、現在全日本でエボリューションとして活動している石川と光留、そしてかつて垣原賢人とのタッグで全日本マットで活躍し、現在はドラディションの長井の混成チームと、大仁田の希望通りデスマッチで対戦する。タイトルには小鹿のドロップキックと、大仁田の机パイルドライバーが煽り文句として使われている。8人が同時に入り乱れるルールで、荒れた展開が予想される。 また『ジャイアント馬場メモリアルバトルロイヤル』のレフェリーを国際プロレス出身で、全日本ジュニアヘビー級戦線の主力選手として活躍していたマイティ井上が務めることも決定した。井上は馬場さん、ラッシャー木村さんとともにファミリー軍団の一員としてもファンから愛されている存在だ。 平成最後のオールスター戦として注目されている同大会だが、馬場さん夫妻、全日本とゆかりのある選手たちが続々と参戦を決めているだけに、全日本ひと筋のファンにはたまらない大会になるのは必至。まだメインカードは発表されていないが、チケットの売れ行きも順調とのこと。両国国技館は新日本プロレスのイメージが強いが、蔵前から両国に移転後、初進出をしたのは全日本だった。全日本プロレスの歴史を1日で振り返られるような大会になりそうだ。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ 2019年01月26日 06時00分
アントニオ猪木の引退試合を務め、高山善廣と激闘を繰り広げたドン・フライが参戦!
武藤敬司プロデュースのプロレスリング・マスターズは、2.15後楽園ホール大会のメインイベントで、武藤率いるBATTと、蝶野正洋率いるTEAM2000が争う8人タッグマッチに出場するBATTメンバーを発表した。 昨年8月にBATTを再結成した際に元気な姿を見せて「また来年も集まろう」と呼びかけていたオリジナルメンバーの馳浩(衆議院議員)は、国会の会期と重なり出場できない。そのため、今回のメンバー構成が注目されていた。結果、前回も出場した太陽ケア、新咲人生、大谷晋二郎に加えて、今回はドン・フライがマスターズ初参戦する。フライは約10年ぶりの来日となる。BATTには2001年、今回対戦するTEAM2000を脱退した後に合流しており、フライにとっては因縁の相手である。 フライと言えばUFCなどで活躍する総合格闘技のトップファイターとして、小川直也のライバルとして新日本プロレスに来日。小川を破り、アントニオ猪木の引退試合の相手を務め知名度を上げた。新日本マット離脱後は、再び総合格闘家としてPRIDEに参戦。現在闘病中の高山善廣と2002年に繰り広げた激しい殴り合いは「PRIDE史上ベストバウト」として現在も語り継がれている。同じ年にはUFC時代から犬猿の仲として知られるケン・シャムロックと対戦し判定勝ち。試合後に握手したが、打ち上げの場では一切会話を交わさなかったという。かねてから持っていたタレント性が買われ、俳優としてもデビュー。複数の映画にも出演を果たした。 プロレスリング・マスターズ2.15後楽園ホール大会は、これで全カードが決定。メインはBATTのフライ、ケア、人生、大谷with武藤が、TEAM2000の天山広吉、小島聡、ヒロ斎藤、スーパーJ with蝶野正洋と対戦。セミファイナルでは藤波辰爾、長州力、獣神サンダー・ライガーが、藤原喜明、長井満也、冨宅飛駈と対戦し、藤原組のセコンドにはあの前田日明がつく。6月にファイナルマッチを控える長州にとって、最高のファイナルロードが用意されている。 その他、平成維震軍や、グレート小鹿、タイガー戸口、将軍KYワカマツらレジェンドがズラリ。80年代後半から2000年代前半のプロレスファンにはたまらない大会になるのは必至だ。フライは武藤とも因縁があるだけに、武藤の復帰後は両者の対決にも期待したい。取材・文 / どら増田写真 / ©︎プロレスリング・マスターズ
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その他 2019年01月24日 15時30分
【話題の1冊】著者インタビュー 小路谷秀樹 誰も知らなかった猪木と武藤 闘魂Ⅴスペシャル伝説 失われた時代を撮り続けた男の証言 メディアックス 1,800円(本体価格)
★選手同士の内面にどれだけ肉薄できるか――1991年当時としては破格の3800円で発売され大ヒットした『闘魂Ⅴスペシャル』ですが、ビデオを制作するきっかけは何だったのですか?小路谷 当時、議員だったアントニオ猪木氏が、国際民間交流を目的として、シルクロードを100人のライダーで走るという計画を進めていたのですが、その撮影班に参加し、猪木さんや新日本プロレス関係者の方々と知り合ったのがきっかけです。あの頃は新日の番組が夕方放送されていて、突然中止されたり、ゴルフ中継に変わったりと冷遇されていました。「なぜ、あの試合を放映しないんだ? ビデオでいいから発売してもらえないだろうか」。そんな素朴な気持ちを新日の担当者に伝えたところ「同感です。具体化してくれませんか」とあれよあれよという間に『闘魂Ⅴスペシャル』誕生の運びとなりました。――格闘中継の“煽り”の元祖とも言われていますね。撮影でこだわった部分はありますか?小路谷 リングの中で行われる試合だけにスポットを当てるのではなく、語りはもちろん、試合前後の様子や、過去の試合までさかのぼって、点と点を結び、より劇的に見せる「物語化」を念頭に取り組んでいました。プロレスファンが見たいのは、試合はもちろんですが、選手がどういう人間で、何を考え、どんな悩みを抱えながら戦っているのか、という内面もあります。そこにどれだけ肉薄できるか、素の心を引き出せるか、そういう思いでカメラを向けていました。――今だから明かせる撮影秘話などはありますか?小路谷 実は、靖国神社で毎年1回行われている『奉納プロレス』(主催ゼロワン)の企画を考え、ゼロワンと靖国神社に話を持って行ったのは私です。大正10年、ルー・テーズの師匠アド・サンテルと講道館所属の柔道家が、大観衆を集めて戦った場所が靖国神社だったと知り、プロレス界復興の狼煙をあげる絶好の聖地ではないかと思ったのです。初めて興行が行われた日は、246万6000余柱の英霊に粗相があってはいけないと緊張しましたが、当日、何気に見た太陽が、雲の陰りでそう見えたのか、人の目のような、それもにこやかな眼差しのように見えて「大丈夫だ。喜んでいただいている」と思ったことは鮮明に覚えています。ゼロワンと靖国神社の皆様には改めて感謝申し上げます。 現在、私は6年制作してきたUFOドキュメンタリー映画『虚空門GATE』の来年の公開に向け準備をしています。上映の際はぜひ足をお運びください。(聞き手/程原ケン)小路谷秀樹(こうじたに・ひでき)京都府舞鶴市生まれ。宇宙企画の専属ディレクターを務めた後、フリーに。2005年まで『闘魂Ⅴ伝説スペシャル』を監督プロデュースした。
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スポーツ 2019年01月24日 06時00分
新日本&CMLLルチャの祭典は今年も裏切らず、後楽園ホール3DAYS連続札止めで幕!
新日本プロレスとメキシコの老舗団体CMLLによる合同シリーズ『NJPWプレゼンツCMLLファンタスティカマニア2018』が、18、19、21日の後楽園ホール3DAYSで閉幕した。 今年は大阪、愛媛、京都、岐阜、幕張、東京の6都市で8大会が開催されたが、後楽園大会3日間を含む5大会で札止め、2大会で満員マークが付く盛況ぶり。関係者の話によると「毎年、チケットの売れ行きが早くなっている」とのこと。8度目の開催ということや、メキシコのルチャ・リブレが昭和時代から日本のプロレス界では人気ということもあり、会場は普段の新日本とは違う意味で熱気に包まれていた。 今回は新日本からCMLLに武者修行していたナマハゲ、風神、雷神といった“レアキャラ”も参戦。毎年ルード(悪役)モードで顔にハーフペイントを施すIWGPヘビー級王者の棚橋弘至、メキシコが第2の故郷でこのシリーズでは空中殺法を披露するオカダ・カズチカは不出場。ただ“本家”ロス・インゴベルナブレスからは、昨年ロスインゴ入りをしたばかりのテリブレが来日し、内藤哲也らハポン勢と結託。小島聡、風神、雷神らと対戦を繰り広げた。 また今回の目玉選手だった初代ミスティコことカリスティコが久々に新日本マットに登場。リンピオ(ベビー)ながら、超越した存在ということもあり、ルードのチームに組み込まれる試合も。ナマハゲらとのトリオで、リンピオのエース、ボラドールJr.、獣神サンダー・ライガー、タイガーマスク、そしてメキシコでもなかなか見られないであろうミスティコとも対戦したのだからたまらない。 CMLLファミリータッグトーナメントでは、日本でもおなじみのドラゴン・リー&ミスティコが優勝。さらに最終日では、ボラドールJr.がカリスティコとのリンピオのスペル・エストレージャ同士によるスペシャルシングルマッチで、雪崩式スパニッシュフライで勝利を収める大金星。昨年は新日本マットへの参戦を重ねていただけに、喜びもひとしおだったようで、喜びを爆発させていた。対戦相手のカリスティコもボラドールJr.の成長を称えて、最後はこのシリーズでは恒例となっているリンピオ、ルードの枠を超えた大円団に、後楽園に集まったファンからの拍手はやまなかった。 試合後、ボラドールJr.はコメントを述べたが通訳が不在。リング上で肩車をした息子のもとへ戻っていった。敗れたカリスティコは「リベンジするため来年の『ファンタスティカマニア2020』に戻ってくる」と再来日を約束している。 今年は一番参戦したかったであろう高橋ヒロムが欠場したが、ナマハゲの“一時帰国”により、来年はカマイタチの参戦に期待が高まるところ。ミル・マスカラス、ドスカラス、カネックらヘビー級選手が活躍した80年代、ユニバーサルプロレスの旗揚げにより、雑誌の中の存在だった軽量級の名選手が来日した90年だ、そして2000年代に入ると、日本のプロレスとメキシコのルチャが融合するようになってきた。ボラドールJr.は今年の新日本マットで台風の目になる可能性を秘めており注目の選手。“鳥人”たちの競演は何度見ても飽きないと改めて確信したシリーズだった。取材・文・写真 / どら増田
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スポーツ
ライガー&サスケが伝説の祭典再現へ
2009年06月18日 15時00分
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スポーツ
新日・菅林社長が献花
2009年06月17日 15時00分
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スポーツ
リアルジャパン 今夜後楽園ホールで何かが起こる
2009年06月17日 15時00分
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スポーツ
“流星仮面”16年ぶり来日
2009年06月17日 15時00分
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スポーツ
藤波&三沢 天界タッグ結成へ!
2009年06月16日 15時00分
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スポーツ
全日本 武藤が三沢へ悲壮な誓い
2009年06月16日 15時00分
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スポーツ
ノアの暴れん坊・杉浦『新日の秘宝』狙う!
2009年06月16日 15時00分
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スポーツ
ノア キング三沢急死の波紋
2009年06月15日 15時00分
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スポーツ
新日本 永田「正面から受け止めてくれた大きな人」
2009年06月15日 15時00分
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スポーツ
全日本スーパージュニア戦 金本7年ぶりVで狙うはIWGP
2009年06月15日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 埋めろ21年の空白 武藤 船木にマル秘指令
2009年06月13日 15時00分
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スポーツ
全日本プロレス 船木10年ぶりプロレス電撃復帰
2009年06月11日 15時00分
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スポーツ
ザ・グレート・サスケが本紙へ緊急提言!
2009年06月08日 15時00分
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スポーツ
ユニオンプロレス ライガー参戦
2009年06月06日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 中西が絞殺デモ
2009年06月04日 15時00分
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新日本プロレス デヴィット3度目の正直
2009年06月04日 15時00分
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キン肉マニア2009 永田・キン肉マン・中西・美濃輪 入り乱れて“大渋滞戦”
2009年05月30日 15時00分
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新日本プロレス 金本浩二「新日本が最強」
2009年05月30日 15時00分
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リアルジャパン 初代タイガーが長州と結ぶ密約
2009年05月29日 15時00分