今回発表されたのは、既に参戦が決定していたプロレスリング・ノア丸藤正道のカード。丸藤は馬場さんとも対戦経験がある、新崎人生(みちのくプロレス)とタッグを結成し、望月成晃、シュン・スカイウォーカーのドラゴンゲート勢と対戦することが決定した。望月も全日本のジュニア戦線に参戦した経験があるが、この組み合わせは新鮮。オールスター戦ならではのカードと言ってもいいだろう。
丸藤のキャリアスタートは馬場さんが社長時代の全日本プロレス。馬場さんが存命中、最後にデビューを果たした選手ということもあり、「ジャイアント馬場最後の弟子」と呼ばれている。実際には、故・三沢光晴さんに師事し、全日本時代は付き人を務め、三沢さんが全日本を退団し、ノアを設立した際には行動をともにしているが、ノア移籍後も全日本マットにはたびたび上がっていた。所属時代には手が届かなかった世界ジュニアヘビー級王座も獲得しており、ノアのGHC、新日本プロレスのIWGPとともにメジャー団体のジュニア王座を完全制覇する偉業を成し遂げている。
人生は、1997年に全日本マットに突如現れ、馬場さんに合掌すると継続参戦。馬場さんの付き人だった大仁田厚とのホットラインから、全日本参戦が実現した“盟友”大仁田の弟子である故・ハヤブサさんとタッグを組んだ。2人はアジアタッグ王座を獲得するなど活躍。東京ドームで馬場さんと対戦した際には、馬場さん相手にロープの拝み渡りを成功させ、その後、馬場さんとタッグを結成するなど、高く評価されていた。
また、ジャイアント馬場メモリアルバトルロイヤルに、故・馬場元子さんが社長の時代、全日本マットに上がっていたヤス・ウラノの参戦が決定。また追突事故の被害に遭った折原昌夫は全治2ヶ月と診断されたため、正式に欠場が決定した。実行委員会は「現在は意識もはっきりしており、自宅療養中ですが、担当医師から全治2ヶ月との診断をされたことから、本大会を欠場となります。折原選手の試合を楽しみにされていたファンの方々にはお詫び申し上げるとともに、ご理解のほどよろしくお願い致します」と述べている。
これで7試合が決定。アブドーラ・ザ・ブッチャーの引退セレモニーも開催されるだけに、残り試合は1〜2試合とみられる。メインを務めるのは棚橋弘至か?宮原健斗か?どちらも防衛戦を控えているだけに、その結果を待って、カードが発表される可能性が高い。まだまだ楽しみは残されているようだ。
取材・文・写真 / どら増田