三沢さんの急逝から一夜明けたこの日は新日プロでも試合開始前に1分間の黙とうが捧げられた。この日決勝トーナメントが行われた「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」にノアから参戦中の菊地毅と青木篤志が遺影を持ってリングに上がり、リングサイドを新日プロの選手や関係者が取り囲むかたちで三沢さんの冥福を祈った。
ゼロワンの旗揚げ戦で三沢さんと初対決し、GHCヘビー級タッグ戦で熱戦を繰り広げた永田裕志は「自分の攻撃を正面から受け止めてくれたすごく大きな人だった。その分お返しは半端じゃなく強烈でしたけど。エルボーが首から胸骨まで響いてグシャッときたのを覚えてる」と振り返り「あの(ゼロワン)旗揚げ戦で闘った三沢さんもパートナーだった橋本(真也)さんもなくなってしまった。早すぎますよ」と言葉をつまらせた。
また、今年の1・4東京ドーム大会で三沢さんと対戦した中邑真輔は「(1・4では)真っ向勝負で挑んでも、ノーガードで立ちふさがられて懐の深さを感じました。(体調が)悪かったと聞いていたが、闘っている最中には感じなかった。ボクの中でノアイコール三沢光晴で、プロレスの象徴である存在と思ってました。まだ闘うチャンスもあったでしょうし壁になって欲しい存在でした」と語った。