10日の「武藤祭」の全試合終了後、8・30両国大会で船木と組み“黒のカリスマ”蝶野正洋&“性悪男”鈴木みのるとスペシャルタッグマッチを行うことを発表した武藤。これまで総合の舞台に活躍の場を移していた船木を、新日本プロレス所属時代の1988年以来となるプロレス復帰させることに成功した。
通常では見ることの出来ない夢のカードを実現させ「4人とも原点は一緒だけど、各々違う道を選び25周年で一回集結する。どうなるかわからないけど、清算マッチみたいなもの。今までやってきたことを見つめ直す。楽しみだよ」と感慨深げ。
24年ぶりの再合体に「新鮮な気持ちで臨める。性格も正反対で、プラスとマイナスみたいなものだが、いいタッグになると思う」と自信を見せた。
同期タッグがどのような戦い見せるのか今から期待は高まるばかりだが、気になるのはやはり船木のプロレスに対するブランクだ。
88年以来プロレスの舞台からは遠ざかっており、空白の期間が21年も存在する。それでも武藤は「大丈夫だよ。オレ以上に天才って呼ばれているからね」と不安説を一蹴して見せた。
さらにプロレスリングマスターとして「受け身っていうのは総合格闘技にはなかなかない要素。若い時に1回覚えたことは忘れてはいないと思うけど、確認のためにやった方がいい」と助言。1000本受け身を提案した。
船木にアドバイスを送る一方で、自らは次期シリーズでタイトルマッチを控えている。
「こんなところで浮かれて、タイトルマッチ獲れなかったじゃシャレにならない。当面の間は(両国大会は)置いといてタイトルマッチに向けて集中する」とふんどしを締め直した。24年ぶりの再会を勝利という最高の形で祝うため武藤は早くも燃えている。