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アントニオ猪木の引退試合を務め、高山善廣と激闘を繰り広げたドン・フライが参戦!

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BATT・(後列左から)大谷晋二郎、新崎人生、ドン・フライ、武藤敬司、(前列)太陽ケア

 武藤敬司プロデュースのプロレスリング・マスターズは、2.15後楽園ホール大会のメインイベントで、武藤率いるBATTと、蝶野正洋率いるTEAM2000が争う8人タッグマッチに出場するBATTメンバーを発表した。

 昨年8月にBATTを再結成した際に元気な姿を見せて「また来年も集まろう」と呼びかけていたオリジナルメンバーの馳浩(衆議院議員)は、国会の会期と重なり出場できない。そのため、今回のメンバー構成が注目されていた。結果、前回も出場した太陽ケア、新咲人生、大谷晋二郎に加えて、今回はドン・フライがマスターズ初参戦する。フライは約10年ぶりの来日となる。BATTには2001年、今回対戦するTEAM2000を脱退した後に合流しており、フライにとっては因縁の相手である。

 フライと言えばUFCなどで活躍する総合格闘技のトップファイターとして、小川直也のライバルとして新日本プロレスに来日。小川を破り、アントニオ猪木の引退試合の相手を務め知名度を上げた。新日本マット離脱後は、再び総合格闘家としてPRIDEに参戦。現在闘病中の高山善廣と2002年に繰り広げた激しい殴り合いは「PRIDE史上ベストバウト」として現在も語り継がれている。同じ年にはUFC時代から犬猿の仲として知られるケン・シャムロックと対戦し判定勝ち。試合後に握手したが、打ち上げの場では一切会話を交わさなかったという。かねてから持っていたタレント性が買われ、俳優としてもデビュー。複数の映画にも出演を果たした。

 プロレスリング・マスターズ2.15後楽園ホール大会は、これで全カードが決定。メインはBATTのフライ、ケア、人生、大谷with武藤が、TEAM2000の天山広吉、小島聡、ヒロ斎藤、スーパーJ with蝶野正洋と対戦。セミファイナルでは藤波辰爾、長州力、獣神サンダー・ライガーが、藤原喜明、長井満也、冨宅飛駈と対戦し、藤原組のセコンドにはあの前田日明がつく。6月にファイナルマッチを控える長州にとって、最高のファイナルロードが用意されている。

 その他、平成維震軍や、グレート小鹿、タイガー戸口、将軍KYワカマツらレジェンドがズラリ。80年代後半から2000年代前半のプロレスファンにはたまらない大会になるのは必至だ。フライは武藤とも因縁があるだけに、武藤の復帰後は両者の対決にも期待したい。

取材・文 / どら増田
写真 / ©︎プロレスリング・マスターズ

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