世界最大のプロレス団体WWEは日本時間30日、アリゾナ州フェニックスのトーキング・スティック・リゾート・アリーナで主力ブランドのスマックダウンを開催。『ロイヤルランブル』でUS王座を奪還したばかりの日本人スーパースター中邑真輔は、Rトゥルースとの初防衛戦を行った。
中邑はライダーキックから、リバースパワースラムで先制すると、キンサシャを狙って序盤からRトゥルースに猛攻。完全に自身のペースに持ち込んだ中邑だったが、ファイヤーマンズキャリーの体勢でRトゥルースを持ち上げた際、隙を突いたRトゥルースに丸め込まれてまさかの3カウント。中邑はカウント2だと抗議したが、時すでに遅し。Rトゥルース相手に不覚を取りUS王座から陥落。第2次中邑US政権はわずか“2日天下”に終わった。
その後、Rトゥルースは難癖をつける前王者のルセフとそのまま初防衛戦を強行。するとルセフからも3カウントを奪って勝利。納得のいかない中邑とルセフは腹いせにRトゥルースを滅多打ちにすると、ブーイングの中でマチカキックとキンシャサを叩き込んだ。
さらにバックステージでは、これまでいがみ合っていた中邑とルセフがタッグを組んでルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンの挑戦を受けると表明。中邑とバレットクラブオリジナルメンバーによる、新日本プロレス以来の抗争が始まる兆しを見せた。中邑は『レッスルマニア』に王者としての出場が期待されていた。ここからどこまで巻き返せるのか注目される。
また試合後、中邑は「WCW」とかつてWWEのライバル団体で、後にWWEに買収されたアメリカのメジャー団体名を意味深にツイート。Cody、ヤングバックスらが参加する新団体AEWへの合流も噂されているだけに、WWEとの契約の行方も見逃せない。
また『ロイヤルランブル』までWWEに参戦し、軽量級ブランド205 Liveの主力選手だった日本人スーパースター、ヒデオ・イタミが、ツイッターの名前を日本のプロレスリング・ノア時代のリングネームKENTAに戻し「THANK YOU.」とツイートした。
これに対して同じくWWEで活躍中の日本人スーパースター、アスカがヒデオとのツーショット写真を掲載しながら「Thank you」と反応しており、WWEからの退団が濃厚となった。今後、KENTAが選ぶリングは、ノアか?新日本か?AEWか?それとも?こちらも注目していきたい。
文・どら増田
写真・垪和さえ