昨年12月にUS王座から陥落した中邑は、新王者ルセフを果敢に攻めた。王者がお祝いをしているところに乱入し、必殺のキンシャサでぶち壊す暴挙。さらに妻のラナを怪我させたことに怒り襲いかかるルセフに対しては、バックステージでキンサシャを放ちKO。ルセフは中邑のリターンマッチを避けているかのように思えたが、中邑の執念が実る形で、両者のタイトルマッチが正式に決定。因縁を深めた2人は4月に開催される世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア』に向けて、『ロイヤルランブル』で対戦する。
スマックダウンのオープニングに登場したベッキー・リンチは「王座を取り戻すぞ!アスカが勝ったのは運が良かっただけだ」と王座奪還を高らかに宣言。するとそこにスマックダウン女子王者のアスカが現れ「ベッキーは話してばかりで針のない蜂のようだ。『ロイヤルランブル』の後は私の陰に隠れることになる」と逆に挑発し舌戦を展開した。ここでいつものように空気を読まないアイコニックスが登場。2人を挑発するとイラついたベッキーがペイトン・ロイスと対戦することが急遽決定した。
試合は実力差を見せ付けたベッキーがディスアーマーでペイトンからタップを奪い勝利。今度はアスカがビリー・ケイを捕まえて無理やり試合を始め、ベッキーに見せつけるかのようにディスアーマー、さらにアスカロックでビリーからタップを奪って完勝。結果的に2人そろって乱入したアイコニックスの2人を蹴散らし、実力を示した。最後、アスカとベッキーは睨み合ってからリングを後にした。ロウに所属しているロンダ・ラウジーの不可解な介入により、棚ボタ式で王者になったアスカだが、前王者であるベッキーはやっかいな相手。『ロイヤルランブル』での防衛戦も一筋縄ではいかなそうだ。
文 / どら増田
写真 / 垪和さえ