新日本
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社会 2020年07月26日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★プロレス業界のパワーバランス
プロレス界ではようやく観客を入れた興行が再開してきた。とはいえ、3密を避けるために観客数を絞っているから、チケット完売でも収支はマイナスになってしまう。やればやるほど赤字で、この状況がしばらく続くと思うと苦しいよね。 そんな中、いまや老舗団体といえる「プロレスリングZERO1」から、主力選手だった佐藤耕平選手や高岩竜一選手が退団することが発表された。コロナ禍によって大会中止が相次いで、団体の財政状況が悪化したことが理由のひとつとなっているようだ。 辞めた選手は、今後はフリーとして活動していくだろうけど、いまどき所属にこだわらなくてもいいという状況もあるんじゃないかな。フリーでも上がれるリングは多いし、日本でも団体を持たないで、興行ごとに選手を集めるプロモーションも増えているからね。 ヨーロッパやアメリカでは、1人のプロモーターがそれぞれの選手と契約して興行を打つというシステムが一般的だった。俺が海外を回ってた1990年代くらいもまだそんな形式が残っていて、ひと試合いくらとか、1週間のシリーズ拘束で、というような契約をその度に行っていた。 それが、WWEのような団体がどんどん大きくなっていき、テレビ中継の視聴率を競う時代になると、人気選手がライバル団体に出ないように契約で縛るようになって「所属」という考え方が出てきた。さらに自前で選手を育成しようとジムや専属コーチも抱えるようになってきて、要するに日本の「団体システム」に近い形になっていった。 団体システムは運営が安定してれば所属選手にもメリットがあるけど、不測の事態で興行が開催できないと、選手は他に出られない分だけ試合数が少なくなってしまうリスクもある。 だからこそ、いまのような興行が限られている状況だと、フリーのほうが身動きが取りやすいということなんだろうね。 こういった選手の動きも含め、コロナの影響によってこれから日本のプロレス業界に再編の波が訪れるのは間違いない。 団体では「新日本プロレス」が規模や収益はトップで、その親会社は女子プロレスの「スターダム」も擁しているブシロード。対抗するのは「DDT」や「プロレスリングNOAH」を傘下に収めているサイバーエージェント。この2グループがお互いに競い合うことで、他の団体や選手の動きも活発化していくと思う。 とはいえ、この2グループの間で無駄な争いはしないほうがいいね。引き抜きや、興行戦争のようなお互いの体力を削り合うようなことをしている間に、世界最大のプロレス団体であるWWEが日本に進出してくるかもしれないからね。 WWEとしてみれば、いちから単独でやるよりも、どこかの団体と提携したほうが話が早いから、その相手を物色しているという話もある。それがサイバーエージェント系なのか、ブシロードなのか。それとも、この2グループが手を取り合ってWWEを迎え撃つのか…。 プロレス界にかかわらず、どの業界でも似たような状況だと思う。コロナによってパワーバランスが崩れて勢力図が変わっていくということが、これからいろんな所で起きてくると思うよ。***************************************1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年07月24日 22時30分
新日本が名古屋でビッグマッチ開催!メインはEVIL対ヒロムの二冠戦ほか三大シングルマッチ実現
新日本プロレスは25日に、ビッグマッチ『SENGOKU LORD in NAGOYA』を愛知・愛知県体育館で開催する。 メインイベントでは、IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合として、チャンピオンのEVILに、IWGPジュニアヘビー級チャンピオンの高橋ヒロムが初挑戦。EVILは「何が何でも勝つというのは、手段は選ばねぇって意味だ」という言葉通り、先の『ニュージャパンカップ2020』(NJC)で、3日に行われた準決勝ではSANADAを、11日に大阪・大阪城ホール大会で開催された決勝戦ではオカダ・カズチカを相手にパイプ椅子攻撃、急所攻撃などラフ殺法全開で、初優勝。さらに、リング上に呼び出した“二冠王”内藤哲也のグータッチ要求に、ウルフパックポーズで応え、内藤らロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを裏切り、「全ては俺が仕組んだこと」とまさかのバレットクラブ入り。 翌12日の大阪城大会で挑戦した二冠戦では、入場曲、コスチューム、ビジュアルを一新。前日同様の暴走ファイトで大暴れ。試合終盤、BUSHIマスクを被った謎の男が内藤の首をワイヤーで締め上げ、悪のサポート。EVILは急所攻撃から、必殺のEVILで内藤から暴走勝利を挙げ、なんと二冠王座まで強奪してしまった。試合後、EVILは謎の男を「新たなパレハ」とマイクで紹介すると、姿を現したのはディック東郷! 内藤へストンピング連打を浴びせている中、猛ダッシュで救出に入ったヒロムは、EVILに「人を裏切って、今どんな気持ちだ?」と問うとともに、「お前が獲ったベルト、俺に挑戦させろ!」と挑戦表明。EVILはリング上での返答を避けたものの、バックステージで「ヒロム、この俺様のベルトに挑戦したいのか?いいぜ。いつでもやってやるよ。いつでも、お前のこと、潰してやるよ」と不敵に挑戦を受託した。 ヒロムも“裏切り者”EVILに、「俺は本気だぞ。IWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル、俺がもらう」とバックステージで叫んでいた。ヒロムにとっては、内藤の敵討ちとともに、長年の夢である「IWGPジュニアを持ったまま、IWGPヘビー級王座戴冠」という大チャンスが到来しただけに、気合は十分。だが、完全に振り切った“悪の二冠王者”として突き進むEVILはまさに制御不能。同期のヒロム相手にも、ラフファイト全開で奈落の底に突き落とすのか?セコンド介入も必至なだけに、ロスインゴ勢も対応していく必要があるだろう。 セミファイナルでは、NEVER無差別級選手権試合、チャンピオン鷹木信悟に、エル・デスペラードが挑戦。12日の大阪城大会でSHOの挑戦を退けた鷹木だったが、退場時に入場ゲートから突然登場したデスペラードが王者を襲撃!ベルトを奪って殴打すると「チャンピオン、その程度か?寝てるんだったらチャンピオンじゃねーな」と罵倒し、ベルトを持ったまま入場ゲートの奥に姿を消した。さらに、バックステージでは、「次の挑戦者って言っちゃっていいのかな? 挑戦者は私です。ちゃんとこういう風にな、筋通したんだ。色よいお返事を待ってます……」と挑戦表明。この愚行に怒り心頭の鷹木は、「ふざけんなよ!デスペ、お前も完全に叩き潰してやる!」とこれを受諾した。ジュニアの選手相手に連続防衛なるか? また、スペシャルシングルマッチとしてオカダ・カズチカと高橋裕二郎が5年ぶりにシングル対決。12日の大阪城大会で行われたタッグマッチでは、裕二郎が必殺のピンプジュースをオカダにお見舞いすると、不敵な笑みを浮かべ一騎打ちを要求。バックステージでは、「なんでお前は、言い訳しないんだ?昨日のEVILとの試合の介入。そして、6年前のAJとのタイトルマッチ、その時のオレの介入。お前はよ、どっちも俺の介入に対して言い訳しなかったよな?」とオカダとの過去の因縁に言及。さらに、「俺はよ、お前のことが大っ嫌いなんだよ」「俺の位置までよ、引きずり落としてやるよ。これ、マジ!」と不気味な予告。裕二郎にとっては久々のチャンス到来。オカダにとっては“やらなくてもいい”試合なだけに、あっさり片付けたいところだが…。 名古屋では久々のビッグマッチ開催なだけに、期待感は大きい。好勝負の連発に期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年07月22日 11時00分
新日本LA道場配信マッチ最終章はメインでジェフ・コブとカール・フレドリックスが対戦!
新日本プロレスLA道場が、次世代の才能にスポットライトを当てる配信限定大会『Lion’s Break Collision』もいよいよ最終エピソードを迎える。21日、日本時間25日に配信される第4回大会『エピソード#4』の全対戦カードが決定した。今回は全4試合行われ、メインイベントではこのシリーズで因縁が勃発したジェフ・コブとカール・フレドリックスがシングルで激突する。 第1試合は、『エピソード#3』で新日本デビュー。いきなりロッキー・ロメロから勝利を奪った、話題の“元UFCファイター”トム・ローラーが登場。その2戦目は“LA道場”のアレックス・コグリンと対戦する。182センチ、92キロと言うヘビー級の体格、レスリングやブラジリアン柔術のバックボーンを持つローラーと、柴田勝頼コーチに「大きな赤ちゃん」と言わしめるLA道場で最もポテンシャルを秘めた男・コグリン。ともに粗削りながら、突出したモノを持つ両者がいったいどんな試合を見せるのか注目だ。 第2試合は、『THE NEW BEGINNING USA』や『Lion’s Break Project』にも出場していたミステリオッソが、『エピソード#2』に出場した“新顔”ダニー・ライムライトとシングルで対決。『エピソード#2』では、TJPに対して果敢にハイフライ殺法を連発し、独特のムーブで注目を集めたダニーが、ミステリオッソのルチャリブレとどんな試合を繰り広げるのか?ここで株を上げて来日を決めたいところだ。 第3試合は、ロッキー・ロメロ&ラスト・テイラーがTJP&クラーク・コナーズとタッグ対決。『Lion’s Break Collision』のスポークスマンでもあるロッキーは、『エピソード#2』にて変幻自在のサブミッション殺法を見せた注目の“新顔”テイラーとコンビを結成。対するは、TJPとコナーズによる“新旧LA道場”コンビ。グラウンドやキレのある関節技を得意とするテイラーと、LA道場で柴田勝頼コーチに新日本スタイルで鍛え抜かれたコナーズとの攻防は必見である。ここに海千山千のベテランであるロッキーとTJPが絡むのだから、好勝負は必至だ。 メインイベントは、因縁のジェフ・コブとカール・フレドリックスがシングルで対戦。この両者、『エピソード#1』のタッグマッチでカールがコブに試合後につっかかって険悪なムードに。さらに、『エピソード#3』では、コブが試合後のカールを背後から急襲。ジャーマンスープレックスを炸裂させて宣戦布告している。今回のシリーズで、“脱ヤングライオン”をアピールした現在伸び盛りのカールと、新日本マットのヘビー級戦線で存在感を発揮してきた“スープレックスマシン”コブの一戦は、今後の新日本マットにも影響を与える試合になるかもしれない。 『Lion’s Break Collision』の最終マッチにふさわしい、海の向こうで行われるフレッシュなヘビー級同士の対決に注目だ。(どら増田)
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スポーツ 2020年07月21日 11時00分
新日本本隊と鈴木軍の抗争が激化!永田裕志「鈴木みのるがずっと俺を見てる」
新日本プロレスは7月20日、『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール大会を開催した。新日本が有観客興行として、“聖地”後楽園で大会を開催するのは、約5か月振りだ。 セミファイナルでは、棚橋弘至&飯伏幸太&永田裕志&マスター・ワトの新日本本隊カルテットが、タイチ&ザック・セイバーJr.&鈴木みのる&金丸義信の鈴木軍と対戦した。タイチ&ザックに強奪されたIWGPタッグ王座再挑戦を狙っている棚橋&飯伏、『ニュージャパンカップ2020』で対戦して以来、遺恨が再燃している永田とみのる、凱旋試合の試合後、金丸に襲撃されたワトと、それぞれがテーマを抱きながら行われた今回の8人タッグマッチ。 試合開始のゴングが打ち鳴らされると、リング内外で乱闘が繰り広げられる。リング上では永田とみのるが激しいエルボー合戦。相変わらずお互いに引かない。棚橋&飯伏はタイチ&ザックしか目に入ってない模様。最後は、ワトと金丸の絡みとなり、金丸がレフェリーを盾にしてワトの動きを止めると、サミングからロープへ飛ぶが、ワトがカウンターのドロップキック。さらにスワンダイブ式のアッパーエルボー。永田、棚橋と入ってきてトレイン攻撃を見舞い、ワトがレッグラリアートから、その場飛びムーンサルト式ヘッドバットに繋いでいく。さらにコーナーへ上がってRPPを狙うが、みのるがコーナー上でフロントネックロックに捕らえながら引きずりおろし、スリーパーホールドで弱らせてから、金丸のスライディングキックと、みのるのサッカーボールキックの連携攻撃。金丸はブリティッシュフォールからディープインパクトを完璧に決めてフォールも、金丸はカウント2で引き起こし、タッチアウトを決めて3カウント。鈴木軍が勝利を収めている。 試合後、永田は「わずか1か月ちょいで景色がガラッと変わっちゃったね。鈴木みのるが俺を思いっきり見てる。こんな快感ない。ドンドン殴れ。殴れ。ただし、やり返される覚悟があるなら。なんか言ってましたか、彼は?なんか言いたいことがあったんじゃないのか?ハッキリ言葉で物を言ってみな。俺は逃げも隠れもしない」と再戦も辞さない姿勢を明らかにした。新日本プロレス『NEW JAPAN ROAD』2020年7月20日東京・後楽園ホール 観衆 482人(札止め)▼8人タッグマッチ(30分1本勝負)棚橋弘至&飯伏幸太&永田裕志&●マスター・ワト(12分5秒 片エビ固め)タイチ&ザック・セイバーJr.&鈴木みのる&金丸義信○※タッチアウト文・どら増田
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社会 2020年07月19日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★コロナ第二波への懸念と対策
新型コロナウイルスの感染者数が下げ止まらず、なかなか収束しないという状況になっている。 特に東京では100人超えの感染者が出ている。ただ、都は「東京アラート」を再発令しないということになったし、自粛や休業の要請もない。都民の行動指針はなくなってしまった。 事業をしている側にしてみたら休業する理由もないし、休業したところで何の補償もないから営業するしかない。子供たちも本格的に学校が始まってきている。コロナを怖がってたら何も進まないし、誰も守ってくれないから、自己責任で生活するしかないという意識になってると思う。 俺自身も緊急事態宣言が解除されてからの「生活様式」は変わったと思う。外に出る機会が減ってるし、家族以外の人とは会食することもなくなった。実際に街に出ても、買い物をしてる人や飲んでる人も減ったままに見える。これだとなかなか景気は上向かないな。 コロナ収束後の経済活動の回復のために政府が実施する「GoToキャンペーン」なんかも、いくら旗を振ったところで人々の動きは鈍いんじゃないかな。やっぱり旅行というか、長距離の移動は感染リスクが高いし、なにかあったときの影響が大きい。海外のEU諸国なんかでも、夏のバカンス商戦に向けて徐々に制限を解除する方向になってるけど、ヨーロッパも感染は完全に収まってないし、第二波への懸念もあるから思うようには進んでないようだ。 だったら国内旅行でもと思うけど、各地の市町村などの自治体の多くは、この夏にやる予定だったイベントや行事をほとんど中止にしている。それでも「遊びにきてください」というのは難しいと思うし、それで「感染リスクは自己責任です」というのは無責任に感じるね。 今年は多くの海水浴場が開設中止を発表しているけど、夏の海なんて行きたい奴は行くもんだよ。それで人が殺到したとしても、管理したり責任を取る組織がない。ライフセーバーや救護センターもやってないから、なにか事故が起きても迅速な対応ができない。これは確実に問題になってくると思うよ。 行動を規制しないんだったら、人の流れを予測して対策を立てるしかない。行政には、そういった現実に即した指針を示してほしい。 そのためにも、新型コロナの第一波に対して行った対策や方針が、正解だったのかどうかをしっかり検証してほしい。 政府が設置していた「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」もいつのまにか解散していて、責任の所在が曖昧になっている。こうなってくると、なにか問題のあった対策法を検証するときに、専門家は「こういうデータや予測がありますと示しただけで、具体的な対策は政府が決めた」と言うだろうし、政府は「専門家がこうしろと言うからやった」と、お互いに責任をなすりつけ合うだけになるのは目に見えている。 誰も経験したことのない未曾有の事態だったんだから、間違った対策を取ってしまうのは仕方ない。でも、せめて間違いは間違いで認めて、次の危機を防ぐために活かしてもらいたいね。 俺が真面なことを言っても面白くねぇな…まぁいいか。***************************************1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年07月15日 11時00分
新日本7.20後楽園でEVIL&東郷が始動!ロスインゴと対戦
新日本プロレスは20日に開催する『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール大会の対戦カードを発表した。有観客試合再開後、都内では初の大会で、中西学氏の引退興行が行われた2.22後楽園大会以来、約5か月ぶりの開催となる。 メインイベントでは、新IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル二冠王者EVILが、バレットクラブの一員として本格始動。“パレハ”のディック東郷、そして石森太二を加えたトリオで、古巣ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの高橋ヒロム、内藤哲也、BUSHIと対戦する。ヒロムは25日の愛知・愛知県体育館大会でEVILに挑戦するため、この一戦は前哨戦となる。ベルトを奪われた内藤も黙ってはないだろう。BUSHIも一緒に保持していたNEVER無差別級6人タッグ王座をEVILに一方的に返上されており、ロスインゴ勢は裏切ったEVILの制裁を狙うのは言うまでもない。 東郷は2017年7月4日に東京・新宿FACEで開催された『LION’S GATE PROJECT 7』以来の新日本マット参戦となる。レスリングマスターとして日本は元より、世界中で闘ってきた東郷に、偽マスクを被られたBUSHIはシングルマッチにまで持っていきたいところ。東郷とヒロム、内藤との絡みも新鮮で、どんな化学反応を生むのか注目したい。 セミファイナルでは、棚橋弘至、飯伏幸太、永田裕志、ミスター・ワトの本隊カルテットが、新IWGPタッグチャンピオンチームのタイチ&ザック・セイバーJr.に、鈴木みのると金丸義信が加わった鈴木軍と対戦。リターンマッチを狙っている棚橋&飯伏、7.11大阪・大阪城ホール大会の試合後、金丸に襲撃されたワトにとっては負けられない試合となる。オカダ・カズチカは後藤洋央紀とのタッグで、高橋裕二郎、外道との対決が決まった。(どら増田)
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スポーツ 2020年07月14日 17時30分
本当のダークネスに堕ちたIWGP新二冠王者EVIL、7.25新日本名古屋で高橋ヒロムと初防衛戦
新日本プロレスは、7月12日に行われたビッグマッチ『DOMINION in OSAKA-JO HALL』(大阪・大阪城ホール)の結果を受けて、メインイベントで内藤哲也を破り、IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル二冠王者となったEVILの一夜明けオンライン会見を行った。 「改めて、この俺が史上初の“覇者”で“王者”の三冠王だよ。そしてよ、ディック東郷は、この俺の最高のパレハだよ。(進行の清野アナに向かって)オイ、なんか質問はあるか?」 会見場に現れたEVILは清野アナに質問を求めた。清野アナは「7月11日にバレットクラブと結託しましたが、なぜバレットクラブと結託したのでしょうか?」と質問。すると、EVILは「当然だろ。『何がなんでも優勝する』って言っただろ、オイ。この俺がすべて仕組んでやったことだよ。バレットクラブは史上最高のチームだろ」と何を今さら言ってるんだと言わんばかりの態度。 EVILとして凱旋帰国した時から在籍していたロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバーに関しては、「あんなヤツら、腐り切ってるだろ?」と一蹴。現在、鷹木信悟、BUSHIとともにNEVER無差別級6人タッグのベルトを保持しているが、「あんなクソどもと持ってるベルトなんてな、いらねーんだよ」と一方的に返上宣言だ。 内藤哲也戦については「昨日の試合、観ればわかるだろ?アイツの攻撃のパターンなんてな、すべてお見通しなんだよ」と、長年パートナーを務めてきたとあって、内藤を熟知しているため、試合を優位に進められた理由について明らかにしている。 初防衛戦は、12日の試合後に挑戦表明した高橋ヒロムとの一戦が、25日の愛知・愛知県体育館大会で決定。ヒロムとはロスインゴという繋がりだけではなく、同期として若手時代に苦楽をともにした関係だ。EVILは「オイ、ヒロム。お前、病み上がりだろ?おまえのその首で、俺の攻撃、耐えられんのか?」とヒロムのウィークポイントである首を狙うことを暗に予告した。 IWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタル王座を同時に手にした気分について聞かれると、「そんなくだらねぇ質問には、俺は答えねーんだよ。終わりだ!」と会見を切り上げ、2つのベルトを手に取り会場を去ってしまい、会見は終了。『ニュージャパンカップ2020』では、後藤洋央紀、SANADA、オカダ・カズチカらをなり振り構わない暴走ファイトで破り、バレットクラブというダークネスに堕ちたEVILは、内藤哲也をも飲み込んでしまった。ディック東郷という強力な参謀が付いたことにより、ダークネス旋風が新日本マットを染め上げることになりそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年07月13日 22時30分
新日本、タイチ&ザックがIWGPタッグ王座強奪!棚橋「もう1回やらせろ」
新日本プロレスは7月12日、ビッグマッチ『DOMINION in OSAKA-JO HALL』を大阪・大阪城ホールで開催した。 2.21東京・後楽園ホール大会でIWGPタッグ王座を奪取したばかりの棚橋弘至&飯伏幸太のゴールデン☆エースを、タイチとザック・セイバーJr.が襲撃したことが発端となり、因縁が勃発した両チーム。『ニュージャパンカップ』では、タイチが棚橋、飯伏を相手に連勝しており、挑戦権を手に入れている。 先に入場したタイチは棚橋が入場し、コーナーでアピールするのを阻止するなど、早くも駆け引きを使っていく。プランチャでタイチ組を蹴散らすゴールデン☆エースだが、場外戦では、タイチ&ザックが上手。ラフ殺法に返り討ちされてしまう。タイチは飯伏を覚醒させるべく、蹴りの応酬を仕掛けると、聖帝十字陵で捕獲。ザックも棚橋を捕らえるが、棚橋が切り抜けて、連携技ゴールデン☆ブレイドで飯伏を救出。蘇生した飯伏はラストライドから急所打ちを防いでカミゴェへ。正調式を狙うもザックが飛び込み飯伏に絡みつくと、タイチ式ラストライドで飯伏がダウン。 トドメを刺そうとするタイチに、飯伏はカウンターのハイキックから棚橋にタッチ。スリングブレイドでタイチを吹っ飛ばすも、タイチのエルボーで棚橋が怯む。タイチからザックに代わると、棚橋がザックにハイフライアタック、飯伏がカミゴェを狙うもザックはザックドライバーを決めて混戦に。タイチはアイアンフィンガー・フロム・ヘルを装着し、飯伏に地獄突き。棚橋にデンジャラスバックドロップから、ザックがユニオーネの竜巻の連発で棚橋の膝を痛めつける。棚橋に「立ってみろ!」と挑発するタイチ。最後はタイチのジャンピングキックから天翔ザックドライバーで、タイチ&ザックがIWGPタッグ王座を強奪した。 試合後、棚橋は「このままじゃ終われない。もう1回やらせろ!って言う権利あるよな」とリターンマッチをアピールしている。◆新日本プロレス◆『DOMINION in OSAKA-JO HALL』2020年7月12日 観衆 3898人大阪・大阪城ホール▼IWGPタッグ選手権試合(60分1本勝負)<王者組>●棚橋弘至&飯伏幸太(28分43秒 エビ固め)タイチ&ザック・セイバーJr.○<挑戦者組>※天翔ザックドライバー※タイチ&ザックが第87代王者となる。(どら増田)
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社会 2020年07月12日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★新日本プロレスの「有観客試合」再開
いよいよスポーツやエンターテインメントの分野でも自粛が解除されてきた。 プロ野球はすでに無観客で開幕していて、7月10日からは観客を入れた試合を開始するという。Jリーグも同じくらいの時期から段階的に観客を入れることを検討している。ただし、観客の収容人数は50%以下に抑えて、ソーシャルディスタンスを保つことになる。観客は、密にならないように気をつけながら観戦することになりそうだ。 新日本プロレスでも、7月11日に大阪城ホールで観客を3分の1程度に抑えて「有観客興行」を行う。休んでいる間にシリーズが飛んじゃってるから、今はジュニアとヘビーを混ぜた「ニュージャパンカップ」というトーナメントを無観客試合で進めていて、決勝を7月11日にやって一気に取り返そうとしているみたいだね。ただ、これはなかなか難しい興行になりそうだな。 学校の授業では、コロナの影響で遅れていた分を取り返そうとして、スケジュールを詰め込んでるけど、やっぱり子供たちは大変そうだし、内容も中途半端になっている。それなら、すべてを後ろにズラすか、どこかの部分を削らないと。端折って早送りにしちゃうのが一番意味ないよ。スケジュール的にはつじつまが合っても、理解度が変わると思う。プロレスも一緒で、急いで取り戻そうとした分、中途半端な興行になってしまう可能性があるんだよ。 あと、観客が3分の1になる影響も出てくる。大阪城ホールは満員で1万6000人ぐらい入るから、3分の1だと5000人くらい。まぁ、試合をする選手たちは実際にリングに上がれば、東京ドームの5万人だろうが、後楽園ホールの1000人だろうが、プロレスラーのやることは変わらない。観客よりも、目の前の相手との試合に集中するだけだからさほど影響はないと思う。 難しいのは団体側だな。大きな会場は会場費も高いし、照明や入場の演出にもカネがかかる。それをいつもと同じような規模で予算をかけてたら、収支が合わなくなってくる。5000人分のチケットが全部売れたとしても、プラスになることはないだろうね。かなりうまくやってもトントンくらいじゃないかな。 ただ、最近の新日本プロレスは、地上波のテレビ放送だけでなく、BS、CS、それにインターネットの動画配信サイトと、たくさんのメディアに試合を流している。だから、テレビの放送収入や動画配信サイトを含めれば、プラスになるんだと思う。このビジネスモデルが、今後のプロレス界の主流になるのかもしれないね。 問題は、こんなにチャンネルが多いと新日本プロレスのコンテンツでファンの時間を取り合ってること、それに選手たちへの影響だな。それぞれのチャンネル用にオリジナルの動画を撮影しないといけないから、稼働時間が増えて練習する時間が削られる。昔みたいに試合をして、記者にコメントして、たまにテレビに出るくらいで済んだ時代じゃなくなっている。 これは、他のスポーツ全般にも言える。どの選手もさまざまなマスコミに対応して、SNSで発信していくのが当たり前になってる。メディアが増えたぶん、負担も増えてるってことだからね。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年07月09日 11時00分
BS朝日「金8はプロレス」リベンジへ!7.10オカダ対ヒロムをノーカット放送
7月3日にBS朝日『ワールドプロレスリングリターンズ』で生中継された『ニュージャパンカップ2020』(NJC)準決勝2試合。1試合目のEVIL対SANADAはノーカットでオンエアされたが、2試合目のオカダ・カズチカ対高橋ヒロムは、15分過ぎに中継時間が終了したため、試合を最後まで放送することが出来なかった。 実に34年ぶりとなった金曜夜8時の新日本プロレス生中継は、大きな反響を呼び、番組用に作られたツイッターのハッシュタグ「#金8はプロレス」がトレンド1位を奪取。無観客試合ではあったものの、新日本の底力を見せつける形となった。当日は動画配信サービス「新日本プロレスワールド」も無料開放していたため、生中継終了後、サーバーがダウンするほどアクセスが殺到。ファンの間からは「最後まで見たかった」という声が殺到したのは言うまでもない。 こうした視聴者のリクエストに応える形で、10日の「金8」に放送される同番組では、27分に渡った激闘をノーカットで放送することを決断。高橋ヒロムがゲスト出演し、試合を振り返るという。翌11日にはNJCの決勝戦が大阪・大阪城ホールで開催されるだけに、全国で同時にオンエアするBS朝日としては、ここで「#金8はプロレス」をリベンジすることにより、さらに新日本を盛り上げていく狙いがある。 生中継終了後から試合はエスカレートしただけに、今回の放送は注目だ。(どら増田)
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