新日本
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社会 2020年03月29日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★サイバーエージェントのノア買収
プロレスリング・ノアがサイバーエージェントの連結子会社となった。この電撃的な買収劇を成し遂げたノアの武田有弘さんは、元々は新日本プロレスの社員なんだよ。武田さんが昨年の夏ぐらいにノアの社長に就任したときに「頑張れよ」って挨拶したんだけど、それから半年ぐらいで上手な身売りをしたから、これは素晴らしい手腕だと感心したね。身売りっていうとイメージ悪いけど、ビジネス的には最高の形。選手たちも不安定な経営のなかで頑張ってきたから、これでリングに集中して巻き返せる体制になったと思う。 サイバーエージェントには、すでにDDTというプロレス団体がグループ入りしていて、今後はDDTの高木三四郎社長がノアの代表も兼任するという。いま、日本のプロレス界は、新日本プロレスが一強という情勢だけど、そこに高木くんとサイバーエージェントの連合軍が挑むという状況になってきたね。 何はともあれ、サイバーエージェントのような業績が伸びているIT系の企業がプロレス界に投資してくれるのはいいことだよ。新日本プロレスの親会社のブシロードもそうだけど、このあたりの新興企業の社長さんたちは、世代的にプロレスに対する愛着が強いんだと思う。単なるビジネスじゃなくて、プロレス界を盛り上げたいという気持ちがあるから、ありがたいよ。 ただ、サイバーエージェントは、AbemaTVというインターネットの動画配信サイトをやっていて、ここがテレビ朝日と組んでいる。そして、テレビ朝日は、新日本プロレスと昔から強固な関係にある。だから、AbemaTVという媒体が、各プロレス団体から見ると振り子状態になってて、関係は複雑になっている。 とはいえ、新日本プロレスとテレビ朝日は、旗揚げ時から一心同体で、ずっと離れずにやってきた。それに、新日本プロレスの映像権利を持っているのはテレビ朝日だ。★スターを生むのに必要な“現場の人材”が少ない 今は若者を中心にスマホで動画を見る時代になっていて、今後は俺ら世代でもそれが当たり前になると思う。だから、過去の映像っていうのは、宝の山なんだよ。猪木さん、タイガーマスク、長州(力)さん、藤波(辰爾)さん、闘魂三銃士の映像は、どんどん価値が上がっていく。もちろん、新たにモノを作っていく時に、こうした映像があるとないのとでは大違いになる。だから、新日本プロレスとテレビ朝日は、もう離れられないだろうね。 ただ、プロレス団体に絶対に必要なのは、スター選手を生み出すこと。つまり、一流の選手を育てないといけないんだけど、その生成工場は、プロレスだと“道場”になる。 WWEも新日本プロレスも頑張ってるけど、ここ最近はスターが生まれていないから、手っ取り早く他の選手を引き抜いちゃう。それで一瞬は業績アップするかもしれないけど、長い目でみたら道場からスター選手を育てないといけない。 多分、今は道場で優秀なレスラーを育てる手腕のある人間が少ないから、どの団体も苦しんでいるんだと思う。母体が大きくなっても、最後は人。現場の人材を大事にしてほしいね。***************************************1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年03月29日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ザ・グレート・サスケ」地域密着型プロレスの先駆けとなった“東北の英雄”
地域密着型プロレスという一つのジャンルを生み出したザ・グレート・サスケ。ノータッチのトペ・コンヒーロやラ・ケブラーダなど、本場のルチャドールをも上回るド派手な空中殺法は、東北の地はもちろん、全国のファンを魅了した。 ※ ※ ※『ローカルプロレスラー図鑑』(2017年度版)なる個人発行の冊子を見ると、ここで取り上げられているのは国内24団体。おそらくは現在もなお同数程度のプロレス団体というか集団が、全国各地で活動しているものと思われる。こうしたローカル団体の先駆けとなったのが、みちのくプロレス(みちプロ)だ。 ’93年、ザ・グレート・サスケによって旗揚げされたみちプロは、今では日本において新日本プロレスと全日本プロレスに次ぐ歴史ある団体となった。力道山が興した日本プロレスの活動期間は20年で、すでに同団体はこれを大きく超えているのだ。 近年の興行に関して、いきなり「宇宙大戦争」「ムーの太陽」などと言われたところで、何がなんだかさっぱり分からないという人も多かろうが、とにかく四半世紀以上も活動が続いているのだから、日本のプロレス史におけるサスケの功績は相当に大きい。 山本小鉄が開校していたプロレスラー養成所「新日本プロレス学校」での修業を経て、’90年にユニバーサル・プロレスリングでデビューしたサスケ(本名の村川政徳でデビューした後、MASAみちのくに改名)。メキシコ遠征時にマスクをかぶり、現在のザ・グレート・サスケとなった。 ’92年、ユニバーサルの経営不振に伴ってみちプロの設立を宣言すると、翌年に旗揚げ戦を開催。当時はサスケをはじめ他の所属選手たちも、ほぼ無名の存在であった。 しかし、東北地方限定のルチャ系団体という物珍しさから、プロレス専門誌などのメディアで取り上げられる機会は多く、徐々に定着していくことになる。「東北でも仙台などの大都市ではなく、地域の公民館のようなところを巡業し、プロレス自体に不慣れな人の多い田舎町に分かりやすいルチャを持ち込んだ。よりローカル色を強調してメジャーとの差異を際立たせたことが、結果的には見事な戦略となりました」(プロレスライター) 観衆100人程度の小規模興行でも採算が成り立つビジネスモデルを示したことは、他の団体からすると大いに参考となっただろう。 多くのファンに認知されるきっかけとなったのは、’94年に新日が主催した「第1回スーパーJカップ」であった。各団体から参加した8選手のトーナメントにおいて、サスケはエル・サムライと獣神サンダー・ライガーを破って決勝に進出。優勝はワイルド・ペガサスに譲ったものの、“東北にサスケあり”を強く印象付けることになった。 同大会では、みちプロでの好敵手であったスペル・デルフィンも、1回戦で新日所属の大谷晋二郎を下す殊勲の星を挙げており、同団体の存在感を一層強いものとした。★“自爆ムーブ”で会場を沸かせる これにより知名度を全国区としたみちプロは、以降は新日だけでなくWARやFMWとも交流し、東京で大会を開催するなど活動の幅を広げていった。「それまでの団体対抗戦というと、相手をぶっ潰す的な殺伐とした空気になりがちでしたが、みちプロが画期的だったのは、どの団体とも融和的な交流をしたところ。東北密着型を打ち出していたため、興行ビジネスの面でバッティングしないという点が大きく、また、サスケ自身の交渉力も極めて優秀でした」(同) レスラーとしてのサスケの特徴は、もちろん空中殺法による華麗さだけにとどまらない。時に無謀とも思える危険な飛び技は、ファンのみならずしばしば関係者をも驚かせた。 ’96年、各団体代表による8冠統一トーナメントでは、見事に優勝を果たして初代ジュニア8冠王者となるが、決勝のウルティモ・ドラゴン戦で、場外に向けてコーナーポスト越しのトペ・コンヒーロを放った際に、その衝撃から頭蓋骨亀裂骨折と脳挫傷の大けがを負っている。 度重なる負傷のため一時は長期欠場を強いられ、エースであるサスケの不在により団体自体が活動休止を余儀なくされたこともあった。しかし、そんなサスケの捨て身の姿勢は、50歳をすぎた今も変わっていない。 さすがに若い頃のようなド派手な飛び技は控えるようになったが、代わって始めたのが“自爆技”で、ラダー(鉄製のハシゴ)に飛び技を誤爆するなど、さまざまな自爆ムーブが今や試合の目玉となっている。 なぜ、そこまでやるのかと疑問を持つかもしれないが、サスケがそこまでやるような人間だからこそ、新たなジャンルを開拓することができたと言えるだろう。ザ・グレート・サスケ***************************************PROFILE●1969年7月18日生まれ。岩手県盛岡市出身。身長176㎝、体重88㎏。得意技/トペ・コンヒーロ、ラ・ケブラーダ、サスケ・スペシャル。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2020年03月26日 13時00分
長州力「藤波さんも待ってるぞ! 立て立て!」 初代タイガーマスクが難病疑い、「優しさがしみます」ファンから反響
元プロレスラーの長州力(68)が26日、自身のツイッターに投稿。初代タイガーマスクとして知られるプロレスラー・佐山聡(62)に言及した。 佐山は1981年から1983年にかけて、テレビアニメ『タイガーマスク二世』(テレビ朝日系)とのタイアップ企画で誕生した覆面レスラー「タイガーマスク」として、新日本プロレスで活躍。その後、1983年に正体を明かした後も複数のプロレス団体のリングに上がり、現在は2005年に自身が設立した団体であるリアルジャパンプロレスで活動している。 しかし23日、先月23日に受けた精密検査の結果、パーキンソン病の疑いであると診断されたことをリアルジャパンが公表。同団体によると、現在佐山は杖や介助が無ければ自力での歩行が困難な状態で、復帰のめども立っていないという。 その佐山に向け、長州は自身のツイッターに投稿。「佐山聡、驚異的身体能力の持ち主、、、頑張れ!! もう一度リングに立とう!! 皆がその姿を待ってます!! 俺もその一人だよ!! 藤波さんも待ってるぞ!! そうだ!立て立て!」と、同じくプロレスラーの藤波辰爾(66)の名も出しつつ、エールを送っている。 今回の投稿に返信する形で、ツイッター上のファンからは「一日でも早く快方に向かうことを願ってます」、「子供のころのヒーローだったので本当に復活して欲しいです」、「長州さんの熱いエールは必ず佐山さんに届きますよ」、「ぜひ復活してほしいものです…長州さんの優しさが沁みますね」といった反応が多数寄せられている。 昨年6月に現役を引退した長州は、現役時代に何度か試合で佐山と対戦、並びにタッグを組んだ経験を持っている。また2011年には、1980年代前半に新日本プロレスで抗争劇を繰り広げた藤波を含めた3名で、プロレス興行『レジェンド・ザ・プロレスリング』を開催してもいる。 2012年6月19日の『アサ芸プラス』(徳間書店)のインタビューでは、「あとにも先にも、僕が驚かされたのは、藤波さんとタイガーマスク(佐山聡)の2人だけ」と語っている長州。突然襲ってきた試練を、佐山が乗り越えてくれることを強く願っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について長州力の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/rikichannel1203
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スポーツ 2020年03月25日 22時30分
スターダム岩谷麻優、1回戦失格も「木村花はいいライバルになる」
スターダム『シンデレラトーナメント2020』▽24日 東京・後楽園ホール 観衆538人 ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムが、毎年恒例の春の最強“姫”決定戦『シンデレラトーナメント2020』を24日、東京・後楽園ホールで開催した。 全16選手が参加する中、1回戦では渡辺桃、ジュリア、小波、朱里、中野たむ、刀羅ナツコが順調に1回戦を突破する中、林下詩美と舞華の因縁対決は、10分時間切れ引き分けのドローで両者失格に。1回戦から準決勝までは、10分1本勝負、時間切れ引き分けやオーバー・ザ・トップロープによる場外転落は失格になるというゲーム性の強いワンデートーナメントなだけに、引き分けによる失格は痛い。 1回戦の最後は、新日本プロレス1.4東京ドーム大会でのタッグ戦以来となるワールド・オブ・スターダム王者の岩谷麻優と、恋愛バラエティ番組『テラスハウス』に出場し知名度が上がってきている木村花の一騎討ち。花には来場していたテラスハウスの仲間からも熱い声援が飛んでいた。試合は花が強烈な張り手を見舞い、スタートダッシュに成功する。最近は長期戦が多く、試合の終盤に盛り返すスタイルの岩谷は出鼻を挫かれたかのように見えたが、花の勢いに乗せられたのか激しく応戦。お互いに場外転落を狙うも、花がコーナー最上段で卍固めを決めると、耐え切れなくなった岩谷の体勢が崩れてしまい、両者同体で場外へ転落したため、この試合も両者失格となった。 試合後、花は充実した表情を見せながら、「岩谷麻優ならやっても大丈夫と思って、普段やらないことをやったんですけどね。今までモヤシとか言ってましたけど、きょうは全然違うなと思った。今度はゆっくり試合をしたい。(岩谷の赤いベルトは?)もちろん!狙っていきます」とタイトル挑戦に意欲を見せると、岩谷は「去年は怪我で出られなかったので、今年は優勝して久しぶりにドレスを着たかったけど…コーナートップから卍固めをやられたら、花は体重何キロか知らないけど、耐えられない。気づいたら転落してたんですよ。でも、向こうも落ちたんで、自爆ですかね。同時に相手も落ちたのは良かった。花のあの肉付きを見たらヤバかった。そういう成長が見られたのは良かったですね。またやりたい。木村花はいいライバルになると思う」と花の存在を視界に入れたようだ。 「花とは初めての東京ドームで、最初に手を合わせて、初めてフォールを取ったりしてるので、やるならいい舞台で闘いたい。今年のトーナメントは悔しい。私は長期戦が得意なんですよ。10分じゃ足りないかなという不安があったけど、10分以内に決着がついた。私、親知らずを2本抜いてて、最初に張り手をしてきたとき、潰しにきてるなと思いましたね(笑)。この親知らずの痛みは張り手1発で倒せますから。赤いベルトを持ってるので。岩谷麻優を潰すという気持ちのある選手がいるということは、トップ選手の証。追われる自分が好きですね」 彩羽匠、ジャングル叫女、そして木村花と、岩谷包囲網が出来つつある状況を岩谷は「楽しい」と言い切った。女子プロレス界の棚橋弘至の異名を持つ岩谷は、やはり強い選手たちに追われ続けるのだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年03月24日 22時30分
“創設者”武藤敬司がW-1を語る!「実は一番上がりづらかった」
4月1日の東京・後楽園ホール大会をもって活動休止するプロレス団体、WRESTLE-1(W-1)の創設者である武藤敬司が23日、取材に応えた。当初、武藤は4月上旬にアメリカ遠征が入っていたため、ラスト興行には参戦できないとされていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、アメリカ遠征がキャンセルになったため、武藤は、カズ・ハヤシ&近藤修司&河野真幸と組み、稲葉大樹&土肥孝司&芦野祥太郎&羆嵐とメインイベントで対戦することが決定した。 「やっぱり、W-1は全日本プロレスからの流れでできた団体だからね。最初は大体の選手が全日本から移籍してきたわけだけど、全日本時代を100としたら70ぐらいしか来てねえんだよな。何人かは全日本に残ったからね。ということは、100だった全日本時代よりは団体をやっても劣るわけだ。その中で何を見せていけばいいのかと考えなきゃいけなかったんだけど、そういう戦力的に劣った部分をひっくり返す極めつけのアイデアが俺の中にはなかったからさ。きっとスターも作らないといけなかったし、いろいろ試行錯誤しながらやっていく中で、最初は『ハッスル』みたいなこともやってたよな。かと言って、リング上だけはしっかりしようということで模索しながらやってたけど、俺にしてみれば『ふ〜ん、そうか』っていう感じでさ。これは俺の発想の中にはなかったことだから。好き嫌いはともかくとして、『これが新しいプロレスなのか』って思ってたんだけど、いつの間にか普通のプロレスに戻っててさ(笑)。普通のプロレスに戻った時点で、スケールダウンした感は否めないよ」 武藤が話すように、旗揚げ当初のW-1はエンターテイメント色の強い団体だったように思う。現在、新日本プロレスで活躍中のSANADAは、W-1でエースの哲学を磨いていった。征矢学をスポークスマンにするなど、様々な実験を行ってきたが、武藤の怪我などもあり、スポット出場するようになってからは、離脱者も続出し、若い選手を中心とした「普通の」プロレス団体になっていったのは否めない。W-1として団体の特色が出せなかったのだ。 W-1最後の試合は、オリジナルメンバー主体でのマッチが組まれた。 「気負いもないし、言っちゃあなんだけど、W-1はなくなってもプロレスは永遠に不滅だからね。これからW-1のレスラーはそれぞれ己の力だけで生きていかなきゃいけないわけだけど、それは俺も一緒だから。そもそも、プロレスラーは個人事業主だからね。まあ、中には辞めていく奴もいると思うよ?その後の人生のことを考えてね。そういうこともありつつ、最後の試合にはしっかりした気持ちで臨みますよ。(最後の試合は)W-1の上層部vs今のW-1でトップを走っているレスラーだよな。正直な話、W-1の選手ってそう絡みがないからさ。W-1に所属していながら、ここ数年はW-1の試合よりも外の団体のほうが多かったからね。なぜ多いかって言われれば、それはどこの団体でも俺を招く理由があるわけだ。ただ、W-1の場合は逆にそういうのがねえもんな。だから、逆に接点がなかったというか、W-1のリングが実は一番上がりづらかったという部分もあったよね。ただ、今回は最後だからっていう理由が生まれたしさ」 自分の団体より他団体の方が、出場する「理由があった」と武藤が話したのは今回が初めてではない。新日本に所属しながら、全日本に上がっていた時期にも同様の発言をしており、その後、全日本に電撃移籍をした過去がある。しかし、今回は「最後だから」という理由があるという。 「カズはどこに行ったって生きていけるよ(笑)。そこは俺と一緒だよ。でも、逆に社長業を経験したわけだから、プロモーターとしても生きていけるよ。もう団体はやらないと思うけど、いつかカズが興行やるってなったら、そこに今の選手たちも集まるかもしれねえしな。これからどんなことをやってくれるのか、楽しみにしていますよ。7年弱応援していただいて、本当にありがとうございます。あとはウチの選手が各々己の力を信じて旅立っていくからさ。ファンの人もそれぞれ贔屓にしている選手がいるだろうし、そういう選手たちを追って応援してほしいよね」 最後にカズ・ハヤシ社長へのエールを送るとともに、W-1を応援してきたファンに対して感謝の意を述べた武藤。武藤もプロレスリング・マスターズの継続に向けて頑張ってもらいたいし、まだまだ色んな団体で存在感を見せつけてもらいたい。そんな武藤の首を若いW-1の選手が全力で狙いに来る4.1後楽園大会。「また見たい」と思わせたら、この団体の7年の歴史は報われるのではないだろうか。若い選手の奮起に期待したい。(どら増田)
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スポーツ 2020年03月24日 17時30分
新日本プロレス3.31両国国技館大会中止!大会再開の目処立たず…
新日本プロレスは23日夜、31日に開催を予定していたビッグマッチ東京・両国国技館大会と、4月11日に開催する予定だった次期シリーズ開幕戦、神奈川・相模原市立総合体育館大会を中止にすると発表した。4月12日の静岡・アクトシティ浜松大会以降の開催可否については、状況を見ながら追って発表するとしている。 開催の可否が注目されていた3.31両国大会が中止となった。新日本は今月1大会も開催しなかったことになる。東京都では23日、小池百合子都知事が会見を開き、「(新型コロナウイルスは)この3週間オーバーシュート(爆発的患者急増)が発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということです」と語るとともに、首都閉鎖となるロックダウン(外出自粛・移動制限)に繋がる可能性もあるとした上で、「4月12日まで大規模イベントの自粛をお願いしたい」と、大規模イベントの自粛延長を訴えた。 22日には、埼玉・さいたまスーパーアリーナで、キックボクシング団体K-1がビッグマッチを開催し、6,500人を動員。国や埼玉県の自粛要請を振り切って開催したK-1の姿勢について賛否が挙がっていた。新日本では、ギリギリまで開催に向けて検討を重ねてきたと見られるが、毎年春の両国大会は8,000人前後動員しているだけに、開催を見送らざるを得なかったようだ。一方、同じブシロード参加の女子プロレス団体スターダムは、24日に大会を開催する。新日本では、4月19日からは東京・後楽園ホール大会3連戦が決まっており、同27日に広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナ大会、同29日に鹿児島・鹿児島アリーナ大会、そして、5月3日から福岡国際センター2連戦とビッグマッチが控えているだけに、再開の目処を早くつけたいところ。 政府や自治体が発表している大規模イベントの線引きが曖昧なだけに、まずはここを明確にしないと道は開けないのかもしれない。(どら増田)
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スポーツ 2020年03月24日 06時30分
史上初の無観客&2DAYS開催となったレッスルマニア、中邑真輔の現位置
世界最大のプロレス団体WWEは21日(日本時間、以下同)、フロリダ州オーランドのパフォーマンスセンターで、主力ブランドであるスマックダウンを開催した。WWEでは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、TVショーを無観客で開催しており、4月6日に開催する世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア36』も、パフォーマンスセンターで史上初の無観客試合として開催することを発表したばかりだが、前日の4月5日も、『レッスルマニア36』を開催することを電撃決定した。今年は、世界で2番目のプロレスイベントである新日本プロレスの『レッスルキングダム』も東京ドームで2日間開催しており、奇しくもレッスルマニアもこれに続く形となった。 日本のプロレスファンにとって気になるのは、元新日本プロレスのWWEスーパースター、中邑真輔の現在の立ち位置ではないだろうか。 21日、中邑はセザーロ(withサミ・ゼイン)とともに、抗争を展開するダニエル・ブライアン&ドリュー・グラックとタッグマッチで対戦。インターコンチネンタル王者のゼインがゲスト解説を務める中で試合が始まると、ブライアンがトペ・スイシーダを中邑に放てば、中邑もスライディング・ジャーマンスープレックスからニー・ドロップをブライアンに叩き込んで応戦。さらに、中邑はスピン・キックからセザーロと連携したヒザ攻撃をグラックに叩き込むなど、試合を優位に進めたが、最後はコーナーから飛び込んだブライアンがサンセットフリップでセザーロを丸め込んで、カウント3。中邑&セザーロは因縁のブライアン&グラックに敗れている。 試合後、両チームがバックステージで舌戦を展開すると、ブライアンが王者ゼインにレッスルマニアでのインターコンチネンタル王座挑戦をアピール。これにゼインは「次週、グラックが中邑を倒すことができればな」と条件を突き付けると、中邑は不敵に笑いながらブライアンとグラックを睨みつけた。インターコンチネンタル戦線は中邑を中心に回っていただけに、仲間のゼインに持っていかれている状況は、レッスルマニア直前の中邑にとってなかなか厳しいポジションと言ってもいいだろう。ここからどう巻き返してくるのか注目していきたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年03月23日 22時30分
スターダム、3.24後楽園決行!シンデレラトーナメント1回戦から岩谷麻優対木村花!
ブシロード傘下の女子プロレス団体スターダムは20日、都内の道場で会見を行い予定通り、24日の東京・後楽園ホール大会を開催すると発表した。毎年恒例となっている、春の最強“姫”決定ワンデートーナメント『シンデレラトーナメント2020』を開催する。 今年で6回目を迎える『シンデレラトーナメント』の歴代シンデレラは次の通り。2015年、2016年 岩谷麻優2017年 トニー・ストーム2018年 渡辺桃2019年 星輝ありさ 今年は16選手が参加し、ワンデートーナメントが繰り広げられる。昨年優勝の星輝は負傷欠場中につき、トーナメント参加が見送られた。▼1回戦対戦カード渡辺桃 対 スターライト・キッドジャングル叫女 対 ジュリア小波 対 AZM朱里 対 ジェイミー・ヘイタ―中野たむ 対 鹿島沙希上谷沙弥 対 刀羅ナツコ林下詩美 対 舞華岩谷麻優 対 木村花※1回戦から準決勝は10分1本勝負、決勝のみ30分1本勝負。オーバー・ザ・トップロープでの場外転落は失格。時間切れドローは両者失格となる。 特別ルールが採用されているため、過去には準決勝の第2試合が決勝になったこともある。両者失格がトーナメントを予期せぬ流れに引き寄せる可能性を秘めているのが面白いところ。ジュリアや朱里が参戦するなど見どころ満載だが、1回戦の最後に組まれたワールド・オブ・スターダム王者の岩谷麻優と、恋愛バラエティ番組テラスハウスに出演し、世間的な知名度も上昇中の木村花の一戦は、花にとって大一番となった。ここを突破するようなことがあれば、岩谷が保持している「赤いベルト」が見えてくるのではないだろうか。 岩谷は「今回、久しぶりにお客様の前で試合できることをすごい楽しく待ち望んでいたことなので、嬉しく思っております。シンデレラトーナメント、今年で5回目?(実際は6回目)ぐらいなんですけど、初代、2代目、優勝者は岩谷麻優だったので、今年は久しぶりにシンデレラのドレスを着たいなと思います」と優勝に意欲を見せると、花は「赤いベルトも羨ましいし、女子プロレス大賞も羨ましいし、私飛んだり跳ねたりとかしないから、そういうのもいいなって思うし、岩谷麻優を見てると、いいなって思うことが多くて、それを根こそぎ奪いたい」と挑発した。両者は直近で、新日本プロレス1.4東京ドーム大会でタッグ対決し、岩谷が花からフォール勝ちを収めている。この試合の結果がトーナメントの行方を左右するのは間違いないだろう。 スターダムでは、現在TOKYO MXで放送中のレギュラー枠が、4月4日より毎週土曜夜9時のゴールデンタイムに移動することが決定。また、今回のトーナメントでは、8日に開催された無観客試合に引き続き、WWE殿堂入りを果たした獣神サンダー・ライガー氏が実況席のゲスト解説を務めることも決定した。ライガー氏は「続けて見てみたい」と語っていただけに、どんな言葉が飛び出すか注目だ。(どら増田)
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スポーツ 2020年03月22日 22時30分
“闘魂の遺伝子”藤田和之、19年の歴史を経てノアの頂点に挑戦!
新日本プロレス出身のフリーの大物プロレスラーで、PRIDEなど総合格闘技でも活躍した藤田和之が、29日のプロレスリング・ノア東京・後楽園ホール大会で、潮崎豪のGHCヘビー級王座に挑戦する。 藤田とノアの歴史をひも解くと長い。2001年3月の東京・両国国技館大会の試合後に小川直也氏らとともにノア勢と大乱闘したのがノアと藤田の初遭遇。あのとき藤田は故・三沢光晴氏率いるノア勢に対して「ノア!いつでもやってやるぞ」とマイクでアピールしていた。当時はPRIDEやK-1を主戦場にしていた藤田が、ノア勢と試合で当たるのか注目されたが、藤田がノアに初参戦したのは昨年9月のこと。実に18年の月日が経っていた。 ノアでは得意のタックルをはじめ、衰えることのないパワー殺法で快進撃を続けており、遂に、最高峰のタイトルであるGHCヘビー級王座にまでたどり着いた。チャンピオンは全日本プロレスの王道プロレスも体感している潮崎とあって、新日本出身で格闘スタイルも駆使してくる藤田とのシングルマッチは、令和の時代ではなかなか見られない刺激的な遭遇になるのは間違いない。 19年越しに実現する異次元対決。当日はどんな化学反応を見せるのか大注目だ。(どら増田)
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社会 2020年03月22日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★“少年スポーツ”のルールと問題点
少年野球で「盗塁」を禁止しようという動きがあるみたいだね。小学生だとまだ守備レベルが低いから、バントで転がして出塁し、盗塁を繰り返して点を稼ぐという戦略が横行しているらしい。それに、キャッチャーもまだ肩ができてないから、盗塁を刺すために何度も送球してると肩を壊してしまうという問題もあるようだ。 俺は、この少年野球での盗塁撤廃は“賛成”だな。高校野球のピッチャーでも球数制限しようとか、議論になってるじゃない。あんなのは、どんどんやるべきだと思うよ。 柔道はすでに小・中学生のジュニアクラスと、一般ルールを分けている。小学生は絞め技と関節技が禁止とか、奥襟を取っちゃいけないとか、さらに細かい規定がある。 ウチの子どもは柔道をやってるんだけど、小学校を卒業してすぐの春の大会に出て、鎖骨を折ってしまったことがあった。やっぱり、子供の成長期は体が大きくなるぶん、いろいろな箇所に変調も出てくるから、無理をさせるとケガしやすい。いま思い返すと、俺も中学生くらいのときにスポーツで腰の尾骨をケガして、レントゲンを撮りに行ったことを覚えている。しっかりと体が出来上がってくるのは18歳前後だから、本当に鍛えるならそこからやらないといけないんだよ。 18歳未満でもオリンピックレベルになる選手っていうのは、成長が早かったり、骨格や筋肉が頑丈でトレーニングに適応したっていう、稀なケースだと思うんだよ。 ほとんどの子どもたちは、中学生では体ができていない。そこに、野球だったら無理して盗塁を刺せる肩を作っちゃうってことのほうが危ないよ。中学生でも小学生でも、やっぱり勝ちたいし、記録として残していきたいっていうのは分かるけど、子どもたちを無理させるのはいけない。だから、悪いのは指導しているオトナだろうね。 小学生から本格的にやらせると心がもたない だったら、そこはルールで制限すればいい。盗塁禁止もそうだけど、9回までやる必要はなくて6回までにする、サッカーだったら20分ハーフとかね。そこは、ルールで変えていくべきだと思うよ。 それと、これは体だけじゃなくて、“心の問題”でもあるんだよ。人間は、1つのことに集中して取り組める期間が決まっていて、俺はどんなに長くても10年だと思う。それが頂点を取るぐらいまで集中させたら、数年しかモチベーションをキープできないんじゃないかな。 小学生から本格的に練習やトレーニングをやらせちゃうと、体はまだ成長するし、記録としてもまだ伸びるのに、18歳になる頃には気持ちが終わっちゃう。高校野球でも、練習はつらいけど3年間だけ我慢して、頑張ろうって気持ちでやってると、プロ野球に進んだ場合、心がもたない。箱根駅伝の選手とかも4年間で燃え尽きて、マラソンに転向しても記録が伸びなかったりするよね。 だから、子どもたちのためにも、オトナがうまく道筋を作ってあげるというのが大事になってくる。新たなルールを作って規制していくというのはいいことだと思うよ。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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ジャイアント馬場追善興行に元三冠王者、小島聡が参戦!永田裕志&西村修とトリオ結成
2018年12月25日 22時10分
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大晦日RIZIN、那須川天心対メイウェザーがメイン決定で、紅白&ガキ使と真っ向勝負!
2018年12月25日 21時30分
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武藤敬司BATT vs. 蝶野正洋TEAM2000、プロレスリング・マスターズ2.15後楽園で実現!
2018年12月21日 21時30分
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真壁刀義が矢野通と本格再合体?田口とのトリオで出陣!1.4ドームは第0試合から必見!
2018年12月18日 21時15分
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オカダ・カズチカ、外道からの勝利に喜びも、乱入のジェイ・ホワイトに怒り爆発!
2018年12月17日 21時30分
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「力で勝ち取る!」棚橋弘至、ケニーとの前哨戦イーブンも、8度目の王座奪還宣言!
2018年12月17日 17時30分
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WWEが元世界タッグ王者だったダイナマイト・キッドさんを追悼、殿堂入りの可能性も
2018年12月14日 17時30分
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新日本1.4ドーム第0試合恒例『ニュージャパンランボー』消滅にファンから「残念」の声
2018年12月14日 06時00分
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「さっさと俺の前に出てきて」新日本、内藤哲也がクリス・ジェリコへ挑発動画を投稿!
2018年12月12日 17時40分
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プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「藤田和之」プロレス冬の時代に気を吐いた“野獣”
2018年12月11日 22時00分