新日本
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社会 2020年07月12日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★新日本プロレスの「有観客試合」再開
いよいよスポーツやエンターテインメントの分野でも自粛が解除されてきた。 プロ野球はすでに無観客で開幕していて、7月10日からは観客を入れた試合を開始するという。Jリーグも同じくらいの時期から段階的に観客を入れることを検討している。ただし、観客の収容人数は50%以下に抑えて、ソーシャルディスタンスを保つことになる。観客は、密にならないように気をつけながら観戦することになりそうだ。 新日本プロレスでも、7月11日に大阪城ホールで観客を3分の1程度に抑えて「有観客興行」を行う。休んでいる間にシリーズが飛んじゃってるから、今はジュニアとヘビーを混ぜた「ニュージャパンカップ」というトーナメントを無観客試合で進めていて、決勝を7月11日にやって一気に取り返そうとしているみたいだね。ただ、これはなかなか難しい興行になりそうだな。 学校の授業では、コロナの影響で遅れていた分を取り返そうとして、スケジュールを詰め込んでるけど、やっぱり子供たちは大変そうだし、内容も中途半端になっている。それなら、すべてを後ろにズラすか、どこかの部分を削らないと。端折って早送りにしちゃうのが一番意味ないよ。スケジュール的にはつじつまが合っても、理解度が変わると思う。プロレスも一緒で、急いで取り戻そうとした分、中途半端な興行になってしまう可能性があるんだよ。 あと、観客が3分の1になる影響も出てくる。大阪城ホールは満員で1万6000人ぐらい入るから、3分の1だと5000人くらい。まぁ、試合をする選手たちは実際にリングに上がれば、東京ドームの5万人だろうが、後楽園ホールの1000人だろうが、プロレスラーのやることは変わらない。観客よりも、目の前の相手との試合に集中するだけだからさほど影響はないと思う。 難しいのは団体側だな。大きな会場は会場費も高いし、照明や入場の演出にもカネがかかる。それをいつもと同じような規模で予算をかけてたら、収支が合わなくなってくる。5000人分のチケットが全部売れたとしても、プラスになることはないだろうね。かなりうまくやってもトントンくらいじゃないかな。 ただ、最近の新日本プロレスは、地上波のテレビ放送だけでなく、BS、CS、それにインターネットの動画配信サイトと、たくさんのメディアに試合を流している。だから、テレビの放送収入や動画配信サイトを含めれば、プラスになるんだと思う。このビジネスモデルが、今後のプロレス界の主流になるのかもしれないね。 問題は、こんなにチャンネルが多いと新日本プロレスのコンテンツでファンの時間を取り合ってること、それに選手たちへの影響だな。それぞれのチャンネル用にオリジナルの動画を撮影しないといけないから、稼働時間が増えて練習する時間が削られる。昔みたいに試合をして、記者にコメントして、たまにテレビに出るくらいで済んだ時代じゃなくなっている。 これは、他のスポーツ全般にも言える。どの選手もさまざまなマスコミに対応して、SNSで発信していくのが当たり前になってる。メディアが増えたぶん、負担も増えてるってことだからね。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年07月09日 11時00分
BS朝日「金8はプロレス」リベンジへ!7.10オカダ対ヒロムをノーカット放送
7月3日にBS朝日『ワールドプロレスリングリターンズ』で生中継された『ニュージャパンカップ2020』(NJC)準決勝2試合。1試合目のEVIL対SANADAはノーカットでオンエアされたが、2試合目のオカダ・カズチカ対高橋ヒロムは、15分過ぎに中継時間が終了したため、試合を最後まで放送することが出来なかった。 実に34年ぶりとなった金曜夜8時の新日本プロレス生中継は、大きな反響を呼び、番組用に作られたツイッターのハッシュタグ「#金8はプロレス」がトレンド1位を奪取。無観客試合ではあったものの、新日本の底力を見せつける形となった。当日は動画配信サービス「新日本プロレスワールド」も無料開放していたため、生中継終了後、サーバーがダウンするほどアクセスが殺到。ファンの間からは「最後まで見たかった」という声が殺到したのは言うまでもない。 こうした視聴者のリクエストに応える形で、10日の「金8」に放送される同番組では、27分に渡った激闘をノーカットで放送することを決断。高橋ヒロムがゲスト出演し、試合を振り返るという。翌11日にはNJCの決勝戦が大阪・大阪城ホールで開催されるだけに、全国で同時にオンエアするBS朝日としては、ここで「#金8はプロレス」をリベンジすることにより、さらに新日本を盛り上げていく狙いがある。 生中継終了後から試合はエスカレートしただけに、今回の放送は注目だ。(どら増田)
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スポーツ 2020年07月08日 11時15分
新日本7.12大阪城で三大タイトルマッチ開催!SHOが鷹木信悟に挑戦
新日本プロレスは、12日に大阪・大阪城ホールで開催する有観客試合によるビッグマッチ『DOMINION in OSAKA-JO HALL』の主要カードを発表した。 メインイベントでは、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル二冠チャンピオンの内藤哲也に、前日11日の大阪城ホール大会で行われる『ニュージャパンカップ2020』(NJC)決勝戦、オカダ・カズチカ対EVILの勝者が挑戦する。オカダが1.4東京ドーム大会のリベンジを果たすのか?EVILがロスインゴ同門対決で下克上を達成するのか?内藤がしっかりと防衛するのか?今後の新日本マットを左右する試合になるのは間違いない。 また、NJCでSHOが鷹木信悟に勝利を収めたことにより勃発した2人の無差別級抗争が、NEVER無差別級のタイトルを懸けて行われることになった。チャンピオンの鷹木は「SHOごときが、よくも…ただじゃ済まねぇからな!一度勝ったぐらいで、立場が逆転したと思うなよ」とコメントを残すと、7.3東京・後楽園ホール大会ではNEVERのベルト2本を手にし、SHOに向かって「やるのか?やらねえのか?」と逆に挑発。SHOは挨拶代わりのスピアで返答した。パートナーのYOHが長期欠場を余儀なくされたこともあり、SHOはシングルプレーヤーとして、実績を残すチャンスがやって来た。これをモノに出来るか? そして、NJC 1回戦で棚橋弘至、2回戦で飯伏幸太を相手に、無法ファイトで勝利をおさめたタイチが「俺は王者を2タテした一人だ。もう挑戦はおろか、獲ったとしか。やる必要もない」とIWGPタッグチャンピオンチームを見下すと、7.3後楽園ホール大会ではIWGPタッグベルトを放り捨て、「拾え!」と王者タッグを挑発。すると、ついに飯伏の怒りが爆発し、バックステージで大乱闘を展開。棚橋&飯伏の“ゴールデン☆エース”が、タイチ&ザック・セイバーJr.の挑戦を受けて立つ。棚橋&飯伏はNJCのリベンジをタイトルマッチで晴らしたいところだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年07月07日 17時30分
新日本7.11大阪城大会NJC決勝全カード決定!マスター・ワト参戦
新日本プロレスは3日に開催された『ニュージャパンカップ2020』(NJC / 無観客試合・会場非公表)準決勝の結果を受けて、11日に大阪・大阪城ホールで開催するNJC決勝戦、その他全対戦カードを発表した。新日本は同大会より有観客試合を再開する。 オープニングマッチでは、真壁刀義&本間朋晃のGBHが、NJCで著しい成長を見せた辻陽太&上村優也のヤングライオンと対戦。第2試合では、天山広吉&小島聡が、後藤洋央紀&ゲイブリエル・キッドと対戦する。辻、上村、キッドがNJCで吸収したものを見せられたら面白い試合になるはずだ。第3試合では、3日に突如として現れた“グランドマスター目指す男”マスター・ワトが参戦。挨拶中に襲撃したDOUKIとシングルマッチを行う。ブルーを基調とした中国拳法風のコスチュームで、「プロレス界のグランドマスター、新日本プロレスの頂点を獲りに行きます!」と宣言したワトが、恥をかかされたDOUKIを相手にどんな試合を見せるのか注目したい。 第4試合では、SANADA&BUSHIと高橋裕二郎&石森太二のロスインゴ対バレットクラブ対決。第5試合は、IWGPタッグチャンピオンチーム棚橋弘至&飯伏幸太が、永田裕志、田口隆祐と本隊カルテットを結成。IWGPタッグ王座を狙うタイチ&ザック・セイバーJr.、鈴木みのる、エル・デスペラードの鈴木軍と全面対決。永田とみのるの絡みにも注目だ。セミファイナルは、IWGPヘビー級&インターコンチネンタル二冠王者の内藤哲也が、鷹木信悟、高橋ヒロムとのロスインゴトリオで、石井智宏&矢野通&SHOのCHAOSと対戦。NJCで再燃したヒロムと矢野の抗争が有観客試合で繰り広げられるのは、ファンにとって嬉しいことだろう。 メインイベントは、NJC決勝戦。オカダ・カズチカがEVILと対戦する。今年のNJCでは、永田との激闘もあったが、ジュニアヘビー勢との無差別級対決が多かったオカダが、決勝ではパワーファイターのEVILと激突。NJCでのEVILはロスインゴの盟友で、タッグパートナーであるSANADAですら、イス攻撃、急所蹴りといったラフ殺法一辺倒を貫いており、「手段を選ばない」という考えは、決勝でも変わらないはずだ。「試合を見てないから今のEVILはわからない」と話していたオカダだが、かなり苦戦するのは間違いない。翌12日の大阪城ホール大会のメインイベントで、内藤哲也の対角線に立つのはオカダか?EVILか?注目の一戦である。(どら増田)
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社会 2020年07月05日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 東京都知事選挙の争点
「東京アラート」が解除されて、少しずつ日常が戻ってきた。俺の止まっていた仕事も動き出してきてはいる。ただ、以前のように戻るのは、まだまだ先になりそうだ。特にイベント関係は最低でも3カ月前には動いてないといけないから、最短で開催できるのが夏の終わりになってしまう。 だから、自粛の解除のやり方にも問題があるかもしれない。同じ業界でも状況が違うから、まとめて一緒に自粛を要請したり、解除するというのがナンセンスなんだよ。プロレスだって会社は同じでも、試合をする選手とフロントの営業とではリスクが違うし、対策も違う。それを業種単位、会社単位で規制しようっていうのは難しいんだよ。 まだコロナは収束したとはいえないが、小池都知事の自粛要請が急にトーンダウンしたな。これはやっぱり、小池さんが次の東京都知事選(7月5日)を見据えて、点数稼ぎを始めたんだろうね。このまま規制を厳しくしてたら、飲食業の人たちを敵に回すことになるからね。 都知事選の一番の争点は、コロナ対策になるだろう。やっぱり“東京with新型コロナ”時代の舵取りをしてくれる人じゃないといけない。国に対してクレーマーみたいになるんじゃなくて、ちゃんと計画を立てて行動できる人。だから“政治屋”じゃなく、志のある本物の政治家になってほしい。 都知事選のもうひとつの争点は「東京オリンピック」の開催だな。現状は来年に延期ってことになってるが、俺は開催するのは難しいと思う。国内イベントだったら3カ月でなんとかなるけど、オリンピックを仕込む準備期間は1年以上かかる。世界はまだまだコロナと戦っていて、ほとんどの地域は国から出られない、入れないという状態。今から気を取り直して準備を再開しても間に合わないよ。開催か中止かを争点にするのはいいけど、その辺りの状況をしっかり認識したうえで議論してもらいたいよね。 もちろん、防災や減災も重要だよ。それには東京の一極集中を解消しなくてはならない。 例えば、都心を走る満員電車なんて、密になって危険だとか言われてるけど、そもそも乗車率200%なんてのが異常なんだよ。「定員」というのは、詰め込んで載せられる人数ということじゃなくて、安全を確保できる目安でもある。映画館だって、プロレスの会場だって、安全確保という点から収容人数を計算して、それ以上はお客さんを入れたらいけないってきっちり決まってる。でも、電車はそれがないんだよ。だから防災という面でも、あんな満員電車が毎日走ってるというのがおかしいのであって、コロナ以前でも真っ先に改善しなきゃいけない問題なんだよ。 今回のコロナ禍で、首都圏と呼ばれる、東京、神奈川、千葉、埼玉あたりの知事たちは意思疎通ができてないし、思惑がバラバラなことがよく分かった。だからこそ、新しい都知事にはこの首都圏をまとめるような構想を持ってほしい。 関東で連合して…という言い方をすると違うイメージになっちゃうけど(笑)、悪い連中だってまとまれるんだから。行政でもそのぐらいのスケール感を持った人に都知事になってもらって、経済にも、災害にも立ち向かってもらいたいね。********************************************蝶野正洋1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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スポーツ 2020年07月05日 08時00分
一度は使ってみたいプロレスの言霊 「つまらない話を聞くなよ。止まるわけないだろう!」発言者・馳浩
プロレス中継の中でも屈指の名場面として今も語り継がれるのが、1987年に放送された馳浩と山田邦子の絡みであろう。若手の馳に凄まれた山田がすっかりひるんでしまった様子を見て、「やっぱりプロレスラーは凄いんだ」「人気者だからってプロレスを舐めるな」と留飲を下げたファンは多かった。 かつてアントニオ猪木は「プロレスに市民権を」と熱く語っていた。一部のプロレスファンだけが熱中するものではなく、広く一般からその価値を認められたいという意味である。 ひるがえって令和のプロレス界を見てみると、会場には若い女性が集まり、テレビのバラエティー番組ではレスラーたちが人気タレントと並んで出演している。こうした状況をもって「市民権を得た」とも言えそうだが、では、これが猪木の望んだプロレス界の理想なのか? おそらく「決してそうではない」と昭和のファンは反発するだろう。★プロレスファンが抱く選民思想 新日本プロレスの旗揚げ当初に掲げた“キング・オブ・スポーツ”の言葉通り、プロレスがあらゆるスポーツの頂点に立ち、万人から尊敬を集めるような存在になることこそが、猪木の悲願でありロマンであった。 だが、当時は他のスポーツやエンターテインメントと同列どころか、「ずっと価値の低いもの」とする声が主流だったために、まずは“市民権”という言葉を使ったのである。 世間から低く見られた理由とは、言うまでもなく八百長の問題であった。「なぜ、ロープに振った相手が戻ってくるのか」「相手の攻撃をあえて受けるのはなぜか」「そもそも勝敗は最初から決まっているのではないか」といった批判や疑問は、力道山の時代から幾度となく繰り返されてきたが、プロレス側から明確な回答がなされることはなかった。 世間的には「厳格なルールが定められ、それにのっとって真剣に行われる」のが、まっとうな競技であると理解されている。そうした価値基準からすれば、反則が当たり前でパフォーマンスも過剰、余計なものが盛られまくったプロレスは、まったくもって「くだらない」ということになる。 これに対して、のちの直木賞作家である村松友視は、デビュー作となった『私、プロレスの味方です』において「余計なものがあるから素晴らしいのだ」との視点を提示した。 決まり事や常識を超えたところに人間性の発露があり、そこに感動が生まれるというプロレスの捉え方は、それまで世間一般からはもちろんのこと、家族や友人からも「プロレスなんてくだらない」とさげすまれてきたファンにとって、大きな心の支えとなった。 しかし、その言説は平易な文章とは裏腹に、芸術論的な小難しい理屈を多分に含んだものであり、これをアンチの人々が積極的に受け入れたわけではない。そのため、熱心なファンたちは「分かる者だけ分かればいい」「プロレスを楽しめる我々こそが高尚で、分からない世間は低俗」というような一種の選民思想を抱くようになった。★大きな反発を生んだ新路線 プロレスファンのマニア化が進む中、別のアプローチでメジャー化を図ろうとしたのが、1987年4月に放送開始した『ギブUPまで待てない!! ワールドプロレスリング』であった。 当時、好感度ナンバーワンの山田邦子をMCに迎えて、それまでのプロレス中継『ワールドプロレスリング』を“プロレス+バラエティー”の名のもとにリニューアル。しかし、この方針は“選民”であるプロレスファンに受け入れられず、むしろ「何も知らない奴らがプロレスを玩具にしている」と大きな反感を買うことになる。 それを象徴したのが、海外遠征中に途中帰国し、同番組に出演した馳浩である。山田の「血なんかはすぐに止まるものなんですか?」との質問に、「つまらない話を聞くなよ!」と語気強く応じ、さらに馳は「止まるわけないだろう!」と続けた。これを受けて萎縮する山田…。 まだ若手にすぎなかった馳が、当代きっての人気タレントに堂々と反論してその軽口を封じたことに、ファンはこぞって喝采を送ることとなった。プロレス界を取り巻く空気を見事にすくい上げた、万事配慮の行き届いた馳ならではの名言であったが、一方で「やはりレスラーは乱暴で口の利き方を知らない」との批判も起こったという。 結局、テコ入れは大失敗に終わり、テレビ朝日はバラエティー路線から撤退。『ギブUP〜』はわずか半年で終了して元の『ワールドプロレスリング』に戻ったものの、悪循環から視聴率は振るわず、その後のプロレス中継は夕方枠、さらには深夜枠へと追いやられることになる。馳浩***************************************PROFILE●1961年5月5日生まれ。富山県小矢部市出身。身長183㎝、体重105㎏。得意技/ノーザンライト・スープレックス、裏投げ、ジャイアント・スイング。文・脇本深八
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スポーツ 2020年07月03日 11時00分
新日本NJCオカダ・カズチカが“先輩”石森太二を倒して準決勝進出!
新日本プロレスは2日、32選手が参加しているトーナメント『ニュージャパンカップ2020』(NJC)の準々決勝を、動画配信サービス新日本プロレスワールドで世界生配信した。 セミファイナルでは、オカダ・カズチカとジュニアヘビー級の石森太二による無差別級対決が実現。この2人は闘龍門時代の先輩と後輩の関係で、オカダが13期生、石森が9期生。石森が4期先輩にあたる。 30センチ近い身長差がある両者だが、身長で劣る石森が顔面をかきむしって奇襲を仕掛ける。だが、オカダはカウンターのフロントハイキックで石森を吹っ飛ばすと、セントーンアトミコ、エルボースタンプ、低空ランニングフロントキックと立体的な技で石森を追い込んでいく。 しかし、ここで花道から外道が登場。オカダは外道に意識が行ってしまい背後から石森が攻撃。チンロック、ギロチンドロップ、ロープを利用した投げっぱなしジャーマン、スリーパーホールドなどを繰り出し、オカダを苦しめる。ランニングバックエルボー3連発など力技で石森を突き放そうとするオカダだが、ハンドスプリングエルボーからYes Lockで締め上げられ、石森の意地から逃れられない。 オカダがリバースバックブリーカーを決めたところで、外道が再び登場。ここからは外道のインサイドワークに振り回される展開となり、石森はさらにYes Lockでオカダを締め上げるが、これを凌いだオカダはスクリュー式のツームストンパイルドライバーから、変型コブラクラッチへ。石森はレフェリーのシャツを掴んで巻き込むと、外道がまたまた乱入。しかし、オカダはドロップキックで排除。石森にもドロップキックを見舞い、変型コブラクラッチをガッチリ極めて、ギブアップ勝ちを収めた。 試合後、オカダは「本音言えば2人でやりたかったね。本当に昔から知ってる先輩なんで」とコメント。石森も「俺的にはルーツは一緒で面白いし、きょうで最初で最後の対戦とは思ってねぇから」と再戦をアピールした。オカダは3日の準決勝で高橋ヒロムと対戦する。新日本プロレス『ニュージャパンカップ2020』2020年7月2日配信会場非公表(無観客試合)▼トーナメント準々決勝○オカダ・カズチカ(16分52秒 変形コブラクラッチ)石森太二●(どら増田)
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スポーツ 2020年07月02日 11時00分
新日本NJC、石井智宏と高橋ヒロムが激アツ前哨戦!
新日本プロレスは7月1日、32選手が参加しているトーナメント『ニュージャパンカップ2020』(NJC)の2回戦を、動画配信サービス新日本プロレスワールドで世界生配信した。 第3試合の特別戦で、石井智宏&矢野通&辻陽太のCHAOS&ヤングライオン軍と、内藤哲也&鷹木信悟&高橋ヒロムのロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(ロスインゴ)が6人タッグマッチで激突。石井とヒロムは2日に行われるNJC準々決勝で当たることが決まっている。 先発は辻とヒロム。当然ヒロムは石井に出て来いとアピールするが、出て来たのは「二度とやりたくない」天敵の矢野通。矢野を信用しないヒロムは、矢野が自身のタイツに手を入れただけで後退り。今宵も2人による追いかけっこが繰り広げられたが、接触しないまま辻と鷹木に。鷹木が辻にラッシュを仕掛けると、ここで石井とヒロムがついに対峙。激しくやり合った。 石井はヒロムの技を正面から受けまくる展開は見応え十分。これはシングル対決が楽しみになってきた。試合はロスインゴが連携から、辻に照準を絞り、ヒロムがトラースキックから、逆エビ固めで絞りあげると、辻はたまらずギブアップ。ロスインゴが勝利を収めている。試合後、石井は「おいっ高橋!チャンピオンとしてのプライド、それからテメエがいつも叫んでいるジュニアヘビー級のプライド、全てぶつけて来い」とアピールすると、ヒロムは「石井智宏!お前に言葉はいらねぇ。(胸を叩いて)ここのぶつかり合いだろ?ジュニアもヘビーも関係ないだろ?見せてやるよ。俺の気持ち!真っ向勝負だ!」と叫んだ。 NJCで優勝して、内藤哲也のIWGP二大王座に挑戦したいヒロムにとって、石井は超えなければならない壁。この日は石井が優勢に見えたが、ヒロムに秘策はあるのか?注目の準々決勝である。新日本プロレス『ニュージャパンカップ2020』2020年7月1日配信会場非公表(無観客試合)▼6人タッグマッチ石井智宏&矢野通&●辻陽太(13分06秒 逆エビ固め)内藤哲也&鷹木信悟&高橋ヒロム○(どら増田)
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スポーツ 2020年06月30日 06時30分
新日本プロレス今年の夏は後楽園4連戦!有観客試合続々決定
15日に大会を再開した新日本プロレスは、7月11日の大阪・大阪城ホール大会2連戦から観客を入れた興行再開を決定しているが、7月に予定されていた北海道シリーズを中止に、8月に予定されていたアメリカ・ニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン大会の延期を発表している。 新日本では、その代替となる夏のシリーズを下記の通り決定した。■『ニュージャパンカップ2020<決勝戦>』・7月11日 大阪・大阪城ホール■『DOMINION in OSAKA JO HALL』・7月12日 大阪・大阪城ホール■『NEW JAPAN ROAD』・7月20日 東京・後楽園ホール■『SENGOKU LORD in NAGOYA』・7月25日 愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)■『SUMMER STRUGGLE 2020』・7月26日 東京・後楽園ホール・7月27日 東京・後楽園ホール・7月29日 静岡・アクトシティ浜松・8月6日 東京・後楽園ホール・8月7日 東京・後楽園ホール・8月8日 東京・後楽園ホール・8月9日 東京・後楽園ホール・8月12日 愛媛・八幡浜市民スポーツセンター・8月13日 愛媛・宇和島市総合体育館・8月16日 静岡・ツインメッセ静岡北館 大阪城の後は後楽園を挟んで、名古屋でビッグマッチを開催。その翌日からは真夏のシリーズ『SUMMER STRUGGLE』が久々に帰って来る。今年は『G1クライマックス』が秋に開催される予定となっているため、まだG1が約1か月に渡る長期シリーズになるまでG1の直前に開催されていた、同シリーズが復活することとなった。目玉はいきなり始まる後楽園4連戦だろう。東京近郊のファンはこの後楽園4連戦のいずれかで、久々となる新日本の生観戦が出来るのではないだろうか。 9月下旬から開催予定の『G1クライマックス30』に向けて、7月、8月のシリーズは重要な役割を果たすだけに、どんな闘いが繰り広げられるのか注目したい。(どら増田)
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社会 2020年06月28日 18時00分
蝶野正洋の黒の履歴書 ★賭け麻雀発覚は安倍政権の“役人潰し”
「賭け麻雀」で黒川弘務さんが検事長を辞職したことについて、俺なりの意見を言わせてもらうよ。 事の流れを整理すると、まず今年の1月末に前例のない定年延長が閣議決定され、黒川検事長が勤務を継続することになった。それを受けて、公務員が65歳まで定年を延長できることなどを盛り込んだ検察庁法改正案が3月に国会に提出されたんだけど、野党や国民からの猛批判にあって政府与党が成立を断念。そして、新型コロナで自粛期間中だった5月に、その黒川さんが新聞記者と3密の賭け麻雀をやっていたことが発覚。黒川さんは辞任となり、検察庁法改正案も廃案になった。 この一連の出来事で俺が引っ掛かったのが、安倍政権の「公務員定年延長」のカードの出し方と、その時期だよ。こんな画に描いたような展開になるってことは、最初から政権側が黒川さんを辞任に追い込んで、改正案を廃案にさせたかったんじゃないかな。 官僚は「実務と実績」、政治家は「選挙と政策」を重要視していて、政治家と官僚はコインの表裏の関係なんだよ。俺は公務員の定年を延長すること自体は必要だと思う。消防や警察も含めて現場は人が足りていないし、管理職も増やさないといけないしね。だけど、政治家としては官僚の権力を大きくするとコントロールが効かなくなる。地方なんてもっとそうで、役人の力が強いから誰が知事になっても思うように改革できなかったりする。行政というのは変革を極端に嫌う。主張せず、問題を起こさず、上から降りてきた案件を前と同じやりかたのバトンリレー形式で次に渡すだけ。 ただ、保守的な行政のことも理解はできる。会社なら株主選出の役員(政治家)に振り回され、業績や利益が下回った負債処理のツケは社員に回る。政治家は支持を失ったら辞職で責任を取るが、負債業務を弁済する義務はないから、やり逃げだ。官僚はもちろん、政治家も、任期を穏便に終えたいのが本音だろうね。 政治家は市民が選んだ代表だけども、お役人さんはただのエリート。だから自分たちを保守することしか考えない。役所の手続きなんかもITを駆使すれば簡略化できて人も減らせるのに、なかなか進まない。「改革」が役割の政治家と、保守的役割の行政は相反するんだよ。やっぱり職を確保したいという、役人ファーストのシステムになってる。安倍さんはそこを崩したかったんじゃないかと思う。 ただ、役人を潰すためには、政治家にはもっと先にやるべきことがある。日本の戦後は、表社会も闇のシステムから復興している。政治の汚職なんかも今とは比べものにならないぐらいあったしな。ようやく社会がコンプライアンスを取り入れて、そういうこともなくなってきた。ただ、エリート官僚軍団VS野心家政治家軍団、遅れを取っているのは政治家の方だな。今回の仕掛けは、危機感を持つ政界が、官僚>政治家という図式を逆転させたい一手だと思うけど、まずは政治家が変革しないとエリート官僚軍団には勝てないよ。 しかし、公務員改正の引き延ばしが「テンピン麻雀」とは、コスパがよすぎる。やってる事は、俺が経験した平成の新日本プロレスの経営と、同じレベルの騙し合いだ。***************************************1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。『ガキの使い大晦日スペシャル』では欠かせない存在。
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あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
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2025年10月03日 12時00分
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TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
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2025年09月26日 18時00分
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元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
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2025年09月18日 17時00分
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
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2025年08月05日 23時00分
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misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
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2025年09月16日 11時00分
