グラウンドの攻防からKUSHIDAは得意の関節技で攻め込んだが、突如ドリュー・グラックがステージに現れて試合を観戦。これにKUSHIDAはリズムを崩され劣勢に陥ったが、ブレーンチョップからのハンドスプリング・エルボーを放ち形勢を逆転させると、コーナーからトペ・コンヒーロを炸裂させた。
最後は必殺のホバーボードロックでリーブスを仕留め、タップ勝ち。NXT2連勝を飾ったKUSHIDAはステージのグラックを指差しにらみつけ、けん制した。公開で契約する高待遇でWWE入りしたKUSHIDAに対する包囲網が既にできつつある。
KUSHIDAは日本時間2日配信のNXTでデビュー。KUSHIDAの初陣はカシアス・オーノとだった。体格差に苦しみながらもドロップキックやスタンディングムーンサルトで攻め込むと、オーノも顔面へのビックブーツ2発で応戦。
さらにKUSHIDAは「お前の所属場所はここじゃない」とオーノの罵声を浴びながら強烈なフェイスバスターやカウンターパンチを食らうなど苦戦したが、マサヒロ・タナカ(ピッチングフォームからのパンチ)を披露すると、最後はホバーボードロックを決めてオーノにタップ勝ちしていた。新日本の壮行試合で、WWEで闘いを想定しながら棚橋弘至とシングルマッチを行ったことがさっそく生かされた形となった。
KUSHIDAは「初めてのNXTの試合が終わりました。甘く見てたわけではないけど、この結果。ちょっと甘く見てたかもしれない。けれども、俺は培ってきた、日本で培ってきた日本のプロレス。それを武器にしてここで腹を据えて闘っていきますのでみなさん、ぜひ」と応援を呼びかけた。
続けて「距離的には遠く離れているかもしれませんけど、間近にいるような活躍を海の向こうに届けますのでしっかりとチェックしてください。死ぬ気でがんばります。OK!See you later!Bye!」と意気込みを口にした。
日本ではKUSHIDAのシリーズだった『ベスト・オブ・ザ・スーパーJr.』が開幕したばかり。日米で負けられない闘いが続く。
文 / どら増田
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