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ライバル相手にIWGP初防衛のオカダ・カズチカ、次なる相手はクリス・ジェリコ!

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クリス・ジェリコ

 「ライバル」

 新日本プロレスの“レインメーカー”オカダ・カズチカは、棚橋弘至、中邑真輔、内藤哲也、AJスタイルズ、ケニー・オメガら好敵手に恵まれてきた。しかしライバルとなると「?」マークが付いてしまう。オカダにとっては自身よりも上の世代か、EVILら下の世代との闘いが多く、同世代のライバルとめぐり会えていなかったからである。

 しかし、IWGPタイトルマッチの調印式で、挑戦者で同い年のSANADAがオカダを「ライバル」と呼んだことがうれしくて仕方なかったという。SANADAは新日本参戦以降、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの一員として、クールなキャラクターを貫いてきた。しかし『ニュージャパンカップ2019』の決勝戦の直後、オカダが「アメリカから戻ったらSANADAさんと最初にやると約束する。そのとき持ってくるもの(ベルト)は持ってくるから」と約束。これを守ってくれたオカダに対して思うことがあったのだろう。試合では前髪を下ろし、ヒゲを整え、コスチュームをブルーに新調。これはSANADAが、新日本参戦前に真田聖也として活動していたときのスタイルだ。

 過去の戦績はオカダの5戦5勝だが、博多っ子はSANADAを推していた。しかし4日のタイトルマッチ(福岡国際センター大会)38分の激闘の末、またもやSANADAはレインメーカーを食らい3カウント。タイトル獲得はならなかった。試合後、オカダが手を差し伸べると「もう一回」と人差し指を立て、握手、グータッチで拳を合わせてから、SANADAはリングを後にした。マイクをつかんだオカダはSANADAをライバルだと認め、「これがライバルストーリーの始まり。6勝0敗じゃなくて、1勝0敗でもいい」とSANADAとのストーリーを大切にする意向を示している

 オカダが大会を締めようとしたそのとき、場内が暗転し、クリス・ジェリコからのビデオメッセージが流れた。彼は6月9日に大阪城ホールで開催される『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』で挑戦すると表明。アメリカの新興団体AEWと契約しているジェリコだが、新日本には参戦可能な契約を交わしているとされる。ジェリコにとっては日本で活動していたときから長年の夢であったIWGPヘビー級王座にようやくたどり着いたのだ。オカダに断る理由はなく「上等じゃねぇか!」とあっさり受諾。初夏のなにわの街で、ドリームマッチが実現することになりそうだ。

 オカダは再びライバルと対峙するまで、ベルトを死守することができるか?ジェリコという世界の壁が立ちはだかる。

取材・文・写真 / どら増田

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