動画はバイクに搭載されたドライブレコーダーによって撮影されたもので、前方の友人とされる人物が乗るバイクとともにカーブに差し掛かった際、カメラから見て左の車線から初心者マークを付けたキャンピングカーが爆走してくる様子が映し出されていた。
このままでは衝突不可避だったが、前方を走るバイクはギリギリのところで反対車線へと逃げ、なんとか回避。あと数秒反応が遅れていれば衝突し、バイクが吹き飛ばされていた可能性が高かっただけに、九死に一生を得た形だ。この動画が拡散されると、キャンピングカー運転者に怒りの声が噴出した。
さらに、6日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)がこの映像を取り上げ、投稿者に話を聞く。それによると、撮影していたのは友人で、投稿者はキャンピングカーを危うくかわした人物だったとのこと。キャンピングカーの運転手は避ける素振りなどもなく、笑顔で楽しそうにしていたのだという。
この事実についても、「笑顔なんて許せない」「避ける意思を見せないのはおかしい」という憤りや、「殺人未遂罪にしてほしい」「ナンバーを調べて逮捕できないものか」という声が。また、「これが上級国民だったら逮捕されないんでしょ?恐ろしい」と池袋の自動車暴走事故に絡めた警察への皮肉も聞こえた。
バイクを運転していた男性は交通法規を守り安全に運転しており、逆走したうえ罪の意識もない人間に命を奪われそうになったとなれば、憤りを持つのは当然のこと。のうのうと生き、さらなる無謀運転で死者を出す可能性も否定的できない。なんらかの罰則を望むことは、ごく自然なことだろう。
この他にも、ゴールデンウィーク中、平日にハンドルを握らない「ホリデードライバー」による逆走や重大事故が相次いだ日本。高齢者ドライバーのみならず、年齢に関係なく運転技術が著しく劣り、逆走など基本的な交通法規守ることのできないドライバーに対する講習や、取締りなどを考えていかねばならない時期に来ているのではないだろうか。