開催の可否が注目されていた3.31両国大会が中止となった。新日本は今月1大会も開催しなかったことになる。東京都では23日、小池百合子都知事が会見を開き、「(新型コロナウイルスは)この3週間オーバーシュート(爆発的患者急増)が発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということです」と語るとともに、首都閉鎖となるロックダウン(外出自粛・移動制限)に繋がる可能性もあるとした上で、「4月12日まで大規模イベントの自粛をお願いしたい」と、大規模イベントの自粛延長を訴えた。
22日には、埼玉・さいたまスーパーアリーナで、キックボクシング団体K-1がビッグマッチを開催し、6,500人を動員。国や埼玉県の自粛要請を振り切って開催したK-1の姿勢について賛否が挙がっていた。新日本では、ギリギリまで開催に向けて検討を重ねてきたと見られるが、毎年春の両国大会は8,000人前後動員しているだけに、開催を見送らざるを得なかったようだ。一方、同じブシロード参加の女子プロレス団体スターダムは、24日に大会を開催する。新日本では、4月19日からは東京・後楽園ホール大会3連戦が決まっており、同27日に広島・広島グリーンアリーナ・小アリーナ大会、同29日に鹿児島・鹿児島アリーナ大会、そして、5月3日から福岡国際センター2連戦とビッグマッチが控えているだけに、再開の目処を早くつけたいところ。
政府や自治体が発表している大規模イベントの線引きが曖昧なだけに、まずはここを明確にしないと道は開けないのかもしれない。
(どら増田)