CLOSE
トップ > 社会 > 沖縄リゾート開発競争 三井不動産・三菱地所が首位争いに

独自 沖縄リゾート開発競争 三井不動産・三菱地所が首位争いに

pic pic

ヒルトン宮古島の公式掲示板より

沖縄県で2010年代後半からリゾート開発が進み、現在は三井不動産、三菱地所が優位な状況となっている。リアルライブ編集部は、沖縄県の開発について独自の視点で解説をしていく。

三井不動産が運営するハレクラニ沖縄は2019年7月26日に沖縄本島西海岸・恩納村に開業した。コロナまん延の直前に沖縄で初めて5つ星の評価を受けることになる敷地4万坪の本格的リゾートホテルだ。

この地は県内でも砂浜が美しいと評判の場所で、先にUSENが手を付けて頓挫していた場所を三井不動産が引継ぎ大規模なリゾート地として開業にこぎ着けた。開発許認可に携わった人によると、海岸国定公園内の開発規制、景観の調和の審議、保安林の解除移転などの手続きに七転八倒したとのこと。開業後すぐにコロナ禍に見舞われるが、沖縄県のリゾート施設では競業他社から唯一の勝ち組とうらやましがられたという。

三井不動産がハワイに展開する老舗ホテル・ハレクラニの名称を継ぐ2番目のホテルとして開業した効果が大きかったようだ。コロナ禍でハワイに行けない旅行者が、沖縄に来るようになった。来てみると距離的に近くて便利、ホテルの設備が新しい、ワイキキに勝るとも劣らない海浜の環境の良さが旅行者の琴線に触れたようだ。ホテル関係者によると40~50万円の高額な部屋の予約が先に埋まるという。ハレクラニ沖縄は、世界80か国以上で一流のホテルやスパの評価をする「フォーブス・トラベルガイド2025」において、ホテルとスパの両部門で2年連続となる最高評価の5つ星を獲得している。
ハレクラニ

一方の三菱地所は宮古島に集中投資している。伊良部大橋の起点に近いトゥリバー地区の約4万坪を同社が2017年購入、手始めに300室を超えるヒルトンホテル宮古島を開業した。その後、3000メートルの滑走路を持つ下地島空港の管理権、平良港に隣接するアトールエメラルドホテルの買収。香港資本の高級ホテル、ローズウッドの今年開業。更に、トゥリバー地区の二期工事として建設中のキャノピーbyヒルトン沖縄宮古島リゾートが来春の開業を控えている。

トゥリバー地区は、合併前の旧平良市が、離島振興の目的で埋め立てを開始、2000年には工事が完成し売却する予定であったが、甘すぎた目論見が外れて売却先が外資に渡るなど二転三転して時間が経過。17年後にようやく三菱地所というパートナーにたどり着いた。三菱地所が宮古島にマン振りする中で、空港などの交通インフラが整い、気候や景観も良いことから他社のホテル建設も相次ぎ、今や宮古島はバブルと言われる土地の高騰が続いている。

取材・文/照屋健吉 リアルライブ編集部

関連記事

関連画像

もっと見る

タグから探す


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグいま話題のキーワードはこちら!