藤田とノアの歴史をひも解くと長い。2001年3月の東京・両国国技館大会の試合後に小川直也氏らとともにノア勢と大乱闘したのがノアと藤田の初遭遇。あのとき藤田は故・三沢光晴氏率いるノア勢に対して「ノア!いつでもやってやるぞ」とマイクでアピールしていた。当時はPRIDEやK-1を主戦場にしていた藤田が、ノア勢と試合で当たるのか注目されたが、藤田がノアに初参戦したのは昨年9月のこと。実に18年の月日が経っていた。
ノアでは得意のタックルをはじめ、衰えることのないパワー殺法で快進撃を続けており、遂に、最高峰のタイトルであるGHCヘビー級王座にまでたどり着いた。チャンピオンは全日本プロレスの王道プロレスも体感している潮崎とあって、新日本出身で格闘スタイルも駆使してくる藤田とのシングルマッチは、令和の時代ではなかなか見られない刺激的な遭遇になるのは間違いない。
19年越しに実現する異次元対決。当日はどんな化学反応を見せるのか大注目だ。
(どら増田)