スポーツ
-
スポーツ 2018年02月14日 21時40分
【WWE】北京五輪女子柔道銅メダリストがRAWと契約!アスカと対戦か?
世界最大のプロレス団体WWEは、米国現地時間2月12日カリフォルニア州サンノゼで主力ブランドであるRAWを開催した。 今週のRAWでカート・アングルGMは、米国時間2月25日に、ネバダ州T-モバイルアリーナで開催されるPPV『エリミネーション・チェンバー』で、ロンダ・ラウジーがRAWと契約することを発表した。 ロンダは1月に開催されたPPV『ロイヤルランブル』の会場にサプライズ登場。女子ロイヤルランブル優勝者アスカ、RAW女子王者アレクサ・ブリス、スマックダウン女子王者シャーロット・フレアーが集うリングに上がると、レッスルマニアのサインを指さして観衆を熱狂させた。 ロンダは北京五輪柔道で銅メダルを獲得し、アメリカ史上初の女子柔道オリンピックメダリストになると、その後、UFCに出場して初代女子バンタム級王者となり、6度の防衛に成功して“絶対女王”と呼ばれた。2016年版のTIME誌では「世界で最も影響力のある100人」に選出され、さらに大ヒット映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』『ワイルド・スピード SKY MISSON』にも出演しており、今回の契約はアメリカでかなり話題となっている。『ロイヤルランブル』で、目を合わせたアスカとの対決も実現すれば面白そうだ。 また、WWEは日本時間2月13日、アイボリーの2018年度のWWE殿堂入りを発表した。 2018年度の殿堂者としてはゴールドバーグ、ダッドリー・ボーイズに続き、第3号となる。今回殿堂入りが発表されたアイボリーは1980年代半ばに女子団体GLOWで業界入りし、1999年にはディーロ・ブラウン&マーク・ヘンリーのマネージャーとしてWWEデビュー。健全さを象徴する白のYシャツ、ロングスカート姿の女性検閲官キャラクターとしてヒールユニット「ザ・ライト・トゥ・センサー」の一員として活躍。ファビュラス・ムーラ、リタ、トリッシュ・ストラタス、ジャクリーンらと熾烈な争いを繰り広げ、WWE女子王座を獲得するなどWWE女子革命の礎を築いた。 殿堂入りセレモニー『WWEホール・オブ・フェーム2018』は、米国現地時間4月6日にルイジアナ州ニューオリンズのスムージー・キング・センターで行われる。文・どら増田写真提供・(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
-
スポーツ 2018年02月14日 20時40分
【新日本】飯伏幸太「今年は新日本で何か起こす!」ゴールデン☆ラヴァーズ再結成
新日本プロレスは今月23日、24日に後楽園ホール大会2連戦で行われるROHと新日本プロレスの合同興行『HONOR RISING:JAPAN 2018』の全カードを発表した。 アメリカのROHの選手が多数参加する中、今大会の注目は、1.28札幌・北海きたえーる大会で、ジェイ・ホワイトにまさかの敗北を許し、IWGP USヘビー級王座を明け渡してしまったケニー・オメガに、同門であるバレットクラブのCodyが襲撃。ケニーはCodyだけではなく、ザ・エリートとしてずっと行動をともにして来たヤングバックスにも手を出してしまったため、バレットクラブに亀裂が入ったが、飯伏幸太がケニーを救出。リング上で熱い抱擁を交わし、かつてDDT、新日本のタッグ戦線を沸かせたゴールデン☆ラヴァーズの再結成をファンに印象づけた。その頃、バックステージでは、Codyがバレットクラブのニューリーダーに名乗りを上げたものの、バッドラック・ファレやタマ・トンガといったバレットクラブのオリジナルメンバーと言っても過言ではないサモア勢は態度を明らかにしていない。 1.28札幌大会を最後に、飯伏もバレットクラブもシリーズに帯同しなかったため、今回のROHとの合同興行で久々に顔を合わせることになる。まず、23日には飯伏&ケニーに、バレットクラブのチェーズ・オーエンズを加えたトリオと、Cody&ハングマン・ペイジ&マーティー・スカルとの6人タッグがマッチメイクされた。かつて、アメリカのメジャー団体WCW(のちにWWEに買収される)から世界的なムーブメントを起こしたユニットnWoも、赤と黒の2派に分かれたことがあったが、ケニーはあくまでもバレットクラブを継続させて、そこに飯伏が入る形になるのか?バレットクラブ内の勢力図がハッキリとする試合になる可能性が高い。 そして、翌24日のメインで、ゴールデン☆ラヴァーズがCody&スカルを相手に、2014年10月のDDT後楽園大会以来、3年4か月ぶりの復活を果たす。前回結成した時はジュニアヘビー級だったので、ヘビー級転向を経て飯伏もケニーもあの頃より大きくなっているだけに、2人にしか生み出せない阿吽の呼吸に重さがプラスアルファされれば最強タッグとしてIWGPタッグのベルトも十分に狙えるだろう。 今回のカード発表により、バレットクラブの内輪揉めに飯伏が加わることが確実となった。バレットクラブは2派に分かれて、果てしなき抗争に突入するのか?それとも新たな展開が待っているのか?上半期の新日本マットを占う意味で、この後楽園2連戦が大きな鍵を握るのは間違いない。 「2018年は何か起きますよ。ここで! 新日本プロレスで何か起きますよ。何か起こします」 ケニーに呼び掛け合同練習も行い、ケニーの提案で新合体技も完成した。1.4東京ドーム大会でCodyを破ったあと、バックステージで予告した飯伏の言葉が現実味を帯びてきた。取材・文 / どら増田カメラマン / 舩橋諄
-
スポーツ 2018年02月14日 18時10分
【新日本】「とにかくエモい!」プ女子人気爆発!SHO&YOHがセクシーショット解禁
新日本プロレスは、IWGPタッグ王者、ロッポンギ 3K(SHO&YOH)が凱旋帰国から僅か半年という異例のスピードで、新日本プロレス SHO&YOHフォトブック『3K』を発売すると発表した。 昨年10月の両国国技館大会で行われた凱旋試合で、いきなりIWGPタッグ王座を奪取したことから、ファンから注目を集め女性ファンの人気が急騰中の“ロッポンギ 3K”こと、SHO&YOH。ヤングライオン(若手)時代から甘いルックスと卓越したプロレスセンスで人気があった2人だが、海外遠征を経て新日本でのユニットCHAOSを選択したこともあり、身体能力を活かした試合内容に加えて、ビジュアル的にも垢抜けたのも人気が出ている要因だろう。■SHOコメントこのたび、ロッポンギ3Kの2人でフォトブックをリリースすることになりました。撮影もとても楽しかったので、その楽しさを写真から感じてもらえたらと思います。リング上にはない姿もたくさんあるので、プロレスファンの人、そうでない人にもぜひ見ていただいて、シビれてほしいです!■YOHコメントまず、今回このような貴重な経験をさせてもらって無限大感謝です。そして僕はこう語ります。『このフォトブックは、めちゃくちゃエモい!』って。撮影は最初、照れもあったけど、終始楽しく出来たし、僕たちの素というか、僕たち自身もまだ出会ったことがない、いろんな引き出しを開けてもらって新鮮でした。『あれ?これホントに自分?』みたいな(笑)。仕上がりはとにかくエモいので、ぜひ、これを見て、今の僕たちを感じてください。そして、僕たち以上にロッポンギ 3Kのことを好きになってほしいなーと思ってます!みんな見てねー!よろしく哀愁☆今回のフォトブックは、プロレスモノとしては珍しく、六本木でのロケや、ルームシェア企画、ホテルでロケをしたSEXYショット、直筆50問50答、ロング対談など、ほぼオフショットで構成されており、プ女子必見の内容になりそうだ。また、メイキングDVDも封入されるとのこと。新日本プロレス SHO & YOHフォトブック「3K」は4月23日に発売される。ヤングライオン時代は若手が2人だけの時代が長かっただけに、2人の絆は強い。今後もリング内外の活躍に期待したい。◆プロフィールSHO 173cm 93kg1989年8月27日生まれ。愛媛県宇和島市出身。2012年2月、新日本プロレスに入門し、同年11月に渡辺高章戦でデビュー。2016年1月に同期の小松洋平(YOH)と無期限海外遠征に旅立ち、メキシコ、アメリカを転戦し2017年10月の両国大会にサプライズ凱旋を果たし、いきなりIWGPジュニアタッグ王座を奪取した。得意技はロコモーション式ジャーマン。第54代、56代IWGPジュニアタッグ王者。YOH 171.5cm 85kg1988年6月25日生まれ。宮城県栗原市出身。2012年2月、新日本プロレスの入門テストに合格し、同年11月に渡辺高章戦でデビュー。2016年1月に同期の田中翔(SHO)と無期限海外遠征に旅立ち、メキシコ、アメリカを転戦し2017年10月の両国大会にサプライズ凱旋を果たし、いきなりIWGPジュニアタッグ王座を奪取した。得意技はカウンターで相手を片エビ固めに捕らえるROLL of K。第54代、56代IWGPジュニアタッグ王者。文・どら増田写真提供・(C)東京ニュース通信社
-
-
スポーツ 2018年02月13日 21時45分
【KNOCK OUT】石井一成「夢に出てきた」ムエタイオネェをKO!フライ級王座新設を提唱
『KNOCK OUT FIRST IMPACT』▽12日 大田区総合体育館 観衆4,000人(超満員札止め) 昨年12月のKNOCK OUT両国国技館大会で、能登龍也を相手にリベンジを果たした、“キック界のプリンス”石井一成。今年の初戦は現在タイで大人気の“オネェボクサー”ノンロスとの異色対決がマッチメイクされた。ノンロスはタイで権威のある現ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級7位のランカーで、容姿と心はホンモノのオネェとはいえ、21歳の実力派キックボクサー。“神童”那須川天心世代である19歳の石井とは、年齢が近いこともあり、苦戦を予想する声も少なくなかった。 しかし、石井は1ラウンド目から優位に試合を進めると、2ラウンド2分を迎えたところで、左ボディブローがヒットし、ノンロスが崩れ落ちた。石井は今年最初の試合をKO勝利で終え、マイクを持つと、KNOCK OUTの継続参戦とフライ級トーナメントの開催をアピール。これに対して、超満員札止めのファンからは大きな拍手で支持を受けた。■石井一成インタビュー<全文掲載>−−試合を振り返ってみて。今年最初の試合で、いいスタートを切るために勝つと決めていたので、相手がオネェファイターと騒がれてたんですけど、僕の中ではそんなの関係なくて、タイのランカーで僕より格上の相手だったので、絶対倒そうと思ってて、昨年…負けがちょっとあったので、今年は絶対に勝ち続けようと決めているので、そのいいスタートになったかなと思っています。−−ボディでのKO勝ちだったが、勝ち方的には?勝ち方的には、相手がムエタイだったので、もうちょっとテクニックとか見せたかったのはあるんですけど、まあ、ボディとローはずっと狙っていたので、それで倒せて良かったです。−−ラジャラムナンのランカーに勝ったことでタイトルも見えて来たのでは?今回は絶対に勝って、次は向こうから再戦を申し込んで来るというか、向こうで再戦に呼んでくれたらいいなって。ラジャで。それで勝てばランキングにも入って来ると思うし、これに勝ってもう1回出来ればいいと思います。それで、また勝ってラジャのベルトやランキングに入ればいいなと。−−実際、オネェと闘った感想は?そうですね…。最初はやっぱ、やりづらかったですけど、きのうも計量で僕が思っていた以上の女の心を持っているというか…女の子だったので、ちょっと、ホントにきのうもやりづらくて、おととい夜中に試合の組み立てをしてたら、夢に出てきて(笑)。その…試合とかじゃなくて(笑)。それぐらい意識はしてましたね。−−夢を見たことで、やりにくさはあった?ありましたけど、絶対倒してやろうと思いました。−−今大会のファーストインパクトは残せたと思うが?今回の試合もまだ全然ダメだったと思います。課題はたくさんありますね。−−今後の目標は?今年は絶対に負けずに勝ち続けて、フライ級王座決定トーナメントを開催してもらえたらいいなと思います。そこで勝ち続けて、年末にはベルトを1本巻きたいと思っているので、KNOCK OUTのみなさんお願いします(笑)−−昨年は勝ち抜けなかった年だったと思うが、12月の両国で能登選手にリベンジを果たして、きょうこういう形で、かなり強い選手を相手に連勝出来たのは、良い年末年始になったのでは?そうですね。いいスタートと、昨年はいい締めが出来たのかなと思ってます。−−今、日本人の軽量級はタネ・ヨシホ選手が堂々と石井選手と試合をやりたいと発言するなど、追われる立場になっていると思うが?はい。そうですね。−−その辺も含めてKNOCK OUTのフライ級トーナメントをやってみたい?そうです。今、KNOCK OUTでフライ級で強い選手が出てますし、トーナメントをやって、そこで優勝した選手が日本の一番だと思うので、僕も昨年の6月に負けて、これでタイのチャンピオンとか言ってても仕方ないので。トーナメントやって一番を決めた方がいいかなと。−−ライト級のトーナメントが刺激になった?刺激を受けましたね。両国のメインイベントで最後に森井さんがKOしたのはやっぱ、見てて、僕も感動というか凄く刺激を受けたので、そこを目指したいですね。−−今年の国内での活動はKNOCK OUT中心になる?そうなります。▼51.5kg契約(3分5R)○石井一成(2R 2分15秒 KO)ノンロス・バーンジャロンスック● 石井の発言を受けてKNOCK OUTサイドが実現に動くかどうかだが、この日から開幕したスーパーライト級王座決定トーナメントの他に「年内にもうひとつトーナメントをやりたい」と語っていた小野寺力プロデューサーが、昨年「軽量級がここまでやるのは大きな収穫」と軽量級戦線に熱視線を送っていただけに、それがフライ級になる可能性はかなり現実味がありそうだ。 KOが難しいと言われているフライ級で、石井や能登のようにKO率の高い選手が揃っているのもKNOCK OUT向きの階級かもしれない。石井はマスクも良く、コメントもしっかりしているだけに、しっかりと勝ち続けていけば軽量級で那須川天心のようなムーブメントを起こせる可能性を秘めた逸材。トーナメントが実現すれば、石井包囲網がさらに厳しくなるのは間違いないが、それを乗り越えなくては、ムーブメントは起こせない。石井にはフライ級の顔として常に前を走る存在であってもらいたい。そこにタネや能登らライバル達が噛みついていけば、かなり面白い闘いが見られるだろう。◆KNOCK OUT 2018 日程4月14日 カルッツ川崎5月3日 エディオンアリーナ大阪第2競技場※大阪初進出!6月8日 後楽園ホール8月19日 大田区総合体育館取材・文 / どら増田カメラマン / 舩橋諄
-
スポーツ 2018年02月13日 19時30分
【KNOCK OUT】「俺が日本代表だ」那須川天心、日本中の期待に応えた価値ある勝利!
『KNOCK OUT FIRST IMPACT』▽12日 大田区総合体育館 観衆4,000人(超満員札止め)「天心!天心!」 前売り券が完売し、当日券も瞬殺。この日プラチナチケットを手に詰めかけた4.000人のファンから、5ラウンド終了間際、今まで聞いたことのない“大”天心コールが自然発生。大田区総合体育館に大声援が轟いた。「今度こそ負けるかもしれないですよ」 このカードが発表されたとき、ムエタイに精通しているマスコミや関係者の口からは、総合も含めて28連勝中(無敗)の“神童”那須川天心がついに敗れる日が来るかもしれないとか、那須川サイドがよくこのカードを受けたなんていう声も聞かれた。そして、天心自身も「今までやった中で一番強い相手だと思う」と発言したことにより、ファンもまだ見ぬ強豪スアキムが相当強いという認識をインプットしたことで、客席からはこれまでの天心戦では感じられなかったスリリングな気持ちが充満していた。この感覚は、かつて桜庭和志がグレイシー一族と対峙したときと似たものがある。桜庭と対戦した頃のグレイシー一族は、既にファンの間である程度強さが認識されていたが、「一発喰らったらヤバイ」という緊張感から、観客の声援と悲鳴が交差する雰囲気はあのときの感覚と似ている。 いつもよりも少し強張った表情で入場した天心。実は入場直前に勝たなきゃいけないという気持ちや日本中の期待感が頭を過ぎり、ウルっと来てしまったという。しかし、「俺が日本代表だ」と強い気持ちに切り替えて入場ゲートに立った。 1Rはスアキムがミドルを決めてペースを握るが、終始冷静さを失わない天心は、ボディやジャブ、インローを効果的に当てていき、形成逆転。しかし、スアキムは本来スーパーバンタム級の選手でありながら、国内に敵がおらず、スーパーフェザー級以上の階級で戦い勝利をおさめているとあって、フルラウンドまで持ち込まれ、KO勝利を収めることは出来なかったが、気がつけば天心の横綱相撲といえる試合だった。ワンチャローンに続いてスアキムも敗れてしまったPKセンチャイジムだが、「次の相手はいる」と第3の刺客を小野寺力プロデューサーに予告したという。 試合後、天心はデビューしてから初めてといってもいいぐらい、疲れと安堵の表情を見せながらマイクを持ち「久々に5R戦って、スアキム選手は本当に強かったです。いつもなら試合が決まってワクワクするが、今回はワクワクしなかった。2階級上の王者を倒したので僕が最強で良いのかなと思います。皆さんどうですか?これからも勝って最強を証明します」と素直な気持ちを話すと、最後に「KNOCK OUT最高!」と叫んでメインを締めた。■那須川天心コメント(インタビュースペース)−−お疲れさまでした。押忍!−−試合を終えての感想を。強かったです。ホントに。ホンモノでした。−−想像していたのとは違った?違いましたね。あんなに階級が重いのもありますし、プレッシャーが凄いのもありますし、ホンモノって感じましたね。初めて試合でこんな思いをしました。−−スアキムの攻撃をかなり抑えていたが、一番ヤバイと思ったところは?肘とミドルですかね。ミドルが最初受けたときに、同じ階級…今までやって来た選手の蹴りじゃねぇなと。すーごい今も痛くて。僕かわすの得意なんですよ。でもナカナカいなせず…カットしないと絶対蹴って来るので、カットしようとして、ちょっと待ちになっちゃったかな。−−攻撃が当たってもスアキムは無表情だったが?それが怖かったですね。ホントに。相手…何で出て来るんだろうって何回も思いました。もちろん(自身の攻撃が)効いてたのもあったんで、最後の最後はもっとまとめたかったですね。−−ボディとかは手ごたえあった?腹は効いてましたね。腹は絶対効いてたんですけど、だから、相手も出てこなかった。不用意に入るとまた肘があるかなと思って、なかなか待っちゃったかな。−−肘は全部かわしたと思うが?かわしましたね。それは自分の攻撃が当たらなくても肘と攻撃はもらわないと決めていたので。もっと攻めなきゃダメだと思うんですけど。まあ、でも勝てたことは本当に凄いと思うので。出来ればKOしたかったな。−−苦しい中で勝利をモノに出来た要因は?要因ですか。うーん。何だろう。やっぱ、日本でやったというのもありますし、一番の要因は最初のスピードで勝てたというのと、あと腹ですね。腹を嫌がった。それからインローを思いっきり蹴れて。インローで凄く嫌がっていたのもあるんで。そこからもあります。きょうの僕のインローは凄く走ってたので。あれがなかったら、たぶんもっともっと前に来ましたし、もっと蹴って来たと思います。−−5ラウンドの終盤に“大”天心コールが起こっていたが?そうなんですか?−−はい。それぐらい今までの天心選手の試合の中で観客も緊張感を持っていたように見えたが?そうだと思いますね。最後の方は周りの声が聞こえなかったんで、どうかわからないんですけど、自分との闘いに勝てたなと思います。ホントいい経験しました。−−最後5ラウンドのゴングが鳴ったと同時に、凄く脱力したような感じで自分のコーナーへ戻っていたが、そのときの気持ちは?もう、やりきったという感じですね。試合でやりきったと思うのはなかなかないんですけど。やりきったかなというのはありました。感情的になりましたね。−−5ラウンドは初めて“疲れた”表情だったが?いやー本当に疲れましたよ。疲れました。でも、なるべく見せないようにしてたんですけど、自分が相手を弱らせることが出来たんで、相手はそれよりキツイ状況なんで、それに負けたらダメだと。何回か前にガーッと出て来たんですけど、それを腹で止めることが出来たので、今まで総合合わせて28戦しましたけど、それの経験がホントに活きました。外国人とやって、顔面だけじゃ絶対にヤバイので、腹で止めないとというのがあって、あと、左右に動けて、相手の攻撃が読めたので、それはジュニア時代からの経験…キックを長くやってて本当に良かったなと思いました(笑)。−−学生時代最後の試合が凄い試合になったが?そーですね。また、来週からテストなんですけど(報道陣&関係者爆笑)。−−卒業は大丈夫?はい。テストさえ赤点取らなきゃ(笑)。そっか…テストかぁ…(報道陣&関係者爆笑)。(淵脇広報)現実を…−−失礼しました(笑)。−−途中セコンドから「気持ちだ、気持ちだ」という声が飛んでいたが?それはホント励みになりました。ここで心折れたらダメだと。セコンドに助けられました。父親にもホント感謝したいですね。−−最後まで厳しかった?厳しかったです。みんな周りの歓声があったからこそ、あそこまで立って闘えたかなというのは感じましたね。−−きょうはミドルをカットしたり、首相撲の攻防があったり、天心選手の中のムエタイの引き出しを引き出していたが、事前のイメージではそういう闘いになると思っていた?そういう試合になると思ってましたし、ホント今回はちょっと怖かったですね。ビデオもいつもは見ないんですけど、それは自信があって大丈夫だろうと思って見ないんですけど、今回は見るとちょっと怖くなっちゃうからやめようと思って、2、3回ぐらい見て不安だったので。まあ、でも、負けることはないかなと思ってたんですけど…負けるのかなっていうのも考えましたし。試合前にちょっとウルっと来ちゃいましたね。日本中が期待しているというか、俺が日本代表だというのを心に決めてやりました。−−ウルっと来た瞬間というのは会場入りしてから?いや、もう入場する前です。やらなきゃならないという。−−先週、同じジムで同い年の篠塚辰樹選手がデビュー戦で勝ったというのも刺激になった?そうですね。チームの勝ちは嬉しかったですね。−−ありがとうございました。天心の次戦は5.6RIZINマリンメッセ福岡大会が有力。その前に来週のテストをクリアして、4年間に渡った高校生活からの卒業が待っている。8月には20歳になる“神童”が“神導”になる日も近いだろう。▼メインイベント 55.7㎏契約(3分5R )○那須川天心 (3-0 判定) スアキム・シットソートーテーウ●取材・文 / どら増田カメラマン / 萩原孝弘
-
-
スポーツ 2018年02月13日 16時00分
貴乃花2票落選の総指揮を執った黒幕の正体
この結果を見て、大笑いしているのは誰だろうか。 不祥事が相次ぐ日本相撲協会。その幹部を選出する理事候補選挙、通称「理事選」が、初場所が終わったばかりの2月2日に東京・両国国技館内で行われた。 注目は、なんと言っても貴乃花親方(45)だった。 「(昨年終盤の日馬富士暴行事件にからんで)理事を解任されてまだ1カ月足らず。一回、出馬を休んでは」 事前の一門会ではこんな意見が大勢を占め、身代わり候補として、貴乃花親方に負けない熱血漢と言われている阿武松親方(元関脇益荒雄)が挙がった。 「みんなで(貴乃花親方に)頭を下げて頼んだ」 と、長老格の常盤山親方(元関脇舛田山)は話している。貴乃花中心の一門ならではの光景とはいえ、ドラマでも見ているようだ。しかし、どこまでも信念を貫く貴乃花親方は、こう言ってあえて立候補に踏み切った。 「みなさんは阿武松親方に入れてください。自分は(自らの)1票でもいきます」 もし貴乃花一門から2人以上立候補しなければ、立候補者は定員いっぱいの10人ちょうどとなり、無投票になる。そうなると、八角理事長(元横綱北勝海)体制は数々の不祥事の責任を問われることもなく、すんなりと信任されたことになる。貴乃花親方は、それがどうしても我慢できなかったのだ。 玉砕を覚悟。おそらく義理人情を貫くため、単身で敵地に乗り込む高倉健の映画を地で行くような心境で決めたに違いない。と同時に、「オレのこの気持ちを分かってくれるヤツラは一門を越えたところにもきっといる」という思いもどこかにあったはず。一門の壁がいま以上に厚くて高かった8年前でさえ、二所ノ関一門を飛び出した孤立無援の貴乃花親方に心打たれ、票を投じて当選に導いてくれた親方たちがいたのだ。もう一度、あの“貴の乱”の再現を…。 貴乃花親方は直前までブログを更新し、立候補する理由について明かし、さらに次のように訴えた。 「自由に意見を交わせる風土を作り上げることを私の目標にしたい」 「大相撲は誰のものか? その公益性の意味を、我々は考え直し、正す時期に来ている」 しかし、この貴乃花親方の思いは木っ端みじんに砕け散った。開票の結果、貴乃花親方の得票は11人の中で最低の2票しか入らなかったのだ。1票は自分の票で、もう1票は息子の嫁の父である陣幕親方(元幕内富士乃真)とみられているから、101人の親方たちの中で貴乃花親方の心意気に賛同し、1票を投じた親方はただの1人もいなかったことになる。大惨敗だ。 おそらくこれは貴乃花親方にとっても計算外。投票が確定後、このところ頻繁に見せていた笑顔とは一転したかたい表情で、ひと言も発しないまま部屋に戻ったが、ショックでとても話せる心境ではなかったことが窺えた。 どうして貴乃花親方は、こんなに救いようのない敗れ方をしたのか。票の流れを見ると、4年前に協会ナンバー2の事業部長だった先代九重(元横綱千代の富士)が落選した時によく似ている。 この時の先代九重は、理事長の座を狙って北の湖理事長の逆鱗に触れたと言われる。このため、北の湖理事長の息のかかった出羽海一門の票が対抗馬の友綱親方(元関脇魁輝)に流れたと噂された。この結果、先代九重はわずか2票差で涙を飲み、一気にヒラ委員に落とされた。 今度もまた、明らかに貴乃花親方の落選を狙ったような票の流れを読み取ることができる。 「事前の予想では、貴乃花親方と一門の結束が甘い高島親方(元関脇高望山)、基礎票の少ない山響親方(元幕内巖雄)の3人が当選を争うと見られていました。ところが、高島親方は基礎票の9票から3票上積みして12票を獲得してトップ当選しましたし、山響親方も8票まで伸ばしました。この2人に“支援の手”が伸びたのは明白で、気になるのはその票の出どころです。一番余裕のあったのは時津風一門。おそらくここから高島親方らに流れたものと見られます。ここの長は八角体制を支える鏡山親方(元関脇多賀竜)ですから。また、一門の締め付けも相当なもの。『裏切ったら一門から追放する』、と宣告した一門もあり、今回は貴乃花親方が入り込む余地がなかったんです」(大相撲担当記者) 気になるのは、この「貴乃花潰しの総指揮を執ったのは誰か」だ。選挙の結果、誰が最も利益を得たか、というところをみれば、自ずと浮かび上がってくる。 貴乃花親方が消えたので、3月の理事長選で。八角理事長の再選はもう確実だ。たとえ身代わりで当選した阿武松親方が手を上げても怖くはない。しばらく八角理事長の天下が続き、2年後に貴乃花親方が返り咲いても、「これまでのような求心力は戻ってこない」と見る関係者は多い。 つまり、みんなで寄ってたかって貴乃花親方を袋叩きにしたのだ。 問題は、貴乃花親方の今後。これで貴乃花親方は、理事会に出席できる役員待遇からもう一つ下のヒラ委員に落ち、これまで部下だった親方たちの指示を仰がなければいけなくなる。プライドはズタズタだ。 果たして、貴乃花親方に再び立ち上がり、大相撲界改革を熱く語る気力が残っているか…。
-
スポーツ 2018年02月13日 08時10分
【RISE】キック界の超新星、篠塚辰樹にベルト奪取のチャンス!王座決定トーナメント出場
4日に後楽園ホールで行われた『RISE122』で、山川賢誠をわずか76秒でKOし、衝撃的なデビューを飾った元プロボクサーの篠塚辰樹。試合後には「年内にベルト奪取」を掲げていたが、早くもチャンスが巡って来た。 キックボクシング団体RISEは、3月24日に後楽園ホールで開催される『RISE123』の追加決定カードとして、RISEフェザー級王座決定トーナメントを開催すると発表した。 2016年11月より試合を行っていない現フェザー級王者・花田元誓がタイトル返上となり、新王座決定戦を4人トーナメントで行う。選抜されたのは、森本“狂犬”義久宮崎就斗工藤政英篠塚辰樹の4選手。 森本“狂犬”義久と宮崎就斗、工藤政英の3選手は、昨年11月23日TDCホールで開催された『DEAD OR ALIVE -57kg TOURNAMENT』で優勝を逃し、森本と工藤が3位。宮崎は同トーナメントで準優勝したMOMOTAROに一回戦で敗れたが、パンチでダウンを奪うなど接戦を演じている。 そして、篠塚辰樹は、プロボクシングから転向し、2月4日のRISE122でRISEデビュー。ライト級ランカーの山川賢誠を1ラウンド76秒でKO勝利し、大会一番のビッグインパクトを残し、同じジムに所属する同い年の盟友、那須川天心に続く格闘技界のニュースター誕生を期待させた。 トーナメントの組み合わせは下記の通りとなり、決勝である王座決定戦は後日行われる。◆『RISE123』追加決定カード▼第3代RISEフェザー級(-57.5kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/同級1位) 対 宮崎就斗(TARGET/同級6位)▼第3代RISEフェザー級(-57.5kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R工藤政英(新宿レフティージム/同級2位) 対 篠塚辰樹(TEAM TEPPEN) RISEフェザー級戦線を牽引してきた森本、宮崎、工藤の誰かが悲願の王座奪取なるか?それとも超新星の篠塚がRISE3戦目でタイトル獲得なるか?特に森本と工藤は対戦を誓ったDOAトーナメントで対戦できなかっただけに、このベルトがかけられているトーナメントの決勝で当たりたい気持ちは強い。4日の大会をリングサイドで観戦していた森本は「3月の大会は俺が盛り上げます」と意気込んでいた。スーパールーキーの篠塚にとっては、デビュー2戦目にして激闘タイプの工藤と当たることで、ファイターとしての真価が問われる試合になるが、年内にベルトを巻くにはこのトーナメントで優勝するしかない。 濃厚なメンバーによるフェザー級トーナメントに注目だ。◆『RISE123』 決定カード▼スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R延長1R野辺広大(RISE ON/INSPIRIT/同級1位、前同級王者) 対 鷲尾亮次(レグルス池袋/J-NETWORKスーパーフェザー級王者)▼-53kg契約 3分3R瀧谷渉太(KSS健生館/元Krush -55kg王者) 対 金子 梓(新宿レフティージム)▼バンタム級(-55kg)3分3R佐藤九里虎(ぐりこ)(PHOENIX/同級13位)※佐藤駿よりリングネームを変更 対 結城将人(TEAM TEPPEN)※U.M.A.より所属変更▼スーパーフェザー級(-60kg)3分3R伊仙町勇磨(BLA-FREY/2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級準優勝) 対 洸 杜(ひろと)(T's KICKBOXINGYM)▼スーパーライト級(-65kg)3分3R吉田 敢(BRING IT ONパラエストラAKK) 対 雑賀弘樹(亀の子道場/2017年J-NETWORKウェルター級新人王)◆その他参戦決定選手清水賢吾(極真会館/RISEヘビー級王者)◆大会概要『RISE 123(ライズ ハンドレッドトゥエンティスリー)』<日時>2018年3月24日(土) 開場17時/本戦開始18時※開場後オープニングファイトを予定<会場>後楽園ホール文・どら増田写真提供・(C)RISEクリエーション
-
スポーツ 2018年02月13日 07時32分
カブス入り決定のダルビッシュが引き金! 米選手会が経営陣に宣戦布告
ダルビッシュ有(31)の所属球団がようやく決まった。2月10日(現地時間)、「6年1億5000万ドル」(約180億円/出来高込み)の超大型契約がシカゴ・カブスとの間で交わされたという。しかし、今回の交渉はあまりも時間が掛かりすぎた。その影響はメジャーリーグ全体にも広がりつつある。「米球界ではチーム総年俸がある一定の額を超えたら、メジャーリーグ機構に『贅沢税』を納めなければなりません。18年オフは複数の大型選手が同時にFAとなり、その規模は今オフ以上です。各球団は今オフに補強資金を使い切ることだけは避けたかったようです」(米国人ライター) ダルビッシュがカブスと契約する直前だった。大リーグ選手会のクラーク専務理事が「異例の声明」を発表した。<かなりのチームが最下位争いに熱心で、私たちの競技への誠実さを脅かしている> 春季キャンプ目前にもかかわらず、ダルビッシュなど多くの選手が所属先も決まらない状況は「おかしい」という。大物選手との交渉がここまで長期化した現状を「最下位争い」と皮肉ったのだ。 これに対し、MLB機構側も米メディアを介して反論した。<オーナーも勝つために球団を保有し、複数年で戦略を練っている> 次のFA補強予算、他の在籍選手との兼ね合いなどを指しているようだ。まだ在籍チームが決まっていない選手もいる。イチローもその一人である。「米選手会が訴えているのは、キャンプイン直前まで交渉期間を長引かせるのは止めてほしいということ。オーナー側の言い分も分かりますが、通常ならば、11月中か、遅くとも年内にはまとまっていたはず。今後、すべてのFA交渉を1月末までに決めるなどの取り決めを設けてほしいなど、米選手会が訴えてくる可能性も高い。米選手会と経営サイドの話し合いは、それこそ長期化です」(前出・同) 米メディアはダルビッシュのカブス入り後、検証記事も掲載していた。興味深い一報もあった。交渉が遅滞した最大の原因は、ダルビッシュ側が6年の長期契約を希望したことや、日本円にして総額180億円の大金を必要としたためとあったが、パイオニアプレス紙は「ダルビッシュ側がオプトアウト条項を希望したこともネックになった」とも伝えていた。パイオニアプレス紙はミネソタ・ツインズの地元紙。ツインズはダルビッシュとの交渉を正式に認めていた球団で、カブスに敗れた理由として、「オプトアウト条項」を挙げていた。 オプトアウト条項とは、平たくいえば、複数年契約の途中でダルビッシュ側が「球団を移りたい」と希望したときに、それを認めるというものだ。 日本のプロ野球関係者がこう続ける。「ダルビッシュはダラスに自宅を購入したと聞いています。自宅にいちばん近い米球団はテキサス・レンジャーズです。国内では彼のレンジャーズ帰還を予想する声もありました。ドジャースでの野球環境も気に入っていたみたいだし、最終的にドジャースに残留すると見る人もいました」 自宅購入の情報から考えると、カブスは「通勤圏」ではない。ダルビッシュとの交渉にあたった球団は、カブスと交わした「6年1億5000万ドル」に近い数字を提示したという。それでも、自宅から遠いカブスに決めたのは、オプトアウト条項にこだわったということか…。「オプトアウト条項を持つメジャーリーガーは他にもいます。ただ、契約途中で『辞めたい』と言われたら、球団は条件面の見直しを迫られます。だから、どの球団もオプトアウト条項には抵抗があって」(前出・米国人ライター) 米選手会は、キャンプイン直前でも終わらないFA交渉に噛みついた。しかし、オプトアウト条項のことを聞くと、交渉の主導権は選手側にあって、強気な条件提示がされているようだ。これも、一流選手の特権だが…。一方で、「現役を続けられれば、年俸は二の次」という選手もいる。交渉の長期化をやめさせたいのなら、選手会側も“折れる必要”がありそうだ。
-
スポーツ 2018年02月12日 15時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「リック・フレアー」プロレス界の伝統を受け継ぐ“名人”
世界最高峰であった当時のNWA王座を10度も獲得。WCWやWWEでも活躍し、個人とユニット(フォー・ホースメン)で2度の殿堂表彰を受けたリック・フレアーは、ずる賢いだけの王者ではない、プロレス界の一代名人なのである。 例えば、古典落語において、演者が手に持った扇子を口元へ寄せて「ズルズル」と舌で音を立てれば、観客はそれが“そばを食べている場面”とすぐに分かる。 当たり前のことのように思うかもしれないが、先人が生み出した技術を受け継いできた結果として、皆が知るようになった演出であり、名人上手ともなればその細かな違いによって、そばとうどんを演じ分ける。 プロレスにおいても、これと同様の“お決まり”がいくつもある。 倒れた相手を前にして観客にアピールすれば、それは即ち必殺技を繰り出す合図となる(その技が決まるのか、それとも失敗して逆襲を食らうかのかはともかく…)。 相手の攻撃に対し、大げさに許しを乞う仕草。これは相手の技が効いていることを表現するのと同時に、相手が隙を見せた瞬間、反則技などで逆襲することまで、観客は予見することになる。 こうした伝統的なお決まりテクニックの集大成ともいえる存在が、リック・フレアーだろう。「Wooooo!」と一声叫んで繰り出すバックハンド・チョップをはじめ、腰をくねらせるようにしてリング内を闊歩する“フレアー・ウオーク”や、コーナーポスト最上段からデッドリー・ドライブで投げられるときのオーバーアクション。 さらには、敵の攻撃を受けた後でフラフラと歩き、そのままマットに倒れ込む“顔面受け身”や、前述した「Oh! No!」と許しを乞うポーズなど、どれもフレアーのオリジナルではなく、何かしらの先例を受け継いだものである。 フィニッシュホールドの4の字固めも多くのレスラーが使用するポピュラーなものだが、そうしたプロレス界で受け継がれてきたさまざまな技術を、とことん突き詰めたのがフレアーであった。 自身がオリジナルのヒーローになることよりも、観客を沸かせて業界全体を盛り上げることを第一に考えていたフレアーは、流血したときの赤い血の色が見栄えよくするように、もともとはブラウンの髪を白金に染め上げていたという。また、「どんな田舎町でも、すべてを出し切って観客を楽しませる」ことを信条としていた。 ネイチャーボーイ、狂乱の貴公子、リビングレジェンドなどのニックネームで呼ばれてきたフレアーだが、今になって振り返れば、興行としてのプロレス界の伝統を受け継ぐ“名人”の呼び名こそがふさわしいようにも思える。 長年にわたりNWA王者に君臨し、プロレス界のトップとして全米各地はもちろん、世界各国を飛び回り、さまざまな観客を相手にしてきた中で、お決まりの伝統技術を名人芸にまでブラッシュアップし、万人に伝わる“分かりやすい”プロレスを創造した。 誰が相手でもハズレがなく、常にハイレベルの試合を提供できるのも、名人の証しである。 日本におけるフレアーのNWA防衛戦を見ても、ジャンボ鶴田に天龍源一郎、長州力、ザ・グレート・カブキ、藤波辰爾、2代目タイガーマスク、谷津嘉章、輪島大士の日本勢だけでなく、外国人対決としてブルーザー・ブロディやリッキー・スティムボート、テッド・デビアス、ハリー・レイス、リック・マーテルらがその王座に挑んでいる。 「ブロディような大型のパワーファイターから藤波のようなテクニシャン、力量がいま一つだった輪島までを相手にしながら、いずれも一定レベル以上に見栄えのする試合ができるのは、古今東西を見渡してもフレアーだけ。レイスとの新旧王者対決やAWA王者だったマーテルとのダブル王座戦のように、業界事情的な意味で難しい試合を任せられるのも、フレアーだからこそでした」(プロレスライター) 日本のファンにとってことさらに印象深いのは、1995年に北朝鮮で行われた『平和のための平壌国際体育・文化祝典』におけるアントニオ猪木戦ではなかったか。 ストロングスタイルを標榜し、アメリカンプロレスを蔑視することもしばしばだった猪木と、その極みであるフレアーの対戦を“ミスマッチ”と見る向きが当初にはあった。 だが、いざ試合になると、とうに全盛をすぎたはずの猪木が、後年のベストバウトともいえる闘いぶりを披露することとなった。 「同時期の猪木の他の試合の低調ぶりから考えても、この好勝負はまさしくフレアーが引き出したもの。その意味では、猪木にとって屈辱の一戦ともいえるのでは?」(同) 昨年8月には“医学的に誘発された昏睡状態”に陥ったフレアーだが、その後は快方へ向かっているとも伝えられる。少なくとも“2代目名人”を育て上げるまでは、健在でいてもらいたいものである。リック・フレアー1949年2月25日生まれ。米国テネシー州出身。身長185㎝、体重110㎏。得意技/足4の字固め、バックハンド・チョップ。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
-
-
スポーツ 2018年02月12日 09時00分
【千葉ロッテ】第2回バレンタイン総選挙、成田翔が独走モード!最終中間結果発表
千葉ロッテマリーンズは、1日よりロッテ「ガーナミルクチョコレート」とタイアップし、バレンタイン限定で行なっている“あなたがチョコを渡したい選手”の投票の最終中間結果を11日に発表した。<2月11日午前8時現在のベスト5>1位 成田翔(投手) 32,395票2位 原嵩(投手) 29,444票3位 平沢大河(内野手) 8,957票4位 二木康太(投手) 6,703票5位 佐々木千隼(投手) 5,604票 高卒2年目の左腕、成田翔が、8日に発表された前回の結果よりも5万票以上伸ばし、前回僅差で2位だった原嵩を3,000票近く引き離した。締め切りの12日までの1日で原(ファン)がどれぐらい巻き返せるのか注目される。3位から5位も順位が入れ替わる可能性が十分にある。 昨年に引き続き今年が2回目となる“バレンタイン総選挙”。成田は昨年も同キャンペーンで1位となっているだけに、連覇への期待も高まっている。 1位の選手は石垣島キャンプで表彰される他、ガーナチョコレート1年分をプレゼント。さらに、1位になった選手に投票したファンの中から抽選で5名に、選手から直接サイン入りグッズ、選手と記念写真が撮れる権利をプレゼントされる。また、投票者全員の中から抽選でマリーンズ戦観戦ペアチケットを5名に、お菓子の詰め合わせを30名にプレゼントされるなど、選手だけではなくファン参加型の企画で、若手イケメン選手の存在をアピールすることで、女性ファンのさらなる開拓を狙う。■“最終暫定1位”成田翔選手のコメント本当ですか?素直に嬉しい気持ちです。ただ、まだ本日も入れて2日あるので、どうなるか分かりませんよね。キャンプ残り期間も精一杯、アピールして投票いただいているファンの皆様の期待に応えたいと思います。文・増田晋侍写真提供・(C)千葉ロッテマリーンズ
-
スポーツ
棚橋時代到来
2007年02月19日 15時00分
-
スポーツ
アングル 永田 新日制圧へ IWGPヘビー級タッグ王者中西、大森組への挑戦急浮上
2007年02月19日 15時00分
-
スポーツ
ポスト魔裟斗ヘ アンディ・オロゴン 帰化計画
2007年02月06日 15時00分
-
スポーツ
輪島氏 自爆テロ
2007年01月24日 15時00分
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分