スポーツ
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スポーツ 2018年03月10日 14時00分
阪神 金本監督の1番糸井構想に弾き出された鳥谷がトレード要員
アニキはなぜ、ここまで“生え抜きのスター”に厳しくするのか。 金本知憲監督(49)が鳥谷敬(36)をセカンドにコンバートさせた。三塁手で始めた開幕オーダーに名を連ねた昨季、鳥谷はゴールデングラブ賞を獲得して見せた。打率もチームトップだった。今季も三塁手としてスタートするが、金本監督は突如、二塁へのコンバートを言い渡したのだ。 「好調な糸井嘉男が影響しているようです」(在阪記者) 現在の糸井は絶好調と言っていい。阪神キャンプを視察したライバル球団のスコアラーたちも警戒を強めており、金本監督は1番で固定する構想だという。 「1番糸井、4番ロサリオは決定でしょう。ロサリオの前後を福留孝介、中谷将大、そして2年目の大山悠輔らが固めることになりそうです」(同) 鳥谷と入れ代わってサードに回ったのが大山だ。昨秋キャンプから、大山はセカンドの守備練習しかやっていない。「二塁大山」は、打撃力の高い彼をスタメンで使うための「金本構想」でもあったが、ここへきて事情が変わってきたという。 「二塁はレギュラー争いの激戦区になっていました。昨季125試合に出た上本博紀、打撃が魅力の糸原健斗、そして、西岡剛が復帰しました。ショートには北條史也、新人の熊谷敬宥、4年目の植田海もいます。二遊間のレギュラーが決まっていない状態で、状況次第では糸原がショートに入るかもしれないし、高代延博作戦兼総合コーチは守備センスと走塁能力が高く、往年の赤星憲広氏を彷彿させると熊谷を評価しています」(ベテラン記者) 結果、レギュラー未定の二遊間から大山は外された。 一方、激戦区に放り込まれた鳥谷は必死。レギュラーも約束されていない。オープン戦で打ちまくらなければ、開幕戦はベンチからのスタートになるかもしれない。 「同じベテランの福留の使い方によって、鳥谷がどうなるかのヒントになりそう。金本監督は昨季、福留を休ませながら起用した。鳥谷の場合は、連続試合出場記録を更新中なので、完全休養はできないはずです」(球界関係者) 打撃面の話をすれば、鳥谷は1番か3番のタイプだ。しかし、3番は1発のある福留、大山、中谷を使うのが金本構想。1番は糸井で固まったとなれば、鳥谷は激戦区を勝ち抜いたとしても、下位打線に甘んじることになる。 「休ませながらの起用は、試合に出続けた鳥谷の調子を狂わせる。下位打線だと、モチベーションが上がらない。阪神の上層部には、将来の監督候補である鳥谷の勉強になるのなら、他球団の空気を吸わせるのもやぶさかではないという空気がある」(同) 手っ取り早く言えば、トレード要員となる。 金本監督は、1発のある選手が好みだ。鳥谷も不規則な試合出場を強いられるのなら、違う環境を求めるかもしれない。 強打の猛虎打線が、鳥谷の出番を奪ってしまう。
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スポーツ 2018年03月10日 12時00分
貴乃花親方が四面楚歌に陥った孤独な戦い
いよいよ3月11日から大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)が始まる。あれほど逆風が吹きまくったものの、今場所もまた、相撲人気は上々だ。そんな中、注目の貴乃花親方(45)だけが1人さみしく孤独を噛み締めている。 そんな貴乃花親方にとって、この大阪は、再スタートを切るには最良の場所と言えるかもしれない。そのように心境を読み解くのは、相撲のベテラン記者だ。 「春場所はこれまでも様々な思い出を作り、新たな出発を切った地。そもそも力士としてのスタートを切ったのが、今からちょうど30年前、昭和63年の春場所なのです。一緒に初土俵を踏んだ同期生は95人。後年、その中から3横綱、1大関をはじめ、11人もの関取が生まれ、“花のロクサン組”とも呼ばれました。しかし、やはり一番の目玉は人気大関貴ノ花の息子である若乃花、貴乃花(当時は若花田、貴花田)の“若貴”でした」 貴乃花親方は、まだ何をやっても初々しかった15歳。初めて土俵に上がって相撲を取った日の帰りがけ、近鉄難波駅の階段で不慣れな下駄でつまずいて転げ落ち、左の下駄の前の歯を欠いてしまった。いかにもきまり悪そうに立ち上がった貴花田は、その一本歯となった下駄を足の先にひっかけ、兄の後をおそるおそるついていった姿が今となってはなつかしく思い出される。 それから3年後の平成3年春場所では、東前頭13枚目で初日から平幕では27年ぶりとなる11連勝を飾る。 「こりゃ、18歳で初優勝するぞ」 関係者にそう思わせ、大フィーバーを巻き起こした。残念ながら、終盤で小錦や旭富士ら横綱、大関陣に潰されて賜杯は逸したものの、12勝3敗で敢闘賞、技能賞をダブル受賞。これが、人気だけでなく、実力も兼ね備えていることを日本中に示した最初の場所だった。 理事2期目に入った平成24年には、故北の湖理事長から春場所の総責任者に当たる春場所担当部長を仰せつかった。 「やるからには、15日間すべての満員御礼を目指す。無理を可能にしてみせますよ」 貴乃花親方はこの大役に気持ちを高ぶらせ、大阪に乗り込む新幹線の中から知人にこんなメールを送った。 「15の春を思い出し、新弟子修行のつもりで行ってきます」 当時の春場所は人気が低迷し、館内には閑古鳥が鳴いていた。大阪入りした貴乃花親方はさっそく吉本新喜劇の舞台に立つなど、先頭に立って人気回復に走り回り、15日間オール満員とはならなかったものの、9日間の大入りを達成。リーダーとしてのキャリアを着実に積み重ねた。 このように、貴乃花親方にとって温かく、新しい力をくれた春場所だが、今年に限っては冷ややかだ。理事選でたった2票という最下位落選の傷が治りきっていないうえに、まわりの親方たちからは総スカン状態。2月17日に両国国技館内で開かれた臨時の年寄会では、貴乃花親方が相撲協会に無断でテレビ出演したことに非難が集中した。 「協会のルールを守れないなら解雇すべきじゃないか」 そう声高に叫ぶ親方もいたという。 かつては大相撲界の救世主と思い、慕っていた親方も多かったことを思うと、手のひらを返したような空気だ。これにより貴乃花一門にも歪みが生まれている。 「これまで貴乃花一門と言えば、貴乃花親方を中心にまとまっていた。それが先の理事選で大きく壊れた。そのことは貴乃花親方も週刊誌のインタビューで次のように答えて認めている。『年明け、一門のみなさんと久しぶりに会ったら、(出馬を)降りてくれ、という話になっていたんです。(中略)すでに私抜きで話し合いも行われていたようでした。(中略)正直、戸惑ったのは事実です』。つまり、完全に分裂し、仲間外れにされていたわけだ。2年後には『再び貴乃花親方を理事候補に推す』ということになっているようだが、今の状態ではもう無理でしょう。貴乃花親方は一人ぼっち、孤立無援です」(貴乃花一門関係者) ただ、救いは9人もの弟子たちがいることだ。今場所は貴公俊(たかよしとし)が十両に昇進し、関取の数が4人になった。先代から部屋を継承して丸14年。「10年で関取を1人作れば上出来」と言われる世界で、14年で4人、それも弟子の1人、貴景勝は先場所、小結にまで昇進したことを思えば超優秀。貴乃花親方の弟子を育てる手腕は、なかなかのものと言える。 その基本は、“土俵の鬼”と言われた伯父の初代横綱若乃花の代から受け継がれてきた、妥協を許さない厳しい稽古にある。貴ノ岩が日馬富士に暴行を受けた事件で、貴乃花部屋の力士には「よその部屋の力士と、飲食をともにしてはいけない」という厳しい掟があることが明らかになったが、おそらくこれは今後も徹底されるはずだ。 貴乃花部屋の春場所の宿舎は、京都の市街地から離れた寺。そこで貴乃花親方は弟子たちと籠り、黙々と稽古に励むに違いない。 「今度の注目力士の1人が暴行事件の被害者、貴ノ岩です。すでに先場所後から体を動かし始め、失った相撲勘を取り戻すのに必死ですが、どこまで回復しているか。三役から落ちた貴景勝、新十両の貴公俊らも黙っていないはずで、貴乃花部屋の力士たちから目が離せません」(担当記者) 貴乃花親方の怨念が“土俵”で爆発する。
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スポーツ 2018年03月10日 06時35分
プロスカウトの評価基準も変わる タイブレーク導入で「監督はつらいよ」の声
プロ野球ペナントレースの開幕に先駆けて、センバツ高校野球大会が始まる(3月23日から)。優勝候補の筆頭とされる大阪桐蔭にはドラフト指名候補がおり、その人数は6人とも7人も報じられている。当然、12球団スカウトの視察は同校選手が中心となるが、今大会からルールが変更される。いまだ批判的な声の多いタイブレーク制の導入だ。 延長12回終了時に同点の場合、同13回以降は、無死一、二塁、前イニングの継続打順で攻撃をスタート――。 前イニングの攻撃が7番バッターで終了した場合、6番バッターが二塁走者、7番バッターが一塁走者、8番バッターが打席に立って試合再開となるわけだ。国体、秋の明治神宮大会ではすでにタイブレーク制(延長10回から)が導入されており、“経験済み”の強豪校も少なくない。現場で大きな混乱が生じなかったのはそのためだが、プロ野球スカウトは「評価基準が少し変わる」と話していた。 「無死一、二塁なら、作戦の選択肢はかなり多い。走者となった選手のリードの取り方、左投手が相手なら、一塁走者の走塁センスが問われます。守備に就く側にしても、重盗を仕掛けられる可能性がある。捕手の配球や内野手の機敏さ、バント処理のスピードが求められます。投手は牽制球を含めた守備センスがハッキリと分かるようになるでしょう」(在阪球団スカウト) 1点を取りに行く延長戦の重要な場面でもあるだけに、野球センスがあらわになるというわけだ。これまで、視察したくてもできなかった分野でもある。お目当ての選手の走塁センスに重点を置いてのスカウティングもできそうだが、こんな声も聞かれた。 「作戦の選択肢が多いということは、監督の手腕で勝敗が決まります。タイブレーク制の導入で監督人事が変わることにもなりかねません」(アマチュア野球の指導者) 高校野球の監督には、大きく分けて2通りある。一つは教諭監督、もう一つは学校職員の監督で、こちらは教員免許を取得していない。指導力が評価されての採用だから、「プロの高校野球監督」とも言える。こんな言い方は失礼だが、采配ミスで敗れた場合、進退問題に発展するのは、この“プロ監督”のほうだろう。 とはいえ、プロ野球の名将もタイブレーク制は苦手のようである。野球が公式種目だった最後のオリンピック、北京五輪(08年)で、星野仙一代表監督(当時)もタイブレーク制で試合を落としている。一次リーグ米国戦のことだ。延長11回、「無死一、二塁から始まる攻撃」で、日本のリリーフ陣が突然乱れ始めた。当時を知るNPB関係者がこう続ける。 「星野監督はご立腹でした。タイブレーク制に怒っていたというよりも、IBAF(国際野球連盟=当時)が五輪本番の2週間前になって、タイブレーク制にすると連絡してきたんです。代表チームは各球団のトップ選手を集めたものなので、彼らを預かった星野監督は事細かに指示するのを遠慮していました。相手チームがバントを使ってくるのか、エンドランなどの強攻策を仕掛けてくるのか…。守っている野手も作戦によって守備位置を変えなければなりません。結果的にそういう指示を全く出さなかったのが敗因でした」 タイブレーク制は、勝敗の責任が監督に及ぶというわけだ。 「この制度に批判的な高校野球ファンも少なくありません。しかし、同制度が定着している社会人野球のファンは、1球ごとに作戦を変える緊張感が面白いと話しています。北京五輪で急にルールを変えたのはテレビ中継のためです。試合時間が読めないのは、プロを含めた野球界全体の課題。試合時間が読めれば、テレビ中継もしやすくなります。高校野球の反響次第では、プロ野球も球宴、交流戦などで同制度の導入を検討することになるかも」(プロ野球解説者) 近年、NPBスタッフはオールスター戦や日本シリーズの地上波中継局を確保するのにかなり苦労しているという。采配能力があらわになるタイブレーク制の反響を気にしているのは、プロ野球12球団の監督のほうかもしれない。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2018年03月09日 21時45分
RIZIN年間日程を発表!堀口恭司、浅倉カンナら、5.6福岡大会のカードも続々決定【RIZIN】
総合格闘技イベントRIZINは、2018年の年間スケジュールと5.6マリンメッセ福岡大会の決定カードを発表した。◆RIZIN 2018 年間スケジュール5月6日(日)RIZIN.10マリンメッセ福岡7月29日(日)RIZIN.11さいたまスーパーアリーナ8月12日(日)RIZIN.12愛知県体育館9月30日(日)RIZIN.13さいたまスーパーアリーナ12月31日(月)RIZIN.14さいたまスーパーアリーナ「あまり大会を打ちすぎると、皆さんも飽きてくると思うし、僕らも常に大会に追われてしまうので」今年の初回大会が5月になった理由について、榊原信行実行委員長は、昨年大晦日の総括会見でこのように語っていたが、7月から9月までは3か月連続で大会が組まれた。今年は年末大会を29日と大晦日の2大会から、大晦日1大会に短縮したものの、年間5大会は昨年と同じ開催数となっている。また、5.6福岡大会の『RIZIN.10』より、PRIDE時代のようにタイトルがナンバリングシリーズとなった。RIZIN旗揚げとなった2015年末の2大会はエピソード.0的な意味合いからノーカウントにするとのこと。なお、福岡大会はフジテレビ系列のテレビ西日本が共催。今年もフジテレビが地上波中継などでバックアップしていく。注目の福岡大会のカードも続々と決まってきている。◎5.6福岡大会決定カード▼スペシャルワンマッチ 61.0kg RIZIN MMA 特別ルール堀口恭司 対 イアン・マッコール▼スペシャルワンマッチ 49.0kg RIZIN 女子 MMAルール(肘あり)浅倉カンナ 対 メリッサ・カラジャニス▼スペシャルワンマッチ 70.0kg RIZIN MMA 特別ルールディエゴ・ヌネス 対 矢地祐介▼スペシャルワンマッチ 59.0kg RIZIN MMA 特別ルールマネル・ケイプ 対 朝倉海▼スペシャルワンマッチ 120.0kg以下 RIZIN MMA 特別ルールアンテ・デリア 対 リカルド・プラセル▼スペシャルワンマッチ 53.0kg RIZIN MMA 特別ルールウェイリー・ジャン 対 村田夏南子▼スペシャルワンマッチ 51.5kg キックボクシングルール石井一成 対 栄井大進▼スペシャルワンマッチ 63.0kg キックボクシングルール北井智大 対 TBA 昨年末、バンタム級グランプリで圧倒的な強さを見せつけて優勝を果たした堀口恭司は、イアン・マッコールとのワンマッチをメインイベントで行う。また、同じく昨年末に、RENAを絞め落とし、女子スーパーアトム級トーナメント優勝を果たした浅倉カンナは、メリッサ・カラジャニスと肘ありルールがマッチメイクされた。昨年の大晦日に格闘技界を熱狂させた2人の闘いに期待が高まる。 福岡大会では、2月にスアキム・シットソートーテーウとの死闘を制した“神童”那須川天心の参戦も決定。キックルールでの参戦が有力視されているが、対戦相手の発表が待たれるところだ。今大会は昨年の10月に開催した福岡大会が、日帰りができないロング興行になってしまったことから、試合開始を14時30分に前倒し、終了予定時刻を20時30分に設定し、試合数も全12試合(予定)にするなど、ゴールデンウィーク期間中ということもあり、遠征したいファンへの配慮もなされている。 ゴールデンウィークは5月3日、4日と新日本プロレスが福岡国際センターで『レスリングどんたく』2DAYSを開催することも発表されているだけに、格闘技とプロレスの両方が好きな博多っ子やファンにとっては、たまらない期間になりそうだ。取材・文 / どら増田カメラマン / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年03月09日 20時40分
新日本の会場に響いたまさかの「レッツゴー!タイチ」大合唱【新日本】
ヘビー級転向を一方的に表明していた鈴木軍のタイチが、6日に開催された新日本プロレス『旗揚げ記念日』大田区総合体育館大会で、新日本で今最も人気があるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也とシングルで対戦した。 両者は1月23日後楽園ホールの『タカタイチマニア』でもシングル対決し、内藤が勝利している。タイチはこの試合を機にヘビー級転向を口に出すようになり、今回の一戦がヘビー級選手タイチとしての初陣となった。 ヘビー級に転向してもタイチはタイチ。いつものようにディーバのあべみほを引き連れて登場し、いつものように入場テーマ曲を“口パク”で歌い、精神的ヒールの極みを披露する。しかしその後、内藤が入場すると、タイチがスタンドマイク攻撃で急襲。そのまま場外戦へ突入し、タイチがパワーボムの体勢に入る。これを内藤が抵抗するも、タイチが顔面にステップキックを浴びせて、赤コーナーの特設花道で投げっぱなしのパワーボムを炸裂。これが花道(セットとして組まれている)の角の辺りにドスンと突き刺さり、タイチの思わぬパワー殺法にさすがの内藤も苦悶の表情を浮かべていた。 この攻撃からタイチの“覚悟”が会場のファンに伝わったのか、場内からは「レッツゴー!タイチ」の大合唱。序盤はそれに対抗した内藤ファンが内藤コールを送っていたが、試合が進み内藤ペースになると、内藤コールが消されてしまうぐらい「レッツゴー!タイチ」のチャントが会場に響き渡った。鈴木軍に入ってからはずっと「タイチは帰れ!」と連呼されていたことを考えると、まさかの光景である。 しかし終盤、タイチはマイクをリング内に持ち込み、内藤を狙うがこれをかわされ延髄斬りを喰らってしまう。内藤はマイクを持つと、注意した浅見レフェリーを突き飛ばして、介入してきた鈴木軍のTAKAみちのくと激突させ、レフェリーはダウン。その直後、タイチがジャンピングハイキックで反撃に出るが、内藤はすぐさま急所攻撃。そして、マイクでタイチの頭を殴ると、さらに、マイクスタンドをへし折り、最後はデスティーノでとどめを刺した。 フィニッシュまでの流れが強烈だったため、最後は内藤に大歓声が送られたが、タイチにとっては何かを掴んだような意義ある試合だったように思う。 試合後に内藤は「覚悟というか『何か変わるチャンスなんだ』と、『変わらなくちゃいけないんだ』って気持ちはね、チラッとは感じましたよ。会場のお客様も感じたんじゃないですか、でも、ただ単に体重を増やせばいいとか、そういう問題じゃないんだよ。そういうのを俺は見たかったんじゃないんだ。お客様もそうでしょう?そういうタイチを見たいがために、今日、大田区総合体育館に来たわけじゃないんだよ。何かちょっと勘違いしてるのかな。せっかくのチャンスなのにねぇ。このままじゃ『ニュージャパンカップ』、復帰明けの棚橋選手に負けて、そのまま存在感なくなって、今まで通りの生活を歩むことになるんじゃないんですか。せっかくのチャンスなんだ、何かもっと思い切ったことを、彼にはしてほしかったっすね。まぁ、最初にも言ったけど、心意気は伝わってきたよ。ダメージもありますよ。でも、その程度じゃ、今の俺には勝てないぜ。そして、今の新日本プロレスには、何のインパクトも残らないぜ。『ニュージャパンカップ』開幕まで、まだちょっと時間があるからね。復帰明けの棚橋ですから、相手は。こんな相手にコロッと負けるようじゃ、もうタイチは注目度、一気に下がるんじゃないんですか? そのへん、大丈夫? 覚悟はできてる? そのへん、俺は、愛知県体育館で、控室のモニターで、しっかり見ときますよ」と、タイチの覚悟は認めながらも、苦言を呈することも忘れなかった。しかし、かつて一緒にメキシコ遠征をしたこともあるタイチへのエールと受け取れる言葉も忘れなかった。 一方でタイチは「内藤、テメェに負けたんじゃねぇ!テメェが持ってきた、あの鋼鉄のマイクにやられただけだ!強烈だなぁ、我がの武器ながら。テメェに負けたんじゃねぇよ、内藤、我がの武器に負けただけだよ」と強がっていたが、「だがよ、内藤、これで分かったよ、これで分かった。響いたよ。闘い、教えてくれてありがとうよ」と内藤へ感謝の気持ちを述べると高笑いしながら、痛めた頭を抱えて、あべみほとバックステージに消えていった。 内藤も話しているように、9日から開幕する春の最強決定トーナメント「ニュージャパンカップ」では1回戦で、復帰戦となる棚橋弘至と対戦(10日 愛知県体育館)する。棚橋は「俺は内藤ほど優しくないんで、けっこうバッサリ行くかもしれない。付き合うつもりはない」と復帰会見で厳しい口調で話しているだけに、タイチにとっては試練の2連戦になるだろう。しかし、ファンがタイチを後押しする流れになってきたことで、結果がついてくればヘビー級のトップ戦線に食い込める可能性は十分にある。内藤はタイチよりも酷い環境から、闘いや言動を通じて今やカリスマ的な存在にまで上り詰めたのだ。 全日本プロレスに入団し、川田利明の付き人を務め、デビューしてから今年で16年。新日本に所属してからは9年目を迎える。鈴木みのるの子分から、“プレイヤー”タイチとして再び始動するキッカケとなった内藤戦。今はまだ高い壁かもしれないが、時代の流れは早い。タイチが内藤に勝った時、新日本の勢力図は大きく変わるだろう。取材・文 / どら増田カメラマン / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年03月09日 14時00分
中日 松坂大輔がソフトバンクでの悪癖を繰り返す「自己流調整」
いつの時代も、年長者や先輩の言うことは聞くべきか? 今季、中日ドラゴンズにテスト入団した松坂大輔(37)のことである。 松坂が“久々に”ブルペン入りしたのは、2月16日だった。5日ぶりのブルペン投球ということで報道陣も1球を投じる度にシャッターを切っていたが、この日の練習には裏があった。 「久しぶり? そんなわけないでしょう。皆さん(報道陣)の眼を盗んで、昨日もしっかり投げ込んでいましたよ」(チーム関係者) 2月15日、韓国・起亜タイガースとの練習試合が行われた。松坂は報道陣の眼が試合に向けられてる隙に、こっそりブルペン入りしたのだ。しかも、けっこうな球数を放っていたという。 隠れてブルペン投球を行ったのにはワケがあった。 「キャンプ序盤、国際渉外担当となった“デニー”こと友利結氏が松坂の様子を見に来ました。同氏は西武時代の先輩で、中日入りをサポートしています。その松坂のブルペン投球を見守っていましたが」(担当記者) 友利氏はムッとした表情で出てきて、報道陣に囲まれるなり言い放った言葉は「飛ばしすぎだよ!」。さらにこうまくし立てたのだ。 「俺たちが考えるスケジュールでやってくれないんだもん」 松坂は、投げたがるタイプだ。ブルペン投球を重ねているということは右肩の故障も癒えたのだろうが、友利氏を始めとする中日首脳陣は楽観視していない。ソフトバンクでの3年間のほとんどをリハビリに費やしたわけで、「痛くないから」「投げたいから」で好き勝手に練習していたら、必ずボロが出ると見ている。 「去年の今頃もそうでしたよね。ブルペンで200球以上を投げ、ソフトバンク退団につながった右肩痛を招きました」(同) 今季、38歳を迎える年齢的な不安もあるのだろう。 また、松坂にはメジャーリーガー時代の調整法もまだ染みついていて完全に抜け切れていない。メジャーでは投げ込み練習(=ブルペン投球)は、必要最低限に留める。友利氏らは「故障は癒えても、肩周辺の筋力はまだ戻っていない」と見ており、年齢と今の筋力に適した練習をすべきだと心配していたのだ。 「昨秋、松坂のリハビリを手伝ったトレーナーというのも、友利氏の紹介でした。その段階では周囲の言うことを聞いていたそうです。森繁和監督は『松坂のやりたいようにやらせてやる』という姿勢です。プロ入りした時の最初の投手コーチであり、愛情もあるのでしょうが、見方によっては、“松坂が投げられたら儲け物”、つまり戦力として計算はしていないのでは」(前出・チーム関係者) パ・リーグのスコアラーによれば、ソフトバンク時代よりも右腕が高く上がっており、復活しつつあることを口にしていた。だが、球速に関しては「年齢のわりには速いね」と、含みのある言い方だった。 他球団は松坂を恐れていない。親身になってくれた先輩の苦言が“予言”に変わるかもしれない。
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スポーツ 2018年03月09日 06時28分
サッカーJ2 甲府、新潟が立ち向かうビッグチャレンジ
J1・J2リーグ開幕に続き、3月はルヴァンカップの戦いも幕を開けた。3月7日の第1節ではFC東京の16歳・久保建英がトップカテゴリーの公式戦で初の先発フル出場を果たした。神戸のポドルスキ―が2得点を上げるなど、各地で激しい戦いが繰り広げられた。そんな中、今年のルヴァンカップではJ2からも2チームが出場している。 今季からJ2で戦うヴァンフォーレ甲府とアルビレックス新潟だ。両チームともJ2の試合の合間をぬっての参戦となるが、カップ戦はチームにどのような影響を及ぼすのだろうか。■甲府、新潟の今季注目の理由とは 年間42試合を戦い中断期間のないJ2。もともと厳しい日程をこなす上に、カップ戦も抱える甲府、新潟両クラブの今シーズンはより過酷なものとなる。 昨年J1から降格した中で上位2チームに当たる甲府と新潟。もちろん、今季の目標は両チームとも自動昇格圏内の2位以内を勝ち取り、1年でJ1に復帰することだ。他のJ2勢と比較しても戦力的に充実していることは明らかで、昨年降格したもう一つのクラブ、大宮アルディージャとともに昇格争いを繰り広げる可能性は極めて高い。 反面、この3チームは「昇格候補」と他チームから警戒される。「何がなんでも勝ち点を与えまい」と、露骨な守備固めなど、他の18クラブがなりふり構わぬ戦術を敷くことも容易に想像がつく。戦力的に優位に立とうとも、簡単には勝ち抜けないのがJ2リーグ、そしてサッカーというスポーツである。 そして甲府、新潟のもう一つの焦点がルヴァンカップへの出場だ。11月まで行われるレギュラーシーズンに加え、甲府と新潟にはカップ戦も組み込んでいる。カップ戦ではグループリーグだけでも6試合を戦う。グループリーグは全て水曜に開催する。週末のJ2リーグと合わせれば中2、3日の短期間で試合をこなすことになり、3月から5月までの3か月間、両チームは毎月7試合を消化することになる。 特にJ2は代表戦があっても長期の中断期間が設定されない。トップカテゴリーのクラブを含めても、この2つのクラブ以上に過酷な日程をこなすクラブはないだろう。■リーグ、カップにおいて目指すべき戦い方は 3月7日に行われたカップ第1節で、甲府はコンサドーレ札幌を相手にホームで3−0と快勝。期待の若手、森晃太の活躍もあり今季の公式戦3試合目にしてうれしい初勝利を挙げた。また、第1節でアウェーに乗り込みベガルタ仙台と対戦したアルビレックス新潟は、0−1のまま迎えた後半ロスタイム、途中出場のベテラン田中達也がゴールを決めてドローに持ち込んだ。 ともに格上のチームに対して、若手を中心とした控えメンバーで挑んだ試合だったが、得られたものは多かったと言えるだろう。そして、今後もこの試合のようにいわゆる「ターンオーバー」で戦うことだろう。 グループリーグは5月中旬まで続き、スタートダッシュが肝心と言われるJ2において春先のカップ戦の戦い方は重要な意味を持つ。さらに勝ち進めば上位ステージ進出となり、さらに試合数が増えていく。最大の目標であり至上命題のJ1昇格へ向け、リーグでの取りこぼしが許されない中でカップ戦の位置付けをどう見出すか。 勝利を求め、多くの選手がフィールドに立ち、コンディションを維持する。今シーズン、あらゆる厳しいシチュエーションに置かれるであろう両クラブには、だからこそ注目したい。レギュラーシーズンを争いながら、史上初めてとなるJ2から二チームのみ参戦のリーグカップ、その戦いに挑むヴァンフォーレ甲府、そしてアルビレックス新潟。「プロフェッショナル集団」の両クラブの雄姿からは限りない期待を抱き、観ているものを奮い立たせる勇気が伝わってくる。ビッグチャレンジは始まったばかりだ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2018年03月08日 21時35分
WWE王者AJスタイルズ「オレは中邑真輔と闘いたい」ヒデオ&戸澤のタッグが始動!【WWE】
世界最大のプロレス団体WWEは、米国現地時間3月6日ウィスコンシン州グリーンベイで開催された主力ブランド、スマックダウンにてWWE王者のAJスタイルズがドルフ・ジグラーとのシングル戦に挑み、『レッスルマニア34』(日本時間4月9日ニューオーリンズ メルセデス・ベンツ・スーパードーム)で同王座への挑戦が決まっている日本人スーパースター中邑真輔は、日本時間3月12日にオハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催される次回PPV『ファストレーン』でルセフとの対戦が決定した。 バックステージで中邑がインタビューを受けていると、そこに突如先週対戦したエイデン・イングリッシュとルセフが現れた。 「お前何したかわかってるのか?喉へのヒザ攻撃でもうイングリッシュがルセフデイを歌えないかもしれない」と中邑の攻撃で声が出なくなったイングリッシュの代わりに、ルセフが息巻いた。さらに、ルセフが「ファストレーンで俺と対戦しろ。お前をイングリッシュのようにしてやる」と対戦要求すると、中邑はこれを承諾。「ファストレーンは“ナカムラデイ〜”になるだろう」と中邑は“ルセフデイ”をもじってイングリッシュのような美声を披露し、ルセフを挑発した。『レッスルマニア』でのタイトル挑戦が決まっているとはいえ、ルセフに負けることは許されない。中邑はしっかりとした形で白星をあげたいところだ。 次回PPV『ファストレーン』で6選手が参加するシックスパック・チャレンジ王座防衛戦を闘う、WWE王者AJスタイルズがリングに登場すると、「俺はレッスルマニアのメイン戦でベストな相手、中邑真輔と対戦したい」と王者であるAJ自身も、2016年1月4日に新日本プロレスの東京ドーム大会で対戦しファンを熱狂させた中邑とのシングル戦を熱望した。 その後、ドルフ・ジグラーと対戦したAJだったが、試合途中に突然ケビン・オーエンズ&サミ・ゼインが乱入。試合がノーコンテストになると、コミッショナーのシェイン・マクマホン(ビンス・マクマホン代表の息子)が現れて、『ファストレーン』の前哨戦としてバロン・コービンも入れたフェイタル5ウェイ戦をその場で行うと決定した。 しかし、この試合で“ベストフレンド”オーエンズ&ゼインの関係に波乱が起きる。試合前のバックステージではオーエンズを王者にするため、ゼインは自ら犠牲になりオーエンズのフォールを受けると言っていたが、なんと、試合終盤にゼインがオーエンズの隙を突いてへルヴァキックを叩き込んでしまう。ゼインはこの裏切り攻撃でオーエンズからカウントを奪って勝利すると、「俺がWWEでベストだ。俺はもっとも過小評価されている」と不満をぶつけて会場を後にした。 中邑との2年ぶりのシングルマッチを、プロレス界世界最高の舞台『レッスルマニア』で、WWE王座を賭けて闘いたいAJにとって、『ファストレーン』で行われる過酷な防衛戦は、最後の壁と言ってもいいだろう。内容よりも結果が問われる試合になりそうだ。 また、WWEの軽量級ブランド205 Liveでは、日本人スーパースター、ヒデオ・イタミと戸澤陽がタッグを組んで、ネメス・アレクサンダー&スコット・ジェームス組と対戦した。 ドレイク・マーベリックGMは「2人は205 Liveでベストなスーパースターだ。ヒデオは世界のレジェンドで、戸澤は前クルーザー王者」とこのタッグチームを絶賛。2人は格下の対戦相手を終始圧倒し、ヒデオがダイビングクローズライン、さらに、2人で連携した串刺しドロップキックをジェームスに炸裂させると、最後は戸澤がトップロープからダイビングセントーンを決めて3カウント。ヒデオ&戸澤がタッグを勝利で飾り、GMの目に狂いがないことを証明した。 マーベリックGMのプッシュに2人が応え続けていけば、チャンスが巡って来るのは間違いないだけに、クルーザー級のタッグ戦線にオリエンタル旋風を巻き起こしてもらいたい。文・どら増田写真提供・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年03月08日 19時50分
KNOCK OUT初の大阪大会に、高橋兄弟とタネ・ヨシホの地元キックボクサー参戦【KNOCK OUT】
キッキボクシングイベントKNOCK OUT(ノックアウト)は、5月3日にエディオンアリーナ大阪 第2競技場(大阪府立体育会館 第2競技場)で開催する初の大阪大会『5.3 KNOCK OUT 2018 OSAKA 1st』の一部対戦カードと、参戦選手を発表した。◎決定カード▼3分5R 55.5kg契約宮元啓介 対 高橋亮 昨年12月に両国国技館で開催された『KING OF KNOCK OUT』でスーパーバンタム級最強の1人と呼び声高い“双璧のジーニアス”江幡塁と激戦を繰り広げた宮元啓介。そして、同じく打倒那須川天心の最右翼と呼ばれていた小笠原瑛作からダウンを奪いドローまで持ち込んだ高橋亮(写真)の対戦が大阪大会第1弾カードとして決定した。 2016年12月のKNOCK OUT旗揚げ戦で小笠原瑛作に敗れ、ROAD TO KNOCK OUTから這い上がって来た宮元と、一気にスーパーバンタム級トップ戦線に名乗りを上げた高橋3兄弟の次男、亮の注目の一戦が実現する。KNOCK OUTでは昨年ライト級、今年はスーパーライト級、フライ級の初代王座決定トーナメントを開催しているが、那須川天心、小笠原瑛作、宮元啓介、高橋亮、江幡塁と、天心が頭ひとつ抜けている感はあるものの、スーパーバンタム級の強い選手が揃って来ている。スーパーバンタム級のトーナメント開催実現のためにも、天心以外の選手が知名度も含めて上げて行く必要があるだけに、宮元と亮の試合に期待したい、 「大阪や関西にはいい選手がたくさんいるので、地元の選手は出場してもらいたいと思ってます」 大阪大会を発表した際、花澤勇佑代表はこのように話していたが、KNOCK OUTでも激闘を披露した大阪のキックボクサー、タネ・ヨシホと、高橋3兄弟の長男、高橋一眞の参戦が決定した。 タネは、昨年10月の後楽園大会にて“ライジングドラゴン”能登龍也と激闘を繰り広げ、引き分けに終わったものの、フライ級トップ戦線に食い込んだ。さらに、今年2月に行われたNJKFで能登とWBCムエタイ日本統一王座をかけてリマッチに勝利。見事日本王者に輝いている。今年はKING OF KNOCK OUTフライ級トーナメントも開催される為、地元大阪では負けるわけにはいかない。ここで勝利しトーナメント優勝候補に躍り出ることが出来るのか注目される。またタネの活躍に触発されて、キックボクサーの活動を休止し、タネのマネージャー役を務めていた実兄の多根嘉輝も25日に復帰戦を行うことが決まっており、嘉輝も「KNOCK OUT参戦を目指す」と意気込んでいるのでこちらも注目だ。 2月12日に行われた「KNOCK OUT FIRST IMPACT」で居合いパンチャー・町田光からダウンを奪い、第1試合から会場を沸かせた高橋3兄弟の長男、高橋一眞。大阪大会については、大会後の一夜明け会見で、「ホームで試合が出来るのは心強い。めっちゃ盛り上げておもろい試合をします。」と宣言している。“狂犬”の異名を持つ一眞が地元大阪でどんな闘いを見せるのか楽しみである。 花澤代表は「大阪大会は通常のKNOCK OUTの大会として開催しますので、出場選手、対戦カード、演出などに対する姿勢は、東京大会と変わりません」と話していることから、宮元のように関東のレギュラー選手はもちろん、地元大阪にはレギュラーの山口兄弟もいるだけに、全国の強豪選手が大阪に集結するだろう。また「2020年会場問題」も踏まえて、今後は大阪(9月も開催決定)だけではなく、名古屋などでも開催することが予想される。 KNOCK OUTにはエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)での地方初のビッグマッチ開催を目指して、人材豊富な関西のキック熱が爆発するような大会をしてもらいたい。取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2018年03月08日 14時00分
芸能界&広告界が躍起になる羽生結弦獲得の仁義なき銭バトル
平昌冬季五輪で、羽生結弦(23)がフィギュアスケート男子シングルで連覇を達成した。66年ぶりの快挙に日本中が沸き立つ中、羽生の帰国を指折り数えて待ち構えているのが芸能界だ。 「当然ですよ。今の彼ならかなり高額なギャラを言い値で手にすることができる。たとえばテレビのバラエティー番組。ゲスト出演した場合でも、最低出演料はゴールデン&プライム帯の2時間番組で1本当たり150万円〜。スポーツ特番などで演技を披露するとなれば最低でも500万円〜は堅い」(芸能プロ幹部) さらにドラマや映画など、俳優としての出演料も高騰を続けている。実は、一昨年に公開された映画『殿、利息でござる!』に出演し、抜群の存在感で評判になっていたからだ。 「黙っているだけでも画になるんです。彼の演技力が注目を浴びるのは、彼の表現力が優れているからで、芸能界が色めき立っているのも理解できる。ドラマに出演しても1日拘束で最低でも200万円〜の交渉になるでしょう。映画なら拘束時間にもよるが、最低500万円〜は確実ですよ」(映画製作会社キャスティングプロデューサー) こうした証言を裏付けるかのように、バラエティーやスポーツ番組を中心に出演オファーが殺到中。中には、映画やドラマのオファーも舞い込んでいるという。さらに、大手芸能プロらがマネジメント契約を交わそうと、あの手この手で接触を図っているのだ。 「誰もが知っている芸能プロのHやW、関西のYなども真剣ですよ。契約金は3億円という額も飛び交っているんです」(芸能関係者) また、芸能界同様、羽生選手に熱い視線を送っているのが広告業界だ。 「ダルビッシュ有や本田圭佑の全盛期を凌駕するはず。推定ですが、ギャラは1本当たり3億円オーバーになるのではないでしょうか」(大手広告代理店幹部) 羽生旋風に盛り上がる芸能界&広告界。羽生選手自身も、今後はガッポリと稼ぎまくるのかと思いきや、意外な素顔が浮き彫りになってきた。 「タレント活動に対する興味はゼロなんです。映画出演は地元宮城の復興に繋がればという思いから出演しただけで、ノーギャラだったと聞いている。当然だが、相次ぐ出演オファーはすべて断り続けているんです。並行して芸能プロのスカウトもですよ。今後、いくつかのCMに出演する予定ですが、かなり絞っていると言われています。すべては本人の強い意志。目先のお金よりもフィギュアに軸足を置き、結果を出したいと考えているからです」(民放スポーツ番組関係者) どこぞの選手に、羽生選手の爪の垢でも煎じて飲ませるべきかもしれない。
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