スポーツ
-
スポーツ 2018年03月04日 21時18分
【WWE】アスカが男女混合トーナメント準決勝進出/カイリ・セイン王座挑戦に暗雲
世界最大のプロレス団体WWEは、日本時間3月2日に男女混合トーナメント「ミックスド・マッチ・チャレンジ」2回戦をWWEネットワークで配信。日本人スーパースター・アスカはミズとタッグを組んで、日本でも人気のフィン・ベイラー&サーシャ・バンクス組と対戦した。 ミズ対ベイラーで試合が始まり、いきなりミズが3連続でフォールを取られるとアスカは激怒。自身の連勝記録を気にするアスカは「待てコラ。絶対勝てよ。わかったな!」とミズに激しい大阪弁で気合いを入れた。 しかし、素早い動きに翻弄されるミズはベイラーのスリングブレイド、クー・デ・グラを決められてフォールされると、これをアスカが辛うじてカット。すると、そのままサーシャのバンク・ステートメントに捕まるアスカだったが、巧みにかわしてアスカロックを決めると、その隙にミズがベイラーを強引に丸め込んで3カウント。逆転劇で勝利したミズ&アスカ組が準決勝に駒を進めた。 ベイラー&サーシャは1回戦で中邑真輔&ナタリアの強力タッグを撃破したチームなだけに、今回の勝利でアスカ&ミズが優勝に近づいたのは間違いない。準決勝は来週に行われるストローマン&アレクサ対ジミー&ナオミの勝者と対戦する。 米国現地時間同月1日にWWEネットワークで配信された、WWEのファームブランドNXTには日本人スーパースター、カイリ・セインが登場した。 カイリはNXTで、昨年のWWEメイ・ヤング・クラシック以降ライバル関係にあるシェイナ・ベイズラーとの一騎打ちに挑んだ。シェイナのハードな打撃に苦しむカイリだったが、渾身のスピアーを見舞うとそのままスライディングエルボー、フライング・カブキ・エルボーと立て続けに決めて試合を優勢に進めた。 しかし、カイリがコーナーに上ってインセイン・エルボーを狙うと逆にハイキックを食らい、そのままシェイナに捕まると最後はスリーパーホールドでタップアウト。因縁の相手に敗戦を喫し、カイリのNXT女子王座戦線に暗雲が立ち込めた。 カイリはアスカのようなスター街道を歩めるのだろうか?文・どら増田写真提供・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
-
スポーツ 2018年03月04日 20時04分
真壁刀義が久々の大舞台で一発勝負!3.6大田区旗揚げ記念日【新日本】
新日本プロレスは3月6日、旗揚げの地である大田区総合体育館(旗揚げ時は旧・大田区体育館)で、46周年目の『旗揚げ記念日』を開催する。 『旗揚げ記念日』では棚橋弘至と中邑真輔が一夜限りのタッグを結成したり、棚橋がプリンス・デヴィット(WWEのフィン・ベイラー)と、オカダ・カズチカが飯伏幸太と、当時のIWGPヘビー級とジュニアヘビー級の王者対決をそれぞれ行うなど夢のカードを実現させてきた。当時、デヴィットは棚橋との試合からバレットクラブ設立へと加速していくことになった。昨年はオカダがタイガーマスクWとのドリームマッチを提案し、札止めの観客が集まった。 「久しぶりにIWGPヘビー級王者とIWGPジュニアヘビー級王者のチャンピオン対決がしたいな」 2.10大阪大会でSANADAの挑戦を退けたオカダは、所属するCHAOSの同門であるIWGPジュニアヘビー級王者、ウィル・オスプレイとの対戦をアピールした。オスプレイはイギリスで試合を観たオカダが惚れ込んでスカウトしたという経緯もあり、1994年2月の橋本真也対獣神サンダー・ライガーから始まった、ヘビー級とジュニアヘビー級のチャンピオン対決はここまで試合内容が期待外れに終わったことはない。オカダをキリキリ舞いさせるオスプレイの速い動きに、オカダがどのような対応を見せるのか期待したい。 また今大会では棚橋弘至とともに地上波への露出度が高い真壁刀義が、先シリーズで勃発した鈴木みのるとの因縁を決着させるため、IWGPインターコンチネンタル王座に挑戦する。 「“鈴木みのらず”の野郎(を)、コテンパンにやるのがこの俺の夢だ。あの野郎から(ベルトを)獲るから意味があんだ。それだけだ」 真壁はこれまでIWGPヘビー級王座、NEVER無差別級王座とは縁があったが、インターコンチ王座に関しては不思議と縁がなかった。タッグパートナーの本間朋晃が長期欠場中とあって、最近はシングルでもタッグでも王座戦線からは離れていただけに、このタイミングで真壁という世間的に知名度がある選手を狙い撃ちしてくる、みのるの嗅覚も大したものだ。 「お前がテレビの向こう側の人気者になってる間、俺がどこにいたか知らないだろ? 今食う物もない、明日生き残ってるかどうかもわからない、そんなところで毎日毎日、メインイベントのタイトルマッチのリングに毎日上がってたんだ。テメェが頑張ってタレント気取りでテレビに出てる間だ。それが俺とお前の圧倒的な違いだ」 と、みのるは真壁の存在をバッサリ否定していたが、おいしくない獲物は狙わないのが、鈴木みのるというプロレスラー。そこには何らかの理由が必ず隠されているはずである。 一方の真壁は今回挑戦が決定したことで、優勝すれば3大タイトルのいずれかに挑戦できる『ニュージャパンカップ2018』にエントリーされなかった。このタイトルマッチは一発勝負で勝ち取らなくてはならない。現在の真壁は、永田裕志ら第3世代と、棚橋世代の間というポジション。みのるのようにチャンスをしっかりとモノにしなければ、今後の立場にも影響しかねないだけに、ここはベルトを獲りたいところ。 東京ドームなど大会場で観るとわかるのだが、真壁やみのるの“わかりやすい”プロレスは、初見の観客の心をつかみやすい。今大会はそんな2人によるタイトルマッチに注目したい。取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
-
スポーツ 2018年03月04日 18時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ビッグバン・ベイダー」あらゆる団体を制圧した“皇帝戦士”
日米のプロレス団体を渡り歩き、いずれもトップを張ってきたビッグバン・ベイダー。日本プロレス史上においては飛龍革命や全日本プロレスの分裂など、節目となる時期に重要なポジションを担ってきた。まさしく歴史遺産にふさわしい存在である。 新日本プロレスのトップの証しであるIWGPヘビー級王座と、全日本の歴史が刻み込まれた三冠ヘビー級王座。ベイダーはこの両タイトルを獲得した、唯一の外国人レスラーだ。 「日本の複数団体で看板王座を獲得したということでは、新日でNWF、全日で三冠王座に就いたスタン・ハンセンもそうですが、本来はアメリカの団体であるNWFベルトを新日の象徴とするのは微妙なところ。国際プロレスでIWA、全日でUNとPWF王座を獲得したビル・ロビンソンも、2団体の看板を背負ったという意味では同じですが、記録として見たときにはやはりベイダーが一枚上となるでしょう」(プロレスライター) なおIWGPと三冠を獲得した日本人レスラーとなると、プロレスリング・ノアのGHCヘビー級も含めて3団体制覇を成し遂げた高山善廣と佐々木健介のほか、武藤敬司(グレート・ムタの名義でも両方を獲得)、天龍源一郎、橋本真也、小島聡がいる。が、いずれも三冠を獲得したのは、全日本がノアと別れて以降のことである。 一方でベイダーの戴冠は、四天王がそろい踏みしていた当時のこと。ちなみにベイダーが両王座を最初に獲得したのは、いずれも前王者(藤波辰爾と川田利明)が負傷によりタイトルを返上し、それを受けた王座決定戦によるものだった。 「あとで日本勢が取り戻すため、いったん外敵であるベイダーにベルトを預けたとみることもでき、実際にいずれも最初の防衛戦で敗れています。しかし、ベイダーはその1回だけの戴冠に終わらず、のちに王座に返り咲いており、そのときにはタイトル防衛にも成功しています」(同) こうしたベイダーの王座遍歴は、いずれの団体からも主軸として扱われてきた証拠だといえる。 前腕部で相手をぶん殴るベイダー・ハンマーや自分の全体重を相手にぶつけるベイダー・アタックなど、基本的にラフファイトが持ち味だが、実はプロデビュー前にはブラッド・レイガンスの道場で、プロレスの基礎をみっちり叩き込まれている。 米国中のスポーツエリートが集まるアメリカン・フットボールにおいては、学生時代にオールスターに選ばれたほどの卓越した運動神経の持ち主で、身長190センチを超える巨漢でありながら、ドロップキックやムーンサルトプレスなど空中技も軽々とこなす。それでいて他競技からの転向組に見られる妙なプライドの高さがない。 「甲冑をかぶってスモークを吹き出したり、派手なパフォーマンスも嫌がらずにこなす。そこが各団体から重宝された一番のポイントでしょう」(専門誌記者) そもそも初参戦時に観客の暴動が起きた団体に(それも自分の責任ではなく、たけしプロレス軍団というつたないアングルが原因)、再度出場しようとは思わないだろう。しかし、ベイダーは団体側の期待に応え続けた。 藤波が猪木に代わってのベイダー戦を直訴し、自らの髪をハサミで切ることから始まった、いわゆる飛龍革命も、ベイダーがスーパーヘビー級の壁として存在したから成立したのだ。 全日本参戦時の2000年、ベイダーはチャンピオンカーニバル公式戦で、三沢光晴の裏十字固めで“腕を骨折”し、途中欠場を余儀なくされた。しかし、これについても「実際は折れておらず、三沢が同年の独立後に引き抜くことを念頭に、全日とベイダーの距離を置くための共謀だった」とする説がある。 「総じて外国人選手は自己主張が強く、例えば、ブルーザー・ブロディのように、いつヘソを曲げるか分からない選手は、どうしても長期のアングルには組み込み難い。その意味でベイダーは、信頼できるレスラーだったわけです。ただ、あまりに団体側の要求に応えすぎると、ベイダーと同時期に新日のリングで活躍したクラッシャー・バンバン・ビガロのように、ファンから“プロレスのうまさ”ばかりが評価されるようになり、ヒールとしての怖さが減じてしまう。しかし、ベイダーがそうならなかったのは、持ち前の実力と肉体の存在感が圧倒的だったためでしょう」(同) UWFインターナショナルに参戦した1993年、神宮球場での高田延彦との対戦前に「ベイダーが急に負けアングルを拒んだ」とは高田自身の証言だが、実際、この頃にはアメリカでもトップに立っていたため、簡単に負けられないという部分もあったのだろう。 しかし、本格的にもめたのであれば、翌年もUインターにベイダーが参戦していることへの説明がつかず、高田の2勝1敗となった通算の対戦成績から見ても、やはりベイダーが基本的にはアングルに忠実であったことが読み取れる。ビッグバン・ベイダー1955年5月14日、アメリカ・カリフォルニア州出身。身長193㎝、体重207㎏。得意技/ベイダー・アタック、ベイダー・ボム、ムーンサルトプレス。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
-
-
スポーツ 2018年03月04日 07時13分
メインはジョー対宮原の三冠戦!全日本プロレスがたまアリ初進出!諏訪魔対藤田が再戦【全日本】
秋山準社長率いる全日本プロレスが、3月25日にさいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)に初進出を果たす。『2018ドリームパワーシリーズ』の最終戦として開催される初のたまアリ大会だが、当日はDDTプロレスも両国国技館でビッグマッチを行うことが決まっている(開始時間はともに15時)ため、興行戦争となる。しかし、日本国内では“ひとり勝ち”が続いている新日本プロレスに、DDT、ドラゴンゲート、大日本プロレスのインディー団体が奮闘している状況下の中、この1年間で一気に復調し台頭してきたのが、新日本プロレスに続く老舗団体、全日本プロレスだ。 全日本はアントニオ猪木が新日本を旗揚げした7か月後、1972年10月に故・ジャイアント馬場が旗揚げ。馬場が1999年1月に死去すると、故・三沢光晴が社長に就任するも、プロレスリング・ノア設立のため退社。その後、馬場元子氏を経て、新日本から電撃移籍した武藤敬司が社長に就任するが、2012年に白石伸生が買収すると、団体が混迷。武藤一派の離脱などもあり、2014年に秋山準が新会社を立ち上げる形で老舗団体を継承した。秋山全日本は石川修司をはじめインディーの選手にも積極的に門戸を広げ、健介オフィスから移籍した宮原健斗を次代のエースに据えて、本来の全日本の持ち味である期待を裏切らない試合内容を提供し続けたこと、マニア心を節々にくすぐる選手を参戦させたり、マッチメイクを行うことが評判を呼び、一時は閑古鳥が鳴いていた後楽園ホールを定期的に満員にできる力をつけている。 今大会は、メインイベントで外国人エース、ジョー・ドーリングに宮原健斗が挑戦する三冠統一ヘビー級選手権試合が決定。昨年10月に諏訪魔に敗れて同王座から陥落した宮原が、その諏訪魔に勝って第59代王者になったジョーの壁を越えることができるのか注目される。セミファイナルは世界タッグ選手権試合、第81代王者のゼウス&ボディガーが、崔領二&ディラン・ジェイムスの元ゼロワン勢の挑戦を受ける。 スペシャル6人タッグマッチでは諏訪魔が、佐藤光留、岡田佑介とのトリオで、因縁深い藤田和之、ケンドー・カシン、NOSAWA論外と6人タッグで対戦。諏訪魔と藤田は、2015年11月に天龍源一郎引退興行でタッグマッチが組まれたが、お互いに空回りしてしまい、観客からはブーイングと罵声が飛び交う試合になっている。今回は諏訪魔のホームリングである全日本マットで対戦するだけに、2年4か月ぶりの再戦は、今度こそシングル実現への布石を打つような凄い試合になるのか?まずは試合を成立させてもらいたい。 その他の注目は、2.3横浜文化体育館大会で、野村直矢&崔領二からアジアタッグ王座を奪取した第104代王者、秋山準&永田裕志(新日本)が、大森隆男&中西学(新日本)の挑戦を受ける。欠場中だった大森はこれが復帰戦となり、中西との久々のタッグにも期待が膨らむ。また、第47代世界ジュニア王者、青木篤志は最強の挑戦者、近藤修司(WRESTLE-1)と対戦。こちらも激戦は必至だ。 他にもKAI、ヨシタツ、火野裕士、渕正信、TAJIRI、西村修、ウルティモ・ドラゴン、鈴木鼓太郎、丸山敦、吉江豊から佐野直まで役者がズラリと揃っている全日本さいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)大会。この大会が終わると、馬場全日本時代から続いている『チャンピオンカーニバル』が4月7日仙台サンプラザホールで開幕するとあって、単なるビッグマッチでは終わらない大会になるだろう。文・どら増田カメラマン・舩橋諄
-
スポーツ 2018年03月03日 18時00分
阪神金本監督がついに見放したエース藤浪の引退危機
復活どころか、危機的状況に陥っていた。阪神・藤浪晋太郎(23)は金本知憲監督(49)にとって「構想外」のようなのだ。 「藤浪の最大の長所が消えていました。猛々しさ、直球の威力、球速がなくなってしまった」(球界関係者) 去る2月16日、藤浪は東北楽天との練習試合で2イニングに登板した。2三振無失点。だが、2つの四球を出しており、捕手も手が届かないような大暴投も記録している。 「気になるのが、金本監督の藤浪を見る時の表情ですよ。眉間に皺を寄せて、ダンマリを決め込んだまま。右腕を真上から振り下ろす新フォームにも懐疑的なんだと思います」(取材記者) 藤浪はダルビッシュ有と自主トレを行うため、1月に単身渡米。そこで合流したドジャースの大エース、クレイトン・カーショウのアドバイスで、投球フォームを改造。今キャンプから、真上から振り下ろす新フォームの習得に励んでいる。だが、ノーコン病は収まりつつあるようだが、“完治”はしていない。 「7日の紅白戦にも登板していますが、よくぞまあ、無四球で収まったものだというのが正直な感想です。初球から3球続けてボールカウントになったり。最初の1イニング目は140キロ台後半の球速を記録しましたが、2回は130キロ台…。与四球を恐れるあまり、腕が思い切り振れていないのです」(関係者) 新フォームは、金本監督もキャンプ序盤にブルペンで見ている。藤浪の最大の長所であるスピードが喪失されたのはすぐに分かったはずだが、何も言おうとしないのだ。 「若手の才木浩人、2年目の小野泰己、新人の馬場皐輔らの評判が非常にいい。金本監督は『藤浪ナシ』のローテーションも念頭に入れているのかもしれません。直球のスピードが出ない藤浪なんて、相手チームからすれば、何の脅威にもなりません」(前出・取材記者) 楽天戦の前日15日、阪神のレジェンド・江夏豊氏が藤浪を視察し、報道陣にこう感想を述べた。 「結果が良ければ考えないで、悪ければああだこうだと考える。心の底を強くしっかり持たないと…」 考えすぎて、投球フォームまで改造した若武者が「ドロ沼にはまり掛けている」と言うわけだ。チーム関係者によれば、金本監督も同じような印象を持っているという。 しかし、「自分に自信を持て!」とアドバイスを送ろうとしないのはなぜか? 愛のムチと見る関係者もいるが、藤浪は理論派で知られる投手だ。練習内容にも目的を見出し、納得してからでないと集中できなくなるタイプ。金本監督も、そういう性格を分かっているはずだが…。 「藤浪は“エース特権”を剥奪されており、2月中に結果を出さなければ即刻二軍落ちです。監督は、自分で気付かないうちは、何を言ってもダメだと思っているのでしょう」(同) 二軍落ちした藤浪がそのまま消える…。そんな事態にもなりかねない。
-
-
スポーツ 2018年03月03日 12時10分
初優勝の勢いはどこまで?平成の大相撲から読み解く栃ノ心の春場所“星勘定”
思い通りに事は進むだろうか。 大相撲初場所で初優勝を飾った西前頭3枚目の栃ノ心(春日野部屋)。右膝前十字靭帯断裂を乗り越え、2012年夏場所の旭天鵬以来となる平幕優勝を果たした姿は、不祥事が相次ぐ角界にとって久しぶりの明るい話題となった。場所後の2月26日に発表された春場所の新番付では、2016年名古屋場所以来10場所ぶりに関脇復帰を果たしている。 初場所の勢いが続いているということ、また、優勝争いのライバルとなる3横綱が揃いも揃ってコンディションに不安を抱えているということもあってか、多くのマスコミは来場所に向けて、“連覇”や“大関取り”といった景気のいい単語を並べている。報じる側としては“様々な苦難を乗り越えた力士の努力が報われる”というシナリオになってくれた方が、大々的に取り上げやすいのかもしれない。ただ、その青写真には一体どれほどの現実味があるのだろうか。 平成の土俵において初優勝を果たした力士は、今場所の栃ノ心以前に28人存在する。その中で初優勝の翌場所に勝ち越しを果たしたのは21人、2ケタ勝利を果たしたのが14人、そして、2場所連続優勝を飾ったのが2人。これを確率で表すとそれぞれ勝ち越し75%・2ケタ50%・優勝7.1%というなかなかに縁起のいい数値となる。 ちなみに、2場所連続優勝を果たした2人は朝青龍と稀勢の里で、どちらも横綱になっている。場合によっては、話題が大関取りから綱取りへと一気に発展する可能性も否定できないだろう。 平成の大相撲から判明したこれらの数値だけを見ると、来場所に向けてマスコミ各社が大きな期待をかけたくなる理由も理解できる。この期待通りに事が進めば、来場所は多くのファンが久しぶりに“荒れる春場所”を目撃することになるだろう。ただ、栃ノ心には「三役で臨んだ過去9場所で、勝ち越した場所は1場所だけ」という不吉なデータがあることも忘れてはならないが...。
-
スポーツ 2018年03月03日 07時24分
闘将の魂が侍ジャパンを蹴散らす?稲葉監督を悩ます興行戦争
侍ジャパンにとって、分岐点となりそうだ。 3月3日午後7時、野球日本代表「侍ジャパン」がオーストラリア代表チームと対戦する。しかし、その舞台となるナゴヤドームは、同日、異例のダブルヘッダーを組んでおり、稲葉篤紀代表監督(45)は興行戦争にも巻き込まれてしまった。 午後0時半試合開始。星野仙一氏、追悼試合。中日ドラゴンズ対東北楽天ゴールデンイーグルス――。 故人と深い関係にあった両球団が申し合わせ、この日に決められたそうだ。関係者は「他意はない」と強く否定していたので、意図的に侍ジャパンの試合日にぶつけてきたわけではないようだ。 しかし、NPB事務局の関係者はこう漏らしていた。 「今回が初めてですよ…。侍ジャパンが国際試合興行を始めて久しいですが、海外メディアからの主催申請が一件もありません(同月1日時点)。こんなことは一度もなかったのに」 稲葉監督の就任以来、侍ジャパンの不人気ぶりを懸念する声は各方面から聞かれていた。NPBは侍ジャパンの強化試合を定期的に行い、新たな収支源に発展させるつもりでいた。興行面を考えれば、元スター選手の監督就任が良かったが、強化スタッフは選手、コーチとして長く代表チームに携わった稲葉氏を推した。この時点から「監督・稲葉は勝てなかったら、侍ジャパンの協賛企業が離れてしまう」ともささやかれていた。 「こんな言い方は失礼かもしれないが、格下のオーストラリアに負けるようなことはありません。問題は野球ファンをひき付けるような魅力的なチームにできるかどうか。同日は地上波での中継も決まっており、最低でも2ケタ(の視聴率)は確保しないと…」(プロ野球解説者) 故・星野氏は国際試合の難しさに泣かされた。北京五輪で代表チームを指揮していた際、国際野球連盟が直前になって、「延長11回以降はタイブレーク制」とルール変更し、その準備不足もあり敗退してしまった。ペナントレースとは異なる救援投手の継投策にも頭を抱えていたという。各球団の看板投手を預かったからか、交代をためらい、続投策が裏目にも出た。メダル獲得も果たせず、故人は帰国後にバッシングも浴びている。 「帰国後、ある学生野球の要人が星野氏にねぎらいの電話を掛けたんです。『オレは犯罪者か!?』と怒っていたそうです。二度と国際試合の指揮官はやりたくないとも愚痴っていたそうです」(NPB関係者) “国際試合が苦手”な故人によるものだろうか。中日、楽天の両球団は同日の試合を盛り上げるため、PR活動にも積極的だという。観客動員数で侍ジャパンを上回る可能性もある。 オーストラリア代表と戦う侍ジャパンのメンバーが招集されたのは、同月1日。ナゴヤドームに近いナゴヤ球場で全体練習を行い、稲葉監督は「東京五輪で金メダルを獲得するための第一歩」と選手たちを鼓舞したそうだ。そういえば、故人も「他の色のメダルはいらん!」と意気込んで北京入りしていた。 故人が果たせなかった夢を、後輩たちが叶える…。そんな「継承劇」になればいいのだが、興行戦争では追悼試合のほうが優勢だという。稲葉監督は故人の偉大さを知ることになりそうだ。
-
スポーツ 2018年03月02日 18時00分
巨人と阪神から「松井秀喜監督」を横恋慕するあの球団
臨時コーチとして訪れた宮崎キャンプのトークイベント(2月11日)で、取材陣の質問に「僕はジャイアンツを愛している。(今オフの監督就任は)縁があればあるかもしれないし、ないかもしれない」と玉虫色の回答をしていた松井秀喜氏(43)。しかし、12日の宮崎キャンプ打ち上げ後は、「巨人監督就任は考えていない」と思いを大幅に“下方修正”した。 「宮崎キャンプで指導する中で、『このチーム状況では多くは望めない』と判断したのでしょう。すでに松井氏の興味は他球団に移っており、今オフの巨人監督は消滅したとみていい。それほど、今の巨人に失望したということのようです」(巨人OBの野球解説者) 今季で3年契約が満了する高橋由伸監督(42)は、小林誠司捕手、岡本和真内野手、吉川尚輝内野手を松井氏に預けて“新ゴジラ誕生”を期待した。 「昨年のチーム総得点は首位広島に200点も及ばない536点。最多本塁打はマギーの18本。打撃向上には彼らのレベルアップが不可欠と判断したからです」(同) しかし、キャンプを終えた松井氏は「若い選手が台頭し、(黄金時代到来の)可能性を感じさせる雰囲気はある」と感想を述べながらも、「彼らがレギュラーを取れる保証はどこにもない」と指摘。さらに、「今は(ヤンキースのGM付特別アドバイザーなど)自分に任されている仕事を全うしようと思っている」と自身の意向を明らかにした。 このまま巨人に復帰するのでは、と見る向きも多かったところでの意外な発言だ。これについて、巨人ベテラン担当記者が解説する。 「キャンプを見る限り、外野はゲレーロ、陽岱鋼、長野久義で決まりです。遊撃は坂本勇人、三塁と一塁はマギーと阿部慎之助。つまり、バッテリーを除けば、空いているのは二塁だけなんです。ここは吉川尚が有力視されるが、三塁のマギーを二塁に回して岡本を三塁にまわすプランもある。どちらにしろ、吉川と岡本の2人が残り1つの椅子を争うことになる。あとは全員蚊帳の外。だが、これでは若手が育たない。いっそのこと、ヤ軍に巨人の若手を呼んで育てたい、という意味なのでしょう」 また、「菅野派」の台頭も見逃せないという。これまで阿部、坂本を中心とする野手派閥と、内海哲也を中心とする投手派閥が両立していたが、ここにきて勢力図が一変。絶対的エースとなった菅野智之が、ポスティング移籍を断念したことで最大派閥を形成しているのだ。 菅野が海外FA権を取得するのは、早くて2021年。移籍するのは、最短で'22年シーズンとなる。 それまでは菅野が巨人選手会の実質ドンとなり、幅を利かせる。その菅野が望むのは、伯父である原辰徳前監督の返り咲きだ。松井氏はその雰囲気を今キャンプで察知したのだ。 そこで、「ゴジラ強奪」と噂されるのが、阪神だ。 金本知憲監督の思い切った若手スイッチと、OB連の“圧力団体”の中心だった掛布雅之二軍監督を更迭した。今季は広島とともに優勝候補に挙げられているが、親会社の阪急阪神ホールディングス色が濃くなり、旧阪神カラーを一掃。勢いを残したまま、「松井監督」にスイッチするとの情報が伝えられるのだ。 松井氏が「将来的な可能性でいえば、巨人だけでなく阪神監督だってゼロではない」と意味深長な発言をしたことが、タイガース監督就任説に輪をかけた。 また、松井氏には、巨人の“セカンドラベル”ともいえる北海道日本ハムの監督就任説も急浮上している。巨人OBの大田泰示、矢野謙次、大累進選手が新天地で活躍。巨人での飼い殺しから解放され、誰もが伸び伸び実力を発揮している。 そして松井氏がいま、最も関心を寄せているのが、ロサンゼルス・エンゼルスに移籍した大谷翔平だ。 「ああいうことを両方できる選手はいない。日本ハムだからこそ育てられた」と賛辞を贈っている。“新ゴジラ”と評判の高卒ルーキー・清宮幸太郎にも興味津々だ。 実は巨人では、高橋監督の後釜に同じ「ヒデキ」でも松井氏ではなく、栗山英樹監督を据えようという計画が進行しているという。 「震源地は原前監督の周辺で、原氏は球団社長として栗山監督を支える構図のよう。当然、松井氏の耳にも入っている。だから今秋の巨人監督就任について『考えていない』と明言したんだ。そうなると、空くのが日本ハム監督のポスト。あっと驚く決断をする可能性は十分にある」(松井氏と親しい元球団職員) 日本ハムには、大谷のメジャーリーグ譲渡金で得た22億2000万円もの軍資金があり、これが松井氏就任を後押しする。札幌ドームを捨てて、メジャー流のボールパーク型屋外新球場建設を急ぐのも、ゴジラ招聘のためなら合点がいく。
-
スポーツ 2018年03月02日 07時45分
中邑真輔「ベルトを獲って凱旋する!イヤァオ!」初夏の日本公演開催決定【WWE】
スポーツの激しさとドラマのストーリー展開を兼ね備えたエンターテインメントを世界規模でビジネス展開する、世界最大のプロレス団体WWE(会長兼CEO:ビンス・マクマホン/本社:アメリカ・コネチカット州スタンフォード)は、2018年のWWE日本公演「WWE Live Japan」を6月29日、30日の2日間、東京・両国国技館で開催すると発表した。 今回は日本になじみ深い中邑真輔や、AJスタイルズが所属している主力ブランド、スマックダウンのメンバーを中心にラインナップされる予定だ。 WWEは、日本をはじめ地球上の何億人ものファンを熱狂させるハリウッド顔負けの究極のエンターテイメント。WWEの魅力は海外ドラマさながらの劇的なストーリー展開だ。さまざまなキャラクターのスーパースターたちが登場し、抗争・対立を繰り広げる。ド迫力のアクションと奇想天外な演出の試合を通して、これらの抗争がさらに発展していくドラマチックなエンターテイメントプロレスだ。 主力ブランドである『ロウ』(RAW)、『スマックダウン』(SD)などレギュラー番組で勃発するこれらのストーリーは、毎月のPPV大会で決着し、そこから新たなストーリーも始まる。 またWWEネットワークでは、看板番組の『NXT』と クルーザー級に特化した番組『205 Live』を放送。その独自の路線が高く評価され、世界各国から個性豊かなスーパースターが続々と参戦している。 日本からは中邑真輔(SD)、アスカ(RAW 日本時代のリングネームは華名)、ヒデオ・イタミ(205 日本時代のリングネームはKENTA)、戸澤陽(205)、カイリ・セイン(NXT 日本時代のリングネームは宝城カイリ)の5人が所属。1999年にはNY証券市場に上場、時価総額は15.1億USドル(約1,617億円)以上(2018年2月現在)となっており、世界のプロレス界においてメジャーリーグ的な存在となっている。◆昨年の日本公演・2017年9月16日『WWE Live Osaka』(エディオンアリーナ大阪) 4,626人の観衆を集めた大阪公演では、中邑真輔がWWE王者ジンダー・マハルに挑み、US王者AJスタイルズはケビン・オーエンズと対戦。アスカは負傷によるセコンド参戦で会場を盛り上げた。・2017年6月30日、7月1日『WWE Live Japan』(両国国技館 ) 2017年の日本公演は14,387人(2日間合計)の観衆を集め、NXT女子王者アスカはアスカロックで凱旋勝利、戸澤陽は両日ともにクルーザー級王座戦で王者を追い込んだ。ヒデオ・イタミも初凱旋試合でクリス・ジェリコと対戦。観客を魅了した。初日にはカイリ・セインのWWE正式契約も発表された。◆2018年WWE日本公演概要『WWE Live Japan』<開催日>2018年6月29日、30日<会場>東京・両国国技館<出場予定>中邑真輔、AJスタイルズ、ケビン・オーエンズ、ルセフ、ボビー・ルード、ニュー・デイ、 シャーロット・フレアー、ベッキー・リンチ、ナオミほか※来日タレントは予告なく変更される場合あり。■中邑真輔のコメント 今年もWWE Live日本公演が決定いたしました。6月29日、30日の2日間両国国技館で開催されます。4月8日(米国現地時間)レッスルマニアでWWE王座を獲得し、最高の形で日本公演に臨みたいと思ってます。イヤァオ!取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
-
-
スポーツ 2018年03月02日 06時11分
「360度横浜ブルーに」東京五輪に向けてハマスタ2018年改修が完了【DeNA】
横浜DeNAベイスターズは3月1日、2018年のプロ野球シーズンに向けた改修工事の施工完了を発表。マスコミ向けの内覧会を開催した。 会見に応じた岡村信悟球団社長は「朝は雨が降っていたのに、今は晴れた風景。地の力を感じる」とした上で、「このスタジアムを航空写真で見ると、パリの凱旋門や、ローマのコロッセオのように、街の中心になっている。次の40年につなげる新しいスタジアムにしたい」と球場、球団のさらなる進化を予告。さらに「座席が360度横浜ブルーとなった。ファンのみなさまと一体になり応援していただき五感でこのスタジアムを染めていきたい」とコメントした。 今回の内覧会では、4つの変更点を発表した。 まず、張り替えられたグラウンドの人工芝。今季からカナダ・フィールドターゲット社製の「フィールドターフクラシックHD」が導入された。これまでの人工芝と比べ、復元力が約12%増加するという。芝の厚さも100ミクロンから130ミクロンとしたことで、耐久性が向上。素材に良質のポリエチレンを用いることで厚みも増し、これまで以上のしなやかさを実現させた。 岡村球団社長が話したように、この日の横浜は朝から嵐のような雨が降っていたが、芝に座ってもズボンに水がつかないくらい水捌けがされていたのには驚いた。球団関係者によると「選手からの要望をたくさん聞いた上で選んだ」そうで、プレーにも好影響を与えそうだ。 2点目は、バックネット裏付近のみだった防球ネットが、エキサイティング・シートを含む内野席の全域に拡大。岡村球団社長は「いろいろな声があるのは承知しているが、安全、安心を重視した」と説明。ファンに理解を求めた。実際、ファンの増加に伴い女性・子ども客は増加。2020年の東京五輪で野球・ソフトボールの主会場にも選ばれたことで、国際スタジアムとしてより安全な野球観戦を実現するため設置に至ったという。 3年前から進めてきた座席カラーの横浜ブルー化も完了した。8,402席の座席カラーが横浜ブルーで統一された。またカラー変更とともに内野エリアの座席は固定式から跳ね上げ式に変更され、外野レフト側スタンドはライト側と同様にカップホルダー付きの固定式座席に変更している。これでボックス席を除く全ての席の色が横浜ブルーになり、昭和から親しまれてきたオレンジの座席は消滅した。 さらには、選手の「グラウンドにせり出し、試合との一体感があるベンチにしてもらいたい」という声を叶えるべく、ダグアウトの面積を1.6倍に拡大した。さらにフェンスに乗り出すことができるように、ハイチェアーを設置した。その分ファールゾーンは狭くなるが、声を張る選手の姿がより近くで見られることになりそうだ。 2020年の東京五輪では、野球とソフトボールのメインスタジアムとしての使用が決定したことで、DeNAのコミュニティボールパーク構想が、一気に加速している。現在28,966席ある座席は、2020年までにライトウイング、レフトウイングを増築することで、35,000席前後まで増やす予定。工事はシーズンに影響が出ないよう最大限に配慮するという。 かつて広島東洋カープに在籍した‘鉄人’衣笠祥雄氏は引退する年、最後に横浜スタジアムでプレーをした際「こんな綺麗な球場で試合ができて幸せだ」とコメントしていた。現在も衣笠氏はDeNAの試合をテレビで解説している。頻繁にスタジアムを訪れている衣笠氏が、あれから31年が経ち生まれ変わったハマスタを見て、どう思うのだろうか。 「ハマスタは文化遺産になってもおかしくないと思うんですよ」。そう話す球団関係者の目の先には、ハマスタのグラウンドを40年間照らし続けている横浜のイニシャル「Y」がモチーフの照明塔がそびえ立っていた。 「変わらずに進化する」「地に力がある」ハマスタだからこそ実現できる「コミュニティボールパーク」が世界にお披露目されるまであと2年だ。取材・文 / どら増田カメラマン / 萩原孝弘
-
スポーツ
ポスト魔裟斗ヘ アンディ・オロゴン 帰化計画
2007年02月06日 15時00分
-
スポーツ
輪島氏 自爆テロ
2007年01月24日 15時00分
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分