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初優勝の勢いはどこまで?平成の大相撲から読み解く栃ノ心の春場所“星勘定”

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 思い通りに事は進むだろうか。

 大相撲初場所で初優勝を飾った西前頭3枚目の栃ノ心(春日野部屋)。右膝前十字靭帯断裂を乗り越え、2012年夏場所の旭天鵬以来となる平幕優勝を果たした姿は、不祥事が相次ぐ角界にとって久しぶりの明るい話題となった。場所後の2月26日に発表された春場所の新番付では、2016年名古屋場所以来10場所ぶりに関脇復帰を果たしている。

 初場所の勢いが続いているということ、また、優勝争いのライバルとなる3横綱が揃いも揃ってコンディションに不安を抱えているということもあってか、多くのマスコミは来場所に向けて、“連覇”や“大関取り”といった景気のいい単語を並べている。報じる側としては“様々な苦難を乗り越えた力士の努力が報われる”というシナリオになってくれた方が、大々的に取り上げやすいのかもしれない。ただ、その青写真には一体どれほどの現実味があるのだろうか。

 平成の土俵において初優勝を果たした力士は、今場所の栃ノ心以前に28人存在する。その中で初優勝の翌場所に勝ち越しを果たしたのは21人、2ケタ勝利を果たしたのが14人、そして、2場所連続優勝を飾ったのが2人。これを確率で表すとそれぞれ勝ち越し75%・2ケタ50%・優勝7.1%というなかなかに縁起のいい数値となる。

 ちなみに、2場所連続優勝を果たした2人は朝青龍と稀勢の里で、どちらも横綱になっている。場合によっては、話題が大関取りから綱取りへと一気に発展する可能性も否定できないだろう。

 平成の大相撲から判明したこれらの数値だけを見ると、来場所に向けてマスコミ各社が大きな期待をかけたくなる理由も理解できる。この期待通りに事が進めば、来場所は多くのファンが久しぶりに“荒れる春場所”を目撃することになるだろう。ただ、栃ノ心には「三役で臨んだ過去9場所で、勝ち越した場所は1場所だけ」という不吉なデータがあることも忘れてはならないが...。

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