スポーツ
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スポーツ 2018年03月06日 06時00分
福良監督「これからは駿太との争い」オリックス宗、1番センター奪取なるか?
【オリックス】◎プロ野球オープン戦▽3日 京セラドーム大阪 観衆9,893人オリックス 3-3 DeNA▽4日 ほっともっとフィールド神戸 観衆6,851人オリックス 3-4 DeNA オリックスが今季初のオープン戦を、3日に京セラ、4日にほっと神戸の本拠地にDeNAを迎えて、2連戦を行った。勝利を挙げることはできなかったが、この2試合で最もファンの印象に残ったのは、2014年に横浜隼人高からオリックスにドラフト2位で指名されて入団した、高卒4年目の宗佑磨だ。 春季キャンプでは2軍スタートとなった宗だが、1軍メンバーに混じって行われた紅白戦で結果を残し、最終クールで1軍に昇格すると、センターのレギュラー最右翼だった後藤駿太がインフルエンザで離脱したこともあり、首脳陣に内野手から外野のセンターへコンバートを命じられた。昨年秋のフェニックスリーグで外野を守ることはあったが、これはあくまでも若手内野手に競争意識を持たせるための起用だった。 ギニアの血が流れている宗の身体能力、潜在能力は、チームの中ではトップクラス。体の線が細いことや、怪我が多いことに苦言を呈する声も少なくないが、昨年秋に怪我をしてから、春季キャンプの間に少し体が大きくなっていた。内野手から外野手に転向して成功した例として、現役時代に宗と同じ背番号6をつけていた田口壮2軍監督がいる。ファームでは田口監督や米村理チーフ兼打撃コーチが中心に指導にあたり、フルスイング打法を確立させてから、逸材が開花することに期待を込めて一軍へ送り出している。 そして迎えたオープン戦。 3日は、1番センターで先発出場すると、DeNA先発のバリオスが2球目に投じたストレートを捉えて、ライトのスターダイナー(レストラン席)を直撃する先頭打者ホームラン。5回にはDeNAのドラフト1位ルーキーの左腕、東から強烈な進塁打を放つと、7回の打席ではセカンド内野安打。さらに盗塁にも成功した。 続く4日の試合でも、1番センターで先発出場し、初回にDeNA先発、熊原からレフト線を破る打球を放つと、レフトの守備がもたつく間に全力疾走し、ホームイン。なんと、ランニングホームランという形で、2試合連続ホームランを記録した。これはオープン戦とはいえ凄いこと。7回にはDeNAの左腕セットアッパー砂田のカーブを上手く拾って二塁打を放ち、三塁に進塁するとギャンブルスタートを見事に決めた。名手、大和の送球より足が優ったというのは、価値ある走塁といえるだろう。 バッティングや走塁では猛アピールに成功した宗だが、不慣れな守備のミスは2日間とも目立った。首脳陣は捕球ミスに関しては「試合で覚えてもらえればいい」としばらくはお咎めをしない方針。しかし、送球ミスに関しては「やってはいけない」と福良監督は厳しく指摘した。ただ、今回のアピールにより、福良監督や首脳陣の評価はうなぎ登り。 「宗はここから駿太と(レギュラーを)争わなきゃいけなくなるけど、(一歩)抜けてますね」 そう語る指揮官に、1番センターの適性はあるのか?という質問が飛ぶと「ありますよ。長打力があるし、足も使える。相手チームが嫌がるバッター」と宗の成長に目を細めた。 「いまはとにかく集中しているので、余計なことは考えないようにしてます」と話す宗だが、「開幕一軍は絶対に勝ち取ります」と自分自身に言い聞かせるように、目をギラつかせていた。このギラついている宗に、ファームで調整中の後藤、そして昨年ブレイクした武田の3人によるセンターのレギュラー争い。長年センターラインが固定されて来なかったオリックスなだけに、この争いは非常に興味深い。現時点では、福良監督が話しているように、長打力、走塁力をアピールし、左投手からも結果を出している宗が頭ひとつ抜けている。 この2連戦で、西、山岡の開幕投手争いや、ドラフト1位ルーキー田嶋の初対外試合よりも、インパクトを残したのは宗佑磨というオリックスの新たな“希望”だったのは間違いない。文・取材 / どら増田カメラマン / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年03月05日 22時30分
一部にはあざといと言われても…カーリング女子が可愛い4つのポイント
3月3日深夜に放送された『俺の持論』(テレビ朝日系)では、ピン芸人の井上マーが出演。カーリング女子をカワイイと感じてしまう理由を4つのポイントに求めて紹介した。 まず、井上は「(カーリング女子は)他のアスリートと比べて日焼けをしていない。北国出身の選手ばかりで、室内練習場のみでトレーニングを積んできているわけですから、非常にお肌が白い」と競技の都合上、色白の女性が多いため、そこに魅力を感じてしまうのではと語る。 次に、「グループ効果。アイドルもそうなんですけど、そんなに差のない女性たちを並べる。そして、その中でちょっとしたデコボコ…やっぱり男性は気になりますよね。『あの娘のあんなところがいいな』『この娘のこんなところいいな』って言ってる間にチーム全体を好きになっている」と選手間の個性がバラバラであるため、魅力を探しやすく、なおかつ相乗効果が生まれ人気が高まりやすいと主張。 そして、「3つ目は上目遣いです。他にあります?あんなに長い時間、女子の真剣な上目遣いをテレビで何回も見られる。そんな体験、カーリングしかないんですよ」とストーンは低姿勢で投げるため、投げる選手はどうしても上目遣いに映ってしまう。そのため、男性はその上目遣いを何度も見ることになり、次第にウットリしてしまうと口にする。 最後に、「これがメインでございます、レフ板効果。最終的に照明ですよね。ギンギンに輝いた照明がスケートリンクに映って、彼女たちの元々白い肌をより綺麗に映し出してる。もう会場はアイドル製造場なんです」と会場が肌を綺麗に見えるように設計されているため、より選手たちを綺麗に見せていると熱弁した。 ネット上では、「こういう持論も面白いな」「確かに肌がすごくキレイに見える」「上目遣いは気にしたことなかった」などなど、井上の持論に楽しんだ人の意見が多く寄せられた。
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スポーツ 2018年03月05日 18時00分
木村沙織がF乳ボディースーツで復帰する「スノーバレーボール」
Fカップ乳アスリートが現役復帰か。2月14日、平昌冬季五輪で見慣れない競技がエキシビションマッチとして行われた。「スノーバレーボール」だ。 「観客の反応もよく、かなりの盛況ぶりでした。組織委員会の話では、早ければ次回の北京大会から公式種目になる可能性があるとのことです」(現地入りした取材陣の1人) バレーボールの冬季五輪進出は、国際バレーボール連盟の悲願でもあったという。意外かもしれないが、世界で最も競技者人口の多いスポーツがバレーボールなのだとか。その数、約5億人とも言われ、サッカーのおよそ2倍。'96年夏季大会からはビーチバレーが公式競技となっており、同連盟は“第3のバレーボール”として、このスノーバレーの冬季大会進出を働きかけてきた。 「世界選手権もすでに開催されている。冬季五輪の公式種目になる可能性は日本バレーボール協会も知らされていたので、関係者はもちろん、今回のエキシビションマッチを視察しています」(同) 競技者は防寒対策でウエットスーツを着用する。そのため、女子選手はボディーラインが丸見えになる。 「日本も参加するのであれば、まずは国内での認知度を高めなければならない。通常のバレーボールとの兼任ではなく、専門の選手を育てる必要がある」(同) そこで注目されているのが、ナイスバディで知られ昨年3月に現役を引退した、木村沙織(31)だ。 「すでに現役復帰を願う声も出始めている。そもそもビーチバレーが国内で浸透したのは浅尾美和のおかげなのですが、すでに引退から6年以上経っており、ゼロからのスタートでは次の北京大会には間に合いません。今後、日本でも真剣に競技参加が話し合われますが、通常のバレーからの転向組や引退直後の選手から引っ張ってこなければならない。人気度を考えれば、やはりその筆頭は木村になる」(体協詰め記者) むっちりウエットスーツ姿をぜひとも拝みたい。
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スポーツ 2018年03月04日 22時00分
焦りは禁物?“角界のサラブレッド”納谷と豊昇龍のこれから
未来の名力士となることはできるだろうか。 土俵外の出来事ばかりが取り上げられている昨今の角界だが、初場所では久しぶりに明るい話題もあった。未来を嘱望される2力士、横綱・大鵬の孫である納谷と横綱・朝青龍の甥っ子である豊昇龍が揃って初土俵を踏んだのだ。 注目が集まった前相撲では、早くも両者の直接対決が組まれ、納谷がすくい投げで豊昇龍を撃破。偉大な横綱の血が流れるサラブレッド同士の白熱した取り組みには、多くのフラッシュがたかれていた。 互いに3勝ずつを挙げた納谷と豊昇龍は、3月場所から序の口力士として番付に加わることが決定しており、当面は関取として扱われる十両への昇進を目指すことになる。そのポテンシャルの高さ故に、序の口からの最速記録である6場所での十両昇進を期待する声もあるが、あまりにも早すぎる出世というのも考えもののようだ。 序の口から土俵人生がスタートした力士の内、6場所で十両に昇進したのは板井(当時のしこ名は高鐡山)、土佐豊、常幸龍、炎鵬の4人。しかし、その中で土佐豊と常幸龍はその後怪我に苦しみ、板井も八百長との関わりからその経歴にはケチがついている。 今年の初場所後に十両昇進が決まった炎鵬にしても、身長169cm・体重91.1kgという小柄な体格のままでは上位進出の目は厳しい。同じ小兵力士で炎鵬の兄弟子でもある石浦(身長174cm・体重116kg)が幕内下位で苦しんでいる現実を見てもそれは明らかだろう。 前述の4力士の例からは、土俵人生が必ずしも出世の速度で決まるわけでは無いということが伺える。その話題性・将来性の高さから、求められるものが日々大きくなっていくことが予想される納谷と豊昇龍だが、周囲の喧騒に踊らされることなく、“急がば回れ”の気持ちでじっくりと稽古を積んでいくことが彼らのこれからを左右するのかもしれない。
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スポーツ 2018年03月04日 21時18分
【WWE】アスカが男女混合トーナメント準決勝進出/カイリ・セイン王座挑戦に暗雲
世界最大のプロレス団体WWEは、日本時間3月2日に男女混合トーナメント「ミックスド・マッチ・チャレンジ」2回戦をWWEネットワークで配信。日本人スーパースター・アスカはミズとタッグを組んで、日本でも人気のフィン・ベイラー&サーシャ・バンクス組と対戦した。 ミズ対ベイラーで試合が始まり、いきなりミズが3連続でフォールを取られるとアスカは激怒。自身の連勝記録を気にするアスカは「待てコラ。絶対勝てよ。わかったな!」とミズに激しい大阪弁で気合いを入れた。 しかし、素早い動きに翻弄されるミズはベイラーのスリングブレイド、クー・デ・グラを決められてフォールされると、これをアスカが辛うじてカット。すると、そのままサーシャのバンク・ステートメントに捕まるアスカだったが、巧みにかわしてアスカロックを決めると、その隙にミズがベイラーを強引に丸め込んで3カウント。逆転劇で勝利したミズ&アスカ組が準決勝に駒を進めた。 ベイラー&サーシャは1回戦で中邑真輔&ナタリアの強力タッグを撃破したチームなだけに、今回の勝利でアスカ&ミズが優勝に近づいたのは間違いない。準決勝は来週に行われるストローマン&アレクサ対ジミー&ナオミの勝者と対戦する。 米国現地時間同月1日にWWEネットワークで配信された、WWEのファームブランドNXTには日本人スーパースター、カイリ・セインが登場した。 カイリはNXTで、昨年のWWEメイ・ヤング・クラシック以降ライバル関係にあるシェイナ・ベイズラーとの一騎打ちに挑んだ。シェイナのハードな打撃に苦しむカイリだったが、渾身のスピアーを見舞うとそのままスライディングエルボー、フライング・カブキ・エルボーと立て続けに決めて試合を優勢に進めた。 しかし、カイリがコーナーに上ってインセイン・エルボーを狙うと逆にハイキックを食らい、そのままシェイナに捕まると最後はスリーパーホールドでタップアウト。因縁の相手に敗戦を喫し、カイリのNXT女子王座戦線に暗雲が立ち込めた。 カイリはアスカのようなスター街道を歩めるのだろうか?文・どら増田写真提供・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年03月04日 20時04分
真壁刀義が久々の大舞台で一発勝負!3.6大田区旗揚げ記念日【新日本】
新日本プロレスは3月6日、旗揚げの地である大田区総合体育館(旗揚げ時は旧・大田区体育館)で、46周年目の『旗揚げ記念日』を開催する。 『旗揚げ記念日』では棚橋弘至と中邑真輔が一夜限りのタッグを結成したり、棚橋がプリンス・デヴィット(WWEのフィン・ベイラー)と、オカダ・カズチカが飯伏幸太と、当時のIWGPヘビー級とジュニアヘビー級の王者対決をそれぞれ行うなど夢のカードを実現させてきた。当時、デヴィットは棚橋との試合からバレットクラブ設立へと加速していくことになった。昨年はオカダがタイガーマスクWとのドリームマッチを提案し、札止めの観客が集まった。 「久しぶりにIWGPヘビー級王者とIWGPジュニアヘビー級王者のチャンピオン対決がしたいな」 2.10大阪大会でSANADAの挑戦を退けたオカダは、所属するCHAOSの同門であるIWGPジュニアヘビー級王者、ウィル・オスプレイとの対戦をアピールした。オスプレイはイギリスで試合を観たオカダが惚れ込んでスカウトしたという経緯もあり、1994年2月の橋本真也対獣神サンダー・ライガーから始まった、ヘビー級とジュニアヘビー級のチャンピオン対決はここまで試合内容が期待外れに終わったことはない。オカダをキリキリ舞いさせるオスプレイの速い動きに、オカダがどのような対応を見せるのか期待したい。 また今大会では棚橋弘至とともに地上波への露出度が高い真壁刀義が、先シリーズで勃発した鈴木みのるとの因縁を決着させるため、IWGPインターコンチネンタル王座に挑戦する。 「“鈴木みのらず”の野郎(を)、コテンパンにやるのがこの俺の夢だ。あの野郎から(ベルトを)獲るから意味があんだ。それだけだ」 真壁はこれまでIWGPヘビー級王座、NEVER無差別級王座とは縁があったが、インターコンチ王座に関しては不思議と縁がなかった。タッグパートナーの本間朋晃が長期欠場中とあって、最近はシングルでもタッグでも王座戦線からは離れていただけに、このタイミングで真壁という世間的に知名度がある選手を狙い撃ちしてくる、みのるの嗅覚も大したものだ。 「お前がテレビの向こう側の人気者になってる間、俺がどこにいたか知らないだろ? 今食う物もない、明日生き残ってるかどうかもわからない、そんなところで毎日毎日、メインイベントのタイトルマッチのリングに毎日上がってたんだ。テメェが頑張ってタレント気取りでテレビに出てる間だ。それが俺とお前の圧倒的な違いだ」 と、みのるは真壁の存在をバッサリ否定していたが、おいしくない獲物は狙わないのが、鈴木みのるというプロレスラー。そこには何らかの理由が必ず隠されているはずである。 一方の真壁は今回挑戦が決定したことで、優勝すれば3大タイトルのいずれかに挑戦できる『ニュージャパンカップ2018』にエントリーされなかった。このタイトルマッチは一発勝負で勝ち取らなくてはならない。現在の真壁は、永田裕志ら第3世代と、棚橋世代の間というポジション。みのるのようにチャンスをしっかりとモノにしなければ、今後の立場にも影響しかねないだけに、ここはベルトを獲りたいところ。 東京ドームなど大会場で観るとわかるのだが、真壁やみのるの“わかりやすい”プロレスは、初見の観客の心をつかみやすい。今大会はそんな2人によるタイトルマッチに注目したい。取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2018年03月04日 18時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ビッグバン・ベイダー」あらゆる団体を制圧した“皇帝戦士”
日米のプロレス団体を渡り歩き、いずれもトップを張ってきたビッグバン・ベイダー。日本プロレス史上においては飛龍革命や全日本プロレスの分裂など、節目となる時期に重要なポジションを担ってきた。まさしく歴史遺産にふさわしい存在である。 新日本プロレスのトップの証しであるIWGPヘビー級王座と、全日本の歴史が刻み込まれた三冠ヘビー級王座。ベイダーはこの両タイトルを獲得した、唯一の外国人レスラーだ。 「日本の複数団体で看板王座を獲得したということでは、新日でNWF、全日で三冠王座に就いたスタン・ハンセンもそうですが、本来はアメリカの団体であるNWFベルトを新日の象徴とするのは微妙なところ。国際プロレスでIWA、全日でUNとPWF王座を獲得したビル・ロビンソンも、2団体の看板を背負ったという意味では同じですが、記録として見たときにはやはりベイダーが一枚上となるでしょう」(プロレスライター) なおIWGPと三冠を獲得した日本人レスラーとなると、プロレスリング・ノアのGHCヘビー級も含めて3団体制覇を成し遂げた高山善廣と佐々木健介のほか、武藤敬司(グレート・ムタの名義でも両方を獲得)、天龍源一郎、橋本真也、小島聡がいる。が、いずれも三冠を獲得したのは、全日本がノアと別れて以降のことである。 一方でベイダーの戴冠は、四天王がそろい踏みしていた当時のこと。ちなみにベイダーが両王座を最初に獲得したのは、いずれも前王者(藤波辰爾と川田利明)が負傷によりタイトルを返上し、それを受けた王座決定戦によるものだった。 「あとで日本勢が取り戻すため、いったん外敵であるベイダーにベルトを預けたとみることもでき、実際にいずれも最初の防衛戦で敗れています。しかし、ベイダーはその1回だけの戴冠に終わらず、のちに王座に返り咲いており、そのときにはタイトル防衛にも成功しています」(同) こうしたベイダーの王座遍歴は、いずれの団体からも主軸として扱われてきた証拠だといえる。 前腕部で相手をぶん殴るベイダー・ハンマーや自分の全体重を相手にぶつけるベイダー・アタックなど、基本的にラフファイトが持ち味だが、実はプロデビュー前にはブラッド・レイガンスの道場で、プロレスの基礎をみっちり叩き込まれている。 米国中のスポーツエリートが集まるアメリカン・フットボールにおいては、学生時代にオールスターに選ばれたほどの卓越した運動神経の持ち主で、身長190センチを超える巨漢でありながら、ドロップキックやムーンサルトプレスなど空中技も軽々とこなす。それでいて他競技からの転向組に見られる妙なプライドの高さがない。 「甲冑をかぶってスモークを吹き出したり、派手なパフォーマンスも嫌がらずにこなす。そこが各団体から重宝された一番のポイントでしょう」(専門誌記者) そもそも初参戦時に観客の暴動が起きた団体に(それも自分の責任ではなく、たけしプロレス軍団というつたないアングルが原因)、再度出場しようとは思わないだろう。しかし、ベイダーは団体側の期待に応え続けた。 藤波が猪木に代わってのベイダー戦を直訴し、自らの髪をハサミで切ることから始まった、いわゆる飛龍革命も、ベイダーがスーパーヘビー級の壁として存在したから成立したのだ。 全日本参戦時の2000年、ベイダーはチャンピオンカーニバル公式戦で、三沢光晴の裏十字固めで“腕を骨折”し、途中欠場を余儀なくされた。しかし、これについても「実際は折れておらず、三沢が同年の独立後に引き抜くことを念頭に、全日とベイダーの距離を置くための共謀だった」とする説がある。 「総じて外国人選手は自己主張が強く、例えば、ブルーザー・ブロディのように、いつヘソを曲げるか分からない選手は、どうしても長期のアングルには組み込み難い。その意味でベイダーは、信頼できるレスラーだったわけです。ただ、あまりに団体側の要求に応えすぎると、ベイダーと同時期に新日のリングで活躍したクラッシャー・バンバン・ビガロのように、ファンから“プロレスのうまさ”ばかりが評価されるようになり、ヒールとしての怖さが減じてしまう。しかし、ベイダーがそうならなかったのは、持ち前の実力と肉体の存在感が圧倒的だったためでしょう」(同) UWFインターナショナルに参戦した1993年、神宮球場での高田延彦との対戦前に「ベイダーが急に負けアングルを拒んだ」とは高田自身の証言だが、実際、この頃にはアメリカでもトップに立っていたため、簡単に負けられないという部分もあったのだろう。 しかし、本格的にもめたのであれば、翌年もUインターにベイダーが参戦していることへの説明がつかず、高田の2勝1敗となった通算の対戦成績から見ても、やはりベイダーが基本的にはアングルに忠実であったことが読み取れる。ビッグバン・ベイダー1955年5月14日、アメリカ・カリフォルニア州出身。身長193㎝、体重207㎏。得意技/ベイダー・アタック、ベイダー・ボム、ムーンサルトプレス。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年03月04日 07時13分
メインはジョー対宮原の三冠戦!全日本プロレスがたまアリ初進出!諏訪魔対藤田が再戦【全日本】
秋山準社長率いる全日本プロレスが、3月25日にさいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)に初進出を果たす。『2018ドリームパワーシリーズ』の最終戦として開催される初のたまアリ大会だが、当日はDDTプロレスも両国国技館でビッグマッチを行うことが決まっている(開始時間はともに15時)ため、興行戦争となる。しかし、日本国内では“ひとり勝ち”が続いている新日本プロレスに、DDT、ドラゴンゲート、大日本プロレスのインディー団体が奮闘している状況下の中、この1年間で一気に復調し台頭してきたのが、新日本プロレスに続く老舗団体、全日本プロレスだ。 全日本はアントニオ猪木が新日本を旗揚げした7か月後、1972年10月に故・ジャイアント馬場が旗揚げ。馬場が1999年1月に死去すると、故・三沢光晴が社長に就任するも、プロレスリング・ノア設立のため退社。その後、馬場元子氏を経て、新日本から電撃移籍した武藤敬司が社長に就任するが、2012年に白石伸生が買収すると、団体が混迷。武藤一派の離脱などもあり、2014年に秋山準が新会社を立ち上げる形で老舗団体を継承した。秋山全日本は石川修司をはじめインディーの選手にも積極的に門戸を広げ、健介オフィスから移籍した宮原健斗を次代のエースに据えて、本来の全日本の持ち味である期待を裏切らない試合内容を提供し続けたこと、マニア心を節々にくすぐる選手を参戦させたり、マッチメイクを行うことが評判を呼び、一時は閑古鳥が鳴いていた後楽園ホールを定期的に満員にできる力をつけている。 今大会は、メインイベントで外国人エース、ジョー・ドーリングに宮原健斗が挑戦する三冠統一ヘビー級選手権試合が決定。昨年10月に諏訪魔に敗れて同王座から陥落した宮原が、その諏訪魔に勝って第59代王者になったジョーの壁を越えることができるのか注目される。セミファイナルは世界タッグ選手権試合、第81代王者のゼウス&ボディガーが、崔領二&ディラン・ジェイムスの元ゼロワン勢の挑戦を受ける。 スペシャル6人タッグマッチでは諏訪魔が、佐藤光留、岡田佑介とのトリオで、因縁深い藤田和之、ケンドー・カシン、NOSAWA論外と6人タッグで対戦。諏訪魔と藤田は、2015年11月に天龍源一郎引退興行でタッグマッチが組まれたが、お互いに空回りしてしまい、観客からはブーイングと罵声が飛び交う試合になっている。今回は諏訪魔のホームリングである全日本マットで対戦するだけに、2年4か月ぶりの再戦は、今度こそシングル実現への布石を打つような凄い試合になるのか?まずは試合を成立させてもらいたい。 その他の注目は、2.3横浜文化体育館大会で、野村直矢&崔領二からアジアタッグ王座を奪取した第104代王者、秋山準&永田裕志(新日本)が、大森隆男&中西学(新日本)の挑戦を受ける。欠場中だった大森はこれが復帰戦となり、中西との久々のタッグにも期待が膨らむ。また、第47代世界ジュニア王者、青木篤志は最強の挑戦者、近藤修司(WRESTLE-1)と対戦。こちらも激戦は必至だ。 他にもKAI、ヨシタツ、火野裕士、渕正信、TAJIRI、西村修、ウルティモ・ドラゴン、鈴木鼓太郎、丸山敦、吉江豊から佐野直まで役者がズラリと揃っている全日本さいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)大会。この大会が終わると、馬場全日本時代から続いている『チャンピオンカーニバル』が4月7日仙台サンプラザホールで開幕するとあって、単なるビッグマッチでは終わらない大会になるだろう。文・どら増田カメラマン・舩橋諄
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スポーツ 2018年03月03日 18時00分
阪神金本監督がついに見放したエース藤浪の引退危機
復活どころか、危機的状況に陥っていた。阪神・藤浪晋太郎(23)は金本知憲監督(49)にとって「構想外」のようなのだ。 「藤浪の最大の長所が消えていました。猛々しさ、直球の威力、球速がなくなってしまった」(球界関係者) 去る2月16日、藤浪は東北楽天との練習試合で2イニングに登板した。2三振無失点。だが、2つの四球を出しており、捕手も手が届かないような大暴投も記録している。 「気になるのが、金本監督の藤浪を見る時の表情ですよ。眉間に皺を寄せて、ダンマリを決め込んだまま。右腕を真上から振り下ろす新フォームにも懐疑的なんだと思います」(取材記者) 藤浪はダルビッシュ有と自主トレを行うため、1月に単身渡米。そこで合流したドジャースの大エース、クレイトン・カーショウのアドバイスで、投球フォームを改造。今キャンプから、真上から振り下ろす新フォームの習得に励んでいる。だが、ノーコン病は収まりつつあるようだが、“完治”はしていない。 「7日の紅白戦にも登板していますが、よくぞまあ、無四球で収まったものだというのが正直な感想です。初球から3球続けてボールカウントになったり。最初の1イニング目は140キロ台後半の球速を記録しましたが、2回は130キロ台…。与四球を恐れるあまり、腕が思い切り振れていないのです」(関係者) 新フォームは、金本監督もキャンプ序盤にブルペンで見ている。藤浪の最大の長所であるスピードが喪失されたのはすぐに分かったはずだが、何も言おうとしないのだ。 「若手の才木浩人、2年目の小野泰己、新人の馬場皐輔らの評判が非常にいい。金本監督は『藤浪ナシ』のローテーションも念頭に入れているのかもしれません。直球のスピードが出ない藤浪なんて、相手チームからすれば、何の脅威にもなりません」(前出・取材記者) 楽天戦の前日15日、阪神のレジェンド・江夏豊氏が藤浪を視察し、報道陣にこう感想を述べた。 「結果が良ければ考えないで、悪ければああだこうだと考える。心の底を強くしっかり持たないと…」 考えすぎて、投球フォームまで改造した若武者が「ドロ沼にはまり掛けている」と言うわけだ。チーム関係者によれば、金本監督も同じような印象を持っているという。 しかし、「自分に自信を持て!」とアドバイスを送ろうとしないのはなぜか? 愛のムチと見る関係者もいるが、藤浪は理論派で知られる投手だ。練習内容にも目的を見出し、納得してからでないと集中できなくなるタイプ。金本監督も、そういう性格を分かっているはずだが…。 「藤浪は“エース特権”を剥奪されており、2月中に結果を出さなければ即刻二軍落ちです。監督は、自分で気付かないうちは、何を言ってもダメだと思っているのでしょう」(同) 二軍落ちした藤浪がそのまま消える…。そんな事態にもなりかねない。
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スポーツ 2018年03月03日 12時10分
初優勝の勢いはどこまで?平成の大相撲から読み解く栃ノ心の春場所“星勘定”
思い通りに事は進むだろうか。 大相撲初場所で初優勝を飾った西前頭3枚目の栃ノ心(春日野部屋)。右膝前十字靭帯断裂を乗り越え、2012年夏場所の旭天鵬以来となる平幕優勝を果たした姿は、不祥事が相次ぐ角界にとって久しぶりの明るい話題となった。場所後の2月26日に発表された春場所の新番付では、2016年名古屋場所以来10場所ぶりに関脇復帰を果たしている。 初場所の勢いが続いているということ、また、優勝争いのライバルとなる3横綱が揃いも揃ってコンディションに不安を抱えているということもあってか、多くのマスコミは来場所に向けて、“連覇”や“大関取り”といった景気のいい単語を並べている。報じる側としては“様々な苦難を乗り越えた力士の努力が報われる”というシナリオになってくれた方が、大々的に取り上げやすいのかもしれない。ただ、その青写真には一体どれほどの現実味があるのだろうか。 平成の土俵において初優勝を果たした力士は、今場所の栃ノ心以前に28人存在する。その中で初優勝の翌場所に勝ち越しを果たしたのは21人、2ケタ勝利を果たしたのが14人、そして、2場所連続優勝を飾ったのが2人。これを確率で表すとそれぞれ勝ち越し75%・2ケタ50%・優勝7.1%というなかなかに縁起のいい数値となる。 ちなみに、2場所連続優勝を果たした2人は朝青龍と稀勢の里で、どちらも横綱になっている。場合によっては、話題が大関取りから綱取りへと一気に発展する可能性も否定できないだろう。 平成の大相撲から判明したこれらの数値だけを見ると、来場所に向けてマスコミ各社が大きな期待をかけたくなる理由も理解できる。この期待通りに事が進めば、来場所は多くのファンが久しぶりに“荒れる春場所”を目撃することになるだろう。ただ、栃ノ心には「三役で臨んだ過去9場所で、勝ち越した場所は1場所だけ」という不吉なデータがあることも忘れてはならないが...。
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2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分