スポーツ
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スポーツ 2018年03月03日 07時24分
闘将の魂が侍ジャパンを蹴散らす?稲葉監督を悩ます興行戦争
侍ジャパンにとって、分岐点となりそうだ。 3月3日午後7時、野球日本代表「侍ジャパン」がオーストラリア代表チームと対戦する。しかし、その舞台となるナゴヤドームは、同日、異例のダブルヘッダーを組んでおり、稲葉篤紀代表監督(45)は興行戦争にも巻き込まれてしまった。 午後0時半試合開始。星野仙一氏、追悼試合。中日ドラゴンズ対東北楽天ゴールデンイーグルス――。 故人と深い関係にあった両球団が申し合わせ、この日に決められたそうだ。関係者は「他意はない」と強く否定していたので、意図的に侍ジャパンの試合日にぶつけてきたわけではないようだ。 しかし、NPB事務局の関係者はこう漏らしていた。 「今回が初めてですよ…。侍ジャパンが国際試合興行を始めて久しいですが、海外メディアからの主催申請が一件もありません(同月1日時点)。こんなことは一度もなかったのに」 稲葉監督の就任以来、侍ジャパンの不人気ぶりを懸念する声は各方面から聞かれていた。NPBは侍ジャパンの強化試合を定期的に行い、新たな収支源に発展させるつもりでいた。興行面を考えれば、元スター選手の監督就任が良かったが、強化スタッフは選手、コーチとして長く代表チームに携わった稲葉氏を推した。この時点から「監督・稲葉は勝てなかったら、侍ジャパンの協賛企業が離れてしまう」ともささやかれていた。 「こんな言い方は失礼かもしれないが、格下のオーストラリアに負けるようなことはありません。問題は野球ファンをひき付けるような魅力的なチームにできるかどうか。同日は地上波での中継も決まっており、最低でも2ケタ(の視聴率)は確保しないと…」(プロ野球解説者) 故・星野氏は国際試合の難しさに泣かされた。北京五輪で代表チームを指揮していた際、国際野球連盟が直前になって、「延長11回以降はタイブレーク制」とルール変更し、その準備不足もあり敗退してしまった。ペナントレースとは異なる救援投手の継投策にも頭を抱えていたという。各球団の看板投手を預かったからか、交代をためらい、続投策が裏目にも出た。メダル獲得も果たせず、故人は帰国後にバッシングも浴びている。 「帰国後、ある学生野球の要人が星野氏にねぎらいの電話を掛けたんです。『オレは犯罪者か!?』と怒っていたそうです。二度と国際試合の指揮官はやりたくないとも愚痴っていたそうです」(NPB関係者) “国際試合が苦手”な故人によるものだろうか。中日、楽天の両球団は同日の試合を盛り上げるため、PR活動にも積極的だという。観客動員数で侍ジャパンを上回る可能性もある。 オーストラリア代表と戦う侍ジャパンのメンバーが招集されたのは、同月1日。ナゴヤドームに近いナゴヤ球場で全体練習を行い、稲葉監督は「東京五輪で金メダルを獲得するための第一歩」と選手たちを鼓舞したそうだ。そういえば、故人も「他の色のメダルはいらん!」と意気込んで北京入りしていた。 故人が果たせなかった夢を、後輩たちが叶える…。そんな「継承劇」になればいいのだが、興行戦争では追悼試合のほうが優勢だという。稲葉監督は故人の偉大さを知ることになりそうだ。
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スポーツ 2018年03月02日 18時00分
巨人と阪神から「松井秀喜監督」を横恋慕するあの球団
臨時コーチとして訪れた宮崎キャンプのトークイベント(2月11日)で、取材陣の質問に「僕はジャイアンツを愛している。(今オフの監督就任は)縁があればあるかもしれないし、ないかもしれない」と玉虫色の回答をしていた松井秀喜氏(43)。しかし、12日の宮崎キャンプ打ち上げ後は、「巨人監督就任は考えていない」と思いを大幅に“下方修正”した。 「宮崎キャンプで指導する中で、『このチーム状況では多くは望めない』と判断したのでしょう。すでに松井氏の興味は他球団に移っており、今オフの巨人監督は消滅したとみていい。それほど、今の巨人に失望したということのようです」(巨人OBの野球解説者) 今季で3年契約が満了する高橋由伸監督(42)は、小林誠司捕手、岡本和真内野手、吉川尚輝内野手を松井氏に預けて“新ゴジラ誕生”を期待した。 「昨年のチーム総得点は首位広島に200点も及ばない536点。最多本塁打はマギーの18本。打撃向上には彼らのレベルアップが不可欠と判断したからです」(同) しかし、キャンプを終えた松井氏は「若い選手が台頭し、(黄金時代到来の)可能性を感じさせる雰囲気はある」と感想を述べながらも、「彼らがレギュラーを取れる保証はどこにもない」と指摘。さらに、「今は(ヤンキースのGM付特別アドバイザーなど)自分に任されている仕事を全うしようと思っている」と自身の意向を明らかにした。 このまま巨人に復帰するのでは、と見る向きも多かったところでの意外な発言だ。これについて、巨人ベテラン担当記者が解説する。 「キャンプを見る限り、外野はゲレーロ、陽岱鋼、長野久義で決まりです。遊撃は坂本勇人、三塁と一塁はマギーと阿部慎之助。つまり、バッテリーを除けば、空いているのは二塁だけなんです。ここは吉川尚が有力視されるが、三塁のマギーを二塁に回して岡本を三塁にまわすプランもある。どちらにしろ、吉川と岡本の2人が残り1つの椅子を争うことになる。あとは全員蚊帳の外。だが、これでは若手が育たない。いっそのこと、ヤ軍に巨人の若手を呼んで育てたい、という意味なのでしょう」 また、「菅野派」の台頭も見逃せないという。これまで阿部、坂本を中心とする野手派閥と、内海哲也を中心とする投手派閥が両立していたが、ここにきて勢力図が一変。絶対的エースとなった菅野智之が、ポスティング移籍を断念したことで最大派閥を形成しているのだ。 菅野が海外FA権を取得するのは、早くて2021年。移籍するのは、最短で'22年シーズンとなる。 それまでは菅野が巨人選手会の実質ドンとなり、幅を利かせる。その菅野が望むのは、伯父である原辰徳前監督の返り咲きだ。松井氏はその雰囲気を今キャンプで察知したのだ。 そこで、「ゴジラ強奪」と噂されるのが、阪神だ。 金本知憲監督の思い切った若手スイッチと、OB連の“圧力団体”の中心だった掛布雅之二軍監督を更迭した。今季は広島とともに優勝候補に挙げられているが、親会社の阪急阪神ホールディングス色が濃くなり、旧阪神カラーを一掃。勢いを残したまま、「松井監督」にスイッチするとの情報が伝えられるのだ。 松井氏が「将来的な可能性でいえば、巨人だけでなく阪神監督だってゼロではない」と意味深長な発言をしたことが、タイガース監督就任説に輪をかけた。 また、松井氏には、巨人の“セカンドラベル”ともいえる北海道日本ハムの監督就任説も急浮上している。巨人OBの大田泰示、矢野謙次、大累進選手が新天地で活躍。巨人での飼い殺しから解放され、誰もが伸び伸び実力を発揮している。 そして松井氏がいま、最も関心を寄せているのが、ロサンゼルス・エンゼルスに移籍した大谷翔平だ。 「ああいうことを両方できる選手はいない。日本ハムだからこそ育てられた」と賛辞を贈っている。“新ゴジラ”と評判の高卒ルーキー・清宮幸太郎にも興味津々だ。 実は巨人では、高橋監督の後釜に同じ「ヒデキ」でも松井氏ではなく、栗山英樹監督を据えようという計画が進行しているという。 「震源地は原前監督の周辺で、原氏は球団社長として栗山監督を支える構図のよう。当然、松井氏の耳にも入っている。だから今秋の巨人監督就任について『考えていない』と明言したんだ。そうなると、空くのが日本ハム監督のポスト。あっと驚く決断をする可能性は十分にある」(松井氏と親しい元球団職員) 日本ハムには、大谷のメジャーリーグ譲渡金で得た22億2000万円もの軍資金があり、これが松井氏就任を後押しする。札幌ドームを捨てて、メジャー流のボールパーク型屋外新球場建設を急ぐのも、ゴジラ招聘のためなら合点がいく。
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スポーツ 2018年03月02日 07時45分
中邑真輔「ベルトを獲って凱旋する!イヤァオ!」初夏の日本公演開催決定【WWE】
スポーツの激しさとドラマのストーリー展開を兼ね備えたエンターテインメントを世界規模でビジネス展開する、世界最大のプロレス団体WWE(会長兼CEO:ビンス・マクマホン/本社:アメリカ・コネチカット州スタンフォード)は、2018年のWWE日本公演「WWE Live Japan」を6月29日、30日の2日間、東京・両国国技館で開催すると発表した。 今回は日本になじみ深い中邑真輔や、AJスタイルズが所属している主力ブランド、スマックダウンのメンバーを中心にラインナップされる予定だ。 WWEは、日本をはじめ地球上の何億人ものファンを熱狂させるハリウッド顔負けの究極のエンターテイメント。WWEの魅力は海外ドラマさながらの劇的なストーリー展開だ。さまざまなキャラクターのスーパースターたちが登場し、抗争・対立を繰り広げる。ド迫力のアクションと奇想天外な演出の試合を通して、これらの抗争がさらに発展していくドラマチックなエンターテイメントプロレスだ。 主力ブランドである『ロウ』(RAW)、『スマックダウン』(SD)などレギュラー番組で勃発するこれらのストーリーは、毎月のPPV大会で決着し、そこから新たなストーリーも始まる。 またWWEネットワークでは、看板番組の『NXT』と クルーザー級に特化した番組『205 Live』を放送。その独自の路線が高く評価され、世界各国から個性豊かなスーパースターが続々と参戦している。 日本からは中邑真輔(SD)、アスカ(RAW 日本時代のリングネームは華名)、ヒデオ・イタミ(205 日本時代のリングネームはKENTA)、戸澤陽(205)、カイリ・セイン(NXT 日本時代のリングネームは宝城カイリ)の5人が所属。1999年にはNY証券市場に上場、時価総額は15.1億USドル(約1,617億円)以上(2018年2月現在)となっており、世界のプロレス界においてメジャーリーグ的な存在となっている。◆昨年の日本公演・2017年9月16日『WWE Live Osaka』(エディオンアリーナ大阪) 4,626人の観衆を集めた大阪公演では、中邑真輔がWWE王者ジンダー・マハルに挑み、US王者AJスタイルズはケビン・オーエンズと対戦。アスカは負傷によるセコンド参戦で会場を盛り上げた。・2017年6月30日、7月1日『WWE Live Japan』(両国国技館 ) 2017年の日本公演は14,387人(2日間合計)の観衆を集め、NXT女子王者アスカはアスカロックで凱旋勝利、戸澤陽は両日ともにクルーザー級王座戦で王者を追い込んだ。ヒデオ・イタミも初凱旋試合でクリス・ジェリコと対戦。観客を魅了した。初日にはカイリ・セインのWWE正式契約も発表された。◆2018年WWE日本公演概要『WWE Live Japan』<開催日>2018年6月29日、30日<会場>東京・両国国技館<出場予定>中邑真輔、AJスタイルズ、ケビン・オーエンズ、ルセフ、ボビー・ルード、ニュー・デイ、 シャーロット・フレアー、ベッキー・リンチ、ナオミほか※来日タレントは予告なく変更される場合あり。■中邑真輔のコメント 今年もWWE Live日本公演が決定いたしました。6月29日、30日の2日間両国国技館で開催されます。4月8日(米国現地時間)レッスルマニアでWWE王座を獲得し、最高の形で日本公演に臨みたいと思ってます。イヤァオ!取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2018年03月02日 06時11分
「360度横浜ブルーに」東京五輪に向けてハマスタ2018年改修が完了【DeNA】
横浜DeNAベイスターズは3月1日、2018年のプロ野球シーズンに向けた改修工事の施工完了を発表。マスコミ向けの内覧会を開催した。 会見に応じた岡村信悟球団社長は「朝は雨が降っていたのに、今は晴れた風景。地の力を感じる」とした上で、「このスタジアムを航空写真で見ると、パリの凱旋門や、ローマのコロッセオのように、街の中心になっている。次の40年につなげる新しいスタジアムにしたい」と球場、球団のさらなる進化を予告。さらに「座席が360度横浜ブルーとなった。ファンのみなさまと一体になり応援していただき五感でこのスタジアムを染めていきたい」とコメントした。 今回の内覧会では、4つの変更点を発表した。 まず、張り替えられたグラウンドの人工芝。今季からカナダ・フィールドターゲット社製の「フィールドターフクラシックHD」が導入された。これまでの人工芝と比べ、復元力が約12%増加するという。芝の厚さも100ミクロンから130ミクロンとしたことで、耐久性が向上。素材に良質のポリエチレンを用いることで厚みも増し、これまで以上のしなやかさを実現させた。 岡村球団社長が話したように、この日の横浜は朝から嵐のような雨が降っていたが、芝に座ってもズボンに水がつかないくらい水捌けがされていたのには驚いた。球団関係者によると「選手からの要望をたくさん聞いた上で選んだ」そうで、プレーにも好影響を与えそうだ。 2点目は、バックネット裏付近のみだった防球ネットが、エキサイティング・シートを含む内野席の全域に拡大。岡村球団社長は「いろいろな声があるのは承知しているが、安全、安心を重視した」と説明。ファンに理解を求めた。実際、ファンの増加に伴い女性・子ども客は増加。2020年の東京五輪で野球・ソフトボールの主会場にも選ばれたことで、国際スタジアムとしてより安全な野球観戦を実現するため設置に至ったという。 3年前から進めてきた座席カラーの横浜ブルー化も完了した。8,402席の座席カラーが横浜ブルーで統一された。またカラー変更とともに内野エリアの座席は固定式から跳ね上げ式に変更され、外野レフト側スタンドはライト側と同様にカップホルダー付きの固定式座席に変更している。これでボックス席を除く全ての席の色が横浜ブルーになり、昭和から親しまれてきたオレンジの座席は消滅した。 さらには、選手の「グラウンドにせり出し、試合との一体感があるベンチにしてもらいたい」という声を叶えるべく、ダグアウトの面積を1.6倍に拡大した。さらにフェンスに乗り出すことができるように、ハイチェアーを設置した。その分ファールゾーンは狭くなるが、声を張る選手の姿がより近くで見られることになりそうだ。 2020年の東京五輪では、野球とソフトボールのメインスタジアムとしての使用が決定したことで、DeNAのコミュニティボールパーク構想が、一気に加速している。現在28,966席ある座席は、2020年までにライトウイング、レフトウイングを増築することで、35,000席前後まで増やす予定。工事はシーズンに影響が出ないよう最大限に配慮するという。 かつて広島東洋カープに在籍した‘鉄人’衣笠祥雄氏は引退する年、最後に横浜スタジアムでプレーをした際「こんな綺麗な球場で試合ができて幸せだ」とコメントしていた。現在も衣笠氏はDeNAの試合をテレビで解説している。頻繁にスタジアムを訪れている衣笠氏が、あれから31年が経ち生まれ変わったハマスタを見て、どう思うのだろうか。 「ハマスタは文化遺産になってもおかしくないと思うんですよ」。そう話す球団関係者の目の先には、ハマスタのグラウンドを40年間照らし続けている横浜のイニシャル「Y」がモチーフの照明塔がそびえ立っていた。 「変わらずに進化する」「地に力がある」ハマスタだからこそ実現できる「コミュニティボールパーク」が世界にお披露目されるまであと2年だ。取材・文 / どら増田カメラマン / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年03月01日 22時50分
今後、続々と暴かれそうなレスリング界の醜聞
レスリング女子で五輪4連覇を果たした伊調馨選手(33)が、公益財団法人日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)からパワハラ行為を受けたと告発する文書を1月中旬、同法人を監督する内閣府の公益認定等委員会に提出していたことなどを、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)が報じた。 同誌が報じたところによると、伊調が04年アテネ、08年北京と五輪連覇した後、練習拠点を愛知県大府市の至学館大から東京へと移したが、これに栄氏が激怒。 伊調は男子の合宿にも参加。当時、男子の強化スタッフだったコーチに指導を仰ぐ形で技術を磨いたが、栄氏は伊調に練習をさせないように“圧力”をかけたという。 また、リオ五輪で現地に向かう際、吉田沙保里(35)ら栄氏の指導をあおぐ選手は飛行機のビジネスクスラだったが、伊調はエコノミークスラなどの“格差”があったことを伊調本人が同誌に告白。その内容をまとめ告発文書を提出したというのだ。 「レスリング協会は栄氏を守らないと行けないので、即日、報道について否定。しかし、民放各局のワイドショーがこのニュースをこぞって取り上げたため、今後、方々から“火の手”が上がることになりそうです」(スポーツ紙記者) 栄氏といえば、数々の金メダリストを育て上げた名伯楽として知られているが、現在の妻が教え子だった女子選手なのは有名な話。 「テレビでは好々爺の印象ですが、利権と精力の塊。たたけばほこりはいくらでも出て来ます特に、金とシモの話は世間の想像を超えたとんでもないものです。この勢いだと、現役を引退した選手たちの実名告白も飛び出しそうです」(レスリング協会関係者) 少し前にはハリウッドの大物プロデューサーの女優たちに対するセクハラ・パワハラが大問題に発展したが、今度は日本のレスリング界がいかに醜聞まみれかが明らかになりそうだ。
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スポーツ 2018年03月01日 18時00分
八角理事長が根絶やしにする貴乃花潰し
日馬富士(33)が貴ノ岩(27)に暴行を働いて大騒ぎになってから、もう3カ月近くが経つ。にもかかわらず、一向に事態は沈静化しない。いや、それどころか、陰湿化が進んだと言えるだろう。いよいよ貴乃花親方(45)と相撲協会の足を止めての“殴り合い”が始まったのだ――。 殴られたら殴り返す。闘いの世界に住む人間の本能と言っていい。でも、ここまでもつれると、もう常識の域を超えている。 貴乃花親方がたった2票という歴史的な敗北を喫した理事選から半月あまりが経過した。これで一つの決着がついたはずだった。 しかし、むしろ本番はここから。これまで固く口を閉ざしていた貴乃花親方が、ついにテレビのインタビューや週刊誌の直撃に応えるかたちで重い口を開き、相撲協会、ひいては八角理事長(元横綱北勝海)の対応を鋭く批判したのだ。 その詳細は、すでにあちこちで報道されているので省略する。しかし、貴乃花親方は暴行事件が起こった直後、八角理事長をはじめ、尾車事業部長(元大関琴風)や春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)ら、いわゆる協会中枢の執行部から「内々で済む話じゃないか」と圧力をかけられたことを明かし、「協会が発表することと、私が思っている真実、報告してきたこと、回答してきたこととはあまりにも違いすぎる」と激しく反論。つまり、相撲協会がこれまでやってきたことをすべて否定して、これからも間違いを正し続けることを高らかに宣言したのだ。 これでは協会サイドも、受けて立たざるを得ない。ただ、繰り出したパンチは真正面からではなく、貴乃花親方の虚をついたところから放たれた。 まず、インタビュー番組を放送し、13.6%という高い視聴率を取って話題となったテレビ朝日に向けて矢を放ったのだ。 「放送するには、肖像権の問題もあるため、まず相撲協会に申請し、許可を得なければいけないことになっています。しかし、テレビ朝日はその手続きをしていませんでした。もっとも、テレビ朝日側にすれば、申請しても許可されない可能性が高いし、番組そのものを潰される恐れもある。だから、あえて手続きをしなかったのでしょう。テレビ局がよく使う“無視作戦”ですよ。当然、相撲協会側はこのルール違反にカンカン。猛烈に抗議した上、報復として、以後のテレビ朝日の取材をシャットアウトしました。今も相撲協会とテレビ朝日は喧嘩状態です」(大相撲担当記者) 貴乃花親方にすれば、「なんだい、文句をつける筋道が違うよ」といったところだろう。しかし、さらに2発目のパンチも、意外なところから放たれた。 2月16日、理事、役員以外の親方たちで構成する緊急の年寄会が東京・両国国技館内で開かれた。そこで貴乃花親方に対する批判が続出したのだ。 「どうしてこんなルール違反をしたのか。あのインタビューはおかしい」 というのは、まだおとなしい方。中には、 「貴乃花親方は(3月までは)協会の役員。その役員が相撲協会と交わした誓約書に違反するというのはどういうことか。キチンと説明すべき」 と激しく非難する声や、 「理事会は何をしている。モタモタせずにこの責任をとって解雇処分にすべきだ」 と厳罰を求めるベテランの親方まで現れたのだ。 年寄会の中には10人もの貴乃花一門の親方たちもいたが、誰からも、どこからも、擁護する声は上がらなかったという。まさに四面楚歌状態だ。 「もっとも、それは当たり前の話です。この年寄会の会長は錦戸親方(元関脇水戸泉)。もっと突っ込んで言えば、八角理事長が総帥を務める高砂一門の所属ですから。何らかの意図があってこの年寄会が開かれ、意見が集約された、と見るのが自然です。協会首脳、その代表の八角理事長らは、このところの貴乃花親方の言動に強い不快感を抱いているのは確かですからね」(協会関係者) 「仕組まれた」とまでは言わないが、「このまま放置してはおけない」と協会首脳が強く思っていたことは間違いない。この年寄会の後、錦戸会長は八角理事長と面談を行った。 「相撲協会と貴乃花親方の言い分が大きく違う。どうなっているのか、キチンと究明して(多くの親方たちが言うように)ルール違反があるのなら処分すべき」 と、申し入れている。 これに対して春日野広報部長は「(貴乃花親方の)何らかの説明を必要としていることは確かだ」と同意する姿勢を見せ、八角理事長も「(3月9日の)理事会に(議題として)上げることを検討している」と話したという。理事選の時、徹底した貴乃花包囲網が敷かれたが、ここでもまた、“貴乃花潰し”の分厚い壁が築かれたことになる。 貴乃花親方にすれば、2度も惨敗するワケにはいかない。果たして、どうやってこの窮地を脱するか。方法はもう一つしかない。 「貴乃花親方はテレビのインタビューで、『心では闘います』と答え、いわゆる貴乃花文書の中でも、協会が間違いを認めなければ、『公開の法廷で真実が明らかにされることを強く主張する』と言っています。おそらく、相撲協会や八角理事長を東京地裁に訴えるんじゃないでしょうか」(後援会関係者) いよいよ、貴乃花親方の反撃に注目が集まっている。
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スポーツ 2018年03月01日 07時33分
故障者続出のソフトバンクが検討? 元巨人・村田がファイナル・アンサー
元巨人・村田修一内野手(37)が“ファイナル・アンサー”を出そうとしている。巨人を「解雇」されて以来、現役続行を目指して練習も続けてきたが、オープン戦が始まった今も、NPB球団からのオファーはない。 「ヤクルトが村田獲得を検討したのは本当のようです。最終的に若手の起用機会を奪うとし、見送られました。中日? こちらもウワサの域を出ません。情に厚い森(繁和=63)監督も気に掛けていると思いますが…」(ベテラン記者) 森監督は2002年から2季、旧横浜ベイスターズの一軍投手コーチを務めている。03年の1年だけだが、当時、新人選手だった村田とも接している。投手担当と新人内野手のため、深い繋がりはないが、当時を知る関係者によれば、「チーム事情で不慣れな二塁守備にも挑戦していた。そういうひたむきな姿勢は森監督も見ている」という。 村田の中日入りが噂されたのは、西武投手コーチ時代の松坂と重なる部分もあったからのようだ。 また、村田自身が各メディアに明かしているが、複数の国内独立リーグチームからのオファーは来ているという。現役続行を最優先に考えているとのことで、このまま、NPB12球団からお声が掛からなければ、独立リーグ入りし、そこで再びNPB復帰を目指すつもりでいるようだ。 「独立リーグの経営陣は『ウチはいちばん最後でいいから』という誘い方をします。選手が最後の最後までNPB帰還に固執するのを知っているからです。ただ、独立リーグは基本的にNPB入りを目指す若者たちの野球組織なので、いつまでも待たせていたら、向こうにも迷惑が掛かります。オープン戦も始まりましたし、そろそろ返事をしないと…」(プロ野球解説者) しかし、村田を迷わせる「NPBの情報」も交錯している。故障者の続出だ。特にソフトバンクは深刻で、2月27日には正二塁手候補の明石が練習試合後に腰の痛みを訴え、救急車で運ばれた。高谷、栗原と捕手2人も故障で欠いており、22歳の内野手・曽根にも緊急で捕手の練習をさせていた。明石の故障は曽根をコンバートさせた直後でもあり、ソフトバンクには苦しい展開も予想されている。ひょっとしたら、経験豊富な村田にお声が掛かるのではないだろうか。 「村田の通算安打は1865本。あと135本で名球会入りです。打撃力はまだ衰えていません。それはどのチームも認めていますが、守るところがない。代打要員の扱いで納得してもらえるのかどうか…」(在京球団スタッフ) 思わぬ主力選手の不振や故障、外国人選手の不適応など、この時期は戦力構想が変わりやすい。村田の中日入りのウワサには、イチロー(44)の話も絡んでくる。村田と同級生でもある松坂大輔(37)を獲得したのはイチローを勧誘する意味合いもあったとされる。経験豊富なベテランを獲ることで、森監督は若手に刺激を与えようとしているのだという。「オファーを待ち続け、そのまま自然消滅するような引退劇になったら、最悪です。NPBへの未練を断ち切るときです。現役を続けたいのなら、独立リーグに行くべき」(前出・同) 松坂には森監督という西武時代のルートがあった。イチローには代理人がいる。村田は学生時代の友人に練習相手を頼んでいるが、移籍のために代わって動いてくれる人がいない。人脈の差か…。スタープレーヤーといぶし銀のスラッガーでは、実力以外のところで晩年の扱いが違ってくるのもプロフェッショナルの世界であるようだ。
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スポーツ 2018年02月28日 23時40分
3月場所目前で妙な盛り上がりを見せる大相撲
元横綱日馬富士(33)の十両貴ノ岩(28)に暴行問題や、横綱白鵬(32)の立ち合い時のヒジ打ち&かち上げ問題など、話題満載だったおかげで大相撲の1月場所が大いに盛り上がった。 場所後、今度は理事選での貴乃花親方(45)の当落、そして同親方のテレビ朝日に対する独占告白でまだまだ盛り上がったが、平昌五輪が開幕するや、一気に主役の座を奪われてしまった。「フジテレビの『バイキング』を筆頭に各局の情報番組はこぞって大相撲を取り上げ、軒並み数字を伸ばしました。そのことから、いかに国民の相撲に対する関心が高いかということが浮き彫りになりましたが、さすがに、日本人選手のメダルラッシュにわいた平昌五輪には勝てず。しかし、その五輪も閉幕してしまいました」(民放キー局のワイドショースタッフ) 3月12日に大阪で3月場所が初日を迎えるが、ここに来て、またまたワイドショーが取り上げたくなるネタが続出。 26日に件の貴ノ岩が朝げいこを行うも部屋が“取材規制”をするピリピリムード。 さらには、一部で元日馬富士がなんと、現役時に所属した伊勢ヶ浜部屋のコーチに正式に就任していたことを一部スポーツ紙がすっぱ抜いたのだ。「現在、貴乃花のインタビュー問題でテレ朝は相撲協会から“出禁”をくらっています。それもあり、ここぞとばかりに相撲協会をたたくような論調で報道することになりそう。他局は3月場所の見どころ分析など、早くも企画がめじろ押し。またまた相撲に詳しい某女性リポーターや、何人いるのか分からない相撲協会の会友、自由な立場で発言できる元力士達にとってかき入れ時になりそうです」(スポーツ紙記者) 妙な形ではあるが、この先なんだかんだで相撲人気は長持ちしそうだ。
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スポーツ 2018年02月28日 21時44分
【WWE】中邑真輔好調キープも、WWE王座戦線にジョン・シナが参戦へ
世界最大のプロレス団体WWEは、主力ブランドの「スマックダウン #967」を2月27日(日本時間28日)、カリフォルニア州ロサンゼルスで開催した。プロレス界世界最大のビッグイベント『レッスルマニア34』(4月8日=現地時間、ニューオーリンズ メルセデス・ベンツ・スーパードーム)でWWE王座へ挑戦が決まっている中邑真輔は、エイデン・イングリッシュと対戦。セコンドのルセフに妨害されるもキンシャサを決めて勝利した。またジョン・シナはWWE王座戦出場を賭けてAJスタイルズとのシングル戦に挑んだ。 中邑真輔は「中邑は偽アーティストだ」と侮辱するエイデン・イングリッシュと対戦。格の違いを見せつける中邑だったが、レフェリーの隙を突いてルセフが中邑にハイキックを見舞うと形勢逆転。イングリッシュの猛攻を受けて苦戦する中邑だったが、ライダーキックで劣勢を打開するとターンバックル上でヒザ蹴りを叩き込み、膝を突いたイングリッシュにキンシャサを決めて勝利した。 試合後、中邑がリングを降りたところでWWE王座戦挑戦権の獲得を狙うジョン・シナが登場すると、シナと中邑はレッスルマニアサインをともに指差した。 エリミネーション・チェンバー戦で敗戦し、レッスルマニアへの道が途絶えたジョン・シナ。前日のロウに続き、スマックダウンのオープニングに登場した。ロウではジ・アンダーテイカーとの対戦をアピールしたシナだが、「スマックダウンでレッスルマニア出場が決まっているのはただ1人、中邑真輔だけだ。俺はレッスルマニアに出場するために『ファストレーン』のフェイタル5ウェイWWE王座戦に出場したい」と主張すると、ダニエル・ブライアンGMが現れてAJスタイルズに勝利することを条件に王座戦参加を認めた。 シナ、AJのトップスーパースター同士の闘いは大技のシーソー戦を展開。AJがスタイルズ・クラッシュ、フェノメナル・フォアアームを決めれば、シナがSTF、アティテュード・アジャストメントを繰り出して応戦。互いに譲らない攻防となるも、AJのカーフ・クラッシャーをしのいだシナがこの試合4発目のアティテュード・アジャストメントを豪快に決めて3カウント。シナは勝利してPPV『ファストレーン』のWWE王座戦出場権を獲得し、この王座戦は6パックチャレンジで競われることになった。 試合後、王座戦に出場するケビン・オーエンズ、サミ・ゼイン、バロン・コービン、ドルフ・ジグラーが乱入してAJ、シナと乱闘となったが、果たしてAJはWWE王者のままレッスルマニアで中邑と対戦できるのか?PPV『ファストレーン』は日本時間3月12日にオハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催され全世界に生配信される。文・どら増田写真提供・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年02月28日 18時00分
高梨沙羅 平昌五輪後が心配な“恋愛解禁”
韓国・平昌冬季五輪で見事に銅メダルを獲得し、4位に終わった4年前のソチ五輪のリベンジを果たした、女子スキージャンプの高梨沙羅(21)。 「今季、W杯で未勝利のまま臨んだ五輪。金メダルを取ったノルウェーのマーレン・ルンビの圧倒的な飛距離の前に、少しでもミスすれば表彰台を逃すと心配されていました。そんな中、持てる力をすべて発揮して獲得した銅メダルは、本人も胸に迫るものがあったに違いありません。その涙は、日本中の感動を呼びました」(スポーツ紙記者) 現在、そんな高梨の争奪戦が繰り広げられている。 「複数の芸能プロが獲得に動き始めています。21歳とは思えぬ落ち着いた話しぶりは、情報番組やスポーツ番組のコメンテーターを十分にこなせる能力を感じさせますし、日本テレビ系『しゃべくり007』に出演した時の様子からは、バラエティーの軽いノリにも十分対応可能な器用さも感じます。老若男女から支持されていますし、芸能活動をスタートさせれば、オファーが殺到するに違いありません」(芸能プロ関係者) その銅メダルを獲得したアスリートボディーにも熱い視線が注がれている。 「高梨は昨年、新ライフスタイルメディア『ウィメンズヘルス』のカバーガールとして登場。白いビキニにシースルーの黒網シャツ姿で、見事にシェイプされた腹筋を披露。意外にも豊かなバスト、鍛え上げられた太もも、その肉体の美しさに、すでに一部の男性視聴者のエッチな欲望の目が向けられています」(同) となれば、グラビアや写真集などの活動も期待したくなる。 「不安があるとしたら、平昌後に恋愛解禁を周囲に宣言していたという話があること。4年後の北京五輪で金メダルを目指すことも表明していますし、変な男にハマっては大変です」(前出・スポーツ紙記者) 恋愛のK点超えだけは想像したくない…。
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