スポーツ
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スポーツ 2018年01月08日 12時40分
闘将逝く 野球を愛した星野仙一氏の「一世一代の直訴劇」
闘将・星野仙一が逝った。享年70、その突然の訃報に球界の関係者たちは「早過ぎる」と口を揃えていたが、この2年間は病との戦いでもあったという。「年末年始は家族でハワイ旅行に行くとし、テレビ番組などの出演は全て断っていました。お元気であれば、2月キャンプに向け、選手を一軍と二軍に振り分ける話し合いが1月半ばに予定されていたので、それが仕事始めになるはずでした」(楽天関係者) だが、年末から体調を崩し、ハワイ旅行はキャンセルしていた。2日に容体が急転し、4日午前5時25分、帰らぬ人となってしまった。 最後に元気な姿を見せたのは、昨年12月1日、大阪市内で行われた自身の「野球殿堂入りを祝う会」だった。「野球に恋をしてきて良かった。野球のおかげで自分はこんなにも…」 ソフトバンク・王貞治会長、阪神・金本知憲監督らの球界関係者のほかにも、故人を慕う政財界の要人たち約950名が集まった。彼らの前でそんなことを話していたそうだ。 監督を務めた中日、阪神、東北楽天の3球団では全て優勝に導いている。最後のユニフォームとなった楽天では悲願の日本一も果たしている。監督通算1181勝は、歴代10位。「強いクローザー」を見出し、先行逃げ切りの采配だった。今日のプロ野球では継投策が重視されるだけに、故人の采配は大きな影響をもたらしたと言っても過言ではないだろう。「野球を愛していた」という故人の言葉で、こんなエピソードも思い出される。 故人は北京五輪・野球競技(2008年)で日本代表チームの監督も務めているが、その「愛する」の言葉を実行に移していたのだ。05年10月16日のことだった。中国・上海でIOC・ジャック・ロゲ委員長(当時)とその一行をもてなす船上パーティーが催されていた。同委員長の訪中目的は北京五輪の準備状況を視察だ。パーティーは有力者のご機嫌を取るためでもあったが、故人はあらゆるツテを辿って、その船内にもぐり込んだのである。それだけでも凄い行動力だが、故人の目的はロゲ委員長と話をすること。そして、頃合いを見計らい、同委員長の前に出て、「オリンピックから野球をなくさないでくれ!」 と、直訴したのである。 3か月ほど前の同年7月8日、IOCは総会を開き、12年のロンドン五輪から野球・ソフトボールを公式種目から外すことを決めていた。野球は「北京五輪が最後」となり、それに対する抗議だった。 パーティーを主催した中国の要人たちは同委員長の機嫌を損ねてはと青ざめたが、闘将と呼ばれた男はひるまなかった。アメリカ、日本で野球がいかに愛され、定着した競技であるかを説明し、「オリンピックの企業スポンサーをもっとも集められる両国の国民をガッカリさせたら、盛り上がらなくなる」とも力説した。 同委員長は通訳を介してだが、故人の訴えに最後まで耳を傾けていたそうだ。「検討してみる」と回答を得るのと同時に故人は「お願いします!」と頭を下げた。同年10月24日、国際野球連盟(IBAF)が五輪野球サミットを開催したが、故人の行動力が契機になったのか、そこにはNPB要人も駆けつけた。次のIOC総会(次年2月)で「見直しの再提議」がされたが、結果は変わらず、今日に至っている。 関係者がこう続ける。「当時の故人の肩書は、阪神タイガースのシニアディレクター。IOC委員長と直接話ができる立場ではありませんでした。でも、野球がオリンピックから消えることを黙って見過ごすことができなかったんでしょう。故人の直訴が、東京五輪の追加種目で野球・ソフトボールが復活した下地になったと思いたい…。追加種目とはいえ、IOCは一度消滅させた野球・ソフトを承認しなかったと思います」 故人が「五輪最後の野球競技」の日本代表監督に決まったのは、直訴劇から1年余が経過した07年1月だった。北京で金メダルを獲ることができなかった悔しさは、故人がいちばん強く感じていたはずだ。2020年、東京五輪での野球・ソフトは故人の眼にどう映ったのだろうか。
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スポーツ 2018年01月07日 21時46分
上原浩治が嫉妬したプロ野球選手とは…
1月3日に放送された『ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人』(フジテレビ系)で、上原浩治が嫉妬する人を語った。 上原は「自分と比べて『なんでアイツが?』っていう思いは常に持ってるので。外見も良くて野球も上手くて、すべてが良い方向にいっているので悔しいというか…高橋由伸です」と口にする。 強く嫉妬した理由について「やっぱり同年代にライバル心を持つわけであって、ましてや高橋由伸に関して言えば生年月日が一緒なんで」「名古屋で誕生日だったんですよね。空港で行くじゃないですか。(高橋と)2人で歩いてて、誕生日ですよ?由伸だけプレゼント貰って、僕だけ素通りっていうのはありましたけどね。『何でお前だけやねん』っていうのを言ったような記憶があります。それがムカつくっていうか悔しいじゃないですか」と誕生日が一緒だったため人一倍高橋を意識せざるを得ないシチュエーションを多く経験してきたからだという。 また、「嫉妬しようっていう気持ちがなくなると、向上しようという気持ちもなくなってくると思うので、良い目標、ライバルを作ることができたなって思ってますけどね」と高橋に感謝を述べ、「嫉妬とはパワーの源です。自分が1年でも長く(現役で)やってやろうってなりましたね」と嫉妬を肯定的に解釈していた。 さらに、高橋監督の下で上原が現役でプレーする可能について質問。上原は「アイツに命令されたくないんで行きたくないです。由伸が監督辞めたら、もしかしたらジャイアンツに戻るかも」と答えた。 嫉妬と聞くと「足を引っ張ってやろう」「失敗しろ」と連想されがちだが、一流の選手は嫉妬を「あいつに負けないよう努力しよう」と自身を向上させるためのエネルギーに変えられる。今シーズンも嫉妬を原動力にフル回転で活躍してほしい。
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スポーツ 2018年01月07日 12時55分
【新日本】松井珠理奈アンバサダーの職責を果たす!今年のG1決勝は武道館3連戦
新日本プロレス『レッスルキングダム12』▼1月4日 東京ドーム観衆 34,995人 第1試合開始前、場内のビジョンでカウントダウンVTRとオープニングVTRを上映。続いてリング上に“1・4東京ドーム・スペシャルアンバサダー”を務めるSKE48の松井珠理奈が登場。「この新日本プロレスの激闘を、世界中に届けて行きましょう」とファンに挨拶した。そして、珠理奈がファンと一緒に「みんなでプロレス! イッテンヨン!」のキャッチフレーズを叫び、大会がスタート。 珠理奈は年末の忙しい合間を縫って、1.4ドーム大会に関する発信をし続けた。その甲斐もあってか、試合終了後にグッズテントを覗くと品切れの嵐。ドーム大会でパンフレットが完売したのは何年ぶりだろうか。これは今年に限った話ではないが、大会前もグッズテントの入場列は東京ドームホテルまで延びており、人気アーティストと何ら遜色ない光景である。 珠理奈は3日にディファ有明で開催された『大プロレス祭り』に同じくSKE48の松村香織とともに、2人が出演していた『豆腐プロレス』のトークショーも行っている。ここでも最後に「プライベートでも絶対に1.4東京ドームに行こうと思っていたんですけど、まさかアンバサダーに選んで頂けるとは…。これからもプロレスをまだ知らない方にも広めていきます!」と今後もプロレス布教に一役買って行くことを力強く宣言した。 テレビ解説は、蝶野正洋、松木安太郎とともにゲスト席に座ると、決して知ったかぶることなく、積極的に話していたのが印象的だった。特に最後の2試合は大興奮していたようだが、今年上半期の新日本は、例年以上に大会場を開催を連発する。【新日本プロレス2018年上半期主要日程】▼1月27日(土)&28日(日)『THE NEW BEGINNING in SAPPORO〜雪の札幌2連戦〜』北海道・北海きたえーる▼2月10日(土)『THE NEW BEGINNING in OSAKA』大阪・エディオンアリーナ大阪▼3月6日(火)『旗揚げ記念日』大田区総合体育館▼現地時間・3月25日(日)『STRONG STYLE EVOLVED』アメリカ・ロサンゼルス ロングビーチWalter Pyramid※2度目のロサンゼルス大会。▼4月1(日)「SAKURA GENESIS 2018」両国国技館▼4月29日(日)『レスリング火の国 2018』熊本・グランメッセ熊本▼5月3日(木・祝)&4日(金・祝)『レスリングどんたく 2018』福岡・福岡国際センター▼5月18日(金)『BEST OF THE SUPER Jr.25』開幕▼6月9日(土)『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』大阪・大阪城ホール▼6月15日(金)『KIZUNA ROAD 2018』開幕▼“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 28』7月14日(土)&15日(日)東京・大田区総合体育館で開幕7月16日(月・祝)北海道・北海きたえーる▼『G1 CLIMAX』優勝決定戦8月10日(金)、11日(土)、12日(日)東京・日本武道館※『G1』で初めてとなるだけでなく、日本武道館の使用自体が15年ぶり(2003年6月以来)の開催となる。 今年の夏、両国国技館が使用できないという話題は昨年からあったが、その代替として日本武道館を選ぶとは驚いた。しかも3連戦だ。国技館より5,000人は入る武道館を札止めにするには、プロレスを多角的に広めてもらう人材は不可欠。今月末のきたえーる2連戦然り、5月のどんたく2連戦然り、大会場を2日押さえているシリーズも目に止まる。珠理奈のアンバサダー就任と活動内容は、プロレスファンにも概ね歓迎されていたので、今後もプロレスの発信を続けて、会場にファンを呼び寄せてもらいたい。取材・文 / どら増田カメラ / 舩橋諄
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スポーツ 2018年01月07日 12時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「アブドーラ・ザ・ブッチャー」人気と凶暴さを兼ね備えた“黒い呪術師”
昭和から平成、そして新元号へと時代が移っても、記憶に残しておきたいプロレスラーがいる。日本で最も有名な外国人レスラーと言えば、これはもうアブドーラ・ザ・ブッチャーで間違いあるまい。 黒光りする究極のアンコ体形に、度重なる流血でギザギザになった額。これらブッチャー個人の特徴は、いまだ悪役レスラーのアイコンにもなっている。 プロレスファンからの人気度では、もちろんスタン・ハンセンも引けを取らないだろう。というか、むしろハンセンを上に見る向きもあろうが、広く一般からの知名度となるとやはりブッチャーが上回る。 例えば、あだ名。肥満体でヤンチャな人物の多くは、一度はブッチャーと呼ばれたことがあるはずで、ひょろっとした長身ならば馬場、あごがしゃくれていたら猪木と呼ばれるのと並び、プロレスラーに由来するあだ名の定番となっている。 これは広くブッチャーのイメージが浸透している証拠であり、残念ながらハンセンではこうはいかない。 ブッチャーという名前の響きも、どこか日本人になじみやすかったのだろう。これが改名前のゼーラス・アマーラというリングネームのままだったら、果たしてここまで受け入れられたか。 また、カラテの型から繰り出す地獄突きも、その分かりやすさと真似しやすさで“プロレスごっこ”の定番となった。 「特に地方の子供たちからの人気は高く、かつて街角で見られた大会の告知ポスターでも、ブッチャーの写真があるとないのとでは、明らかに客入りが違いました」(興行関係者) 最初の来日は1970年(昭和45年)の日本プロレス。すでにアメリカでは図抜けたヒールぶりが評判となっていたが、日本ではほぼ無名だったことから、参加外国人の中では2〜3番手の格付けとされていた。 しかし、その初戦でタッグマッチながらジャイアント馬場からピンフォールを奪うと、それまで日本では見られなかった会場全体を使っての場外乱闘を繰り広げ、悪役人気はうなぎ上り。一気に外国人エースにまで上り詰めた。 ここで注目すべきは、馬場のプロデュースセンスだ。無名の外国人選手が日本人トップの馬場からフォールを奪うことなど、当時の常識からすれば到底あり得る話ではなく、そこには馬場なりの“計算”があったに違いない。 「ブッチャーは必ずトップヒールになれるという読みがあったからこそ、大抜擢したと見るべきでしょう」(プロレスライター) 以後、日プロから全日本プロレスへと舞台を変えて、馬場とブッチャーは34度のシングル戦を行っており、勝敗こそは大きく馬場の勝ち越しとなっているが、そのほとんどでブッチャーは見せ場たっぷりの悪党ぶりを披露している。 「これについては、のちにブッチャー自身も『馬場との試合から日本でウケるコツを学んだ』と話しています。新日本プロレスのリングではイマイチ振るわなかったのも、猪木との相性というよりは、最初からブッチャーの人気頼りだったため、馬場のように積極的にプロデュースする人間がいなかったことが大きかった。ただ、馬場とブッチャーの闘いの中で割を食ったのがブレイク前のジャンボ鶴田で、UNタイトル戦や『チャンピオンカーニバル』決勝戦など、大舞台でたびたび敗戦を喫しています。鶴田を倒して馬場と勝負という“ブッチャー格上げ”のダシに使われた感はありましたね」(同) また、馬場は自分との試合だけでなく、ザ・デストロイヤーや大木金太郎らがブッチャーと抗争する演出もしていた。 中でも大ヒットとなったのが、ブッチャーとザ・シークの地上最凶悪コンビと、ザ・ファンクスによる因縁の闘いだ。 '77年に開催された『世界オープンタッグ選手権』の最終戦、テリー・ファンクの右上腕をブッチャーがフォークで突きまくり血だるまにする凄惨さと、そこからのテリー復活の左ストレート連打は、今でも日本プロレス史に残る名場面として語られるほどである。この一戦があったからこそ、年末のタッグリーグ戦が定着することにもなった。 その後、ブッチャーとテリーの抗争は激化の一途をたどり、'80年の『チャンピオンカーニバル』では、ブッチャーが叩き割ったビール瓶でテリーの胸を刺すまでに至る。この場面はあまりの過激さから、テレビ中継においては動画ではなくストップモーションで放送された。 「近年、こうした大流血戦がマイナーな団体でしか見られなくなったのには理由があって、一つはコンプライアンスの問題。もう一つは血液によるウイルス感染症の危険性が周知されるようになったことがあります。そうした意味で、今後はブッチャーのような極悪レスラーは二度と現れないかもしれません」(同) 人気と凶暴さを兼ね備えた、まさしく歴史に名を残すべきプロレスラーと言えるだろう。アブドーラ・ザ・ブッチャー1941年1月11日生まれ、カナダ出身。身長186㎝、体重150㎏。得意技/地獄突き、エルボードロップ文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年01月06日 22時50分
【新日本】今年のサプライズはカッキー!Uインターの後輩、高山善廣に熱烈エール!
新日本プロレス『レッスルキングダム12』▼1月4日 東京ドーム観衆 34,995人▼1分時間差バトルロイヤル〜ニュージャパンランボー〜(21選手参加)○垣原賢人(32分6秒 片エビ固め)チーズバーガー●※カッキーカッター※以下、退場順。1.デリリアス、2.BUSHI、3.レオ・トンガ、4.中西学、5.永田裕志、6.北村克哉、7.チェーズ・オーエンズ、8.獣神サンダー・ライガー、9.エル・デスペラード、10.タイガーマスク、11.TAKAみちのく、12.金丸義信、13.ジノ・ガンビーノ、14.トーア・ヘナーレ、15.YOSHI-HASHI、16.デビッド・フィンレー、17.高橋裕二郎、18.小島聡、19.天山広吉、20.チーズバーガー 毎年、かつて新日本プロレスで活躍していた選手がサプライズ参戦する『レッスルキングダム』第0試合恒例のニュージャパンランボー。試合開始前に参加選手が21名であることだけがアナウンスされ、観客は1分毎にビジョンに映し出されるカウントダウン映像とテーマ曲で誰が入って来るルールは、ファンにも好評の企画であり、本戦を前にした東京ドームを温め続けてきた。昨年は新日本マットで一世を風靡したスコット・ノートンがサプライズ枠で登場し、古くからのファンを喜ばせている。 今年はこれといったサプライズがないまま最終21番目のカウントダウンが始まり、カウントゼロと同時にヒットしたのは『UWFメインテーマ』。しかし、この曲を使用していたUWF系の選手が多いこともあり、場内が騒つく中、ビジョンにはテレビ解説を務めていた山崎一夫氏(現役時代は最もこの曲をテーマ曲に使用していた)が放送席を立ち上がろうとしている場面が映し出され、さらに騒然とする東京ドームに現れたのは、悪性リンパ腫と闘病中の垣原賢人。垣原はUWFインターナショナル時代にカッキーの愛称で親しまれ、1995年10月に行われた新日本との全面戦争では佐々木健介を相手に勝利を収め名を上げている。2002年からは新日本に所属。ジュニアヘビー級戦線を盛り上げたが、怪我の影響により、2006年5月に引退している。2014年の年末に悪性リンパ腫であることを公表し、闘病中の様子もFacebookで伝え続けている。昨年8月の藤原喜明戦での復帰を経て、今回の古巣帰還となった。 垣原は天山広吉や小島聡のパワーにタジタジだったが、2人を上手くオーバー・ザ・トップロープで片付けると、軽量のチーズバーガーをカッキーカッターで仕留め優勝を果たした。試合後、頸椎の負傷でリハビリを続ける高山善廣のTシャツを着てマイクを握ると、「お久しぶりです。垣原です。ガンに負けずにリングに戻って参りました。皆さんの応援のおかげです。本当にありがとうございます。最後に、いま大きなケガと闘っているUWFの同志である高山選手にエールを送りたいと思います。タカヤマァーー! 東京ドームのリングに立ったぞ! 俺だってここまで回復することができた。“帝王”なら、必ず! 必ず! 必ず! 克服することができる! 俺はそう信じてる。皆さんもぜひ高山選手の応援をよろしくお願いします」とUインター時代の後輩である高山に熱烈なエールを送った。 インタビュールームでは、「同じ病に苦しんでいる人たちの希望の光になりたいという気持ちもありますし、そして何よりも、高山選手に熱いエールを送りたいという気持ちで、逃げちゃいけない、負けちゃいけないと。正直、こんなに大勢の前でリングに上がるのは本当に怖かったですし、レスラーのみなさんと対峙するのはすごく勇気がいりましたけど、“逃げちゃいけない”という部分で、お引き受けいたしました」とサプライズ参戦した理由をコメント。続けて「自分は大きな夢を持っています。でも、それを実現させるためには、このガンという病気を必ず克服しなければなりません。今も決してまだ完治したわけではないので、病気と向き合いながら、しっかりと治療も行いながら、完治目指して、そして大きな夢を叶えていきたいなと思います」と自身の夢と病気との向き合い方についても話してくれた。 今回の参戦が決まってからは、「身体の調子がよくなった感じがしますね。免疫力が上がったと言いますか、好きなのでしょうね、目立つことが(笑)」と充実した表情を浮かべていた。1995年10月9日東京ドーム大会を熱狂させてくれた垣原と高山が再び東京ドームのリングに上がる日が来ることを心から願いたい。取材・文 / どら増田カメラ / 舩橋諄
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スポーツ 2018年01月06日 22時02分
伊調馨が吉田沙保里への嫉妬心を語る
1月3日に放送された『ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人』(フジテレビ系)に伊調馨が出演し、嫉妬した人物や吉田沙保里への思いなどを語った。 まず、伊調が嫉妬した人物として挙げたのがアブドゥルラシド・サドゥラエフ。サドゥラエフは、18歳で世界選手権を制覇し、リオ五輪金メダルの実績のあるロシアのレスリング選手で、「男子の世界で18歳の選手が、86キロ級という重量級を制することは本当に難しいことというか、なかなかないことなので」と若くして重量級で世界を制したその実力に嫉妬してしまったのだという。 「必ず練習前に男子の映像を見るんですよ。私にはないパワーだったり、スピードだったり、瞬発力だったり、すべてにおいて自分よりレベルが遥かに高いのが男子選手。その選手たちの戦いっていうのは、私にとっては一番のレスリングを続けるモチベーションになっている」と男子レスリング自体にも対抗心を燃やしているようで、それをモチベーションに練習に励んでいると伊調は語った。 また番組では、伊調に吉田への嫉妬心はないのか質問。伊調は「私が高校の時に戦ったことがあって、その時に負けてるんですけども…」と高校時代に二度対戦してどちらも負けている過去があるらしい。 それから、伊調は「この人に勝たなければ私はチャンピオンにはなれない。沙保里さんの壁を超えたいと思って練習してました。だから、沙保里さんの強さには嫉妬していました」とやはり同じ階級だった吉田をライバル視していたようだ。 オリンピックに出られる選手は1つの階級に1人しかいない。そのため、渋々階級を上げさせられた屈辱的な経験をした伊調。しかし、その経験があったからこそオリンピックで4大会連続の金メダルに輝けたのだろう。2年後の東京オリンピックでも伊調の活躍に期待したい。
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スポーツ 2018年01月06日 12時45分
【新日本】ジェリコ、ケニーに敗れるも、故・冬木弘道さんの理不尽魂が爆発!
新日本プロレス『レッスルキングダム12』▼1月4日 東京ドーム観衆 34,995人▼IWGP USヘビー級選手権試合 ノーDQマッチ○<王者>ケニー・オメガ(34分36秒 片エビ固め)クリス・ジェリコ<挑戦者>●※イスの上への片翼の天使※ケニーが4度目の防衛に成功大会前に東京ドーム周辺を歩いていると、ちょっとした異変に気づいた。明らかにプロレスファンだとわかる外国人が多い。関係者によると、今回はアメリカからの観戦ツアーも組まれているという。ドームのグラウンドに足を踏み入れると、アリーナ席の後方は外国人ファンが占拠している。まさに国際色豊かなリングサイドだ。お目当てはケニー・オメガ対クリス・ジェリコによる“世紀の一戦”であることは言うまでもないだろう。オープニングの対戦カード発表映像でも盛り上がりが尋常じゃなかった。私は1.4ドームに限って言うなら1992年の1回目から観ているが、観衆6万人を超える発表をしていた“黄金時代”と全く引けを取らない熱量を、今回の大会で感じた。いや、熱量だけなら今のほうが優っているかもしれない。ケニー対ジェリコというドリームマッチは、1990年2月10日に東京ドームで実現したビックバン・ベイダー対スタン・ハンセン(当時の新日本対全日本のトップ外国人対決)、同年4月13日に同じく東京ドームで実現したハルク・ホーガン対スタン・ハンセン(当時のWWE対全日本のトップ対決)のような「ホントにやるの?」と耳を疑うほどビックリしたカードである。新日本はブシロード体制になってから、積極的に他団体と絡まなくなったこともあり、最近はまた実現していない“夢の日本人対決”が出来つつあるが、機が熟すにはもう少し時間がかかるだろう。そうなると“夢のカード”は今回のようにWWEスーパースターとの対決に限られてくる。現在のジェリコはフリーだが、WWEスマックダウンのホームページからは削除されておらず、ビンス・マクマホン代表にも今回参戦することを話し、理解を得たとコメントしている。このWWEを辞めてるけど辞めてないというどちらにも解釈できる感じがドリームマッチの格を世界規模に押し上げた。昨年夏のWWE日本公演では、大声援をバックに好ファイトを見せてくれたジェリコだが、今回のケニー戦は完全なるヒールモード。ケニーに残虐な試合を仕掛けることで、会場の空気をケニーのホームに、自身はアウェーへと立場をハッキリさせていた。東京ドームのような大会場でいちばん必要とされることは、わかりやすさである。この辺は17年間WWEのトップとして揉まれてきた経験が自然と生かされているのだろう。用意された凶器を全て破壊させた上でケニーに敗れたジェリコだが、「やっぱメジャーリーガーは違うね」という声が会場から漏れ伝わってきた。しかし、このメジャーリーガーは日本が育てたメジャーリーガーの一人。その象徴的な場面が今回の試合で見られたので、触れておきたい。それはライオンサルトからケニーを踏みつけ、雄叫びを上げながらマッチョポーズを決めた場面と、ケニーがドラゴンスープレックスの体勢に入るも、ジェリコがサムソンクラッチの要領で切り返してウォールズ・オブ・ジェリコを決めた場面。これはかつてWAR時代に、ジェリコがライオン道のリングネームで、故・冬木弘道さんをボスに、邪道&外道と活動していた冬木軍を意識した動きである。試合後、少し遅れてインタビュールームに現れたジェリコは、椅子や機材入れなどを投げまくる不機嫌モード。「オマエら、何が聞きたいんだ? 聞けよ、何でも答えてやるから!」と言いながら代表質問を続けようとすると…「一人1問だ! 誰か他の記者が質問しろ! 欲張るな!」と怒鳴る始末。報道陣が萎縮する中、私は意を決して一連の冬木さんムーブメントについて質問した。すると、ジェリコは口調が穏やかになり、「冬木は真の日本の戦士だからだ。彼こそ天才であり、プレスやファンのことを気にせず自分のことだけをやり遂げた人だった。彼を尊敬しているし、その思いからアレをやったんだ」と冬木さんへの思いから出た行為であることを認めた。その直後に「お前のことは尊敬してないけどな」と悪いジェリコに戻っていたが、ずっとプロレスを見続けているファンにとっては、涙なしでは語れない話である。最後に、いつでもWWEに戻れるジェリコに今後について質問が飛んだ。「それはオマエには関係ない。ノーコメントだ。きょう、この試合がレッスルキングダム史上最高の試合だったはずだ。ものすごく計算されていて、観客もエキサイトしていて、バズりまくった。そして、これが新日本プロレスを次のレベルに押し上げたことだろう。ブレイクスルーになったはずだ。それを、ケニー・オメガとクリス・ジェリコが、アルファ対オメガが実現させたんだ。今日、負けはしたが自分自身のパフォーマンスに恥ずべき点は一切なかった。誇らしく思うし、俺たちは素晴らしい試合を見せられたと思う。そして、新日本プロレスを世界的に次のレベルに押し上げたことをすごく誇りに思っている。観客動員数もこれまでにない大きな数字を叩き出したと聞いている。それも、アルファ対オメガがレッスルキングダム12で実現したからだと思う。しかし、今日の試合に負け、日本のファンのリアクションを見て、明日、日本を発って、もう二度と戻っては来ないだろう」ジェリコは席を立つと、インタビュールームのイスを蹴り上げながら引き上げて行った。この試合は大会前にジェリコに名前を挙げられた棚橋弘至も「(インタビュー中だったため)この試合は注目しているので、早く戻って見たい」と語り、飯伏幸太も「しっかり生で観ます」と話していた。「もう戻って来ない」発言は、理不尽大王だった冬木さんイズムであると信じたい。ジャパニーズスタイルを理解している2人による素晴らしいカナディアンかつアメリカンレスリングだった。取材・文 / どら増田カメラ / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年01月06日 12時42分
今年も阿部次第 ヨシノブ巨人はベテランと外様で心中する
「オレを引退させてみろ」――。巨人・阿部慎之助(38)が昨夏に発した言葉が思い出される。 阿部は1月の自主トレを今年もグアムで迎えたが、昨年12月も一般企業が仕事納めとなる28日まで二軍施設で打撃練習を続けていた。その寡黙な姿に「自分も奮起しなければ」と思った若手も少なくなかったが、いつまでも「巨人=阿部のチーム」ではV奪回は果たせない。 「今季の阿部は通算400号本塁打がかかっています。あと12本と迫っており、大きな故障がない限り、シーズン中盤での達成は確実です」(スポーツ紙記者) 昨季は2000本安打達成が掛かっていた。巨人では「生え抜きで史上5人目」となる偉業ということもあり、チーム全体で記録達成を後押しした感も見られた。 「シーズン序盤は打撃好調でヒットを量産しましたが、中盤戦以降は不振が長引きました。それでも阿部をスタメンから外さなかったのは記録達成もあり、同時に、阿部に代わる選手がいなかったんです」(前出・同) 冒頭の「引退させてみろ」は2000本安打を達成した昨年8月に出たもの。若手野手が伸び悩んでいる現状に「喝」を入れたのだが、今季も優勝戦線に復帰できるかどうかは「阿部の好不調次第」といった感が強い。 「高橋(由伸=42)監督の構想では、一塁は阿部、三塁はマギーか若手の岡本。阿部が疲れていると見れば、一塁にマギーをまわし、その間に岡本がチャンスをもらえるといった図式になります」(プロ野球解説者) 営業的なことを考えれば、阿部の400号本塁打達成を大々的に煽るだろう。記念グッズなどの販売も“確実視”される。そうなると、高橋監督の選手起用にも影響してくるかもしれない。 「高橋監督がフロントにお願いしていた補強は、4番を任せられる外国人選手でした。それが、前中日のゲレーロが高額年俸をふっかけてきても獲得を決めた理由でもあるんですが、ファンの目線と高橋監督の評価は合致していません。采配批判が出るかもしれません」(前出・同) 高橋監督は将来の4番候補・岡本和真(21)、リードオフマン候補の吉川尚輝(22)に対し、「壁にぶちあって、それをまだ破っていない」と見ている。これは昨年の秋季キャンプ前の情報なので変わったかもしれないが、「成長した」と確信が持てない限り、レギュラーで固定することはないだろう。 これに対し、巨人ファンやOBたちは「多少のリスクも覚悟して、実戦で使いながら育てて行け」の意見。高橋監督が選手起用に関する考え方を変えるか、岡本たちが成長しない限り、2018年の巨人は、ベテランの阿部や外部補強のゲレーロやマギーを優先的に使っていくことになる。 「阿部は捕手から一塁手にコンバートされたので、ハッキリ言って守備は巧くない。守備範囲も狭く、その点では阿部を使い続けるリスクも大きい」(前出・プロ野球解説者) 阿部は若手にも惜しみなくアドバイスを送るタイプだ。彼を知る関係者によれば、「厳しく接している」とのことで、それでもまわりが慕って集まってくるということは人望もあるのだろう。但し、若手が伸び悩んでいる現状もあって、フロントも阿部に引退を勧告するタイミングが「難しい」と見ている。 高橋監督は今季、3年契約の最終年を迎える。阿部も将来の監督候補と位置づけられており、ペナントレースの行方によっては、高橋監督を現役引退させたのと同じような状況が阿部の前で起きるかもしれない。
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スポーツ 2018年01月05日 22時14分
【新日本】「スタンドの空席を埋める」“絶対王者”オカダ、内藤に傾いた流れを渡さず!
新日本プロレス『レッスルキングダム12』▼1月4日 東京ドーム観衆 34,995人▼IWGPヘビー級選手権試合○<王者>オカダ・カズチカ(34分26秒 片エビ固め)内藤哲也●※レインメーカー※オカダが9度目の防衛に成功 “世紀の一戦”ケニー・オメガ対クリス・ジェリコの衝撃が冷めやまぬ中、ダブルメインイベント第2試合の煽り映像が流れた。東京ドームは内藤哲也の入場を待ちきれないムード。日本人のファンはロスインゴパーカーや、キャップなど、内藤のグッズを身につけて来場しているファンが多かった。さすがは2年連続プロレス大賞MVP男。ダブルメイン第1試合に降格させられた2014年の2人なら、ケニー対ジェリコに喰われてしまう恐れがあったかもしれない。しかし、あれから時は経ち、オカダ・カズチカは絶対王者への道を歩み、内藤はカリスマレスラーに変貌を遂げた。 「いや、すごいなと思いました。入場の時の大・内藤コール。僕も入場の前に控えてて聞こえましたし、『こりゃやべぇな』と思いましたけど、リング上に立てば、そんなことは関係なかったことで、内藤さんは強かったです。勢いもかなりありました。でも、僕の方が強かったというだけだと思います」 先月の前哨戦では「0-10で僕に声援が来なくてもいい」と言っていたオカダだが、試合後には思わず本音が出た。オカダはこの日から「気分転換です。僕もずっと同じコスチュームでやってるっていうのも、自分としても新たな刺激が欲しいと思ってましたし、そういう意味でちょっとコスチュームを変えました」とタイツを足が露出するタイプから、パンタロンに新調した。これには客席からもどよめきが起こっていたが、「今年はいろんな雨を降らせたい」というオカダにとっては「驚きの雨」のひとつ。対する内藤は中学3年生の時に立てた『新日本プロレス東京ドーム大会のメインに立つ』という夢のゴールを胸に、オカダの前に対峙した。 大・内藤コールの中、ゴングが鳴ると、両選手の止まらない攻守のラリーに東京ドームの客席は釘付けに。序盤の段階でケニー対ジェリコの余韻は消えていた。ノンストップな攻防は終盤まで続き、最後は内藤の必殺技デスティーノを強引に捕まえて、旋回式ツームストンパイルドライバーを放ったオカダがレインメーカーで仕留め、内藤に傾いていた流れを渡さなかった。 死闘を制したオカダの視線は一塁側ベンチに引き上げていく内藤に… 「みっつ、言わして下さい。ひとーつ! 内藤さん。内藤さーん! 東京ドームのメインイベント、どうだった? 最高に気持ちいいだろ? そして! 勝つとな、もっと気持ちいいぞ、コノヤロー! またやろうぜ。東京ドームのメインイベントで、もう1回やろうぜ。ふたーつ! 今日は、東京ドーム、凄いお客さん。どうも! ありがとうございました。でも…ライトスタンド、ガラ空き! レフト、ガラ空き! 上のほうも空いてるトコ、まだまだある…。レインメーカーに、任せなさい! しっかり! 超満員札止めの! 東京ドームを見せてやるからな。みっつ! 特にあるぞ。今日勝ったオカダファン、うれしいかもしれない、ハッピーかもしれない。内藤さんのファンは悔しいでしょう。バレットクラブのお客さんだって、鈴木軍のお客さんだって、レインメーカーがいまここに立ってるの、納得できない人もたくさんいると思います。でも俺は! 俺のプロレスで全員満足させて、ハッピーにしてやります。いままでは、レインメーカーとして“カネの雨”しか降らせて来なかったですが、2018年、“感動の雨”“驚きの雨”“幸せの雨”、いろんな雨を降らせて行きたいと思います。でも! 1番は“カネの雨”。というわけで! 2018年も、新日本プロレスにー! カネの雨が降るぞー!」 と今年の所信表明演説的なマイクパフォーマンスを行い、ドームの花道を歩いて帰った。今大会は前売り券の売り上げ枚数が、ここ数年で最速だった。ただ、ステージセットが例年より大きかったことも影響したのか、見切り席が多数発生していた。オカダはその辺の矛盾点をしっかりと言葉に出したのである。 棚橋弘至は「俺がメインのときに4万人入れたかったー!」とかなり悔しがっていたが、今回の発表が34,995人だったことで、来年から週末開催を迎える1.4ドーム大会で、どのカードがメインを張れば、4万人、5万人のファンでスタンドが埋め尽くされるのか、これは気になるところ。今年は飯伏幸太も「新日本の試合が増える」と明言しており、オカダとはまだノンタイトルマッチで2試合しか当たっていないことからも、有力かつ強力な挑戦者として立ち塞がる可能性を秘めている。 オカダは棚橋が記録した連続防衛記録11を超えたい野望も持っているので、誰がオカダを止めるのか? 当面オカダ時代が続くのか? 楽しみに見守っていきたい。取材・文 / どら増田カメラ / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年01月05日 15時14分
イチローの去就問題に新たな見解 マリナーズとオリックスが本気で獲得を目指さない真相
イチロー(44)の本心を探れ――。マリナーズとオリックスバファローズは、1月中にこの課題をクリアしなければならない。 マーリンズからフリーエージェントとなったイチローの去就問題だが、米球界では時間が止まったまま。イチローの「メジャー残留」という希望が変わらなければ、2月半ばの米キャンプイン直前まで移籍先は決まらないと見られている。米国人ライターがこう続ける。 「2014−15年オフを思い出せば分かりますよ。ヤンキースとの残留交渉に失敗したイチローがマーリンズと契約したのは、キャンプイン直前でした。メジャーリーグではレギュラー候補の選手と契約するのが年内、スペア要員との契約はその後になります」 イチローの代理人は一部メディアで報じられたメキシコ球界との接触を否定していた。やはり、イチローの希望はメジャー残留であり、現時点では「その可能性がゼロになるまで売り込みを続ける」と見るべきだろう。 しかし昨年末、イチロー本人が自らの去就問題について、こう明言していた。 「ゼロじゃないと言ってしまうと、『可能性はあります』ということになっちゃう…」 この発言が出たのは、故郷の愛知県豊山町で開かれた軟式野球大会でのこと。野球少年団からの質問コーナーで、「日本球界に復帰する可能性はありますか?」と、ド真ん中のストレート球が投じられたのだ。イチローは「メディアがいるから、ややこしいこと聞くなよ〜」と苦笑いを浮かべていたが、子ども相手に答えないのはマズイと思ったのか、言葉を選びながらもそう答えたのだ。 「分からないのは、米球界がマイナー契約を提示してきた場合です。マイナー契約でも構わないとし、実力でメジャー昇格を目指すのか、それとも、日本球界に帰還するのか…」(前出・同) マイナー契約しか提示されなかった場合、どうするのか? この件については日米の両古巣球団も考えあぐねていた。 メジャーリーグ中継の解説経験を持つプロ野球OBがこう言う。 「メジャーリーグでは一流プレーヤーが古巣球団に戻ってきて、そこで引退するというパターンも定着しています。マリナーズがイチローの移籍先候補に挙げられているのはその影響もあります」 「一流プレーヤーに対する敬意、地元ファンに最後の雄姿を」ということだろう。但し、マリナーズはその古巣帰還に失敗したこともあるという。 09年、マリナーズはケン・グリフィーJr.を呼び戻した。19本塁打という成績は往年のスタープレーヤーとしては物足りなかったが、チーム全体に相乗効果を及ぼし、同年は85勝を挙げ、「来年は地区優勝」の気運も高まった。当然の流れかもしれないが、チームはグリフィーJr.と再契約を交わした。しかし、2010年のチーム成績はもちろん、グリフィーJr.自身もほとんど戦力にはならなかった。マリナーズの経営陣は「レジェンドの晩節を汚してしまった」と後悔したが、グリフィーJr.自身も思うところがあったのだろう。引退会見は行っていない。 つまり、マリナーズがイチローにオファーを出すときは「2018年シーズンで引退」と米メディアが解釈する。古巣帰還後、また別球団を探して現役を続けたベテランもいるそうだが、日本の古巣・オリックスがオファーを出した場合も、「イチローは2018年で引退する」と解釈されるそうだ。たしか、イチローは「50歳まで現役を続けたい」と語っていたと思うが…。 「オリックスの福良監督は『1番センターで』と、イチロー帰還についてコメントを出しています。戦力として見ていることは間違いありませんが、一流プレーヤーの古巣帰還が引退に直結する流れも知っています。オリックスはイチローに声を掛けるべきか、声を掛けたらプライドを傷つけることにならないかと懸念しています」(球界関係者) 去就の決まらないまま新年を迎えたイチローの胸中も複雑だろう。「古巣帰還=引退勧告」の流れを逆手に取り、日本の金満球団が獲得に乗り出してくるなんてことにならなければいいのだが…。
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