スポーツ
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スポーツ 2018年02月02日 06時27分
楽天・則本はストレートや変化球だけじゃない!打者を翻弄する投球術って?
1月30日に放送された『グッと!スポーツ』(NHK)に楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大が出演し、打者を翻弄する投球術について語った。 則本といえば、最速158キロのストレートと落差十分のフォークボールで、打者をねじ伏せる力強い投球をイメージする人が多いだろう。だが、番組では則本のボールの速さやキレではなく投球術を特集した。 楽天球団のチーム戦略室戦略R&Dグループ・川井貴志氏は「リリースポイントを10cm前にすることが則本投手はできます」と手元からボールを離すポイントを意図的に10cm前にすることができるのだという。 野球解説者の里崎智也氏は「『アッ』って思った時には、もう差し込まれちゃってるので、バッターは打ちに行くことが遅れちゃって、バットを出そうにも出せない」とリリースポイントを10cmずらすことで、バッターのタイミングもずらすことができ、かなり打ちづらくすることができるらしい。 さらに、里崎氏は「フォームのバランスを崩さないように、微妙な誤差を作り上げるっていうのは並大抵ではないです。誰しもできることではない」と則本の投球術のレベルの高さに太鼓判を押した。 スタジオでは、スピードワゴン・井戸田潤が「(打者の)どんな感じを見て(リリースポイントを)変えようって思うんですか?」と質問。 則本は「1球前に投げた球に対する反応を見たり。イニングが進んでいけば、それまで3回4回対戦するわけなんで、相手バッターにもそれまでの配球が(頭に)あるじゃないですか?同じストレートでも違う球を投げればいい」と打者の雰囲気やその日の組み立てなどを参考情報として、臨機応変にリリースポイントを変えていくと語った。 一級品のストレートと変化球を持っていながら、バッターのタイミングをずらすハイレベルな投球術もある則本。あれだけの三振を奪えるのも納得してしまう。投げる球だけではなく、リリースポイントにも注目すれば、則本昂大という投手のすごさがより感じられそうだ。
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スポーツ 2018年02月01日 21時45分
【WWE】中邑真輔&AJスタイルズが対戦前にドリームタッグを結成し快勝!
世界最大のプロレス団体WWEは、米国現地時間1月30日ペンシルバニア州フィラデルフィアで主要ブランド、スマックダウンを開催。『ロイヤルランブル』で初優勝し、世界一のプロレスイベント『レッスルマニア34』(米国現地時間4月8日ニューオーリンズのメルセデス・ベンツ・スーパードームで開催)でAJスタイルズが保持しているWWE王座への挑戦を表明した中邑真輔が、そのAJスタイルズとタッグを結成し、ケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン組と対戦した。 ファンの大声援の中、ロイヤルランブルを制覇した中邑真輔が登場すると、「レッスルマニアでは、AJスタイルズにヒザを叩き込んで新WWE王者になる」と王座奪取を宣言。すると、そこにケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン、そして、AJスタイルズが現れた。AJは「レッスルマニアの対戦相手は中邑だ。今日はドリームマッチをドリームチームにして、今日ここでお前たちと対戦してやる。」とタッグ戦を提案。オーエンズ&ゼインが対戦を拒否するも、ブライアンGMはこのタッグ戦を承諾。さらに、翌週のスマックダウンでは、次回のPPV(ビッグマッチ)『ファストレーン』でのWWE王座挑戦権を懸けてオーエンズ対ゼインのシングル戦を組むことを決定した。 タッグ戦では、お互いの直接対決が決まったオーエンズとゼインのチームワークが完全に乱れた。命令口調のオーエンズに対して不満を爆発させたゼインは、場外で言い合いに発展するとそのままステージまで退場。一旦は戻ってくるも再び交代をめぐって揉め退場してしまう。1対2の不利な状況となったオーエンズはたまらず場外に逃げるも、AJがリングに引き戻し、最後は中邑がキンシャサを叩き込んで勝利を収めた。 2年前に新日本プロレス1.4東京ドーム大会でファンを熱狂させた好カードが、『レッスルマニア』という世界最高峰の大会に舞台を移して行われることが“濃厚”だが、今回のスマックダウンで、オーエンズ対ゼインの次期挑戦者決定戦が発表されたことにより、次回PPV『ファストレーン』の結果次第では幻に終わる可能性も出てきた。ここはAJに全力で防衛してもらいたいところ。『ファストレーン』は日本時間3月12日にオハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催され全世界に生配信される。文・どら増田写真提供・(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年02月01日 21時33分
【RISE】「不可思と闘いたい」メイン出場の“K-1優勝者”秀樹が必勝宣言!
“神童”那須川天心が所属しているキックボクシング団体RISE主催『RISE122』2月4日後楽園ホール大会で、メインイベントに出場するK-1 GLOBAL世界トーナメント-65kg級優勝者、秀樹がインタビューに応じた。秀樹は昨年9月に韓国で開催されたK-1GLOBAL-65kg級世界トーナメントでは2試合連続KOで優勝を果たし、凱旋試合となった昨年11月の『RISE121』後楽園大会では北井智大を相手に激戦の上、判定で下し北井の連勝を止めている。 これらの実績が認められて、2月12日から開幕するKNOCK OUTの『初代スーパーライト級トーナメント』にもエントリー。1回戦は山口裕人と4月14日にカルッツかわさきで行われることが発表された。このトーナメントには現RISEライト級王者の不可思もエントリーしており、インタビューではその件についても語られているので注目していただきたい。■秀樹インタビュー『自分の試合が出来ればチャンヒョン・リーに勝てる』ーーまず昨年を振り返っていかがでしたか?とにかく試合、試合って感じで。1試合1試合集中してきたんで、全体を振り返ってみると試合しかしてないなっていう印象です。ーー何かその中で印象深い試合は?去年で言うとK-1のトーナメントがデカいかなと。日本での知名度を上げる前に土台の、スタートラインに立つ為にK-1のベルトを獲る事が必要だなと思ってたんで。ーー昨年5月に復帰して6戦しました。ハイペースでしたね。1か月1試合ぐらいのペースでやってます。ーー途中で階級も上げましたね。学生の頃が61〜62kgで出てたんで、頑張って落とせば60kgまで大丈夫だろうと思っててで、1番最初に60kgで決まって、こんなにキツイのかと思って(笑) 基本的には63kgでやっていこうかなって思ってます。ーー前回の試合を振り返ってみていかがでしたか?もっと完封して何もさせずに勝ちたいなと思ってたんですけど、2ラウンド目にダウン取られて。そういう所は課題としてみえました。あとはお父さん、王者の意地で3ラウンド目にダウンを取り返せたのは良かったです。ーーダウンを取られたのは想定外でしたか?取られる事も想定はしてたんですけど、まさか、あの場面で取られるとは思ってなかったんでビックリしましたね。ーー3ラウンドの最後の最後にダウンを取り返しました。何かわかんないですけど、取り返せるって冷静に思ってたんで。そこに関しては焦りは無かったですね。延長行くかなって思ってましたし、むしろ延長行った方が白黒ハッキリさせて勝てるんじゃないかと。ーーダウンを取られた後のインターバル中にスイマセンとセコンドに謝ってましたね。聞こえましたか(笑)まず、ダウン取られて1番最初に見たのが会長の顔だったんですけど、凄い怖い顔してたのでコレはヤバイぞと(笑)ダウン取られた後に数十秒残ってたんですけど、出来ればコーナーに戻りたくなかったです(笑)。ーー浜川会長からはダウン後に何か言われましたか?落ち着いて自分の攻めをしろと言われました。倒しに行かなくていいから自分の試合をしろと。ーー奥様も泣きそうだったと言ってました。そうですね。泣きそうだったと言ってましたけど、選手として意識して見てたので、そう考えて見てたから涙は出てこなかったけど、夫婦として見てたら涙がヤバかったとは言ってましたね。安心して見てられるような試合をしないといけないと思うんで、また頑張ります。ーーでは今回の試合になりますが、今年1発目の試合でメインイベントです。相手は現スーパーフェザー級王者のチャンヒョン・リーです。まず、韓国の選手という事もあって、僕が持ってるベルトも韓国が本家のベルトなので、いずれやるかなと意識はしてたんですけど、まさか、このタイミングでやらせてもらえるとは思ってなくて。非常に興奮してますし、ワクワクしてます。ーー相手はチャンピオンに成り立てで2階級狙いそうな感じがありますね。今回の試合で、この階級では自分が獲ると示して勝ちたいです。ーー彼の弱点は何か見つけていますか?弱点というよりも、気持ちが強いと言われてますけど、僕の方が強いかなと。本気になった時の気持ちの強さは誰にも負けないと思ってます。最悪、消耗戦になっても勝てるという自信もありますし、自分の試合が出来ればチャンヒョン・リーに勝てる自信はあります。ーー相手はチャンヒョン選手で、今年1発目の試合はどういう決着で締めたいですか?勿論KOで。今回、チャンヒョンと試合するにあたって、どの攻撃で倒すのかにこだわって練習してるんで、そこは期待して欲しいです。倒す自信はあります。ーーKNOCK OUTの試合も4月に決まってます。肘有りの試合に苦手意識はありませんか?元々、首相撲が得意な部分もあるんで、そこは苦手意識はそんな無いです。初めての肘有りルールは学生の頃だったんですけど、2戦目以降は怖くないなと。意外に肘はいけるなって所でイメージは出来てるんで、自信はあります。秀樹は肘出来るんだ、首相撲できるんだみたいな所を見てもらいたいですね。ーートーナメントを勝ち進めば現RISEライト級王者の不可思選手と決勝で当たる可能性があります。当たったら当たったで面白いかなって。決勝でKNOCK OUTとRISEのベルトを懸けてもらいたいです(笑)自分は勝ち上がって決勝に行くんで、不可思選手も負けずに決勝に上がってきて欲しいです。ーー優勝する自信は?勿論あります。ファイトスタイル的にもトーナメントに向いてるなというのもあります。インタビューでも触れられているが、今回の対戦相手であるチャンヒョン・リーも昨年11月の『RISE121』でRISEスーパーフェザー級王座を奪還したばかりの強豪。チャンヒョンも階級は違えども、チャンピオンとして負けられないだけに、勝敗の行方が注目される。『RISE122』にはKNOCK OUTへの参戦を1週間後に控えている天心は出場しないが、セミファイナルでは北井智大 対 直樹の好カードが実現。ネクスト天心の1人として期待されている優吾・FLYSKYGYMも参戦する。また、天心と同じTEPPEN GYMに所属し、プロボクシングからキックボクシングに転向した篠塚辰樹のキックデビュー戦が行われるなど、寒さを吹き飛ばすキック熱が見られそうだ。『RISE122』2月4日 後楽園ホール▼メインイベント SuperFight! -63.5kg契約 3分3R延長1Rチャンヒョン・リー(韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級王者)対 秀樹(新宿レフティージム/ライト級2位、K-1 GLOBAL世界トーナメント-65kg級優勝)文・どら増田写真・(C)RISE CREATION Co.,Ltd.
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スポーツ 2018年02月01日 19時00分
貴乃花親方が“王手”をかける対八角体制白星
得したつもりでいても、振り返ってみれば損していたということがよくある。これこそ、まさにその典型ではないだろうか。 いつまで経っても、不祥事と縁が切れない大相撲界。一連の騒動のきっかけとなった日馬富士暴行事件で監督責任を問われた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、昨年12月20日の臨時理事会の冒頭で辞任を申し出て、2階級降格の役員待遇委員とはなったものの、協会処分は逃れた。履歴書に傷は付かなかったのだ。 この先手を取った行動に、 「キチンと処分を受けるべきだし、相撲協会も、今後の規範を作るためにも辞任を認めず、処分をすべきだった」 という声も上がった一方、 「さすがは元横綱、潔し」 と評価する関係者もいた。また自ら責任を取ったため、2月2日の理事候補選の出馬は何の支障もなくなった。 頑なに自らの信念を貫き、八角理事長(54)が辞任の意思を確かめた際も、 「(継続は)ありません」 と答えた伊勢ケ浜親方。粛々と史上初の理事解任の処分を受け、同じように2階級降格の役員待遇委員になった貴乃花親方(45)とは対照的で、この時点で明らかに得をしていた。 しかし、そのツケは意外な形で回ってきた。 昨年末、伊勢ケ浜一門は理事候補選に向けて一門会を開き、前回の理事候補選で落選した高島親方(元関脇高望山)の推薦を決めた。 「自分から辞めて10日も経っていないのに、またやりたいでは筋が通らない」 こんな意見が大勢を占めたため、伊勢ケ浜親方は外されたのだ。 この計算外の展開に、伊勢ケ浜親方は不満タラタラ。一門会を欠席した親方もいたことを理由に自分も立候補する意思があることを表明し、一門は紛糾した。 伊勢ケ浜一門に所属する親方は9人。これでは理事候補1人を当選させるのがやっとで、もし2人も立てば共倒れになり、一門から理事がいなくなる可能性があったからだ。 このため、伊勢ケ浜一門は会合を重ね、ようやく1月22日に決着した。 「こんな状況だから出ないよ。辞任したんだから」 形勢不利と見た伊勢ケ浜親方が、ようやく不出馬を表明したのだ。 得したつもりでいたのに、実は大損したことになる。 これと逆を行ったのが貴乃花親方だ。昨年暮れの臨時理事会で処分を受けた時点で、明らかに損する側だった。しかし、その揺るがない姿勢は逆に好感を持って迎えられ、貴乃花一門内の結束も高まる一方。1月17日に開かれた一門会には、所属する8人の親方に加え、時津風一門を離脱し無所属を表明していた錣山(元関脇寺尾)、立田川(元小結豊真将)、湊(元幕内湊富士)の3親方まで参加し、大盛況だった。 これに気をよくした貴乃花親方は、詰めかけた報道陣にこれまでの徹底した無口から一転、 「今日は何もないよ」 と、笑顔で話している。 明らかに得をしたのだ。そして、いよいよ守りから反攻に打って出た。相手はもちろん、八角理事長体制。 その一つが、初場所12日目の25日、春日野広報部長兼巡業部長代理(元関脇栃乃和歌)の傷害事件隠ぺい疑惑が突如、浮上した事。23歳の元所属力士が22歳の弟弟子に大けがを負わせ、懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けていたにもかかわらず、公表しなかったことが明らかになった。 春日野親方と言えば、八角理事長体制No.3の有力ブレーン。理事候補選前の微妙な時期だけに、春日野広報部長は対応に大わらわ。 「もう(力士は)辞めていますから」 こう言って火消しに懸命だったが、この不祥事発覚で八角理事長体制が揺らいだのは間違いない。 「おそらく(事件を暴露した)仕掛け人は、八角理事長を快く思っていない人物。あるいは貴乃花親方に近い人脈ですよ」 協会関係者はこのように見るが、この直後にもう一発、ド派手な花火が打ち上がった。昨年末の臨時理事会の席上、貴乃花親方が参加者に配布し、その後、回収された注目の“貴乃花報告書”が流出し、関係者の間で密かに出回っているのだ。 その内容は、貴ノ岩の証言を中心にまとめたもので、貴乃花親方をはじめ、白鵬、鶴竜ら関係者を処分する根拠となった危機管理委員会の報告書とはまったく逆。 「危機管理委員会は、『白鵬が説教している最中に貴ノ岩がスマホをいじっていた』としているが、貴ノ岩はいじっていない、説教が終わってからチラッと画面を見ただけ。また、白鵬は『日馬富士は貴ノ岩の頭を瓶で殴ろうとしたが、瓶が滑って落ちたので殴っていない』、『日馬富士を外に連れ出した』と話しているが、貴ノ岩は『瓶で殴られた、日馬富士を外に連れ出したのはアイスピックを持った時だ』と証言している。これが事実なら、殺人未遂事件。しかも、理事会は危機管理委員会の一方的な調査だけで処分したことになり、果たして、あの処分は正しかったのか、疑問が湧く」(貴乃花報告書を入手したマスコミ関係者) これらの貴ノ岩証言の正当性が証明されれば、八角理事長体制が火だるまになるのは避けられない。報告書を流出させた者の特定は出来ないが、もし貴乃花サイドからなら、暴露の時期を窺っていたことになる。 八角理事長体制が沈んだ時、シーソーのように浮上するのは貴乃花親方だ。少なくとも、理事候補選の前哨戦は貴乃花親方に軍配が上がった。
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スポーツ 2018年02月01日 16時00分
イチロー日本球界復帰で三つ巴の争奪戦
1月16日(現地時間)、大リーグ公式サイトがイチローの入団交渉の模様を伝えた。そのコラムのタイトルが衝撃的だった。 『日本に帰るかもしれない』と打ち出していたのだ。 「それを受けて、オリックスの長村裕之本部長がコメントを出しています。“メジャー第一”のイチローの気持ちを最優先と前置きしてからですが、『ウチでやってくれということは前々から伝えている』と。帰還の受け入れ態勢は整っているようですね」(担当記者) メジャーリーグでは、レギュラー選手の補強を終えてから控え選手の獲得に入る。イチローの交渉が遅滞しているのはそのためで、メジャー残留に固執する場合、それが叶うか否かがハッキリするのは2月中旬から下旬ということになる。 「オリックスが交渉に入るのはイチローがメジャー残留を諦めた後」(特派記者) しかし、スンナリと古巣帰還とはいかない。中日が正式に争奪戦への参戦を表明したのだ。森繁和監督(63)は18日、「話は進めてあります」と言い切った。これに対し、こんな見方もされていた。 「中日は松坂大輔に対しても入団テストを受けさせます。松坂とイチローはお互いに認め合った仲です。『エビで鯛を釣る』の発想で、松坂でイチローを狙う意味もあるのでは?」(関係者) 昨年末、イチローは郷里・愛知県下のイベントに参加した。野球少年が日本帰還の可能性を問うと、本人は否定しなかった。 「中日がイチローにこだわるのは、お膝元の愛知県出身だから。イベントの前後に会っていたのかも」(同) 水面下で動き始めたとされるのが、高橋巨人だ。先発タイプの長身右腕・ヤングマンを獲得し、ゲレーロ、マギー、マシソン、カミネロの5人態勢となった。ただ、外国人の一軍登録は4人まで。高橋監督は「野手2、投手2」と言うが、頭数の足らない救援陣を考えると、マシソンとカミネロのどちらも二軍には落とせない。ゆえに「元日本人メジャーリーガー」がいるのといないのでは、大きく違ってくる。 「阪神も慎重に見守っています。イチローがオリックスに帰還すれば、関西エリアにおける興行戦争で苦戦を強いられるからです。阪神参戦は考えにくいが、オリックスに行かれるなら、おこぼれにあやかれる同一リーグの中日か巨人に、と考えているはず」(同) 同じジャイアンツでもサンフランシスコの話だが、こちらは外野手が不足しているという。もっとも、JD・マルティネスなど強打の外野手もまだ移籍先が見つかっていないため、「本命にフラレたら、イチローと話をする」という。 「マイナー契約でのキャンプ招待なら、可能性はある。わずかな可能性に賭け、開幕一軍のメジャー契約を目指す。場末のマイナー球場にいるイチローは見たくないが…」(前出・特派記者) 中日、巨人が表立って動き出せば、オリックスも待つだけではいられなくなる。日本での“三つ巴の争奪戦”がますます加熱している。
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スポーツ 2018年02月01日 07時39分
「清宮を一塁で使う!」日ハム大コンバートで中田の去就問題が再燃
北海道日本ハムファイターズの春季キャンプでは、大混乱が起こりそうだ。 日ハムナインがキャンプ地・米アリゾナ州スコッツデールに出発したのは1月28日だった。現地では練習試合も行うが、体力作りや投内連携プレーなど基礎的なトレーニングがメインとなる。注目の新人・清宮幸太郎(18=早実)は笑顔でカメラマンに手を振っていたが、出発が2時間遅れとなるハプニングにも見舞われている。 このハプニングはアリゾナで始まる“内紛の前兆”でもあったようだ。「栗山(英樹=56)監督は、守備のコンバートも示唆していました。清宮を使うつもりなら、『アイツ』を動かさなければなりません」(ベテラン記者) “大谷ロス”のダメージを補うコンバートがスタートする。そのコンバートだが、「清宮を使う」ことが大前提だという。 他球団だが、清宮を担当したスカウトがこう続ける。「時間を掛けるのなら、将来的に三塁か外野を守れるようになると思う。下半身も強いし、駿足ではないが、走ることもできる。だけど、下半身の(筋力の)使い方ができていない。今のレベルだと、高校時代に守った一塁しかできないかな…」 しかし、日ハムの一塁ベースには中田翔(28)がいる。どちらかを指名打者で使うというわけにもいかないようだ。「昨季、2ケタ本塁打をマークしたのは、レアード、中田、大田の3人。中田を三塁に動かすとなれば、レアードを指名打者か外野に動かさなければなりません。外野には若手成長株の西川、クリーンアップを託せる近藤、そして昨季15本塁打を放った大田らがいます」(前出・ベテラン記者) 「打者・大谷」は指名打者での出場が多かった。指名打者が空席となったわけだが、栗山監督を始めとする首脳陣は「打者・大谷」の喪失を「投手・大谷」以上に捉えており、一発の期待できる選手をそこにはめようとしている。左バッターの新外国人選手、オズワルド・アルシアがその有力候補で、指名打者でのフル出場が有力視されている。 「近藤を捕手に再コンバートするビジョンも出ています。近藤は腰を故障して以来、ほとんどマスクをかぶっていません。非凡な打撃センスを伸ばすべきと決めたからですが、その近藤を捕手に戻せるのなら、一石二鳥。日ハムは正捕手だった大野をFA流出しており、その穴も埋められますから」(前出・同) 近藤を捕手に戻せるのなら、外野の一角が空く。「その外野を守れる内野手は?」という見方をすると、中田の名前が浮かんでくる。中田は若手時代、レフトを守っていた。守備は決して上手ではなかったが、肩は強い。レアードや新加入のアルシアよりも頼りにはなるはずだ。「一塁・清宮、捕手・近藤、指名打者・アルシア、左翼・中田」。まとまりはいい。しかし、中田は面白くないだろう。 「中田は今季から『主将』ですよ。内野から外野にコンバートされたら、左遷されたと捉えるかも。内野手はピンチの度にマウンドに集まりますが、外野はそうではない。ヒマになる分、中田は疎外感を覚えるはず」(プロ野球解説者) また、近藤も守備での負担が多い捕手に戻れば、期待されている打撃にも影響が出るかもしれない。「一塁・清宮、捕手・近藤、左翼・中田」はアリゾナでテストされるが、栗山監督はアルシアを時々守らせるなどし、「指名打者」で近藤、中田、清宮を使い分け、守備位置を完全固定しないコンバートを仕掛けてくるのではないだろうか。 「日ハムが優勝戦線に復帰するには、中田の復調が不可欠です。清宮厚遇のチーム状況にフテ腐れるかもしれません。でも、中田がレフトをしっかりと守れば、他球団の評価は大きく変わります。昨年オフ、FA宣言を封印しましたが、『外野も守れること』が証明されれば、獲得から下りたセ・リーグ球団の評価も変わってきます」(前出・プロ野球解説者) 外野コンバートは、たしかに左遷の様相が強い。しかし、考え方を変えれば、自身を他球団に売り込む絶好の機会ともなる。清宮入団から始まったこの玉突き事故のような大コンバート劇は、チームを混乱させるだけではなく、中田の去就問題を再燃させそうだ。
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スポーツ 2018年01月31日 22時00分
【WWE】WMでベルト獲り宣言!アスカが女子版ロイヤルランブル優勝インタビュー
世界最大のプロレス団体アメリカのWWEは米国現地時間1月29日、ペンシルバニア州フィラデルフィアで主要ブランドRAWを開催した。前日に開催されたPPV『ロイヤルランブル』の興奮が残る中、今大会も大いに盛り上がった。 『ロイヤルランブル』では、男子の中邑真輔とともに、史上初の女子ロイヤルランブル戦で優勝し、WWEの歴史に名を刻んだ日本人スーパースター、アスカ(日本時代のリングネームは華名)。この日のRAWオープニングに登場すると、「私がここに来たのはチャンピオンになるためや。誰も私と闘う準備ができてない」とレッスルマニアでの王座獲得を宣言。すると、そこに突然サーシャ・バンクスが現れ、「誰もアスカと闘う準備ができてない? 私は準備ができているわ」と喧嘩腰に詰め寄り、アスカ対サーシャの試合が組まれた。 RAWトップスーパースター2人の初シングル戦はハイレベルな激闘となった。「この野郎、なめんじゃねえ」と気合十分のアスカだったが、サーシャ得意のダブルニー、バンク・ステートメントでペースを掴まれて苦戦を強いられる。しかし、サーシャの繰り出したトペ・スイシーダをアスカがカウンターで蹴り落とすと、続けざまにランニング・ニー、ミサイルキック、飛びつき腕十字固めと波状攻撃を仕掛けた。その後も一歩も譲らない両者は、お互いの必殺技を繰り出すシーソー戦を展開。アスカがアスカロックを仕掛けると、これを回避したサーシャはこの日3度目のバンク・ステートメントで反撃。ロープが遠いアスカだったが、何とか自力で回避すると今度はサーシャをアスカロックに引きずり込み、タップを奪って勝利した。■『ロイヤルランブル』試合後のアスカ インタビューーー女子初のロイヤルランブルチャンピオンとなった感想は?初めての女子のロイヤルランブルで、しかもそこで勝てたということは本当に嬉しいです。ていうのも、NXTからWWEに入って、これまでにたくさんの記録を手にしたんですけれども、無敗記録、連勝記録、防衛記録など様々なWWEの記録を手にしてきました。またここで、しかも初めての女子ロイヤルランブルで勝てるということは本当に嬉しいことだし、レッスルマニアにつながるということでこれは絶対に勝たなければいけないと思ってました。ーーここからの目標は?NXTからメインロースターに来た訳ですけれども、来たからにはベルト、タイトルを獲ること、これが目標ですね。まだ2つのベルトがありますから、私にはまだまだやることがたくさんあります。ーーロンダ・ラウジー(元UFCバンタム級女子王者)の登場についてアメリカでも大スターで、このタイミングでこうやって接触できるのは私は本当に運がいいなと思ってます。また、シャーロット(現スマックダウン女子王者)だったり、アレクサ(現RAW女子王者)だったり、今、旬の選手をおいしくいただける時期に接触できるというのはこれからが楽しみで仕方がないです。 また、WWEは日本時間1月30日、ダッドリー・ボーイズの2018年度のWWE殿堂入りを発表した。2018年度の殿堂表彰者としてはゴールドバーグに続き、第2号となる。今回殿堂入りが発表されたダッドリー・ボーイズは1996年にECWで発足。ババ・レイとディーボンからなるユニットで、20年にも及びタグチームとして第一線で活躍した。ECWでは口が悪い悪役として名高く、観客の反感を買うことに長けていた。ECWの特色を生かしたテーブルマッチ形式を得意とし、得意技の3Dを炸裂し観客を熱狂させた。WWEでも、その悪づくスタイルを継続。タグチーム紛争の一翼を担い、ハーディ・ボーイズやエッジ&クリスチャンらとWWEでテーブル・ラダー・チェアマッチ(TLC)形式を定着させた。今日までに世界タッグ王座を8度、WWEタッグ王座およびWCWタッグ王座をそれぞれ1度獲得し、新日本プロレスでも第52代、54代のIWGPタッグ王座を獲得するなど、日本でも人気があるタッグチームだ。 なお、『WWE殿堂(WWEホール・オブ・フェーム)』はWWEを含め、スポーツエンターテイメント業界で顕著な活躍をした人物を表彰する制度。選手だけではなくマネージャーやプロモーターなどの関係者、さらに、WWEに登場したタレントや著名人なども表彰されている。第1号はアンドレ・ザ・ジャイアント(1993年)。日本人選手ではアントニオ猪木(2010年)、藤波辰爾(2015年)が受賞。著名人ではドナルド・トランプ大統領(2013年)などが受賞している。 ゴールドバーグが参加する殿堂入りセレモニー『WWEホール・オブ・フェーム2018』は、米国現地時間4月6日にルイジアナ州ニューオリンズのスムージー・キング・センターで行われる。文・どら増田写真提供・(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年01月31日 16時00分
独占入手! 松井秀喜ついに「次期巨人監督」決断へ
日米通算164勝を挙げている松坂大輔の“中日入団”、そして世界1位の同4358安打という記録を持つイチローの“日本帰還”という可能性が高まる中、同じく日米でスラッガーとして活躍した“ゴジラ”こと松井秀喜氏が、ついに「巨人監督」を決断したという。今季V逸なら高橋由伸監督が二軍監督への転身を自ら申し出て、1年先輩のゴジラに監督を禅譲するというシナリオのようだ。 OBの松井秀喜氏(43)は、2月の巨人春季キャンプに、2年ぶりに臨時コーチとして参加することが決まった。年が明け、松井氏の周辺が慌ただしさを増しているのは、今オフに巨人監督就任の意思を固めたからだ。球界を挙げて「巨人監督就任」の環境整備が急ピッチで進行しているのである。 松井氏は1月15日、表彰プレーヤーで野球殿堂入りが決まった。43歳7カ月での選出は史上最速だ。 「大変名誉なこと。この上ない喜びと光栄な気持ちです」と素直に喜んだゴジラ。 そして、同じ昭和49年生まれ“ゴジラ世代”の仲間たちも決起。ロッテの井口資仁監督が旗振り役となり、『昭和49年会』を結成した。元広島の黒田博樹氏、中日の岩瀬仁紀を含め、総勢40人がヤンキースGM特別補佐である松井氏の入会を呼び掛けているという。松井氏が師と仰ぐ長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督のラブコールに始まり、野球殿堂入りで球界OBを味方につけ、同級生たちからは待望論。日本復帰の環境は整った。 「決定打になったのは、高橋由伸監督(42)が監督禅譲を申し出たこと。松井氏が監督を引き受けてくれるのなら、『自分は二軍監督でチームを支えてもいい』と読売首脳に話しているそうです。高橋監督は松井氏に最も可愛がられた後輩で、2014年に監督就任が決まった際も、読売本社の本命は松井氏だった。しかし固辞され、松井氏が高橋氏に頼み込む形で監督就任が決まった経緯がある。両者にすれば、『松井一軍監督、高橋二軍監督』でも違和感はない。いわば、ワンポイントの先乗り監督。松井氏はその言葉を伝え聞いて、腹を固めたのです」(スポーツ紙デスク) ゴジラ松井とウルフ高橋は、1998年から5年間、ともに主砲として巨人の黄金期を築いた関係だ。高橋監督と同年齢で、かつ生年月日もまったく同じ上原浩治氏も協力を申し出ているという。大卒の2人は学年が1つ下ではあるものの、高卒ドラフト1位入団で1年目から活躍する松井氏には、キャリアの違いもあってか頭が上がらない。プロ集団の球界では、入団年次が最優先される。どこまで行こうと生粋エリートの松井氏は絶対的存在なのだ。 「メジャーリーグに移籍した際の経緯から、今なお巨人と“しこり”を残す上原氏は、現状では巨人に戻る可能性が低い。しかし、松井氏が監督に就任すれば、コーチとして馳せ参じる腹づもり。ストッパーとして現役続行を申し出るかもしれない」(同) もとはと言えば、巨人の投打の柱だった2人が渡米したのは、最高峰の舞台を求めたこともあるが、先輩の清原和博氏にチームを牛耳られ、清原派以外のチーム内イジメに嫌気が差したという背景もある。 一方、巨人からすれば、2人が戻れば本来の“巨人軍は紳士たれ”に時計の針を戻すことができる。 「この10年、原辰徳前監督の1億円スキャンダルもみ消し事件に始まり、“清武の乱”“野球賭博事件”とグラウンド外を賑わせ続けた。読売首脳は本来の巨人軍野球を取り戻すことで、『もう一度黄金時代を』と願っており、その旗頭に“松井秀喜監督”を据えたい。渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆、長嶋さんの年齢を考えると、これがラストチャンス」(巨人OBの野球評論家) 1月23日には、米ボストンの自宅から帰国した前ソフトバンクの松坂大輔投手(37)が中日の入団テスト受け、中日は米マーリンズからフリーエージェントになったイチロー(44)の獲得にも動き出している。 人気も成績もセ最低で、身売り説さえ囁かれていた中日が、元祖“怪物”の松坂に加えて、地元愛知出身の世界的スターも獲得したとなれば、士気が上がり、台風の目になることは確実だ。視聴率、観客動員でも確実に増える。しかも、イチローが中日に入団するとなれば、それは“次期監督”を見据えてのものだろう。 「イチロー・中日vs松井・巨人」 中部エリアの新聞戦争を考えれば、これ以外の迎撃策はない。今オフには“同時監督就任発表説”も囁かれている。 巨人春期キャンプで臨時コーチを務める松井氏は、坂本勇人主将や阿部慎之助の状態を確かめるとともに、即戦力のルーキーや若手を指導する。これも来季を見据えての視察だ。 2月10日には宮崎キャンプ60年記念「ジャイアンツvsホークスOB戦」に出場する。松井氏は高橋監督と16年ぶりにクリーンアップを組む。3番ライト高橋、4番センター松井。指揮するのはミスター巨人軍。今季の低迷に鬱憤を募らせたファンの期待は高まるばかり。
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スポーツ 2018年01月30日 22時00分
インスタ開始1日でスーパーのカートに乗り炎上の中田翔 「止めさせるべき」との声も
29日、北海道日本ハムファイターズの中田翔が、開設したばかりのInstagramにマナー違反にも思える画像を投稿。慌てて削除する一幕があった。 中田は28日にInstagramを開設すると、一発目として大阪桐蔭高校時代に持っていた優勝旗を振り回し、折れてしまう画像を投稿。その様子が「面白い」と話題になっていた。 気を良くしたのか、その後、高校の先輩の阪神タイガース・西岡剛とのツーショット画像を投稿。野球ファンから多くの反応があり、健全なSNS運用が行われているかに思われた。 ところが、29日に中田が投稿した画像が物議を醸すことに。スーパーマーケットを訪れた中田は、カートのカゴ部分に腰掛け、笑顔。さらに、チームメイトの西川遥輝に至っては、カゴの先端に座り、Vサイン。 この様子に、一部ネットユーザーから「不適切だ」「マナー違反だ」などの批判が寄せられる。中田本人であるかは不明だが、まもなくInstagramから当該画像は削除されることに。わずか1日で、「プチ炎上騒ぎ」を起こしてしまった。 「中田は小学生時代から注目された存在で、常人とはかけ離れた青春時代を過ごしてきた。新人時代に『小遣いが30万しかない。何も買えない』などと発言したことを見ても、それは明らか。 人間教育に定評のある日本ハムが表向きは『更生』させたものの、一般常識がわかっていないだけに、これからも物議を醸す投稿をする可能性が高い。 球団としては、余計な問題を起こす前に止めさせたいところでしょうが、スター選手だけに強く言えないのでしょう。関係者は、頭を悩ませているのでは」(野球関係者) 中田の投稿にハラハラする日々が続きそうだ。
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スポーツ 2018年01月30日 16時41分
貴乃花親方が白鵬撃破で相撲協会内「勢力拡大」
これで貴乃花親方(45)のハラの虫もなんとか収まったに違いない。 日馬富士の暴行事件がきっかけで始まった一連の騒動も、ざっくり言ってみれば、「貴乃花親方対白鵬(32)」の壮絶な闘いだった。横綱4人のうちの3人を擁し、好き勝手に振る舞うモンゴル人力士たちに対し、「このままでは、大相撲界はダメになる」と真っ向から挑戦状を叩き付けたのが貴乃花親方だったからだ。 そのモンゴル人力士を仕切っているのが、優勝40回の実績を誇る白鵬で、その動きにさっそく反応、貴乃花排除に動いている。 「貴乃花巡業部長のもとでは冬巡業に行きたくない。外して欲しい」 昨年11月の理事長講話の席で、八角理事長(元横綱北勝海)に異例の直訴をしたのだ。九州場所で優勝したばかりの横綱の強い要望で、貴乃花親方は冬巡業から追放された。 貴乃花親方にすれば、おそらく頭を一発、張り飛ばされた思いだったに違いない。しかし、意外な形で白鵬も報復を受けた。まさに喧嘩両成敗だ。 それは昨年12月20日、横審の臨時委員会後の記者会見の時だった。北村正任委員長は、白鵬の取り口を批判する相当量の投書が届いていることを明かした上で、厳しく批判したのだ。 「立ち合いの張り手、かちあげが(九州場所)15日間のうち10日以上もあり、とても横綱相撲とは言えない。美しくないし、見たくない」 白鵬は横綱になって、この初場所で10年半、63場所にもなる。それだけに立ち合いのスピードや威力の衰えは隠せない。 それをカバーするためにひねり出したのがこの張り手やかちあげで、それを今さらダメだと言われては、相撲の取りようがない。 白鵬はたちまち立ち往生してしまった。場所前の横審の稽古総見では、「本当にダメなのか?」と、まるで上層部の反応を確かめるように一発、張り手を繰り出した。これに、NHK解説者で元横綱の北の富士さんは酷評を下した。 「不届き者だねえ。あれだけ注意されたのに、ケンカ売ってんのかな」 こう言われては万事休す。完全に封印せざるを得なくなったのだ。 結果は無残だった。 注目の初場所初日。新鋭阿武咲の突進を受けてたちまち土俵際に詰まると、なんとか右から突き落として命拾いしたものの、3日目には北勝富士の厳しい攻めに何もできず土俵を飛び出した。翌日も35歳のベテラン嘉風に先手を取れず、攻め込まれてはたかれると前にバッタリ。 「(立ち合いの)狙いどうこう、ないね。いいところない。心と体のバランス? 多少ズレもあるのかなあ」 引き上げてきた白鵬は、こう言って大きなため息をついたが、この相撲で初日の朝稽古での右足親指に加えて左足親指も痛め、ついに5日目の朝、休場届を提出してリタイアした。このままでは、とても相撲にならない、と判断したのだ。 果たして、白鵬はこの張り手、かちあげに代わるような必勝戦法を見つけ出すことができるのか。 「徐々に変えていくしかない」 師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は、こう話しているが、2月は巡業がなく、試す機会も少ない。体と心の両方に大きな傷を負った白鵬は、力士生命の重大な岐路に立たされたと言っていい。経過はどうあれ、貴乃花親方は見事に一本、取り返したことになる。 日馬富士は暴行の責任を取って引退し、モンゴル人力士たちを仕切ってきた白鵬も自分のことで手いっぱいの状況。とても他人のことどころではない。 今や、モンゴル人力士たちの結束はズタズタ。気持ちがスッキリしたのか、これまで水面下に深く潜行し、頑なに無言を貫いてきた貴乃花親方もいよいよ動き出した。初場所4日目の17日、都内のホテルで一門会を開き、およそ半月後に迫った理事候補選に備えた会合を開いたのだ。 「会合には貴乃花親方を含めて一門の8人の親方をはじめ、昨年末に時津風一門を離脱して無所属を宣言した錣山親方(元関脇寺尾)、湊親方(元幕内湊富士)、立田川親方(元小結豊真将)の3人も駆けつけ、合計11人が参加しました。これからも錣山親方ら3人は貴乃花親方と行動をともにするはずで、貴乃花親方は立候補の意思を示すだけで楽々と当選するでしょう。会合時間はおよそ2時間。おそらく貴乃花親方を中心に結束を誓い合ったと思われます」(担当記者) その他にも、いわゆる貴乃花シンパと呼ばれる親方たちがおり、さらなる勢力拡大は必至の情勢だ。他の理事候補者たちは戦々恐々としているに違いない。 この話し合いがよほどうまくいったのか、一門会終了後、貴乃花親方は暴行事件後、初めて報道陣に、「今日は何もありませんよ」とにこやかに口を開いていた。 また、同じ日に貴乃花部屋の公式サイトも更新。その中で、貴乃花親方は暴行事件で被害を受けた愛弟子、貴ノ岩(27)が現在、地道にリハビリを続けていることを発表。3月の春場所の復帰に向けては、 「指導は惜しむことなくして参ります」 と、情熱的な言葉でつづっている。これまでの受け身一方から本格的な反転攻勢に打って出たのだ。 これからもこの動きは加速していくはず。大砂嵐の問題でさらに叩かれる大相撲界だが、やはり貴乃花親方の動きから目が離せない。
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