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巨人と阪神から「松井秀喜監督」を横恋慕するあの球団

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提供:週刊実話

 臨時コーチとして訪れた宮崎キャンプのトークイベント(2月11日)で、取材陣の質問に「僕はジャイアンツを愛している。(今オフの監督就任は)縁があればあるかもしれないし、ないかもしれない」と玉虫色の回答をしていた松井秀喜氏(43)。しかし、12日の宮崎キャンプ打ち上げ後は、「巨人監督就任は考えていない」と思いを大幅に“下方修正”した。
 「宮崎キャンプで指導する中で、『このチーム状況では多くは望めない』と判断したのでしょう。すでに松井氏の興味は他球団に移っており、今オフの巨人監督は消滅したとみていい。それほど、今の巨人に失望したということのようです」(巨人OBの野球解説者)

 今季で3年契約が満了する高橋由伸監督(42)は、小林誠司捕手、岡本和真内野手、吉川尚輝内野手を松井氏に預けて“新ゴジラ誕生”を期待した。
 「昨年のチーム総得点は首位広島に200点も及ばない536点。最多本塁打はマギーの18本。打撃向上には彼らのレベルアップが不可欠と判断したからです」(同)

 しかし、キャンプを終えた松井氏は「若い選手が台頭し、(黄金時代到来の)可能性を感じさせる雰囲気はある」と感想を述べながらも、「彼らがレギュラーを取れる保証はどこにもない」と指摘。さらに、「今は(ヤンキースのGM付特別アドバイザーなど)自分に任されている仕事を全うしようと思っている」と自身の意向を明らかにした。
 このまま巨人に復帰するのでは、と見る向きも多かったところでの意外な発言だ。これについて、巨人ベテラン担当記者が解説する。
 「キャンプを見る限り、外野はゲレーロ、陽岱鋼、長野久義で決まりです。遊撃は坂本勇人、三塁と一塁はマギーと阿部慎之助。つまり、バッテリーを除けば、空いているのは二塁だけなんです。ここは吉川尚が有力視されるが、三塁のマギーを二塁に回して岡本を三塁にまわすプランもある。どちらにしろ、吉川と岡本の2人が残り1つの椅子を争うことになる。あとは全員蚊帳の外。だが、これでは若手が育たない。いっそのこと、ヤ軍に巨人の若手を呼んで育てたい、という意味なのでしょう」

 また、「菅野派」の台頭も見逃せないという。これまで阿部、坂本を中心とする野手派閥と、内海哲也を中心とする投手派閥が両立していたが、ここにきて勢力図が一変。絶対的エースとなった菅野智之が、ポスティング移籍を断念したことで最大派閥を形成しているのだ。
 菅野が海外FA権を取得するのは、早くて2021年。移籍するのは、最短で'22年シーズンとなる。
 それまでは菅野が巨人選手会の実質ドンとなり、幅を利かせる。その菅野が望むのは、伯父である原辰徳前監督の返り咲きだ。松井氏はその雰囲気を今キャンプで察知したのだ。

 そこで、「ゴジラ強奪」と噂されるのが、阪神だ。
 金本知憲監督の思い切った若手スイッチと、OB連の“圧力団体”の中心だった掛布雅之二軍監督を更迭した。今季は広島とともに優勝候補に挙げられているが、親会社の阪急阪神ホールディングス色が濃くなり、旧阪神カラーを一掃。勢いを残したまま、「松井監督」にスイッチするとの情報が伝えられるのだ。
 松井氏が「将来的な可能性でいえば、巨人だけでなく阪神監督だってゼロではない」と意味深長な発言をしたことが、タイガース監督就任説に輪をかけた。

 また、松井氏には、巨人の“セカンドラベル”ともいえる北海道日本ハムの監督就任説も急浮上している。巨人OBの大田泰示、矢野謙次、大累進選手が新天地で活躍。巨人での飼い殺しから解放され、誰もが伸び伸び実力を発揮している。
 そして松井氏がいま、最も関心を寄せているのが、ロサンゼルス・エンゼルスに移籍した大谷翔平だ。
 「ああいうことを両方できる選手はいない。日本ハムだからこそ育てられた」と賛辞を贈っている。“新ゴジラ”と評判の高卒ルーキー・清宮幸太郎にも興味津々だ。

 実は巨人では、高橋監督の後釜に同じ「ヒデキ」でも松井氏ではなく、栗山英樹監督を据えようという計画が進行しているという。
 「震源地は原前監督の周辺で、原氏は球団社長として栗山監督を支える構図のよう。当然、松井氏の耳にも入っている。だから今秋の巨人監督就任について『考えていない』と明言したんだ。そうなると、空くのが日本ハム監督のポスト。あっと驚く決断をする可能性は十分にある」(松井氏と親しい元球団職員)

 日本ハムには、大谷のメジャーリーグ譲渡金で得た22億2000万円もの軍資金があり、これが松井氏就任を後押しする。札幌ドームを捨てて、メジャー流のボールパーク型屋外新球場建設を急ぐのも、ゴジラ招聘のためなら合点がいく。

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