スポーツ
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スポーツ 2018年06月06日 18時00分
白鵬時代「終わった?」夏場所の取り口で見えた“栄枯盛衰”の必定
大横綱白鵬(33)の様子がおかしい。東京・両国国技館で行われていた夏場所は、横綱鶴竜(32)の優勝で幕を閉じたが、気になるのは、白鵬の急激な衰えだ。4敗を喫したが、その負け方がおかしい。全ていわゆる力負けなのだ。中でも12日目の栃ノ心戦は、それまでこのかたちになれば無敵だった右四つがっぷりからの完敗で、NHK解説者の舞の海秀平さんも、衰えを指摘していた。 対して優勝を飾った鶴竜は、先行する栃ノ心(30)に追いつき、追い越し、通算5度目、先場所に続いて自身初の連覇を果たした。 優勝がかかった千秋楽の白鵬戦も鶴竜は真っ向から攻め切り、賜杯を抱く結果となった。 「何が何でもという気持ちでやった。鶴竜はまだこういう相撲が取れるというところを見せたい、という気持ちだった」 こう胸を張った鶴竜だが、この30歳すぎの突然の復活の原因は何か。 夏場所10日目に1歳の誕生日を迎えた長男のアマルバイスガランちゃん、千秋楽の2日後の29日に満3歳になった長女のアルニランちゃんの存在が大きいのだろう。去年は6場所中5場所も休場し、引退の危機に追い込まれた。そのピンチを切り抜けた原動力を問われた鶴竜は、即座にこう答えた。 「やはり家族ですよ。子供たちの寝顔を見ていると、この子らのためにも頑張らないと、という気持ちが沸いてくる」 優勝を決めた後の支度部屋には、ムンフザヤ夫人と2人の子供たち、さらにモンゴルから駆け付けた両方の両親も祝福。この両親の来日は、ムンフザヤ夫人の仕組んだハプニングだったようだ。 「まさか来ているとは思わなかった。よく切符が取れましたね。奥さんに感謝です」 思わぬ再会に、鶴竜もニコニコ顔だった。 優勝圏外に去った白鵬(33)だが、場所前、最愛の父、ムンフバトさんを亡くし、千秋楽はその四十九日だった。 「(今場所は)いい勉強になりました」 そう話し、肩を落としていた白鵬。 「攻め込まれた時の粘りがなくなっている。以前は相手に食いつかれても盛り返していたのに、そこまでの力がなくなった」 大相撲界の勢力図はもう塗り替わってしまったようだ。「ゆっくり休みます」と言って白鵬は国技館をあとにしたが、とてもそんな余裕はないだろう。いかに大横綱であろうが、「栄枯盛衰」という言葉にモンゴルも日本もない。だが今一度、不死鳥のごとく蘇る白鵬を望むファンは少なくない。来場所、威風堂々とした白鵬を土俵上に見たいものだ。
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スポーツ 2018年06月06日 17時45分
空港にはためくジョージア国旗 新大関・栃ノ心が故郷に凱旋帰国
5月場所の成績が決定打となり、先月30日に晴れて新大関となった栃ノ心。4日、ジョージア出身の30歳は自らの故郷へ凱旋帰国を果たしたのだが、その様子を収めた動画を現地のテレビ局「Imedi TV」が動画配信サイト「YouTube」に投稿している。 空港に降り立った栃ノ心が、ジョージア国旗を持つ人々に迎えられる場面から始まるこの動画。和装姿の新大関は、空港に駆け付けた親族とのハグやファンとの記念撮影に積極的に応じている。 動画中盤では、栃ノ心がインタビューを受けている様子も映し出されているが、その途中には自身の愛娘であるアナスタシアちゃんも登場する。誕生以降帰国できていなかった父が、初めて娘をその手に抱くという感動的な光景に、周囲からは祝福にも似た歓声が上がっていた。 その後、現地リポーターのリポートや国旗を持った人々の行進、栃ノ心の妻であるニノさんのインタビューなどを交えながら動画は進んでいくのだが、その最後には、なんと黒海(元小結)も登場している。ジョージアから日本の角界に飛び込み、2012年9月場所まで現役を続けた“先輩”にとっても、大関昇進を果たした“後輩”の活躍は喜ばしいことであるようだ。 栃ノ心に対する、ジョージア国民の祝福ムードが伝わってくるこの動画。今年に入ってからの活躍に、勇気や感動をもらった人が多いという何よりの証だろう。もはや、“国民的英雄”の域に達しているといっても過言ではなさそうだ。 さて、堂々の帰国を果たした栃ノ心だが、複数メディアの報道を総合すると、この後も大統領との面会、日本大使からの表彰、そして、各局テレビ出演など、12日の再来日までそのスケジュールは埋まり切っているという。家族水入らずの時間も、そんなに多くは取れないのかもしれない。 ただ、故郷の声援や熱気を直接肌身に感じることは、新大関として迎える7月場所に向けた大きな原動力ともなるだろう。故郷から刺激をもらった栃ノ心が、これまで以上の快進撃を見せてくれることを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年06月06日 17時30分
勝敗に影響? 巨人、楽天両ベンチを迷わせた意外な訪問者
グラウンドよりもベンチ裏、これもプロ野球ならではの光景だ。 6月6日、巨人が東北楽天の交流戦第一ラウンドを落とした。プロ5年目の若武者、古川侑利の好投が光った。トータル15度目の一軍マウンドでようやく掴んだプロ初勝利、経験値の少ない若手投手を巨人戦に送り込んだ梨田昌孝監督の度胸も、たいしたものである。その梨田監督が試合後、奇妙な動きを見せていた。「試合後すぐに、という予定を告げてあったんですが。予定通りにいかないことも多々ありますが」(TV局関係者) 試合後、通路で日本テレビ系の勝利監督インタビューを受ける段取りになっていた。しかし、梨田監督はカメラの待つ通路脇になかなか姿を現さなかったのだ。「御前試合でしたからね」 チーム関係者の一人がそう言う。 同日、東京ドームで行われたこの試合に、楽天の三木谷浩史オーナーが現れ、ゲームセットの瞬間までしっかり観戦していたのだ。「試合後すぐに、オーナーは監督と話をしたみたい。オーナー側から2、3質問があって、監督がそれに答える感じで」(前出・同) インタビューが遅れたのは、トップ会談が緊急に設けられたためだ。「パ・リーグ順位は最下位、この日の勝利で交流戦最下位は脱出できましたが、チームは交流戦6試合目でようやく初白星。三木谷オーナーが“決断”するとしたら、そろそろじゃないかと予想する声も出ていました」(スポーツ紙記者) 梨田監督は穏やかな表情で好投した古川を褒めていた。“キナ臭い話”は交わされていなかったと思われるが、シーズン途中での解任となる可能性はゼロになったわけではない。 一方の巨人ベンチでも、奇妙な光景が見られた。 試合前、不振に悩むゲレーロに“珍客”が現れた。ナショナルチーム代表にも選ばれた元巨人のセペダ氏、同じく代表チームでクリーンアップを務めたオレステス・キンデラン氏らがゲレーロと談笑していた。 ゲレーロもキューバ共和国の出身だ。セペダ、キンデラン両氏は正規ルートを使って日本でプレーしたが、ゲレーロはハイチ亡命を経て、今日に至っている。3人とも、再会を喜んでいた。しかし、旧友の激励は、ゲレーロの不振脱出にはつながらなかった。「7番という、この日のゲレーロの打順が全てを物語っています。これ以上の打順の下げようはないし、不振脱出のきっかけを掴めなければ、二軍落ちでしょう」(前出・ベテラン記者) 助っ人の二軍降格は、難しい。阪神・金本監督も不振のロサリオを落とすのをためらったように、高額年俸の外国人選手はプライドも高い。「戦力としてアテにしていて、一刻も早く不振を脱出してほしいから、練習時間がたっぷり取れる二軍で調整してもらいたい」と説明しても、伝わらないことのほうが多い。大半の外国人選手は、そのまま落ち込むか、フテ腐れてダメになってしまうのかだ。「高橋監督の決断次第でしょうね。ゲレーロとは2年契約なので立ち直ってもらわないと困ります。二軍で調整させるか、スタメンから外し、一軍帯同のまま調整させるか…」(前出・同) 高橋監督はゲレーロのことは語らずに球場を後にした。梨田監督もそうだが、指揮官はベンチ裏で色々と考えなければならないことが多いようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2018年06月06日 06時30分
あなたにもチャンスがあるかも?ドイツ野球リーグ「ブンデスリーガ」の1部チームが先発投手を募集中
一旗揚げたい野球選手にとっては、夢のような話かもしれない。 一般にはサッカーのイメージが強い国であるドイツにおいて、1984年に開幕した野球リーグ「ブンデスリーガ」。現在1部リーグには15球団が所属しているが、その中の1チームが先発投手を募集しているという。 今回の一件は、オランダに拠点を置く日系スポーツエージェンシー「Footrans(フットランス)」が、ツイッター上に投稿したツイートにより明らかとなったもの。当該ツイートには、採用に向けた必須条件として「先発タイプ(週1試合100球以上)」、「左右どちらでも可」、「ストレート平均右‐137キロ以上/左‐132キロ以上」という内容も合わせて記載されている。 異国の地からの求人ツイートは確認時点で“いいね”が429件、“リツイート”が755件と大きな反響を呼んでおり、高須クリニックの院長として知られる高須克弥氏も「こりゃいい!」と好意的な声を寄せている。加えて、高須氏は自身が先日スポンサーに名乗り出た女子アイスホッケーチーム「御影グレッズ」においても、将来的には同様の方式で選手を募りたいという旨もツイートしている。 多くの野球選手にとって、大きなチャンスとなりそうなこの募集。ここで気になるのは情報源である「Footrans」が本当に信頼のおける機関なのかというところだが、公式サイトを確認する限りではこれまで28人の野球選手に移籍のチャンスを提供してきたようだ。 また、この28人の中には上園啓史(元阪神・楽天)や中島彰吾(元ヤクルト)といった日本球界に所属経験のある選手たちも含まれている。こうした実績を考えると、今回の募集にも十分な信ぴょう性があるといえるのではないだろうか。 ちなみに、今回の求人は既にいる外国人選手が怪我で離脱したことによる緊急の補強であるといい、渡航時期に関しても「6月中(早ければ早い方が良し)」とのこと。「我こそは!」と思った方は、できるだけ早いうちに問い合わせた方がいいかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年06月05日 21時45分
新日本、内藤哲也も思わず「長いよ!」ジェリコが今度は3分半のビデオメッセージ!
新日本プロレス『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア25』最終戦▽4日 後楽園ホール 観衆 1,740人(札止め) 6.9『DOMINION』大阪城ホール大会で、内藤哲也が持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦する“プロレス界のイニエスタ”ことクリス・ジェリコ。先月22日の後楽園ホール大会に続いて、この日の内藤の試合後、ジェリコからのビデオメッセージが場内のスクリーンに流された。 「ナイトーサン(拍手)。オマエのインタビューを見た。素晴らしい出来だった。とても格好良かったぞ。まるで昔の大物俳優みたいだ。髪も完璧で筋肉も大きく見えた。バッチリ決まっていたな」 こんなくだりから始まった今回のビデオメッセージを、内藤は前回と同様にリング上で寝転びながら見ていた。しかし、なかなか終わる気配がない。ジェリコは、内藤の十八番を奪うかのように、ゆっくりとマイペースに語り尽くした。ジェリコの一人語りは、前回より1分長い3分30秒に及んだ。 普段は「トランキーロ!焦んなよ!」と言いながら相手を焦らせてきた内藤だが、ビデオメッセージが終わると同時にしびれを切らしたのか、「いや〜、クリス・ジェリコさぁ…長いよ!」と嘆いた。インタビュースペースでも「一言で表すなら、長いよ」とぼやいた内藤は「後楽園ホールへご来場くださったお客様もみんな思ったんじゃない?世界的なスーパースターなんでしょ?なら、もうちょっと空気を読んだほうがいいよ。コンパクトに伝えたいことをまとめたほうがいいよ。これは俺からのアドバイスだ」と苦言を呈した。ただ、これはジェリコなりの駆け引きのような気がしてならない。 長いビデオメッセージの中でジェリコは「後楽園と福岡でもオマエにヒントを与えた」とした上で、「『なんでジェリコは俺を狙っているんだ?』と、オマエは繰り返し聞いていたな。それはオマエが新日本の主役だからだ。だからこそ、あそこ(今年の1.4東京ドーム大会)でオカダに負けるべきではなかった。IWGPヘビー級王者になるべきだった。しかし、オマエは失敗した」と内藤に“ダメ出し”した。 「そこで俺の出番だ」と話すジェリコは「新日本の主役として有名になりたいんだろ?俺が助けてやると言っているんだ。このクソバカが。これで分かったか?クリス・ジェリコがオマエをスターにしてやる。俺と闘えば、誰もが有名人になれる。たとえ結果がどうなろうと、オマエの名は確実に世界に知れ渡る。オマエが負けるのは確実だがな」と、内藤をスターにするために内藤を標的にしたと語った。この言い草は理解に苦しむが…。 ジェリコの話に対し、内藤は「彼はメッセージで言ってたね?俺と絡めば誰でも有名人になれると。もう内藤の名前は世界に知れ渡ったと彼は言ってたね。じゃあ、俺はそれでもういいかな」と肩をすくめる。「だって、クリス・ジェリコってピークを過ぎた選手でしょ?レスラーとしてハッキリ言ってなんの魅力も感じないよ。魅力を感じるとしたら彼の知名度ぐらいかな?でも、彼と対戦が決まっただけでそれをクリアしてしまったんなら、対戦する必要ないじゃん」とまで言い切った。メッセージを交わすだけで目的は達成されたのであれば、試合をする必要はないと示唆した。 しかし、内藤はジェリコが最後に放った言葉が気に障ったようだ。ジェリコは「トランキーロでな、ナイトー。スター気取りのナイトーよ。6月10日の朝、オマエは目を覚ましてこう思う。『いったいどうなった?俺はどこで間違えた?』ナイトーよ、俺を怒らせてしまったからだ」と勝利を宣言。「まあ、とにかくそれは置いておいて。今は飲もう(酒をグラスに注ぐ)。俺からナイトーに。カンパイ!ナイトーサン!」と締めていた。 内藤はジェリコの態度が気に入らないよう。「リング上で聞いててちょっと気持ちは変わったかな」と、やはり試合に臨む意向を示した。「あの自信満々の表情、いったい大阪城ホールの試合後どうなっているのか?苦痛に歪むのか、それとも内藤哲也に敗れて悔しがる顔なのか?いったい彼がどんな表情を見せてくれるのか。いや、楽しみだねえ。それをモチベーションに大阪城ホール、俺はリングに立ちますよ」とキッパリ。内藤にしては珍しく前向きなコメントを残した。 内藤にとってジェリコはやっかいな相手かもしれない。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成し、現在のキャラクター、ファイトスタイルになってからは自分のペースを握ることができていない。それに、1.4東京ドーム大会でジェリコはケニー・オメガに敗れたが、ジェリコの商品価値はむしろ上昇しているのだ。 内藤はジェリコの存在を完全に消し去る必要がある。そうでなければ試合に勝ったとしても、内藤よりもジェリコの評価が上がる危険性が高い。内藤は大きなリスクを背負っているのだ。ただジェリコを相手に完封勝利を収めれば、世界的な知名度も上がり、スターになれるチャンスでもある。 両者は2度の乱闘と、2回のビデオメッセージで前哨戦を終えた。大阪城ホールでの戦いはもうすぐだ。取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年06月05日 21時15分
「これが俺たちのスーパーJr.だ!」高橋ヒロムがヘビー級に負けない死闘を制し初優勝!
新日本プロレス『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア25』最終戦▽4日 後楽園ホール 観衆 1,740人(札止め) 「みんな見たか?テレビの前のみんなも見たか?ヘビー級のみんなも見たか?そして、(テレビ解説の)ライガーさん!アンタも見ただろ!これが俺たちのスーパーJr.だ!」 Aブロック1位の“ボーン・ソルジャー”石森太二との34分01秒にわたる死闘を制した高橋ヒロムがベスト・オブ・ザ・スーパージュニア初優勝を決めた。高橋はリング上で心の底から絶叫した。 スーパーJr.出場全16選手がリーグ戦を闘い抜いてきた。各選手はみな「ヘビー級に負けたくない」「G1(クライマックス)よりスーパーJr.の方が面白いと言わせてみせる」などなど、ヘビー級を意識した発言をしている。 スーパーJr.の代名詞的な存在だった獣神サンダー・ライガーが昨年の大会をもって卒業。今年のライガーは解説する側に回り、実況席から各試合をアツく解説してスーパーJr.を盛り上げた。そういう意味ではIWGPジュニアヘビー級の絶対王者になりつつあるウィル・オスプレイを中心に、高橋ヒロム、マーティー・スカル、エル・デスペラードら新世代が一気に台頭した今年のスーパーJr.は新時代に突入したと言える。 ヒロムも「(ライガーの不参加を受けて)だからこそ取りたかったよね」とライガーを意識していたことを明かした。「“元”新日本プロレスのジュニアの象徴の獣神サンダー・ライガーがいない今、象徴になるのは、この俺だ。新日本プロレスのジュニア、いや、新日本プロレスの新しい象徴が、この高橋ヒロムだ、間違いない」と試合後にハッキリと言い切っている。 優勝決定戦の試合は、現在の新日ジュニアが持ち得る、スピード、テクニック、そしてパワーの全てがぶつかり合った。ヘビー級にも決して引けを取らない死闘で、最後の最後まで全く勝敗が読めない。あまりの激闘ぶりに、後楽園ホールの温度は最後まで上がりっぱなし。ファンも汗をぬぐいながら声援を送っていたのが印象的だった。 優勝したヒロムは素晴らしかったが、ヒロムの攻撃にしっかりと対応していた石森も“あっぱれ”だった。公式戦ではオスプレイと同点に並んだが直接対決では勝っており、決勝進出のチャンスをつかんだ。 石森は試合後、インタビュースペースで倒れ込みながら受け答えしていたが、目は死んでいなかった。「もっと!もっと!もっと!もっと!」とヒロムのように叫ぶと「限界を超えた闘いしようじゃねえかよ。ヒロム!これからも楽しもうぜ!It’s reborn!」とヒロムにメッセージを送り、若手に肩を借りながら控室へ入っていった。 ヒロムの挑戦表明をオスプレイが受諾したため、6.9大阪城ホール大会ではオスプレイ対ヒロムのIWGPジュニア王座戦が決定している。この勝敗に関係なく、石森にはタイトル挑戦のチャンスが遅かれ早かれやってくるだろう。 「5年前の今日、ここで語ったこと、今でも覚えてるよ。俺の夢は、IWGPジュニアを巻き、ジュニアとしてヘビーのベルトを巻き、そして!ゴールデンタイムで試合をすることだ!俺は何も変わってない!俺はあのときのままだ!俺は! だから、もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!みんなで!楽しもうぜー!」 ヒロムが最後に叫ぶと、尾崎リングアナのコールとともにキャノン砲が放たれ、大量のテープが天から降り注いだ。 ヒロムは「IWGPヘビー級王者に勝てると思うまで日本には帰らない」と帰国を先延ばしにしていた経緯がある(スポット凱旋を除く)。IWGPジュニア王座とIWGPヘビー級王座を同時に戴冠した選手は、両タイトルの長い歴史の中で1人もいない。 ヒロムは地上波のゴールデンタイムに新日本プロレスの中継を復活させることも公約に入れている。この日、ヒロムが手首に巻いていたテーピングには「夢」という文字があった。夢のハードルは高い方が、実現したときの達成感は大きい。 アクシデントで盟友の内藤哲也に“壊された”スーパーJr.の優勝トロフィーを修復させたヒロムは「今年のスーパーJr.を忘れないために」と、来年のスーパーJr.までトロフィーと一緒に入場すると誓った。今までの優勝者がしていなかった取り組み。来年のスーパーJr.の規模を拡大させるためにも効果がありそうだ。 ライガー不在のスーパーJr.は高橋ヒロムが引っ張っていく。▼ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア25優勝決定戦(時間無制限1本勝負)○<Bブロック1位>高橋ヒロム(34分01秒 体固め)石森太二<Aブロック1位>●※TIME BOMB取材・文 / どら増田写真 / 舩橋諄
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スポーツ 2018年06月05日 17時40分
「何でインドなん?」オリックス、唐突なインド・デー開催に選手も謎だらけ?
オリックス・バファローズは、17日の横浜DeNAベイスターズ戦にて、新イベント「Bs TRAVEL〜ナマステ!インド・デー カレーなる勝利をめざせ!〜」を開催する。 旅好きスタッフのつぶやきに端を発した今回のイベントは“プロ野球×旅行”をコンセプトにした斬新な企画なのだが、なぜインドが選ばれたのかは謎に包まれている。広報担当者に聞いても「何でインドなん?って思ったでしょ?」と笑うだけで、それ以上のことは答えてくれない。SNSなどで発信されている「ナマステ」動画を撮影した選手にも話を聞いてみたが、「何でインドなんでしょうね」と企画を理解していない様子。 インドが選ばれた理由は謎だが、「京セラドーム大阪をまるごとインドに染めて、野球観戦と一緒に旅行気分も味わえる1日になりますよ」と当日のイベント内容については教えてくれた。担当者は続けて「インドに決めてからわかったことですが、インドという国は我々関西人が思わずツッコミたくなる国なんですよね(笑)。一度は行ってみたくなる憧れのワンダーランドみたいな国なんです。街中を牛が闊歩する時点で、バファローズと縁があるなと。すごく親近感を抱きました。この日、ご来場される皆さんには、『人生が変わるかも?!』ぐらいの衝撃を受けるような、プロ野球観戦とインド旅行を楽しんでいただきたいですね」。担当者の口ぶりを見る限り、関西ならではの遊び心を究めたイベントになりそうだ。 今回のイベント開催に際して、インドのT.アムストロング・チャングサン総領事は、「インドのクリケット、日本の野球、どちらの国民もバットとボールを使う球技に親しんでいます。けれど、お互いのスポーツについてはあまり知られていません。今回のイベントを通して、互いの愛するスポーツに対しての理解が深まり、人気が出ることを期待しています。それによって距離がさらに近づくでしょう」とコメント。今回の交流をキッカケに日本とインドがスポーツ交流を深め、両国の距離が縮まることに期待を寄せている。 また、神戸在住で、ラジオやテレビ、イベントのMCで活躍中のインド人タレント、サニー・フランシスが来場し、試合前に場外ステージBsStageで行われるトークショーを盛り上げる他、京セラドーム内で試合前に流されるBsラジオでは、ヒンディー語講座を披露、マスコット始球式にも参加する。当日はBsGirlsもサリーを着用し、インド映画さながらにパフォーマンスを披露する他、バファローブル・ベル兄妹もインドの民族衣装で登場。当日、「ナマステ!」と元気よく2人(2匹)に挨拶すると、インドのあのポーズでお返しをしてくれるそうだ。さらに、インスタ映えを意識したスポットを設置し、来場者にインド民族衣装クルタとサリーを貸出しを行う徹底ぶり。 もちろん、京セラグルメも「Bs TRAVEL」限定仕様。インド人シェフが来場し、おいしいナンとカレーを特設ブースで販売したり、球場内各店舗でも、イベント限定オリジナルのカレーや、カレー以外のインド料理もラインナップされるという。いてまえドッグなど定番メニューもインドバージョンになる可能性は十分にあり得るだろう。この辺の詳細はまもなく発表される見込みで、追加企画も検討されているようなので、遊び心からスタートするという、いかにもオリックスらしいミステリアスな業界初のコラボレーションイベントに期待したい。取材・文 / どら増田写真提供 / (C)オリックス・バファローズ
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スポーツ 2018年06月05日 17時30分
W杯へ“期待薄”のサッカー日本代表 その影響はこんなところにも…
前監督ヴァイド・ハリルホジッチの突然の解任、西野朗新監督の初陣となったガーナ戦での敗北、そして、サプライズ無しに終わったW杯最終メンバー発表――。ここ1、2か月の間に起こった、サッカー日本代表を巡るいくつかの出来事。不安材料が噴出する現状を受け、6月14日に開幕するロシアW杯に向けたファンの期待値は下落を続けているが、その影響はこんなところにも及んでいるようだ。 6月3日から全国のくじ売り場、コンビニ、インターネットで発売が始まった「ワールドカップtoto」。初回は各グループステージから選出された13試合を対象に予想が受け付けられており、各チームに対する投票状況もリアルタイムで公開されている。 この13試合には、日本のグループステージ初戦である対コロンビア戦も含まれている。当然投票状況も公開されているのだが、確認時点で「日本勝利」を予想している人の割合は僅か11.33%(10251票)で、「両国引き分け」の予想も13.68%(12382票)にとどまっている。その一方で「日本敗北」、つまり「コロンビア勝利」には74.99%(67848票)もの支持が集中している。 くじを購入した4人の内3人が、日本の敗北を予想しているという寂しい現状。しかし悲しいことに、試合結果のみならず試合内容においても、ファンはチームにそっぽを向けている。「ワールドカップtoto」では、通常の「toto」と同じように、1試合における両チームの得点数も予想することができる。しかし、日本に対する予想で一番人気なのは「0点」で、その割合は全体の過半数に迫る45.95%(3758票)。反対にコロンビアの一番人気は32.36%(2647票)の「2点」で、「3点以上」にも30.72%(2512票)の票が投じられている。 今回取り上げたサッカーくじに関しては、ネット上に「日本は負け濃厚だから予想がやりやすい」、「これで弱い日本代表の試合も楽しめる」といった“無情”な声もいくつか見受けられる。日本代表に対するファンの期待値は、もはや“ストップ安”のようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2018年06月05日 06時40分
【DeNA】なんと一軍に筒香だけ!ベイスターズ横浜高校OBの現在地
☆名門「横高」出身のプレーヤー達 「朝日直射す(たださす)、富岡の阜(おか)」。このフレーズを聞いて、ピンと来る野球ファンは少なくないだろう。そう、この歌は高校野球界の強豪、横浜高校の校歌である。春の選抜大会に15回出場で3回の優勝、夏の選手権大会に17回出場で2回の優勝を誇る名門中の名門。プロ野球界でも現在、18人の横浜高校出身者が名を連ねており、これは大阪桐蔭と広島・広陵の16人を凌ぐ、堂々のランキング1位である。 中でも地元、横浜ベイスターズには6人が在籍している。4: 荒波 翔5; 倉本 寿彦7: 石川 雄洋25: 筒香嘉智33: 乙坂 智55: G後藤 武敏もちろんチーム最多である。また、全員が”ネームバリュー”のあるプレーヤーである。☆まさかの3人同時降格 今季も開幕時は、レギュラーとして筒香と倉本が、そして、代打や守備固め、時にはスタメンとしても乙坂がベンチ入りし、貴重な戦力となっていた。5月22日には荒波も一軍合流し、4人がベンチ入り。最大勢力を保っていた。しかし、乙坂は打率.176と、打撃の調子が思わしくなく、荒波は二軍では出塁率4割弱だったが、一軍では4打数ノーヒットと結果を出せなかった。更に、昨年全試合フルイニング出場の倉本も、打率.240と苦しみ、自慢の得点圏打率も.276と、昨年の.342から大きく下げている。守備でも今季はセカンドへコンバートされ奮闘していたが、緩慢な守備も目についた。その結果、ラミレス監督は5月31日になんと、3人がいっぺんに二軍降格となる決断を下した。☆苦しむベテラン まだ一軍に呼ばれることのない2人も、ファームで苦しんでいる。去年はシーズン途中まではセカンドとして出場していた石川は、ファームで.193と低打率にあえいでいる。同じく去年は、右の代打として重用されていた”ゴメス”後藤も、.262と物足りない数字だ。 内野は現在、若手の柴田竜拓、山下幸輝とベテラン田中浩康に大和がスタメンに起用され、二軍には期待の大河、ルーキーの宮本秀明もいる。右の大砲は若手期待の細川成也に網谷圭将、今年加入の中川大志、白根尚貴に白崎浩之もいる。外野の左バッター争いはもっと熾烈で、ルーキー神里和毅、梶谷隆幸、楠本泰史、関根大気と激戦だ。☆希望あれ!輝け! 神奈川は高校野球ファンが多いことでも知られ、横浜スタジアムで行われる夏の大会の予選は、例年超満員となる。この頃から見続けているベイスターズファンも多く、当然思い入れも強い。これが地元密着を掲げるベイスターズのセールスポイントでもある。実際アウェーの神宮でも、荒波が代打で出場した際の”タオル回し”は壮観だった。 しかし、プロは実力の世界。いくらファンが多くても結果を出せなければ意味がない。激しい競争に勝ち残り、”常勝横高”の経験をチームにもたらし、躍動する姿を心待ちにしているファンは多い。まだシーズンは半ば。これからの彼らの逆襲に期待したい。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2018年06月05日 06時03分
乱闘劇を誘発した元ロッテ・里崎智也の闘争心 その怒りは乱闘後にも?
3日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)に元プロ野球選手の里崎智也が出演。現役時代に自身が体験した乱闘劇についてスタジオで語った。 今回焦点が当てられたのは、2007年7月17日に行われたロッテ対オリックスの一戦。ロッテの捕手としてこの試合に出場していた里崎だが、オリックスの4番タフィ・ローズと内角高めの投球を巡り口論になる。その後、ローズが詰め寄ってきた里崎を両手で突き飛ばしたのをきっかけに、両軍入り乱れての乱闘が展開されることになってしまった。 番組内では当時の映像も紹介されたが、確認する限りでは打者の怒りを買うような危険な投球には見えない。こうなると先に文句を言ってきたローズ側に非があるのかと思いきや、実は里崎もマスク越しに「全然危なくないやろ」、「何や文句あるんか?」とローズを煽るような言葉を口にしていたのだという。 通算で退場14回(今回の試合は11回目)を記録するなど、気性の荒い打者であったローズ。この“危険人物”に対する里崎の言動に、番組MCの浜田雅功は「あんなヤツ相手に言うたらアカン…」とその“無謀さ”を指摘した。しかし、その後も「当たってないのにゴチャゴチャ言い過ぎなんですよ」、「ああやってなると余計いきますよ僕は。何なら当てますよね」といった里崎の“毒舌”は続き、スタジオは大きな笑いに包まれていた。 乱闘の部分だけ見ると、その闘争心が仇となった形に見えるこの試合の里崎。ただ、番組内では触れられなかったが、実はこの後、里崎はレフトスタンドに一時は勝ち越しとなるソロホームランを叩きこんでいる(試合は延長12回引き分け)。乱闘の引き金となった里崎の闘争心は、怒りの一発を生む原動力ともなっているのだ。 ロッテの正捕手として、ベストナイン・ゴールデングラブをそれぞれ2回獲得し、2006年のWBCでは世界一にも輝いた経験も持つ里崎。こうした活躍ができたのも、その類まれなる闘争心によるものであったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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IGF アントニオ猪木が安田忠夫にプレイボーイのススメ
2007年11月03日 15時00分
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ハッスル 坂田亘が武藤敬司にグレート・ムタ再出撃を要請
2007年11月03日 15時00分
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ノア 秋山準、小橋建太を完全覚醒させる。魂のジャンピングニー予告
2007年11月02日 15時20分
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全日本プロレス “西村ショック”の余波。若手に活性化の波
2007年11月02日 15時14分
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全日本プロレス 世界最強タッグ決定リーグ戦初制覇へ。佐々木健介がまさかの関白宣言
2007年11月01日 15時00分
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2007年11月01日 15時00分
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DDT マッスル超メタボ体型に変身予告
2007年11月01日 15時00分
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ノア 小橋建太12・2復帰戦で新コスチュームを予告
2007年10月31日 15時00分
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ノア 三沢光晴ニューヨークを自分色に染める
2007年10月31日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 11・11両国国技館大会で復帰する中邑真輔がIWGPロード返り咲きを宣言
2007年10月31日 15時00分
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スポーツ
IGF 藤原喜明がガンを告白!!
2007年10月31日 15時00分
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スポーツ
ボクシング 坂田陣営に亀田騒動の思わぬ余波が。防衛戦に向けて暗雲が立ち込め始めた
2007年10月30日 15時00分
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スポーツ
HERO'S 秋山成勲が吉田秀彦戦に出撃意欲
2007年10月30日 15時00分
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スポーツ
ノア 秘策アリ! KENTAがROHニューヨーク大会での三沢光晴戦に向けて怪気炎
2007年10月30日 15時00分
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スポーツ
三沢V6 KENTA戦がGHCヘビー級戦
2007年10月29日 15時00分
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スポーツ
小橋建太が12・2日本武道館大会に向け完全復活宣言
2007年10月29日 15時00分
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スポーツ
ミノワ完敗 体重差に泣く
2007年10月29日 15時00分
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スポーツ
A・オロゴン再挑戦に意欲
2007年10月29日 15時00分
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スポーツ
アンディ・サワーが大みそか参戦を拒否!
2007年10月29日 15時00分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分