14日に都内で開催された高田道場主催のキッズレスリング&キックボクシング教室「ダイヤモンド・キッズ・カレッジ」に特別参加した五味が注目の発言を連発した。
自身が現チャンピオンでもあるPRIDEの舞台が事実上消滅してしまったが、五味は「やっぱり力が抜けたし、残念な部分もある」としながらも「僕は早くから気持ちの整理がついていた。どんな現状でも生きていく」と語り、気持ちを切り替え、PRIDEに代わる次なる舞台を目指していく考えを明らかにした。
さらに五味は複数のオファーがあることを明かした上で「大みそかには必ずどこかの舞台でやる」「ドリームマッチを期待していいと思う」「もう1度格闘技熱を呼び戻したい」などと世間の目を再び格闘技に向けるため、大みそかでのビッグマッチ参戦を表明した。
注目すべきは対戦相手となるが、五味は「やっぱり日本人対決じゃないと面白くない」とし「僕は総合の人間。今から新しいことへのチャレンジはない」とあくまで日本人ファイターとの総合格闘技ルールでの試合に強いこだわりを見せた。
では、五味の大みそかの対戦相手は一体誰になるのだろうか。
現在は日本体育大学への出げいこなどを交えながらPRIDE時代と変わらず「今は75キkgくらい」という五味はPRIDE時代のライト級(73kg未満)、UFCならウエルター級(70.3〜77.1kg)、HERO'Sならミドル級(70kg以下)が適正体重だ。その中で夢対決となる有力な日本人ファイターとなると…。
真っ先に浮上するのは、HERO'S初代ミドル級王者でもある山本“KID”徳郁との頂上決戦だろう。五味とKIDは今夏に開催された「ビーチレスリング」で交流もした。しかし、KIDは新設がウワサされる軽量級に移行を表明している点がネックではある。
また、HERO'Sのミドル級ファイターなら、“日本総合格闘技界のパイオニア”宇野薫、“戦うフリーター”所英男の名も挙がってくる。
そして、PRIDEライト級の新星として注目されていた青木真也との対戦もPRIDEファンにとっては夢対決だ。今年開催予定だった「PRIDEライト級GP」での対戦を望む声も多かったが、PRIDE休止によっていまだ実現していない幻の一戦でもある。
五味と同じ階級でファンが夢対決と思える日本人ファイターとなれば、この4人が有力候補となる。一方で、いまや大みそか恒例ともなりつつある他分野からの総合参戦の可能性もあるが…。果たして五味が対戦する日本人ファイターは誰になるのか、そしてどのリングに上がるのか。五味の動向から目が離せない。