会見では日本総合格闘技協会の会長に就任した国際レスリング連盟副会長、日本レスリング協会会長の福田富昭氏が「総合格闘技を日本で公明正大に行い、世界にも発信していきたい」と語った。
副会長には元プロレスラーで衆議院議員の馳浩氏と株式会社ドンキホーテの安田隆夫代表取締役が就任。理事には元WBC世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏らが名を連ね、全日本女子レスリング連盟理事の木名瀬重雄氏も事務局長補佐を務めることになった。
同協会は総合格闘技の統括、選手の獲得、交流、選手や審判の育成、ルールの検討等を行っていく方針で、福田会長は「レスリングにはプロ、アマの垣根がない。現役メダリストでも希望があれば」とレスリング協会との連係も示唆している。
また、福田会長は将来的にオリンピック等の国際スポーツ大会で総合格闘技を種目に加えるべく、JOCへの加盟や準加盟を目指して各方面に働きかけていく考えも示した。
コミッション委員にはコミッショナーとして元警視総監の井上幸彦氏が就任。公平性と透明性のある運営のため、ルールの制定や裁定、助言などを行っていく方針だ。
一方、経営母体となる株式会社ワールドビクトリーロードの代表取締役には株式会社木下工務店の代表取締役でもある木下直哉氏が就き、イベントの運営を行っていく。
開催時期、場所、出場選手、テレビ放映の有無などについては「現在調整中。現時点でお話できることはない」としながらも「日本発祥の総合格闘技を世界に認知してもらい、真剣に練習している選手のために機会をつくりたい」と意気込んだ。
また、現存する格闘技団体とも「すべての団体と提携、協力しながら行っていきたい」。イベント名についてはファンの公募によって決定する。
日本の総合格闘技界のシーンをどう塗り替えていくのか今後に注目だ。