顔の半分を覆うほどの特大サングラスを装着。金色に染め上げた頭髪をオールバックになで付け、金のジャケットをバッチリ着こなして調印式に現れた大毅は「負けたら切腹じゃ」と息巻いたが、その後は言葉と裏腹に弱気な姿勢が目についた。
雄弁に吠え続けた大毅だったが、調印式を終えると内藤との写真撮影を拒否して足早に計量ルームに消えた。長きに渡って世界戦に関わってきた関係者の1人は「調印式での写真撮影の拒否?あんまりないよね」と大一番を前にした大毅の奇行を指摘した。
写真撮影の拒否については亀田陣営の協栄ジム、金平桂一郎会長が「本人が嫌だと言うので」と言うにとどまったため大毅の真意は謎だが、調印式での醍醐味ともいえる王者と挑戦者が角を突き合わせる光景が、大毅の拒否でまさかの消滅だ。
さらに大毅の奇行は続く。計量でも両者ともリミット50.8kgでのパスが確認されると、大毅は着替える間もなく、そそくさと立ち去ってしまったのだ。内藤をゴキブリ呼ばわりまでしてコキ下ろし続けた大毅に、逃亡の理由などあるわけもなく謎の行動と言わざるを得ない。ビッグマウスとは裏腹に王者を避けるような行動が目立った。
大毅が取った一連の謎の行動について、あるジムの関係者は「サングラスしていたのも目が泳ぐのがバレないようにしたんじゃないかな。調印式も計量も足早に去って行って落ち着きがなかったし、緊張していたのでは。まあ、ボクサーなら試合前に緊張して当たり前だけど」と念願の内藤狩りを目前にして、少なからず大毅がプレッシャーを感じていると分析した。
さらに前出の関係者は「挑発っていうパフォーマンスをして、まるで決められたスケジュールをこなしたかのように去って行ったように見えたけど」と大毅のチグハグな言動を謎解いた。
初のタイトル戦を翌日に控え奇行を連発した大毅。陽動作戦なのか、はたまたプレッシャーを感じているのか。大一番を直前に謎の行動を取った大毅は果たして、初タイトル挑戦の舞台でどんなパフォーマンスを見せるのか。