強烈な先制“口撃”だった。
8日の両国大会でGBHの長・天山広吉との壮絶な血戦に完勝した後藤。大会後には前王者の永田裕志からベルト奪取したばかりの棚橋に無理矢理「オレとやれよ」と挑戦要求をのませた。まんまとタイトル挑戦権を手中に収め、ここまで願ったり叶ったりの展開にこの日も上機嫌。棚橋戦について「負ける要素はない」と不敵にほくそ笑んだ。
決して見栄を張っているわけではない。メキシコ遠征から凱旋帰国後は破竹のシングル5連勝。9・9東金大会ではタッグ戦ながら棚橋と激突し、一歩もヒケを取らない攻防を繰り広げ「スピードでもオレの方が上。むしろ技が軽く感じた」と、自信を確固たるものにした。
いまや飛ぶ鳥を落とす勢いがあるだけにリップサービスも“舌好調”。イケメン王者に「まずチャラチャラしてて存在が好きじゃない」と口火を切ると「それに髪型が気に食わない。髪の毛染めたりしちゃって、男なら黒髪でしょう。あれじゃあただのチャラ男」とまさかの“軟派男”扱い。
さらには棚橋が試合後にマイクパフォーマンスで発する「みなさん愛してます」というお決まりのフレーズもバッサリだ。後藤は「大体あんな臭いセリフよく言えるな。いつもみなさんって言うけど、男なら愛するのはひとりにしろって。そこんとこ気をつけろよ」とズバリ。9日に結婚を公表したばかりの棚橋を皮肉ってみせた。
イケメン王者をとことんののしった後藤。この過激挑発は棚橋の逆鱗に触れること必至だが、果たしてこの先どんな展開をもたらすのか、今後の展開がますます楽しみになってきた。