スポーツ
-
スポーツ 2019年12月16日 12時00分
勝つためには何でもあり!? 白鵬の“下劣相撲”に非難ゴウゴウ
大相撲、今年最後の九州場所は横綱・白鵬が43回目の優勝を決め、幕を閉じた。千秋楽翌日、福岡市内で開かれた一夜明け会見でも、白鵬はご機嫌そのもの。「夕べはおいしいお酒をいただきました」と赤ら顔で現れ、次のようにぶち上げた。「(来年の)目標は45回(優勝)。その後は分からないけど、50回ですかね。ということは(引退時期は)東京オリンピックを超すな」 この発言に「いつまであの卑劣な“延命相撲”を見せるつもりだ」と、眉をひそめた大相撲関係者は少なくなかった。 九州場所だけでなく、このところの白鵬は、勝つためには手段を選ばない相撲が目立つ。その1つが“かちあげ”というよりは“ヒジ打ち”、さらに激しい“張り手攻撃”で相手力士をKOし、被害者の遠藤が鼻や口からおびただしい出血をした12日目の相撲だ。場所後の横綱審議委員会で問題になったのも当然。「見苦しい。そういうことをしなくても勝ってほしい、という気持ちです」 矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)はこう話し、相撲協会に異例の指導を要望した。 ある意味で、この取り組み以上に目に余ったのが、千秋楽の貴景勝戦だった。押し相撲一本で、「四つになったら十両以下」と陰口される貴景勝を、得意の右四つ、上手すらやらない万全の体勢に持ち込みながら、まるでなぶり殺しでもするように腰を引いてなかなか攻めず、諦めるのをじっくり待って寄り切ったのだ。 この相撲をNHKで解説していた北の富士さんは、「あの(白鵬がなかなか攻めない)時間、貴景勝は何を考えていたんでしょうか」と同情し、翌日のスポーツ新聞には、「まるで蛇の生殺しだ」とまで書いた。 遠藤は幕内きっての人気力士で、貴景勝は次期横綱候補。横審がかちあげ、張り手を非難したとき、白鵬は「勝てないと生き残れませんから」と開き直ったことから、自分の地位を脅かす力士に狙ってやったことは明らかだ。 これからも、勝つためには何でもありの下劣な相撲を見せられそうだ。
-
スポーツ 2019年12月16日 12時00分
張本氏、スノボ鬼塚選手にセクハラ発言?「何が面白いのか、嫁入り前なのに」 女子ゴルフでも問題発言か
15日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、先週に引き続き張本勲氏がセクハラとも取られかねない発言を行ったことが物議を醸している。 問題の発言は、14日に行われたスノーボード・ワールドカップ女子ビッグエアーで、日本の鬼塚雅がフロントサイドダブルコーク1080を決め、優勝した様子を見た際に発せられる。 張本氏は鬼塚に「あっぱれ」を入れる。しかし続けて、「女の子が、何が面白いのかねえ、危ないよねえ、落ちたらねえ、失敗したら骨折もしますよ、嫁入り前なのに」と競技に苦言を呈す。 関口宏は「成功したときの嬉しさですよ多分。ねえ?」とゲストの元バドミントンプレーヤー小椋久美子氏に話を振る。同氏は「自分と、演技の戦いですよね。気持ちよく終わった感じが凄い伝わってきましたもんね」とフォローした。 張本氏としては、若い女性を慮る意図だったのかもしれないが、ネットの反応は「セクハラだと思う」「女性を蔑視している」など厳しいものになってしまう。さらに視聴者を怒らせたのが、女子ゴルフでの発言。張本氏は女子ゴルファーについて、「女子はファッショモデルにしたいような人が12、3人出てるからね」と話しており、この発言について、「女子ゴルファーをそういう目で見ているのか」と批判の声が挙がった。 ただし、一部には「いちいち目くじらを立てないでほしい」「高齢者の中には、まだまだ女性は家庭に入るものだと考える人もいる。その意見を潰すことは、言論の自由の侵害」「女性だってイケメンと非イケメンを分けている。男性が女子ゴルファーに可愛いと言って何が悪い」と張本氏を擁護する声もあった。 「張本氏は女性が怪我をするようなスポーツをすることは好ましくないと考えているようです。それは個人の考えであり、一定の理解も受けていますが、『何が面白いのか』と競技を蔑むような言葉を選んでしまうことで、敵を作ってしまっています。 本当は愛国主義者で心優しい一面もある張本氏だけに、言葉のチョイスの不味さによる誤解と炎上が残念ですね」(スポーツ関係者) 2019年も炎上が続いた張本氏。楽しみにしている人も多いが、そろそろ「大人」になってもらいたいものだ。
-
スポーツ 2019年12月16日 11時47分
広島、「丸佳浩」がNGワードに? V逸をもたらした危機意識の低さ、新助っ人の起用法にも影響か
佐々岡カープの守備陣は大シャッフルとなりそうだ。 広島東洋カープが早々に獲得を決めたホセ・ピレラ外野手が、当初、メディアに伝えられた情報とは異なる形で起用されるようだ。「右投右打。メジャー経験は少ないが、朝山東洋・打撃コーチがホレ込んだパワーヒッター」との触れ込みだった。主砲・鈴木誠也以外、一年を通して固定できる外野手がいなかった。それを補うための補強だと思っていたが、そうではないらしい。 「ピレラをセカンドで使うようです。メジャー、マイナーでは外野とセカンドを併用しており、佐々岡真司監督(52)は『菊池の後釜』を予定しています」(プロ野球解説者) 菊池涼介のメジャーリーグ挑戦により、広島は2年連続での主力喪失となった。 今さらだが、菊池は守備範囲が広い。その後継者となると責任は重大だ。 「ショート、サードも決まっていません。期待の小園海斗を育てていくとしたら、田中広輔が弾き出されてしまいます。打撃面で期待されていた安部友裕がサードのレギュラーを獲りきれませんでした。一塁に入ったバティスタも契約上、どうなるのか分かりません」(前出・同) 総入れ替えになる可能性もある。2019年の敗因だが、一つは打線を固定できなかったことだろう。そうなると、2020年は打撃力優先で守備位置が決まりそうだが、外国人選手はどんなに調査しても、「アタリ」と「ハズレ」がある。ピレラが後者だった場合、セカントは守備の重要箇所でもあり、佐々岡監督の構想は根底から崩れてしまう。 「ドラフト会議で一番欲しいと思っていた森下暢仁(明治大)が指名でき、この時点で危機意識も薄れてしまいました」(スポーツ紙記者) 森下は間違いなく、先発ローテーションに入ってくる。2ケタ勝利も計算でき、勝ち星の計算だけなら、確実に優勝圏内となる。しかし、テコ入れをすべきは野手陣であり、来季は菊池がいない。内野が総シャッフルとなれば、守備の乱れからの失点も十分に考えられるが…。 「広島内部からは、3番バッターを固定できなかったのが敗因との声がよく聞かれます」(前出・同) つまりは、丸佳浩が流出した穴を最後まで埋められなかったわけだ。もっとも、広島の敗因を語る上で、その名前はNGワードとなっている。「3番バッター」と言葉を変えているが、今度は「二遊間を固められなかった」なんて言うのでは? ピレラがセカンドを守れたとしても、併殺プレーのタイミング、ショートと息が合うかも問題になってくる。そのショートを守る選手も小園なのか、田中になるのか、まだ決まっていない。 広島の春季キャンプは守備練習の時間が長くなりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
-
-
スポーツ 2019年12月16日 11時03分
ロッテFA入団の福田、背番号は楽天に流出した大地の「7」
千葉ロッテマリーンズは15日、千葉市内のホテルで、福岡ソフトバンクホークスからFAで獲得した福田秀平外野手の入団会見を行った。 今シーズン80試合に出場し、打率.259、9本塁打、得点率.371を記録し、ソフトバンクの日本一にも貢献した福田は、Cランク(推定)とあって、6球団が交渉に乗り出したとされている。今オフにFA宣言した選手の中では、“売れっ子”選手をロッテが射止めたことになる。福田は神奈川県横浜市出身なだけに、在京球団というのも大きかったのだろう。 背番号は、今シーズンまでキャプテンや選手会長としてチームを引っ張って来た鈴木大地内野手が、東北楽天ゴールデンイーグルスにFAで移籍したことに伴い空き番となった「7」に決定した。早速、背番号「7」の背番号が入ったロッテのユニフォームに袖を通した福田は「これまでチームを代表する偉大な選手たちが付けていた番号をいただき、光栄です。この番号に見合う選手になれるように精一杯、頑張りたいと思います」とコメント。 ロッテファンからは複雑な心境を表す声も見受けられたが、福田は2007年のプロ入りから、2014年を除いてずっと背番号「37」を背負ってきただけに、今回は心機一転、背番号「7」という西岡剛や鈴木大地が価値を高め続けてきた新たな背番号を背負うことで、ロッテの救世主として、井口資仁監督を胴上げに導く思いだ。 ロッテ内野手のキャプテンのイメージがあった背番号「7」のイメージを福田が変えられた時、今回のFAは成功と言える。(どら増田)
-
スポーツ 2019年12月16日 11時00分
オリックス、新人選手が勢揃い!出世番号を受け継いだ2選手に期待
オリックスは14日、大阪市内の帝国ホテル大阪で『新人選手 入団発表記者会見』を行った。会場にはファンクラブ会員を始め、多くの報道陣、そしてドラフト指名を経て入団した選手と家族、関係者が集まった。 会見冒頭で、湊通夫球団社長が「今年は史上最多となる高卒が8名、育成を8選手獲得しました」と今年はフレッシュなドラフトだったことを明かすと、隣りに座った西村徳文監督は「初めて見ましたけど堂々としている印象を受けた」とルーキーたちを高評価。「ユニフォームを着たら先輩、後輩関係ないわけですから、遠慮をしないでほしい」と昨年に続いて、「遠慮をしないで」というメッセージを送り、会見中には時折り笑顔も見られた。 ドラフト1位の宮城大弥投手は「かっこいいユニフォームを着て実感が湧いてきました。チームメイトから『頑張ってこい』と声をかけてもらったので、しっかり頑張って行きたいです。自分は左投手で、右打者に食い込むようなボールが得意なので攻めて行きたい。誰と対戦したいというよりは、各球団の4番打者だったり、クリーンナップを抑えて行けるような投手になりたいです」とユニフォームを着た第一印象を述べると、今シーズン開幕投手を務め、最高勝率のタイトルを獲得した“エース”山岡泰輔投手が今年まで背負っていた背番号「13」を受け継いだことについては、「球界を代表する山岡投手がつけていた番号。自分も日本を代表するような投手になりたい」と「13」を出世番号として受け継いでいく覚悟を示している。 また、ドラフト4位で入団した前佑囲斗投手は、今シーズン最優秀防御率のタイトルを獲得した“神童”山本由伸の背番号「43」を受け継いだ。前は「これからプロの世界で戦うんだという実感が湧いてきました。43番という山本由伸投手が背負ってきた番号を受け継ぐことになったので、この番号を汚すことがないように、自分もエースと呼ばれる投手になれるよう頑張りたいです」と由伸を意識する一方で、同じ高卒ルーキーの宮城に対しても、「頼もしいチームメイトであり、ライバルでもある。右と左(宮城)なんで、お互い一軍に上がって投げて行けるように頑張りたいです」とライバル心を燃やしていた。 フォトセッションでは2人のツーショット撮影をリクエストされるなど、出世番号を背負った2人の物語はこの日からスタートしたと言っていいだろう。今後の出世レースを大いに期待したい。(どら増田)
-
-
スポーツ 2019年12月15日 17時30分
元楽天・一場氏に破産報道 借金苦から凶悪犯罪に手を染めたOBも、引退後の転落劇はバブルが原因?
2005年から2012年まで楽天、ヤクルトでプレーし、今年の11月にはユーチューバーとしての活動も始めた元プロ野球選手の一場靖弘氏。12月10日、その一場氏が今年8月に自己破産していたことを『スマートFLASH』(光文社)が報じた。 一場氏がプロ野球人生で手にした年俸・契約金の総額は、過去に報道されただけでも2億円以上。今回自己破産に至った主要因は、2018年に不動産ローンで不正融資が発覚した「スルガ銀行」のあると伝えられているが、ネット上のファンからは「ドラフト1位から破産者に転落するとは思わなかった」、「ローンがあるとはいえ億単位の稼ぎを使い切って破産って相当だぞ」、「唐突にユーチューブ始めたのもこれが理由だったのか」と驚く反応が多数寄せられた。 ただ、過去を振り返ってみると、一場氏と同じく引退後に自己破産に至ってしまった選手は少なからず存在する。 中日(1990-2001)、横浜(2001-2007)、西武(2008)の3球団でプレーした種田仁は、両足を大きく広げた“ガニマタ打法”を武器に2004年から2年連続で打率3割をマーク。2005年のオフには年俸が1億2500万円までアップしたが、現役時代からギャンブルに傾倒していたことがたたり、引退から約7年後の2015年6月に自己破産。なお、破産翌年の2016年11月には、無免許で車を運転し、スピード違反をしたとして逮捕されてもいる。 1978年に起こった「江川事件」の影響で巨人から阪神に移籍したことでも知られる小林繁さん(故人)は、巨人(1973-1978)、阪神(1979-1983)で過ごした現役11年間で通算139勝をマークした当時を代表する名投手。現役引退後は解説者やスポーツキャスターを務めるかたわら、飲食や不動産事業なども手掛けていた。 ただ、バブル景気の崩壊と共にこれらの事業は傾いた。結果、10億ともいわれる莫大な借金を背負うこととなった小林さんは、その後2003年に自己破産に至っている。 自己破産では収まらず、その後凶悪犯罪を犯してしまったのがロッテ(1985-1992)でプロ生活を送った小川博。引退後もコーチとして球団に残っていたが、離婚による慰謝料やギャンブルでふくれ上がった借金を理由に2002年に解雇され、翌2003年に自己破産した。 しかし、自己破産後も複数の消費者金融から金を借りていた小川は、借金苦から2004年11月に強盗殺人事件を起こし同年12月に逮捕。その後無期懲役の判決を受け、2019年現在も服役している。 現役生活を送っている間は、一般人とはかけ離れた大金が手元に入ってくるプロ野球選手。その稼ぎを元に培われた金銭感覚を、引退後に矯正するのは至難の業なのかもしれない。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2019年12月15日 11時00分
DeNA、石田と戸柱は相性バッチリ! 来シーズンは仲良しタッグ増加で「最後は笑顔に」
「2年目に1年間バッテリーを組んでいたときは、いい結果が出た。僕を引き出してくれる人」と石田健大は戸柱恭孝を評し、「うれしいですね。頼りにしている面は、僕にもあります」と戸柱は石田を称えた。横浜みなとみらいの商業施設「MARK IS」でのスペシャルトークショー(8日)で明かしたエピソードだ。 2016年、開幕からローテーションの一角として頭角を現し始めた2年目の石田は、ルーキーながら正捕手の座を手にした戸柱と組んだ。石田が先発した25試合中24試合でバッテリーを組み、石田は9勝4敗と好成績。翌年もコンビで6勝中4勝をマークするなど、データを見ても相性がいいことが分かる。 プライベートでも「2人でもご飯(に)よく行きます」というほどの仲の良さも好成績につながっているのだろう。石田は「先輩ですがたまにタメ語になったりするほど、なんでも言える」という間柄だといい「2人だと会話が弾み、4時間あっという間にたってしまう。アホみたいに野球の話をしている」と話すと、戸柱も「飲んだら2人ともふざけています」とうなずいた。俗に言う「阿吽の呼吸」は、この関係性から作り出されているようにも思える。 2人は初の横浜スタジアムで開催されたクライマックスシリーズ・ファーストステージにも出場。初戦で先発した石田は「声援が半端なかった。地に足がつかない感じでふわっとしてた。想像以上の声援でビックリした」とし、2戦目でマスクをかぶった戸柱も「負けたら終わりで緊張した。勝てたんでいい経験ができた」と振り返った。戸柱は今後について「組む機会が減ってきた。頑張らないと」口に。伊藤光の加入もあり、2018年は25試合、今年は45試合に出場機会が限られてきている現状を憂慮した。 戸柱は、来季の目標を「笑顔で終われるように」と色紙に書き込んだ。「優勝、日本一。10勝、20ホールド、1セーブ」とした石田と、来シーズンはどれだけバッテリーを組めるのか。今季2度達成した2人でのお立ち台を、何度見られるのか。2020年シーズンを楽しみに待ちたい。写真・取材・文 / 萩原孝弘
-
スポーツ 2019年12月15日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「山崎一夫」ファンに愛された“いい人”の葛藤
現在は『ワールドプロレスリング』中継で解説者を務めている山崎一夫。若かりし頃は“青年将校”と称され、その古風な顔立ちはどこか地味な印象を与えたが、ひたすらサンドバッグを蹴り続けることで身に付けたキック技は、多彩かつ華麗な一級品であった。※ ※ ※ 1985年にUWF軍の一員として新日本プロレスへ参戦した際、元タイガージムインストラクターの経歴が強調されたこともあって、山崎一夫を格闘系からの転向レスラーと思っているファンがいるかもしれない。ちなみに、キック用のスネ当て(レガース)を初めて試合で使用したのも、この山崎であった(師匠格の佐山聡とともに第一次UWFへ参戦したとき使ったもので、同じ日に佐山も使用しているが、試合順で山崎が最初)。 しかしながら、山崎は中学生の頃からプロレスラー志望で、新日の道場で練習生としてトレーニングを積み、高校を卒業してすぐの’81年に正式入門を果たした、れっきとした新日系のレスラーである。 新弟子時代に佐山の付き人となり、佐山が退団後にジムを立ち上げると、これに同調して山崎も新日を退団した。 その後、佐山が第一次UWFを離れる際には、もともとがプロレスラー志望であったことから、佐山の理解を得た上でUWFに残留。前田日明が長州力蹴撃事件で新日から謹慎処分を受けると、髙田延彦とともに独立を進言したというから、第二次UWF旗揚げの陰の立役者でもある。 山崎といえば“いい人”と連想するファンは多い。これは当時、長州が敵対関係にあったUWFインターナショナルの面々に対して、「あいつらが死んだら俺が墓に糞をぶっかけてやる」と罵倒した後に、「でも、山崎はいいやつだから」と続けたことに由来するところが大きい。「第二次UWFが分裂した際、山崎はUインターを選んだ理由について『人数が多かったから』と語っていますが、その真意としては“Uの再結集”があったと思われます。個性の強いレスラーたちの中にあって、自ら調整役を買って出る。そのあたりも“いい人”と呼ばれるゆえんでしょう」(プロレスライター) だが、そうした人のよさは、往々にして都合のいい人として周囲に利用されることにもなる。第二次UWFでは三強、いわゆる“前髙山”の一角とされた山崎だが、Uインターでは露骨に“かませ犬”役を担わされている。「スーパー・ベイダー(ビッグバン・ベイダー)や北尾光司らビッグネームが参戦したときには、まず山崎が闘い、敗れたところで髙田が満を持して対戦するというのが定番の流れでした。また、大物を招聘できなかったときには髙田の対戦相手も務め、ファンからは『困ったときの山ちゃん頼み』などと言われたりもしました」(同) Uインターが髙田を一枚看板としていた以上、山崎が勝利することは興行的な意味からしても許されない。「北尾戦などは、山崎の持ち味であるキックの速射砲に北尾がまったく対応できず、試合前半は山崎が一方的に蹴り続けるという展開でした。最終的には北尾の力任せの攻撃に屈する形となりましたが、その気になれば絶対に勝てた試合だったと思いますよ」(同)★北尾を圧倒したキックの速射砲 プロフィール上で、身長、体重をかさ増し申告するレスラーは多いが、おそらく山崎の身長184センチというのは実寸に近い数字なのだろう。北尾と対峙したときも体重差こそ約50キロほどあったが、身長では決して見劣りしていなかった。だが、人気と知名度がある髙田で商売していこうと考えていた面々からすると、山崎の勝利には価値がなかった。 Uインター移籍後、約6年間にわたってそのような扱いが続いたことで、山崎は「レスラー生活があと何年続くか分からないのに、こんなことをしている場合か」との思いから、古巣である新日へフリーの立場で復帰することになる。 最初の試合は、平成維震軍興行での後藤達俊戦。敵役としての登場であったが、当日は後藤以上にファンからの声援を受けている。「当時、新日の敵と見なされていたUインターを離脱したことで、山崎に対しては“敵の敵は味方”という意識がファンの間にあったのでしょう」(同) その後はトップ獲りまでには至らなかったものの、タッグマッチ3本勝負の2本目でアントニオ猪木からフォールを奪ったり(’95年12月30日)、第8回G1クライマックス(’98年)で準優勝したり(優勝は橋本真也)、随所で見せ場をつくっている。 体調不良により引退を決意した山崎だが、’00年1・4東京ドームで行われた永田裕志とのラストマッチには、第二次UWF解散後、犬猿の仲とも噂された前田と髙田が久々に顔をそろえている。そんなところもまた、山崎の人のよさの表れと言えそうだ。山崎一夫***************************************PROFILE●1962年8月15日生まれ。東京都港区出身。身長184㎝、体重105㎏。得意技/各種キック攻撃、膝固め、ジャーマン・スープレックス・ホールド。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
-
スポーツ 2019年12月14日 17時30分
DeNA、自らの希望で主力プレーヤーの背番号が大きくなる? 今オフ続出する一風変わった現象とは
プロ野球の世界において、野手は王貞治氏の1番や長嶋茂雄氏の3番などに代表される一ケタの背番号、投手にとっては小さい数字を背負うことは、スタープレーヤーのステイタスとも言えるケースは多い。 だがこのオフ、ベイスターズでは2件の背番号変更が発表され、両件とも大きな番号への変更だった。通常小さな番号から大きくなる場合、期待に見合った活躍が出来ないときに、球団から剥奪されるケースが多いが、今回は本人の希望ということで、かなり異例と言えるだろう。 まずはチーム日本人野手最年長で、チームを勇気付ける存在でもある石川雄洋が、背番号7から42に変更。「お世話になっているヤクルトの坂口智隆さん」と同じ番号にしたいと、自分から希望した。 何故なら「7」番は横浜高校の先輩である、1998年のV戦士で首位打者2回獲得の・鈴木尚典氏から譲り受けたからだ。鈴木氏だけではなく、1982年に首位打者に輝いた長崎啓二(現・慶一)氏や“スーパーマリオ”カルロス・ポンセ氏も背負っていた“当たり番号”だけに、余計に周囲をザワつかせた。 また、161キロ右腕・国吉佑樹も契約更改の後の会見で、「背番号を変えます」と発表。10年目の今季に覚醒し、中継ぎとしてキャリアハイの成績を収めただけに、現在の65から若い番号になるのではと予想したところ、「名前にかけて92にします」と明かした際には、報道陣もびっくりしていた。 「昨年オーストラリアでもつけていたこともあるので」と、昨オフに武者修行に行っていた時から「希望して」背負っていたことも理由の一つに挙げ、「いままでコーチや他の選手がつけていたので、奪ってまでは考えていなかった」としたが、今年田村丈投手が現役を退いたことで空き番に。「ちょうど10年目を終えたことで節目にもなる」と様々な理由が重なり、変更に至ったと話した。 背番号は選手にとって大切なモノ。希望した番号を背負えることとなった二人の来季の活躍に、より一層の注目が集まるだろう。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
-
-
スポーツ 2019年12月14日 11時00分
ジャクソン、ビヤヌエバにも賛否 タイトル獲得後2年で解雇された選手も、国内移籍したプロ野球助っ人たちの明暗
国内球団でプレーしていた助っ人が、国内他球団へ移籍する事例が相次いでいる今オフの球界。12月4日には元広島のジャクソンがロッテへ、翌5日には元巨人のビヤヌエバが日本ハムへ移籍することがそれぞれ発表された。 両者の移籍を受けたネット上のファンは「一から新しい助っ人探してくるよりは信頼できる」、「他球団クビになった選手を獲っても意味ないだろ」、「戦うリーグが変わったことにどう適応するかがカギだと思う」と様々な反応。ジャクソン、ビヤヌエバが成功するのかどうかは、ファンの間でも意見が分かれているようだ。 ジャクソン、ビヤヌエバのように、国内移籍を経験した現役の助っ人は他にもいる。もちろん、元球団の成績を上回るほどの数字を残している選手はいるが、その一方で当初の期待を裏切ってしまった選手も少なくない。 現役助っ人の中でも、一番の成功例と言えるいえるのがDeNA・ロペス。最初に入団した巨人では2013年〜2014年の2年間で40本塁打、112打点をマークするも、捕手・阿部慎之助が一塁にコンバートする関係もあり2014年オフに戦力外に。しかし、直後に加入したDeNAでは今シーズンまでの5年間で146本塁打、434打点を記録し、105打点をマークした2017年にはセ・リーグ打点王にも輝いた。 また、2011年に入団したDeNAでは一軍で1試合しか登板できず、2014年限りで戦力外となったチェン・グァンユウも、テストを経て入団したロッテでは2015年から今シーズンまで116試合に登板。今シーズンは自身キャリアハイとなる44試合に登板し、シーズン後には台湾代表の一員としてプレミア12に出場するなど、チーム、そして代表のブルペンを支える貴重な戦力となっている。 一方、2017年に35本塁打王でセ・リーグ本塁打王に輝き、同年オフに中日から巨人へ移籍したゲレーロは、2018年〜2019年の2年間で36本塁打と低迷。思うような数字を残せないまま、今シーズン限りで巨人を退団している。 2018年に中日で13勝を挙げたガルシアは、同年オフに阪神に移籍。オリックスからFAで獲得した西勇輝と共に先発陣を牽引するような働きが期待されたが、今シーズンは前年の半分以下となる6勝しか挙げられなかった。今オフはチームに残留しているが、2年連続で不振となると来オフは首が涼しくなる可能性も否定はできない。 日本でのプレー経験が、必ずしも成功を約束してくれるとは限らない助っ人の国内移籍。今回それぞれ新天地へと移ったビヤヌエバ、ジャクソンは、果たして来シーズンどのような成績を残すのだろうか。文 / 柴田雅人
-
スポーツ
年寄名跡売買禁止の方向も実態伴わない可能性も
2013年02月01日 15時30分
-
スポーツ
糸井放出でも、日本ハムにメリットあったオリックスとの大型トレード
2013年01月31日 15時30分
-
スポーツ
日本ハム・斎藤佑樹 オリックスとの大型トレード余波で中継ぎ降格か?
2013年01月30日 15時40分
-
スポーツ
門戸拡大の『落とし穴』 プロOB指導者を雇用する高校は増えるのか?
2013年01月29日 11時45分
-
スポーツ
大相撲初場所をつまらなくした白鵬に見えるかげり
2013年01月28日 15時30分
-
スポーツ
反則スレスレ技連発か 横審が目を光らせる初場所日馬富士の崖っぷち相撲
2013年01月27日 11時00分
-
スポーツ
FA移籍を巡る怪情報 「全員一致ではなかった馬原の一本釣り」
2013年01月26日 17時59分
-
スポーツ
身から出たさび! 大関復帰ならなかった把瑠都は一から出直し
2013年01月26日 17時59分
-
スポーツ
引退危機 断崖絶壁に立たされた“角界のロボコップ”高見盛
2013年01月25日 15時30分
-
スポーツ
怪情報 糸井放出は大谷の「あのセリフ」に隠されていた!
2013年01月25日 11時45分
-
スポーツ
日本ハム “球界ナンバー1外野手”糸井を電撃放出の舞台裏
2013年01月24日 16時30分
-
スポーツ
亡くなった大鵬さんの孫が初代タイガーマスクに弟子入りへ “邪道”大仁田とデスマッチ対決も
2013年01月23日 15時30分
-
スポーツ
同僚プロレスラーに暴行はたらき刑事処分受けたTARUが禁断の復帰へ
2013年01月22日 15時30分
-
スポーツ
急死した大横綱・大鵬さんを超える力士は出るか?
2013年01月21日 15時30分
-
スポーツ
2020年東京五輪「当確」 レスリング・吉田沙保里が女子ラグビー「二刀流」参戦(2)
2013年01月21日 11時00分
-
スポーツ
2020年東京五輪「当確」 レスリング・吉田沙保里が女子ラグビー「二刀流」参戦(1)
2013年01月20日 11時00分
-
スポーツ
吉田沙保里がリオ五輪と出産を「計算しないと」と笑顔!
2013年01月19日 17時59分
-
スポーツ
プロ野球選手引退後の厳しい現実
2013年01月19日 17時59分
-
スポーツ
宿命のライバルの因縁 松井秀喜「引退」を決断させたイチローのヤンキース残留(2)
2013年01月19日 11時00分