スポーツ
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スポーツ 2019年12月23日 19時12分
「良いことも悪いこともたくさん...」大関・貴景勝、波乱万丈の2019年を回顧 左胸・手首の怪我にも言及
大相撲の大関・貴景勝が、23日に東京・千代田区のカルビー本社で行われた『ポテトチップス うすしお味』PR大使感謝状贈呈式に出席。自身がPR大使を務めているカルビーから感謝状を贈呈された。 今年6月に『ポテトチップス うすしお味』をリニューアル発売したカルビーは、“おいしさ、真っ向。”をキーワードにしている同商品のイメージに、「相撲に取り組む真摯な姿勢や、王道的な相撲スタイル」を持つ貴景勝が合致するとして同月からプロモーションに起用。その後販売が好調だったことから、同社から貴景勝に感謝状が贈呈されることとなった。 同社の松本知之執行役員から、じゃがいもとポテトチップスでできた感謝状を受け取った貴景勝は、ポテトチップス部分を試食し「めっちゃおいしいです」とニッコリ。続けて、同社が来年1月20日から発売する『ポテトチップス 令和のだししお味』も試食し、「僕関西(の出身)で、関西だししょうゆ味っていうの(商品)を昔食べてたんですけど、それにちょっと似てて、でも塩の味も利いててすごくおいしいです」と同商品の味に太鼓判を押した。 今回の贈呈式では『ポテトチップス 令和のだししお味』にちなんだちゃんこ鍋も登場し、同商品と同じ塩分量(0.5グラム)の塩を貴景勝が最後に加え完成。試食では「相撲部屋のちゃんことよく似てて、すごくおいしかったです」とコメントした一方、最後に自身が加えた塩については「ポイントになっているのかどうか...」と首をひねり笑いを誘う一幕もあった。 贈呈式終了後は“社内巡業”と題して同社のフロア内を練り歩き、行く先々で同社社員との交流を楽しんだ貴景勝。囲み取材では自身の一年について「良いことも悪いこともたくさんあった年だった。大関に上がれたっていう喜びもあったし、けがでいろいろあったので。この1年で自分の中の深みというものが増した気がします」と振り返った。 なお、今年の秋場所で負傷した左大胸筋、同九州場所で負傷した左手首についてはどちらも「状態がだいぶ上向いてきた」とのことで、「2回目の優勝をすることが上の番付(横綱)にもつながっていきますし、優勝しない限りは始まらないので、とにかく優勝すること。それを目標にやっていきたいと思います」と、来年の初場所に向けた意気込みも語っていた。取材・文・写真 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年12月23日 18時00分
巨人 広島・田中の来季FA獲得を見据えた坂本二塁コンバート
5年ぶりの優勝を果たした巨人が、内野陣を大シャッフルさせる。実行するのは、“次期監督”と目されている阿部慎之助二軍監督(40)だ。 きっかけは、阿部二軍監督が台湾でのウインターリーグを視察した時だった。プロ1年目のシーズンを終えたばかりのある若武者が、阿部二軍監督の眼に飛び込んできた。「(坂本)勇人の19歳の頃よりもポテンシャル、技術は上かな」 そこまで言わせた若武者とは、19歳の黒田響生内野手。背番号は3ケタの育成選手だ。 黒田については、二軍戦で出場していたので、コアな巨人ファンの間では一目置かれていた。しかし、坂本の後継者的な意味合いで阿部二軍監督から名前が出るとは、誰も思ってもみなかったはずだ。「黒田と同じ昨年のドラフトで2位指名された増田陸が坂本の後継者になると思っていたファンも多いはずです。それが、育成ドラフトの、それもいちばん最後に名前を呼ばれた黒田がクローズアップされるなんて…」(スポーツ紙記者) だが、若手が育つまでの間を、FA補強で間に合わせなければならない。そこで浮上するのが、順調にいけば来季中にFA権を取得する広島カープのリードオフマン、田中広輔(30)だ。「今オフ、どこでも守れる鈴木大地のFA獲得に失敗したので、田中広の交渉に全力を注ぐという見方をされています。また、ポジションは異なりますが、広島の鈴木誠也、ヤクルトの山田哲人も狙っているようです。ただ、山田に関しては、チームと複数年契約が交わされるとも聞いています。その点、新体操の元日本代表選手である畠山愛理との結婚を発表した鈴木は、東京と広島の二重生活になるので、脈がありそう。でも、広島がそう簡単に放出はしないでしょう」(同) ’20年オフ以降のFA動向について、早くもそんな情報が駆け巡っている。中でも、獲得の可能性が最も高いのは、広島・田中広だ。 広島は、世代交代が早い。現在、広島ではルーキーイヤーながら今季58試合に出場した19歳の小園海斗が正遊撃手となるのは時間の問題だ。とはいえ、30歳の田中広も「俺はまだできる」と思っているはず。レギュラーの可能性があるなら「たとえ他球団でも!」の気構えだろう。「阿部二軍監督が一目を置く黒田ですが、春季キャンプでは強化指定選手として鍛えられ、早期の支配下登録も可能でしょう。坂本を使い減りさせないためにも、早い時期に運動量の多いショートからコンバートしてやらないと…」(同) しかし、その黒田がレギュラーに育つまでの間を「FAで獲得する田中広でしのぐ」という単純な話ではないようだ。 どうやら、坂本のコンバート先も変わるというのである。「巨人は、4番の岡本和真を来季から三塁で固定したいようです。岡本は今季のベストナインの投票で『三塁』と『一塁』で投票が割れて、結果的に無冠になりました」(球団関係者) 坂本のコンバート先として、一塁、外野は考えにくい。三塁には岡本がいる。残るのは二塁しかない。「今季、11試合の出場にとどまった吉川尚輝が腰痛でリタイアしてからは、若林晃弘、山本泰寛、田中俊太らを起用しましたが、誰もレギュラーに定着しませんでした。巨人にとって二塁手は長年にわたってレギュラーを固定できないウイークポイントです。センターラインがしっかりしていなければ、常勝チームは作れません」(同) 若林、山本、田中のほか、今季頭角を現した増田大輝はいずれも26歳。20代半ばでレギュラーを獲り切れないとなれば、この先、大きな飛躍は期待できない。「黒田が一人前になったら、岡本にまた一塁を守らせ、坂本をサードにというのは良策ではありません。岡本は守備のいい選手ではないので、固定するのがベターです」(同) 黒田が一人前になるのは阿部政権が誕生する頃とみられる。来オフに田中広を獲得した後、二塁坂本、遊撃田中広となりそうだ。「今オフ、山口俊がポスティングシステムを行使して米球界に挑戦するのに続き、来年オフに菅野智之が渡米します。山口寿一オーナーは11月のオーナー会議で、その流れを否定しませんでした。菅野がチームの連覇に貢献してメジャー挑戦となれば、巨人の次の課題はエース不在を埋めること。今年のドラ1、堀田賢慎は将来性で指名した投手。今後、若手投手を育成しつつ、FAで大物投手を獲るなどの対応策がしばらくの間続くでしょう。そのためにも、坂本の後継者問題は早々に解決しておきたい案件です」(ベテラン記者) また、岡本の三塁固定には、坂本の「二塁コンバート」以外の目的もあるという。それは打撃力に定評のある大城卓三と、ベテラン中島宏之の併用だ。「中島は野球協約を超える大幅な減額提示を受け入れました。今オフ、巨人は投手中心の外国人補強を続けており、打者は外野手のパーラだけ。このままいくと来季の一塁は、左打者の大城と右打者の中島で争うことになりそう。先発投手に応じて2人を併用するのではないか。岡本を三塁で固定するのは、この2人を使うためとの見方もあります」(前出・球団関係者) 侍ジャパンでも活躍した広島・菊池涼介の出現により、他球団にも守備範囲の広い二塁手が求められるようになった。坂本も二塁コンバートをマイナスとは受け止めないだろう。 巨人の内野は「総シャッフル」となりそうだ。
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スポーツ 2019年12月23日 17時50分
オリックス、さらに新外国人2選手の獲得を発表!ロドリゲス「100%を出し切る」
オリックスは23日、タイラー・ヒギンス投手、アデルリン・ロドリゲス内野手と契約を締結したと発表した。背番号はヒギンスが「52」、ロドリゲスは「42」。 来シーズンに向けて、最後の“ピース”と言ってもいい補強だ。ヒギンス、ロドリゲス両選手ともメジャー経験はないが、今シーズンはともにAAAで活躍。ヒギンスは33試合に登板し、4勝1敗4セーブ、防御率5.52、ロドリゲスは75試合に出場、打率.321、19本塁打、64打点を記録している。 オリックスではリリーバーとしての活躍が期待されるヒギンスは「はじめにオリックスのユニフォームを着て、オリックスファンのみなさまの前でプレーする機会をくださった球団に感謝しています。私も家族も、日本でプレーすること、日本の文化を経験できることをとても楽しみにしています。 今回の契約にあたり、携わっていただいた全てのスタッフの方への感謝とともに、必ず優勝の手助けができるよう、一生懸命頑張ります」とコメント。 残留したスティーブン・モヤ外野手、先日、獲得を発表した元メジャーリーガー、アダム・ジョーンズ外野手とともに、得点力アップへの貢献が期待されるロドリゲスは「まず、このたび、日本でプレーする機会をくださった球団に感謝します。私のモットーは100%を出し切ることです。私の持っている全てを試合で出し切り、チームの勝利に貢献できるよう、しっかりと準備をして、良いシーズンを過ごしたいと思います」と全力プレーを誓った。 オリックスはこれで外国人が6選手に。熾烈な外国人枠争いが繰り広げられることになるが、1年間を通じて外国人選手が力を発揮すれば、チームも優勝争いに加わっていくはずだ。果たして来シーズンは外国人当たり年になるか?(どら増田)
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スポーツ 2019年12月23日 17時30分
DeNA、主砲に続き守護神まで海を渡る? 山崎康晃がメジャーへの夢を球団に伝えた衝撃
ハマの小さな大魔神・山崎康晃が契約更改後の会見で、「球団に気持ちを伝えさせて頂きました」と明らかにした。 山崎は入団以来5年間、リリーフエースとして君臨。昨年最多セーブのタイトルを手にし、今シーズン最年少で通算150セーブを記録、2年連続の最多セーブ投手にも輝く。侍ジャパンでも、守護神を務める日本を代表する守護神となった。 また、明るいキャラクターで、ファンサービスも“神”と称されるほど徹底。横浜スタジアムで登板する際の“康晃ジャンプ”はもはや名物で、誰からも愛される超人気者でもある。 そんな山崎が、早ければ来季オフにもポスティングシステムでメジャーへ移籍する可能性もあるだけに、横浜には衝撃が走った。 山崎は「1、2年目のオフにアメリカに行った」ことがきっかけとなり、「あらゆる国際舞台での経験」から、次第に世界最高峰でのプレーを思い描くようになったと明かした。「国際舞台で落ちる系は有効だった。自信を持って投げられた」との成功体験もあり、「純粋に勝負をしていて楽しい。いつかは挑戦して抑えたい」との気持ちが大きくなっていったと語った。 さらに、「年齢がいけばいくほど、いい条件では行けなくなる」ことも理由で、「ケガをしていない身体も元気なうちに」行きたいと、選手として脂の乗り切ったタイミングで夢舞台に立ちたいと素直な心境も吐露した。 球団からは「然るべきタイミングでまた話をしましょう」としたが、今年快く筒香嘉智の夢を叶えるべく動いたことからも、山崎の希望も受け入れる可能性は高い。 ファンからは「本人の夢だから」「メジャーで活躍する姿を見たい」といった声のほか、「純粋に寂しい」「筒香もいなくなって康晃もか」「主力が次々抜けて、ベイスターズはどうなる」など、様々な意見が飛び交っている。 メジャーでは、過去の成功例からも、日本人の評価は野手よりも投手のほうが高い。しかも、魔球ツーシームをウィニングショットに持つ山崎には多くのメジャー球団が興味を示すだろう。本家大魔神・佐々木主浩氏のように、小さな大魔神も海を渡るのか。まずは来季のオフに注目が集まる。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2019年12月23日 17時00分
元阪神・横田氏がファンへ惜別メッセージ 「皆さんの前で何かやる姿を」 今後の意気込みに“いつか阪神に”期待する声も
2017年に発症した脳腫瘍の影響で、今シーズン限りで現役を引退した元阪神・横田慎太郎氏。その横田氏が12月22日、元同僚・高山俊が自身のインスタグラムに投稿した動画に登場し、阪神ファンへ感謝のメッセージを送った。 阪神への入団は横田氏が2年早い(横田氏2014年/高山2016年)一方、年齢は高山が2個上(横田氏24歳/高山26歳)という関係性の両名。この両名は同日、2018年まで阪神の監督を務めた金本知憲氏が各方面からゲストを招いてトークを行う『金本塾』(ABCテレビ主催)にゲスト出演。今回高山が投稿した動画は、このイベントが終わった後に撮影されたものと思われる。 インスタグラムで高山は、「横田から阪神ファンのみなさまへメッセージです! 今年引退を決意した横田が、みなさんにお礼を言える機会がなかなかないということで僕のインスタでコメントしてくれました」とのコメントと共に、横田氏が阪神ファンへメッセージを送る様子が収められた25秒ほどの動画を投稿した。 動画内で高山に「ヨコ(横田)、阪神ファンの方にメッセージある?」と振られた横田氏は、「阪神ファンのみなさん、お久しぶりです。横田慎太郎です。今までたくさんの方に応援していただいて、とてもうれしかったです」と、プロ入りした2014年から今シーズンまで自身を応援してくれた阪神ファンに感謝。 続けて、「今後はまだはっきり決まっていませんが、みなさんの前で何かやっている姿を見せたいと思います。本当に今までありがとうございました」と、感謝と共に第2の人生への意気込みを述べていた。 この動画を受け、ネット上の阪神ファンからは「こちらこそありがとう!本当にお疲れ様でした!」、「体調には十分気をつけて、第2の人生も頑張ってください」、「いつかまた阪神に戻ってきてくれると嬉しいです」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「横田君の動画をアップしてくれてありがとう」、「近況が気になってたからありがたいです」、「高山も横田の分まで活躍できるように頑張ってくれ」と、動画を投稿した高山に対するコメントも複数見受けられた。 引退後、球団から受けたアカデミーコーチ就任のオファーを脳腫瘍の後遺症による視力低下を理由に断り、現在は故郷・鹿児島で一人暮らしをスタートさせたと伝えられている横田氏。果たして、今後はどのような第2の人生を歩んでいくのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高山俊の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/shun_takayama09
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スポーツ 2019年12月23日 12時10分
「何が面白いのか」「やらないほうがいい」張本勲氏、スピードゴルフを全否定し批判殺到
22日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が「スピードゴルフ」競技に強烈な「喝」を入れたことが物議を醸している。 スピードゴルフは、通常のゴルフに加え18ホールを回るタイムも争う競技。13日に御殿場で行われたスピードゴルフオープンで、松井丈選手がスコア77、ランタイム46分22秒で優勝する様子が放送された。 張本氏はその様子を見ると、「喝」と絶叫。ゲストの元フィギュアスケート選手の鈴木明子氏が「ええ、あっぱれですよ」と反論すると、「何が面白い? 関口さんもゴルフやるからわかるでしょ。何が面白い。あんなつまらないもの考えてもらいたくないわね」と怒る。 関口宏は「見ていて面白いですよ」と話すと、張本氏は「何が面白い。やっぱりね、走ったらせくでしょ。しかもね、グリーンの上で運動靴でも、速く歩いちゃダメなんですよ。芽が倒れるんだから、何が面白いの」と苦言を呈す。 それでも、関口は「見てる人、結構喜んでいましたよ」と話すが、再び張本氏は、「知らない人は喜ぶでしょ。やる人は面白くないよ」とまくし立て、「走っちゃダメだよ。200ヤード以上走るんだから」と競技にダメ出しをする。 その後、張本氏は松井選手に「あっぱれ」。「普通でも(過去の記録の)74では回れない」と褒め称え、「普通の人は85…」と話したところで、関口は「わかりました。鈴木さんのあっぱれの理由は?」と話を変え、鈴木氏は「迷いがない。素晴らしい」と褒め称える。 すると、張本氏は口を尖らせ、「まだ話終わってないのに、わかりましたって止めないでよ。言いたいことが2つ、3つあるんだから。それを終わってから他の人指名してよ。もう忘れちゃった」と話し、笑みを浮かべた。 それから関口は「こういう競技があるということを皆さんに知ってほしい」とまとめるが、張本氏は「あるというだけでね。やらないほうがいいわ、面白くない」とバッサリ。関口は「私は面白いと思ったけどな」と不満そうに話した。この発言に視聴者からは案の定、「競技に対するリスペクトがない」「つまらないとは何事だ」「スピードゴルフを全否定するな」など、怒りの声が相次ぐこととなった。 スピードゴルフを全否定した張本氏。言論の自由だが、不快感を持った人は多かったようだ。
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スポーツ 2019年12月23日 11時30分
阪神・梅野を「1億円捕手」に成長させたのは意外なピッチャー? スコアラーに忠実な姿勢も好影響か
阪神タイガースの契約更改の大トリを飾ったのは、キャッチャーの梅野隆太郎(28)だった。前年の5000万円(推定、以下同)から2倍増となる1億円での一発サインとなった。 時代の違いもあるが、生え抜きのキャッチャーで年俸1億円に到達したのは、梅野が初めて。シーズン途中、左足の薬指を骨折しても試合に出て、それを全く感じさせなかった点も高評価につながったのだろう。 「去年と比べ、どこが変わったのかと言えば、ドッシリと構えていられるようになりました。ピンチになると、一番オタオタしていたのが梅野でしたから。今年はそういったオタオタぶりがなくなりました」 阪神戦を担当することの多い在阪球団出身のプロ野球解説者がそう言う。 そのオタオタぶりについて、チーム関係者に聞いてみると、意外な言葉が返ってきた。「西(勇輝=29)のおかげじゃないかな」 18年シーズンオフ、西はFA権を行使し、オリックスから阪神に移籍してきた。西はチームで唯一の2ケタ勝利を挙げ、防御率も2点台と好成績を残した。同関係者によれば、その西が得点圏に走者を出したとき、捕手・梅野を覚醒させたという。 「キャッチャーがマウンドに行く時は、ピンチを迎えた場面です。梅野に限らず、どのキャッチャーもピッチャーに一呼吸を置こうとし、マウンドに行くんですが、西は『平気、大丈夫』と、淡々と梅野に返していたそうです。そのメンタル的な強さに梅野が感服し、自分も見習わなければならないと思ったんです」 梅野は他投手とバッテリーを組み、ピンチを迎えた時、やはりマウンドに行く。今度は自分が他投手に「大丈夫」と声を掛け、動じないように努めていたそうだ。 “西加入の効果”が梅野を成長させたようだが、近年のプロ野球界を見ると、「好捕手が若いピッチャーを育ててきた」という印象が強い。ライバル巨人では、阿部慎之助が若い投手を牽引し、育ててきた。その反対もある。リーグを代表するような経験豊富なベテラン投手が若い捕手を勉強させ、育てていくケースもある。一例として、ソフトバンクに復帰した城島健司氏がそうだった。現役時代、工藤公康監督(当時、ダイエー投手)に鍛えられ、メジャーリーグでマスクをかぶるまでに成長している。 キャッチャーがピッチャーを、ピッチャーがキャッチャーを育てることはよくあるが、それはどちらか一方がベテランの域に達しているときだ。西の29歳という年齢を考えると、28歳の梅野の急成長は特異ケースと言っていい。 「キャッチャーには2通りがあります。オレに付いてこいのタイプと、ピッチャーの投げたい球種を見抜いて気持ちよく投げさせるタイプ。梅野はスコアラーから上がってきた対戦バッターの苦手、傾向、対策に従って忠実に配球を組み立てています」(前出・プロ野球解説者) 19年、梅野は129試合に出場した。キャッチャーは、ほぼ梅野で固定された格好だ。キャッチャーが固定されると、ピッチャーは自身の好不調を判断してくれるという利点が生じる。梅野が2020年もほぼ一人でマスクをかぶることができれば、トラのチーム再建は一気に加速されるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年12月23日 11時00分
RIZIN大晦日フジ生中継5試合決定!那須川天心はセミファイナル
「12月31日の夜6時〜11時45分まで、「RIZIN.20」がフジテレビ系列地上波にて全国放送されます!29日のBELLATORの試合の模様も含め、何と後半5試合はLIVE中継で臨場感たっぷりでお届けします!今年の大晦日は、是非お茶の間で極上の格闘エンターテインメントを思う存分楽しんでください!」 RIZIN榊原信行CEOが20日に発表してから、関係者が「数日内に試合順を発表する」と話していた中、大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催する『RIZIN.20』の全対戦カード及び、試合順がついに発表された。試合開始は15時で、今年も年越しのカウントダウンを行うという。 全15試合ラインナップされたが、キックボクシングの試合は白鳥大珠対大雅と、那須川天心対江幡塁の2試合のみ。その他はMMA(総合格闘技)ルールとなった。10試合までノンストップで行ってから、こちらも大晦日は恒例となっている“生中継待ち休憩”が入る。 今回、フジテレビ系列全国放送「RIZIN.20』で生中継される試合は、“ツヨカワ女王” RENAが、今年ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでの試合で無念の失神一本負けを喫したアメリカのリンジー・ヴァンザントとのリベンジマッチ挑む一戦を皮切りに、朝倉兄弟の兄、朝倉未来が、アメリカの総合格闘技団体ベラトールとの対抗戦の“大将戦”として対戦するブラジルのジョン・マカパとの試合、RIZINスーパーアトム級王者で、日本女子MMA最強の浜崎朱加と、韓国最強女王ハム・ソヒとのタイトルマッチ、“神童”那須川天心がキックボクシング特別ルールで、新日本キックボクシング協会のエースで、KNOCK OUTならびにWKBA世界スーパーバンタム級王者で、天心にとって最強の対戦相手と言える江幡塁との、これまで交わることのなかったドリームマッチ。そして、豊橋の路上から一気に日本のトップファイターへとスターダムを駆け上がっている朝倉兄弟の弟、朝倉海が、8月に堀口恭司を68秒KO、10月には佐々木憂流迦を54秒で勝利した実績を胸に、アンゴラの“暴走王”ことマネル・ケイプとRIZINバンタム級のベルトを懸けて対戦する5試合が生中継されることになった。 天心がセミファイナルになっているが、これは視聴率が取れる時間帯との兼ね合いや、朝倉兄弟をこれからもっとプッシュしていこうというRIZIN側とフジテレビ側双方の意向が窺える。また、29日に同所で開催される『ベラトールジャパン』のメインイベントで行われる「日本でのラストマッチ」のエメリヤーエンコ・ヒョードルと、クイントン“ランペイジ”ジャクソンの録画中継も決定。今年も試合の進行状況を見ながら、29日、31日に行われた試合を生中継枠以外の時間帯に放送する形を取ることになるだろう。(どら増田)
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スポーツ 2019年12月22日 11時00分
広島・菊池も苦しむ? “病院送り”にされた選手も、メジャーの洗礼を浴びた日本人内野手たち
広島からポスティングシステムでメジャー挑戦を目指している菊池涼介。今月に入り、すでにアメリカでのトレーニングを開始、数球団が興味を示しているとも伝えられ、米国での新シーズンを見据えての動きが注目を集めている。 既にその守備能力の高さは米球界にも知られており、日本代表での国際試合でもフィールディングのポテンシャルの高さを披露している。一方で打撃に関して、数字の上では際立った成績を残してきたわけではない。ただ、一昨年のWBC準決勝アメリカ戦では、日本打線がアメリカ投手陣の球筋を捕らえられずにいる中、この試合唯一の得点となる本塁打を右方向へ放つなど、一発を狙える思い切りの良さも持ち味としている。来年には30歳となる菊池が攻守において、米球界でどんなプレーを見せてくれるのか、野球ファンの関心は高まり続ける一方だ。 その理由の一つとして、過去、内野手のメジャー挑戦が苦闘の連続であったことが挙げられる。特に、守備面での適応の難しさが見られた。 アメリカで7シーズンを戦った松井稼頭央はメジャー初年度の2004年、守備時に相手の激しいスライディングを受けて負傷している。さらに天然芝のグラウンドにも苦しむなど、遊撃の盟主として鳴らした日本での動きを発揮できず、米国内では守備に厳しい評価を下す声も少なくなかった。 また2011年、千葉ロッテからミネソタ・ツインズへ移籍した西岡剛はシーズン開幕スタメンを飾るも、それから間もなく試合中のアクシデントに見舞われた。併殺崩れを狙った相手走者のスライディングで左足を骨折している。日本とのプレーの差、そしてメジャー野球の厳しさを痛烈なまでに浴びせられている。 守備面において打球の質、グラウンド、走者への対応など、多くの局面で日本との違いを受け入れ、適応できるかが重要であることは確かだ。特に菊池はその守備能力を自身の最大の武器としていることは明らか。米球界全体から注目が寄せられる中、守備で信頼を勝ち取ることは簡単ではない。 だが、昨シーズン終了時よりメジャー挑戦の意思を公にしてきたことは、アメリカでのプレーへの自信と覚悟の表れだったと言えるかもしれない。メジャーの舞台でも、これまで記憶に刻まれてきた菊池の「美技」、そして意外性を秘めた打撃など、予想もつかない動きで我々を楽しませてくれる日が訪れるはずだ。
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スポーツ 2019年12月22日 08時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「馳 浩」総理の座も見えてきた“戦う国会議員”
政界でも順調に出世街道を歩んでいる馳浩。来る東京五輪においては、元アスリート議員としての活躍が期待される。ここ数年は、プロレスラーとしても年1回のペースでリングに上がり、健在ぶりを見せている。※ ※ ※ 今では国会議員の姿がすっかり板に付いた馳浩。地方も含めれば議員レスラーはたくさんいるが、議員とレスラーの両方で成功したとなると衆参合わせて当選8回、文部科学大臣まで務めた馳は抜きん出た存在だ。「森喜朗元首相の秘蔵っ子ですから政治家としての血筋もよく、安倍晋三首相の次はともかく、次の次、さらにその次ぐらいなら首相の可能性もあります」(一般紙政治部記者) かつて「総理としてリングに上がりたい」と語ったこともある馳だが、決して夢物語ではないようだ。 プロレスラーとしては2006年、武藤敬司時代の全日本プロレスにおいて引退試合を行っているが(当時45歳)、’17〜’19年には連続して、やはり武藤がプロデュースするプロレスリング・マスターズに参戦。年1回のことではあるが、現役時代と変わらぬ張りのある体でジャイアント・スイングを披露している。 1984年、ロサンゼルス五輪レスリング日本代表の看板を引っさげ、同じ専修大学の先輩である長州力のジャパンプロレスに入団。五輪前には高校の国語教師として、教鞭を執っていたことからも注目を集める。 半年間の練習期間の後、海外での修行を経て、’87年に新日本プロレスのリングで日本デビュー。いきなり小林邦昭からIWGPジュニア王座を奪取している。 スポーツエリートでありながら、早い段階からプロレスに順応したのが馳の非凡な点で、師匠格の長州も開花するまでには時間がかかっている。ジャンボ鶴田にしても、デビュー当初には「やる気が見えない」など批判的な声は少なからずあった。 ところが馳の場合、リング上の動きのみならず、プロレス的な精神の部分もきっちりとおさえていたのだから並ではない。 テレビ中継の『ワールドプロレスリング』がバラエティー色を強めた『ギブUPまで待てない!!』にリニューアルされた頃、司会の山田邦子が流血を見て「血ってすぐに止まるものなんですか?」と質問した際に、馳が「くだらない話を聞くなよ!」と一喝したことで留飲を下げたファンはきっと多かっただろう。 ’90年には同じジャパンプロの門下生である佐々木健介とのタッグで、IWGPタッグ王座を獲得。’93年にトーナメント形式で行われた第3回G1クライマックスにおいては、同年代の橋本真也や蝶野正洋を破って決勝戦に進出している(藤波辰爾に敗れて準優勝)。★狂虎と巌流島で流血デスマッチ「峠を越えた猪木やタイガー・ジェット・シンが相手でも、その力を引き出して全盛期ばりの好勝負をつくり上げる巧さがある。また、不器用な健介がトップクラスにまで上がれたのも、タッグでの馳のサポートがいい影響を与えたからでしょう」(プロレスライター) 道場での稽古でもそのテクニックは群を抜いていたというが、そこにとどまらず試合では腰振りパフォーマンスを行うなど積極的にファンを盛り上げていた。「元教師でクレバーなイメージがありながら、猪木復帰戦をめぐって勃発したシンとの抗争では、カナダ・トロントにあるシンの自宅を訪れ、真冬にもかかわらず池に突き落とされている。揚げ句、巌流島での死闘というやや前時代的なアングルも真剣にこなすのだから大したものです。唯一、欠点らしきものを挙げるとすれば、髪形も含めて作曲家の岡千秋に似たルックスがスター性に欠けるということぐらいでしょうか」(同) 国会議員への転身も、もしかするとこのスター性の部分で、プロレスラーとしての限界を感じたからなのかもしれない。レスラーとしては小柄で地味なルックスでも、国会議員の中にあってはひときわ目立つ存在であることに違いなく、この転身は大成功だったと言えそうだ。 だが、御大・猪木が参院選で落選した’95年に議員当選したことは、猪木自身の意思は不明ながら新日社内で不興を買い、強制的に引退を迫られることになる。 これを不服とした馳は全日へ移籍し、「よそで実績があってもウチでは前座から」とのジャイアント馬場の言葉に従い、議員活動の合間を縫ってレスラー生活を続けた。四天王(三沢光晴、川田利明、田上明、小橋建太)や秋山準とのシングル戦は、いずれも敗戦に終わりながら、グラウンドで圧倒してその技術の高さを見せつけた。 おおむね順調だった馳のレスラー&議員人生。その最終目的である総理就任、すなわち第16代米国大統領エイブラハム・リンカーンに次ぐレスラー出身の国家トップは、果たして実現するのだろうか?馳 浩**************************************PROFILE●1961年5月5日生まれ。富山県小矢部市出身。身長183㎝、体重105㎏。得意技/ノーザンライト・スープレックス、裏投げ、ジャイアント・スイング。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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