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ゴジラ松井の8月再帰国説で囁かれる巨人との「埋まらないミゾ」

 松井秀喜(38)が約1週間の日本滞在を終え、自宅のある米・ニューヨークに到着した(5月9日)。『国民栄誉賞』の受賞と同時に現実味を帯びてきたのが、次期巨人監督の就任説だ。当の松井は原辰徳監督やペナントレースの真っ最中にある元同僚たちに配慮しつつも、授賞セレモニー後の会見で「また皆さんの前に戻ってきたいという気持ちはあります。野球から離れることはない。何か恩返ししたい気持ちがある」と語っており、同8日、首相公邸で催された夕食会には渡辺恒雄会長、白石興二郎オーナーも同席。帰国していた間に何かしらの打診があったことは想像に難くない。
 「松井の本心は分かりません。やはり、原監督を始めとする巨人ナインに気を遣っていて、本当に何も喋りませんから」(関係者)

 しかし、意味シンな今後のスケジュールが分かった。松井は8月に『再帰国』する。これは5月10日からの横浜DeNA3連戦の間に巨人ナインが実際に口にしていた情報。「らしいよ」という言い方ではあったが、
 「今回の帰国で読売側の意志を伝えることはできたものの、監督就任に向けた正式な話し合いはなかったと見るべき。まあ、再帰国までの間、監督就任の要請を断れないよう、巨人サイドが『外堀』をさらに埋めることができるか否か…」(前出・同)
 との声も聞かれた。
 見方を変えれば、松井が再帰国しなかった場合は、来季の監督就任は消滅したとも取れるわけだ。

 読売首脳部が『松井監督』を急ぐのは、営業的事情だろう。昨年は優勝、日本一で観客動員数は伸びたが、飛躍的な数値ではない。また、テレビ放映数も回復していない(地上波)。
 「松井はメジャー挑戦後、現巨人ナインとは意識して距離を取ってきた感もあり、監督志望が強いわけではありません。揉め事を嫌う性格なので、原監督の契約が来季終了まで残っていることも気にしていると思います。渉外担当や、メジャーの球団経営や育成システムをアドバイスする役職なら引き受けるのではないか」(プロ野球解説者)

 『監督・松井』に託すのは人気回復か、それとも、原政権で育った中堅、若手による“常勝チーム”の指揮か…。いずれにせよ、まずはメジャー挑戦時にギクシャクした関係を修復させなければならない。「まずはアドバイザーで原政権の後方支援を」という意見は傾聴に値するのではないだろうか。(一部敬称略)

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