事故後は警察への連絡などしかるべき対応を取り、8日から始まる球団の新人合同自主トレも怪我の状態を見ながら参加するという伊勢。これを受けたネット上のプロ野球ファンからは、「ちゃんと対応してるしあまり引きずらずに自主トレに臨んでほしい」、「どっちが悪いかは分からないけど、いずれにせよ車の運転にはもっと気をつけないと」と賛否両論の反応が寄せられている。
プロ生活が始まる直前というタイミングもあり、大々的に報じられることとなった伊勢の事故。一方、伊勢ほどの規模ではないが、交通事故を起こしたことが伝えられたプロ野球選手は近年も複数存在する。
巨人・小林誠司は2019年1月7日、自主トレ先の大阪・岸和田市内で信号待ちをしていた際に前方の車に追突。同年1月25日にこの件を報じた『FRIDAY DIGITAL』(講談社)によると、小林が停車中にホールド操作を忘れていたことが事故の原因だったという。
なお、小林は当日のうちに球団へ事故を報告するなど適切な対応を取っており、警察も小林、相手双方に怪我がなかったことから事故を人身事故ではなく物損事故として処理。また、球団も小林に対して処分等を公には課していない。
2018年5月13日に発生した交通事故に関与し、さらに後々話がこじれてしまったのが当時西武に所属していた炭谷銀仁朗(現巨人)。同年11月29日の『デイリー新潮』(新潮社)によると、炭谷は自身の愛車を友人に運転してもらっていたが、その最中立ち寄ったコンビニの駐車場内で急発進してきた軽トラックと接触。ただ、被害はドアが少しへこんだ程度で、軽トラックの運転手も自身の非を認めていたという。
ところが、示談交渉が不調に終わったことにより、炭谷は相手側に対し約300万円の損害賠償訴訟を提起。記事内には「互いの保険屋さんによる交渉の結果」という炭谷本人の言葉も記載されているが、その後どのように決着したのかは『デイリー新潮』を含めどの媒体も報じておらず、炭谷が当時所属していた西武と何かやりとりをしていたのかどうかについても不明となっている。
交通事故を起こしたプロ野球選手は近年だけにとどまらず、過去にはひき逃げ事故を起こし球団から解雇された選手や、自損事故により命を落とした選手も存在する。思わぬトラブルを被らないためにも、プロ野球選手たちには十分注意して運転してもらいたいところだ。
文 / 柴田雅人