7日から29日まで、戸田球場で新人合同自主トレを行うことを予定しているヤクルト。6日はその合同自主トレに向け、ドラフト1位・奥川恭伸(石川・星稜高)をはじめとした5名の新人選手がキャッチボールや走り込みなどで汗を流したことが複数メディアによって報じられている。
しかし、このトレーニングを観るため現地を訪れた複数のファンが、その際にトラブルがあったことを続々とツイッターに投稿。新人選手たちのサインを欲しがる一部ファンが、一般客の立ち入りが禁止されているバックネット裏などのエリアに侵入して選手との接触を図っていたという。
ツイッター上に寄せられた投稿によると、サインを求めて殺到するファンを、新人選手の引率役としてトレーニングに付き添っていた球団の打撃投手兼広報・江村将也氏が制止に入っていたとのこと。これに対し、一部ファンはグラウンドに背を向けながら「早く帰れ」、「クビになったくせに」と江村氏に対して大声で暴言を吐いたり、このままサインがもらえなければ騒ぎを大きくするという旨を口走ったという。
江村氏は、2013年から2015年まで3年間ヤクルトでプレーした後、2018年シーズンから打撃投手兼広報としてチームに所属している。一部ファンが口にした暴言は、現役時代の江村氏のキャリアをやゆするものと思われる。
これを受けたネット上のヤクルトファンからは「サインがもらえないからって江村に文句言うのはお門違い」、「江村は確かに3年でクビになったが、それとこれとは全く関係ない話だろ」、「元プロでも何でもない一ファンが江村をコケにするのは許せない」と批判殺到。
また、「どうせ転売目的だろ、こうした連中は二度と球場に来るな」、「こんなことしてたら自主トレ非公開になりそうだから本当にやめてほしい」、「行動がエスカレートする前に特定して出禁にした方がいい」といった意見や指摘も数多く寄せられていた。
24時間で消えるため既に見ることはできなくなっているが、江村氏は6日に自身のインスタグラムのストーリー機能を使い、「ファンの皆さん 今日自分に暴言をはいた方達がいるみたいですが責めないでください!」と呼び掛けている。しかし、不適切な行動・言動をとった一部ファンへの怒りが収まらないファンも多いようで、「江村が許しても俺は許さない」、「江村さんもこんな人たちフォローしなくていいですよ」といった反応が寄せられている。
7日に始まった新人合同自主トレでは16名の警備員を配置していると伝えられているヤクルトだが、新人選手たちをトラブルから守り切ることはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
江村将也氏の公式インスタグラムより
https://www.instagram.com/masa43.21.99/