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道路交通法違反で入団凍結の“房総のダルビッシュ” 出来レースで西武と契約

 昨秋のドラフトで西武から2位指名された“房総のダルビッシュ”の異名をもつ千葉国際高の相内誠投手(18)の入団が決まった。

 相内投手は昨年11月15日に、契約金7000万円、年俸700万円で入団に合意していたが、同12月4日に道交法違反(車の無免許運転と速度超過)の疑いで千葉県警に摘発され、入団が凍結された。

 相内投手は同月3日、すでに免許取得済みの野球部3年の同級生と、東京スカイツリーへドライブに出かけた。その帰り道で、仮免許を取得していた相内投手は「運転を代わってくれ」と懇願。車を所有する同級生は止めたが、制止を振り切って運転した。

 首都高速湾岸線から東京アクアラインを運転したが、その際、制限速度(80キロ)を29キロもオーバーする時速109キロで走行。木更津金田料金所1.5キロ手前で千葉県警の覆面パトカーにより、同月4日午前0時42分に摘発された。同時に無免許運転も発覚した。

 これを受けて、学校側は自宅謹慎処分とし、西武は入団手続きを凍結。その後、数回、球団フロントが相内投手と面談し、反省具合を確認していた。その結果、「十分反省している」と判断し、10日に契約、11日から2軍練習に合流した。

 契約内容に罰則はなく、内定していた契約金7000万円、年俸700万円のまま。ただし、入団が約1カ月遅れたことで、減給され、支給されるのは630万円となる。当初、渡辺監督が現役時代に付けていた背番号41が用意されていたが、見直されて71に変更された。

 相内投手は「毎日毎日悔やむことでいっぱいだった。社会人としても野球人としても、早く一人前になりたい。将来的には球団のエースになれたらと思います。早く若い番号を勝ち取れるように、自分の頑張り次第でどうにもなると思うので、練習からしっかりやりたいです」とコメント。

 交通違反が発覚した当時、西武は入団取り消しの可能性すら匂わせていたが、ドラフト2位で指名した有望選手を簡単に手放すわけがなく、いわば出来レース。事件から3カ月が経ち、ほとぼりが冷めた頃に入団の運びとなった。

 とはいえ、いまだに刑事処分は未確定であるため、処分内容によっては、球団としてペナルティーを科さなければならないだろう。

 相内投手は合同自主トレ、キャンプに参加していないため、体づくりもできていない。入団したといっても、他の新人選手から2カ月始動が遅れたのは大きい。その点では大きな代償を払ったといえよう。
(落合一郎)

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