スポーツ
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スポーツ 2009年09月10日 15時00分
「時代」を彩った男と女・あの人は今 元巨人投手・城之内邦雄
V9以来のリーグ3連覇へひた走る今季の巨人だが、そのV9初期のエースだったのが、城之内邦雄氏だ。『エースのジョー』と呼ばれた男は、いま、69歳になり、悠々自適の生活を送っている。巨人OBの一人がこう語る。 「ジョーさんは億万長者だからね。現役時代から無駄遣いをしないで、年俸の一部でマンションを買うなど、着実な資産作りをしていた。今は好きなゴルフ三昧の毎日を送っているよ。子供がいないから、奥さんも趣味の日本舞踊を楽しんでいる」 童貞伝説まであった。「結婚するまで間違いなく童貞だったと思うよ。女性と付き合うなんて考えられないし、SEXのやり方も知らなかったんじゃないか」V9巨人ナインは真面目な顔でこう語り合っていたという。 入団以来7年連続の2ケタ勝利。テンポの良い投球、切れのいいストレートにシュート、野茂のトルネード投法の元祖ともいえる、一度打者に背を向ける独特のダイナミックなフォームで打者を威圧。エースのジョーはグラウンドでは無敵だった。金田正一氏の400勝目の大記録をアシストしたことでも知られる。 73年にロッテ監督になった金田氏は、巨人を退団後、評論家だった城之内氏を74年に現役復帰させ、その後ロッテの投手コーチ、スカウトを務めさせた。そして巨人にもスカウトで復帰し、定年まで全うした。 前出の巨人OBがスカウト・城之内氏をこう評する。「体の大きな選手が好きで、こだわった。面白いのは、スカウトは1人でも多く担当する地域から選手を取りたがるものなのに『今年はいい選手がいません』とキッパリ言い切ってしまう。真っ正直なジョーさんらしい話でしょう」。駆け引きなしのストレート勝負は、スカウト業でも不変だった。69歳になったエースのジョーは私生活でも“エース”である。◎金田400勝アシストした69年10月10日 佐原一高→日本ビール(現・サッポロビール)から62年に入団。いきなり新人で開幕投手を務め、24勝して新人王獲得。2年目以降も17勝、18勝、V9の始まった65年からも21勝、21勝、17勝、11勝と、入団以来7年連続の2ケタ勝利。V4の68年5月16日の大洋(現・横浜)戦(後楽園)ではノーヒットノーランを達成している。 数々の栄光を誇るエースのジョーだが、金田正一氏の400勝アシストが、一番ジョーらしい偉業だろう。 V5を決めた翌日の69年10月10日の中日戦(後楽園)。先発した城之内氏は4回、3対1とリードした時点で金田氏にマウンドを譲っている。この年、城之内氏自身も、2ケタ勝利がストップして4勝しかできなかったのに、金田氏の前人未踏の通算400勝を花道にした勇退の手助け。エースのジョーの評価をさらに高めることになった。 また、芸能界とは全く縁がなさそうなのに、俳優の地井武男、歌手の城之内早苗が親戚というのも、意外性があって面白い。
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スポーツ 2009年09月10日 15時00分
サッカー 勝っても負けた岡田ジャパン
オランダ戦の大敗から4日。日本は南アW杯出場を決めたばかりのガーナに再び「世界との差」を見せつけられた。強行日程の相手に疲れが出た終盤に攻め込んで4得点を叩き出したものの、本気モードだった前半は身体能力で歯が立たず、得点力不足も露呈した。岡田ジャパンは本当にこれで大丈夫? 4-3の劇的な逆転勝利。ガーナ戦は見る側にとっては非常に面白い試合だった。日本は0-2の劣勢から中村憲剛(川崎)がゴールし、反撃を開始した。一度は1-3にされたが、玉田圭司(名古屋)、岡崎慎司(清水)、稲本潤一(レンヌ)が5分間で立て続けに3点を奪った。 それも最終予選の定番だったセットプレーではなく、すべてが流れの中のゴール。オランダ戦の後、岡田武史監督が「攻撃の迫力が足りない。サッカーの原点はゴールだ」と強調し続けたことに、選手が応えたのだ。 だが「途中までは相手にナメられていると感じた」と本田圭佑(VVVフェンロ)が言うように、ガーナの速さと強さは凄すぎた。球際で終始日本を圧倒。ギャン(レンヌ)の2点目も、日本最高のDFといわれる中澤佑二(横浜)がいとも簡単に振り切られたもの。その差は埋めがたい。 彼らは6日にアクラでW杯予選を戦って、本大会出場を決めたばかり。体調万全とはほど遠いチームにこれだけ叩かれ、2戦連続3失点とズタズタにされたことは、大きな衝撃というほかない。 「身体的な強さは本大会までには向上させられない。その分、走力や技術を上げ、人数をかけて組織で戦うこと。それが日本が上へ行く道」と欧州8年目のベテラン・稲本も言うが、その道のりはかなり険しそうだ。 しかも、この日は中村俊輔(エスパニョール)が負傷の影響から精彩を欠いた。エースとの確執が注目された新星・本田もラスト20分出ただけ。2人の共存は叶わず、彼自身、点に絡む仕事はなし。「本田はもっとできる」と指揮官はかばうが、本人にいつもの威勢のよさは見られなかった。 このように不安材料を挙げたらキリがない日本。4強進出は夢物語で、1次リーグ突破もハードルが高そうだ。南ア本番までわずか9か月しかないだけに、今回のギリギリの勝利を何とか起爆剤にしたいところだが…。
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スポーツ 2009年09月10日 15時00分
猪木主演映画めぐり“ひと騒動”
アントニオ・猪木主演の映画『ACACIA(アカシア)』が東京国際映画祭(10月17〜25日)のコンペティション部門に邦画では唯一出品されることになった。 猪木は団地で用心棒を務める72歳の元プロレスラー役で孤独な少年と暮らすうちに、それぞれが心の傷を乗り越えていく。 実は、この映画のため猪木は函館で2週間近いロケを行った。映画の主演は初めてであり、猪木の演技に打ち込む姿は並みのものではなかった。しかし途中で何らかのトラブルが発生し「猪木はロケ途中で一度帰京してしまった。原因は何かわからないが、かなり猪木は怒っていたようだ。猪木のスタッフと制作陣の中で何かあったようです」(映画関係者)となる。 制作発表会の時は猪木も「半分、地でいけるような気がするし、これに集中したいね。面白い映画になると思うよ」と意気盛んだっただけに前出の話は気になるところでもある。とはいえロケがどこまで遊んでいるのか? 猪木は北朝鮮訪問から12日に帰国予定だけに、どんなコメントが出るか、まずは待ちたいところだ。
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スポーツ 2009年09月10日 15時00分
全日本プロレス 武藤“惜別の秘技”発射予告
プロレスリング・ノアの故・三沢光晴さん追悼興行(27日、日本武道館)に参戦する全日本プロレスの武藤敬司が9日、惜別のエメラルドフロウジョン発射を予告。田上明との社長タッグで勝利をもぎ取り、三沢さんに哀悼の意を捧げる。 ノア・田上とタッグを組み、小橋建太&高山善廣と対戦する武藤。田上とはほとんど面識はないが、同じ団体をけん引する社長という共通点がある。そんなタッグパートナーに「まだ1カ月あるから経営のことは考えず試合に没頭してほしい」とアドバイスを送る。 すべては三沢さんの追悼興行で全力ファイトをするためだ。「ただ一点、三沢さんの追悼試合だから、ライバルとしてこういうのがいたんだという足跡は残したい」と言い切った。 武藤は過去に、三沢さんと対戦した2004年7月10日のノア東京ドーム大会、タッグを組んだ10月31日の全日本両国国技館大会、そして三沢さんが亡くなった直後の2009年6・21全日後楽園大会と、3度にわたって三沢さんのフィニッシュホールドだったエメフロ弾を繰り出している。 それだけに今回の武道館大会で武藤が天を指差し、惜別弾を発射する可能性は高い。◎武藤&三四郎 社長タッグ結成 全日本プロレスの武藤敬司社長とDDTプロレスリングの高木三四郎社長が9日、都内のスタジオでサムライTV対談番組を収録。8月両国大会を成功させた共通点を持つ2人は社長タッグを結成。プロレス界を盛り上げるために協調路線をとる。 対談の中で武藤社長はDDTのKO-D無差別王者の飯伏幸太を絶賛。「飯伏を上げてみたい気持ちはある」と色気を見せれば、一方の高木社長は「KAI選手がいいですね。機会がありましたら、ウチにもぜひ」と交流に含みを持たせた。 武藤社長は自身のDDT参戦にも言及。「来年のDDTのスケジュール教えて、空けておくから」と冗談とも本気とも取れるコメントを残したが、最後は来年もDDTが両国大会を行うことについて「撤退したほうがいいんじゃない。邪魔だよ」と皮肉まじりに話したが今後の両社長に注目。なお同番組は14日、23時〜24時の放送予定。
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スポーツ 2009年09月10日 15時00分
ハッスル 坂田 リーゼン党認めず
無政府状態のファイティングオペラでハッスル軍の元エースが孤軍奮闘する。旗揚げ当初からのストーリーに終止符を打ったハッスルが9日、都内で新シリーズの対戦カードを発表。キングRIKIら新勢力に坂田亘=写真=が闘いのノロシをあげた。 モンスター軍とハッスル軍の壊滅、そんな激動の上半期を休眠状態で過ごした坂田。この日は26日の後楽園ホール大会でマグナムTOKYO&TAJIRIとのニューリーダーズで、ナウリーダーズの天龍源一郎&川田利明&安生洋二と世代闘争に挑む。 だが、坂田の頭の中は後楽園の世代闘争マッチよりも、長州力や高山善廣らとリーゼン党を結党し、ハッスル新時代を牛耳ろうとしているキングRIKIのことでいっぱい。「オイコラ、ナニコラ…そんなことよりRIKIとやら、誰もやらないなら一人でもオレがやってやる。オレこそハッスルだ」。リーゼン党が参戦を予告してきた10・10「ハッスル・ジハード」(東京・両国国技館)に宣戦布告だ。 なお、26日の後楽園ではプロレスリング・ノアの菊地毅がRGとの一騎打ちも決定。さらにマッスル坂井が練習生でハッスルに入団することも明らかになった。
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スポーツ 2009年09月10日 15時00分
DREAM ミノワマンVSチェ・ホンマン 相撲対決
「DREAM・11」(10月6日、横浜アリーナ)の無差別級トーナメントに出場するミノワマンが9日、都内のDEEPジムで会見。韓国相撲(シルム)で横綱だったチェ・ホンマンとの対戦が決定した。横綱白鵬のいる宮城野部屋でぶつかりけい古を行ったミノワマンは相撲殺法投入を予告した。 この日の会見でスーパーハルクトーナメント準決勝のカードが発表され、ホンマンとの対戦が決定したミノワマン。身長で43センチ、体重で61.5キロも大きい相手との対戦に「体の大きさだけでは、判断できない内容の戦いを見せたい」と気合十分。「ミノワマン第14話。本能の巻です」と言い切った。 “韓流大巨人”ホンマンとの対戦を前に自信たっぷりのミノワマンだが、無理もない。2日に宮城野部屋で相撲特訓を敢行。横綱白鵬に胸を貸してもらいながら、超人対策を伝授してもらった。 「日本にも力士というスーパーハルクな人たちがいて、当たった時の感触を少しでも近づけたかった。横綱にいろいろアドバイスもいただいた」と手応えをつかんだよう。 今後の練習には1日10回のしこを取り入れる予定で「押しの部分、力の使い方を自分なりに付け加えられたら。かなり懐に入らないとパンチは届かないでしょうね」と相撲技をアレンジして使うつもりだ。 なぜか大巨人を相手に真っ向勝負も辞さない構えのミノワマン。体格差をものともせず、韓流大巨人をうっちゃることができるか。
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スポーツ 2009年09月10日 15時00分
虎が吠える 佐山サトル見参!!(2) 金曜8時にプロレス戻すために
「プロレスを以前のように人気のあるものにしたいですね」と、よく言われる。だが、なぜだか皆さん、一番重要な部分を口にしなかったり口ごもる。それは「セメント」である。 プロレスでの私の仕事は、プロレスを復活させる手助けをすること。リアルジャパンを盛り上げるのではなく、本来の基盤を作り直して、プロレスに夢を託す選手やファンへ、金曜8時台の本格的プロレスの土台を築き直すことだ。 レスラーとしてのセメントとは、打撃技に対処でき、レスリングにたけ、関節技や絞め技やポジショニングに絶対の自信を持つことである。プロレスラーとしての最低の資格だ。セメント技術を知らず作られるプロレスと、セメントを染み込ませたプロレスの違いは歴然である。セメントの定義も知らず、セメントを語るエセプロレスラーが多いことが、現在のプロレス衰退の最大の原因である。 確かにセメントを越えたところにプロレスはあるが、セメントを知らずに越えることは出来るわけがない。また、セメントを熟知していても越えることはできないのがプロレスの難しさ。 2番目が、幼稚な学芸会を平気でやってのける、ウケ狙いの素人感覚と大技の連発。田舎芝居よろしく、拍手をもらうための飛び技。観客はバカではない。女性や子供はだませても、ちゃんとしたオーセンティックな大人には通じないのだ。 タイガーマスク時代のように子供たちにウケることが重要? 確かにタイガーマスクは子供にウケた。だが、子供だましでウケたのではない。ビデオを見ていくら研究しても、セメントを知らない者が、あの試合センスは出せない。飛んだり跳ねたり走ったりは誰でも出来る。タイガーマスクは当時の新日本プロレスの英知が生んだものだ。 選手諸君! 私のビデオを見るなら、アントニオ猪木のビデオを見なさい。そこにすべてが書いてある。 子供だましで子供はついてこない。本物の目で見ている父親や兄弟に、憧れを抱き、ファンになっていくのだ。 さあ、早く見極めよう本物のスタイルを! 明日の本格的なプロレス時代の幕開けのために。
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スポーツ 2009年09月09日 15時00分
女子プロゴルファー諸見里しのぶに男の影
女子ゴルフのテレビ視聴率が好調で、男子の石川遼効果もあり、ゴルフ界全体の注目度が高まっている。そんな中、女子の第一人者に成長した諸見里しのぶに「とんでもない噂」がささやかれ始めている。裏に男子のカゲが。 6日に終わった女子プロゴルフの「ゴルフ5レディース」で優勝、今季5勝目を挙げ、賞金ランキング1位の貫録を見せつけた諸見里。今期の充実は目を見張るところだが、成績と裏腹に彼女の評判は芳しくない。 男子では石川遼の活躍があり、女子でも美人ゴルファーが上位を占めるなど、昨今のゴルフ人気はすさまじい。その中で諸見里は「美人ゴルファー」と呼ばれてはいるものの、今大会で最後まで競り合った横峯さくら、有村智恵といった連中と比べるとかなり地味。クローズアップされるのは「超安産型」とやゆされる“巨尻”ばかりだ。 もはや、実力では宮里藍の上をいくほど。獲得賞金は早くも1億円を突破し、今季の賞金女王へまっしぐらだが、それなのに、いまひとつ冴えないのはなぜか。どうやら「彼女の性格に難あり」というのが、ゴルフ誌記者の読みだ。 「諸見里はとにかく自分勝手なのです。競技マナーがなってない。彼女は同伴競技者のプレーラインに立ちはだかる、なんて事は日常茶飯事。そればかりか、プレー中に大声を張り上げ、わめき散らす、なんて光景もよく見られますね」(前出・ゴルフ誌記者) 実は諸見里の愚行の数々は「オトコが指示しているのでは」と指摘する関係者が多い。いくらなんでも、9歳からゴルフを始め、18歳でプロテストに合格した天才。ゴルフのマナーぐらいは知っているだろう。 ウラで諸見里を操っていると言われるのが、師匠である江連忠氏だ。諸見里と江連氏は彼女のデビュー前からの師弟関係。彼女にとって師の存在は絶対的なのだ。 「江連さんには諸見里の他にも上田桃子も師事していて、彼の影響を人一倍受けている、ともいわれています」(ゴルフ誌記者) そういえば、面白いエピソードがある。諸見里のマナー違反は前述の通りだが、上田もマナーに関して指摘された事があった。 「全米女子オープン」でアドレス後にボールが動いたにもかかわらず、申告せずにホールアウト。過少申告騒ぎになったのだ。 「諸見里の件といい、上田のトラブルといい、江連さんが“裏で絵を描いている”という声は確かにあります。特に、マナーの悪い諸見里に関しては“師としてわざとマナー違反をして周囲を混乱に陥れ、それで勝とう、という魂胆なのでは”とまで皮肉られるほど」(前出・ゴルフ誌記者) 昨年には生涯獲得賞金3憶円を突破。今大会で今年の年間獲得賞金1億円を超え、諸見里と江連氏の関係はさらに強固になっていくはず。一説には「諸見里の巨尻こそ江連氏のベッドテクで仕上げたもの」と、言われているほど。関係者の間では2人の絆は師弟を超えそれ以上のつながりだとの声が強い。人気ゴルフ界において、人気面でイマイチの諸見里、本当はこれも“恋人”江連氏の戦略である可能性も…。 後半戦に入った女子プロゴルフ界の主役を務める諸見里は一気にナンバーワンへ突っ走るだろうが、江連氏の他にも浮いた話の一つでも出るかもしれない。今後に注目したいところだ。◎女子ゴルフ人気の秘密はヘソ出し 昨今のゴルフ人気の高まりの一番の原因は何かというと、「女子プロたちのへそ出しが解禁になったから」という答えが多いという。 「かつては樋口久子や岡本綾子といった大御所たちがへそ出しウェアを認めなかったんですよ。ところが、宮里藍が実力を武器に、ウエアをどんどんオープンにしていったんです。それからは横峯さくらや古閑美保、諸見里しのぶといった若者を中心に、へそどころか太ももまで解禁。ライン読み時にはパンチラまで披露するありさまでして、さらに男性視聴者の目を釘付けにしていったわけです」(トーナメント運営関係者) キンクミこと金田久美子などは“恥骨見せショット”をウリにしているし、青山加織や森桜子も美脚を出し、新井麻衣などはそれプラス爆乳も披露。露出をものともしない勢いがいいのだ。 「ただ、最近は過激になりすぎていて、今年からカーゴパンツ禁止令が出ました。へそ出しも、控えめになってきていますね。残念ながらまた落ち着いた雰囲気の女子ゴルフになってしまうかもしれません」(同関係者) 肌の露出が減ると人気も低下することを早く気づいてもらいたが…。
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スポーツ 2009年09月09日 15時00分
「時代」を彩った男と女・あの人は今 元マラソンランナー・宗猛
「徹底的な努力家の男」。日本陸上界の長距離(マラソンを含む)部門のメンバーが、宗猛氏を総評してこういう言葉で言い表わしていた。 猛氏が23歳の時に行われた76年モントリオール五輪代表選考会。実力では猛氏の方が上だったが、走り込み過ぎて代表の切符を逃し、兄の茂氏だけが出場となった。 続く80年モスクワ五輪は、日本男子マラソン界の実力がピークに達していたといわれる中、「1人を出すものではない」という関係者の声で、茂氏と猛氏の2人の切符が揃えられた。だが、ソ連のアフガニスタン侵攻で、まさかのモスクワ五輪ボイコットとなり不参加となった。 「これほどツイている兄弟はいない」(茂氏)と喜んだ矢先、逆に「ツイていない兄弟はいない」と、自分たちのことをこう表現していた。 猛氏は、96年の別大毎日マラソンを最後に現役を引退。兄・茂氏とともに旭化成の副監督となった。その後、監督となった茂氏が05年に退任すると、後を継いで現在は猛氏が監督を務めている。そして、日本陸連の長距離・ロード部門の指導者にも推挙されている。 同特別委員会委員長の沢木啓祐氏(日本陸連専務理事)は「女子はそこそこ選手が育っているが、男子はまだだ」と、猛氏の指導にかなりの期待を寄せている。また、委員長代行の木内敏夫氏(富士通監督)も「タッグを組んでいきたい」と歓迎ムードである。 男子長距離・ロード界の指導者たちは、猛氏と男子マラソンの復活に思いを寄せている。 猛氏も「兄たちなどが残した旭化成の長距離の“遺産”をしっかり守っていかないことには、指導者としての立場もない。常に計画を立てていきたい」と、茂氏とは違った指導方針を表に出し、若手選手にその“道”を説明している。 生まれながらの長距離ランナーの宗猛氏、今はその指導も円熟してきている。◎日本男子マラソン界に第二の旋風を巻き起こす 宗猛氏は、現在、旭化成陸上部監督。双子の兄・茂氏、そして瀬古利彦氏とともに80年代の前半、日本マラソン界のビッグ3の実力者だ。 茂氏とともに中学時代より陸上競技を始めた。中学2年で兄弟揃って大分県内(臼杵市出身)1周駅伝に出るなど、早くから地元では注目されていた。 大分県立佐伯豊南高校に進学、全国高校駅伝にも出場した。卒業とともに71年、宮崎県延岡市の旭化成陸上部に兄とともに入部、やがて全国レベルの頭角を現わした。 73年3月、延岡西日本マラソンで初マラソンを走り、2時間17分46秒6で茂氏に次ぐ2位となった。75年12月、福岡国際マラソンでは6位。78年4月の毎日マラソン(現・びわ湖毎日マラソン)で初優勝。 数々のエピソードを持つ猛氏は、旭化成で後進の指導を行うと同時に、「しっかりと日本男子マラソンの不振をカバーしたい」と選手強化に尽力している。
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スポーツ 2009年09月09日 15時00分
全日本プロレス 船木 3秒で絞首刑デモ
全日本プロレスにフル参戦を果たす船木誠勝が8日、次期シリーズ最終戦(26日、横浜文化体育館)で一騎打ちを行う“怨敵”鈴木みのるに絞首刑を宣告した。王道マットでの悲願の天下獲りに向け、負けられない大事な査定マッチで、15年前に対戦したときと同じチョークスリーパーで制裁するという。 両国の惨劇再び。8・30両国大会で約20年ぶりにプロレス復帰した船木は「あっという間だったので、余裕がなかった」と振り返るように、みのるとの対戦も不完全燃焼に終わってしまった。 15年ぶりに接触したことで遺恨は再燃。早くもみのるから抹殺を通達されているが「トドメはさせないと思いますよ。キレが前よりも落ちている。みんな気づいてると思いますけど、たぶん(みのるに)余裕はないですね」と反論した。 シリーズ開幕前から舌戦はヒートアップし、緊張感は高まるばかり。9・26横浜大会での一騎打ちは決着戦の舞台となる。船木は「シングルに関しては自分のペースで進めていきたい。(両国では)もっとやりたいことがありましたけど、出せなかった。今までやってきたもの、格闘技の技を徐々に出していきたい。相手をギブアップさせる技が大事だと思います」と予告する。 確かに両国大会ではヒザ十字など、ごく一部の技しか繰り出していなかった。船木の総合格闘技の技といえば、チョークスリーパー、アンクルホールドなど様々な技の使い手として知られている。中でもチョークスリーパーは、1994年10月、両国大会でみのるを締め落とした技。横浜での一騎打ちで再びこの技で失神させるという。 すべては全日マットで生き残るため。「トップに食い込んでいけるだけの実力がなけれれば来年の契約はない。武藤さんもお客さんを呼べないレスラーはいらないでしょうし。“40歳の新人”を育てるのにそう何年も待ってくれない」としゃにむになっている。 この日は、全日プロ道場での全体練習に参加後、大和ヒロシを相手にチョークスリーパーを試し切り。捕獲すると、わずか3秒で昇天させた。 「リングの上にすべて真実がありますから。全部、横浜で答えが出るんじゃないでしょうか」船木が15年前の“悪夢”をもう一度みのるの脳裏に焼きつける。
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