スポーツ
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スポーツ 2010年11月02日 14時00分
楽天・星野監督vsポスティング岩隈の根深い確執
星野仙一監督が仙台で行われている秋季練習に初めて合流した1日。楽天はコミッショナーに対し、エース・岩隈久志のポスティングシステム(入札制度)の申請をした。解禁と同時に1番乗りだが、エースのメジャー流出をなぜ星野監督は阻止しなかったのか。根深い確執があったからだ。 野村克也・元楽天監督(現楽天総監督)が星野政権の大きな不安点の一つとしてあげているエース・岩隈のメジャー行き。星野監督が招請される前の球団側と岩隈の間でのポスティング合意だけに、1年契約で来季勝負の星野監督が引き留めるのでは…という観測もあった。が、フロント首脳は、「星野監督も快く了承してくださったので」と、星野監督が快諾したことを明かしている。 なぜ星野監督は来シーズン終了後に海外FAの資格を得る岩隈を残留させなかったのか。星野新政権にかかる費用、さらに今後の補強費として岩隈の落札金を、球団側がアテにしているのは事実だが、現場の監督とすれば、今ひとつの調子だった今季でさえ10勝している岩隈が抜けた穴の方が大きいだろう。 しかし、星野監督はあっさり認めた。その裏には実は、2人の間には08年夏に行われた北京五輪の日本代表人事を巡り、確執があったからだ。当然日本代表入りすると思っていた岩隈を星野監督は選出せずに、プロ入り2年目の田中将大を抜てきしているのだ。 「なんで田中なんだ」と悔しさを噛みしめた岩隈は、この年、21勝で最多勝、防御率1.87で1位、さらにパ・リーグのMVPなどタイトルを独占、沢村賞まで受賞している。さらに、翌09年3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表、サムライジャパンに選ばれると、北京五輪落選の鬱憤を晴らすように、大活躍をしている。 「ボクが2大会連続MVPをもらいましたが、本当のMVPは岩隈さんです。すいません」と、松坂大輔(レッドソックス)が頭を下げたほどで、確かに真のMVPは岩隈だった。 闘将と呼ばれる星野監督は、現役時代の自らがそうだったように、闘志をむき出しにした投手が大好きで、沈着冷静なタイプは好まない。だから、北京五輪日本代表監督として、岩隈ではなく、田中を選出したのだ。 岩隈のメジャー流出を星野新政権のアキレス腱と指摘する野村氏ですら監督の時には「マー君、神の子不思議な子」と田中を可愛がり、岩隈に対してはこうブツブツぼやいていた。「自分から代えてくれと言うんやから、信じられんわ。ガラスのエースや」と。 長い間、ヒジ痛など故障に苦しんだ岩隈とすれば、体調管理に慎重になるのは当然なのだが、野村監督ですら不満を漏らす。激情家の星野監督のようなタイプには、もっと物足りなく感じられるのだろう。北京五輪同様に、岩隈抜きでも大丈夫、田中を絶対的な新エースに育成という構想を描いていることは間違いない。 さて、星野構想通りに田中が絶対的なエースになり、岩隈のポスティングでのメジャー流出のダメージを防げるのか。田中も今季はケガに泣かされて、11勝止まりで終わっているだけに、星野監督の手腕が問われることになる。
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スポーツ 2010年11月02日 13時00分
新宿にUMA軍団大集結! ハル・ミヤコ映画デビュー!
10月29日、新宿FACEにはUMA=未確認生命体が大集合するという。彼らは人類に脅威をもたらすのか、それとも…。 というわけでいつものIWAジャパンである。今回はノア二軍「HONA」対UMA軍団の5対5対抗戦。ジャンプ漫画か昭和の新日のごとき企画である。 試合開始前には、大会特別立会人の山口敏太郎氏らによる登場UMAの解説。皆が十分な知識を得たところで大会が始まった。 第1試合は井上雅央vsゴム人間。的場浩司が目撃したという、新種のUMAである。自在に手を伸ばすゴム人間に、伸ばした手で首を絞められ苦戦する井上だったが、逆に伸ばした手を結んで逆襲。身動きの取れなくなったゴム人間をフォールして仕留めた。 第2試合は橋誠vs河童小僧。キュウリを投げたら飛びつくし、皿叩いたら痛がるし、どこからどう見ても本物の河童である。しかし橋も負けてはいない。天狗の面で登場である。河童対天狗、どちらに軍配が挙がるかと思いきや、橋はあっさり天狗の面を外した。「皿を割れ」というヤジに脅える弱気なところを見せた河童だったが、ムーンサルトプレスを披露するなど、意外に高い運動能力を披露。しかし、皿を攻撃されて弱ったところをツームストンドライバーで仕留められた。 第3試合は佐野巧誠vs雪男。雪男は登場早々フラッシュやライトの光に弱いところを見せ、不安を隠せない。キーロックを披露するなど器用なところも見せた雪男だが、案の定5分を経過すると暑さでダウン。トップロープからのフットスタンプからの連続キックに沈んだ。 さて、5対5の対抗戦なのにストレートでHONAが3勝してしまった。さてどうするのかと思いきや、「実は第4試合までは10ポイント、第5試合が100ポイントのポイント制」だったことが判明、対抗戦は続行された。 セミファイナル前に、映画『ハル・ミヤコ&ビッグフット対デス・キャピトロン』の完成披露があり、スタッフが挨拶した。先行上映会が12月5日、サムライシアター新宿で行われる。 セミファイナル、志賀賢太郎vsビッグフット。レフェリーはもちろん浅野社長である。主演映画も完成し波に乗るカナダのUMA・ビッグフットは、社長のレフェリングに助けられて志賀を追いつめるが、何とか志賀が急所攻撃でしのぐ。社長のレフェリングに怒ったいつもの名物おばちゃん(Iジャババア)がリングに上 がってくるなどの珍事もあったが、志賀が丸め込んで勝利。 メインイベント、杉浦貴vsチュパ。メキシコの吸血獣チュパは犬(のぬいぐるみ)の血を吸いながら登場。試合中も時々血を補給していた。代理人のハル・ミヤコもソンブレロ姿で登場だ。しかし「ハル・ミヤコ」って、世界一楽しい仕事だろうなあ。HONA監督の高山善廣もその巨体を会場に現す。 もちろんこうなれば激突が起きないわけがない。ハル・ミヤコの胸ぐらをつかむ高山を杉浦が制止、高山の逆鱗に触れ、高山対杉浦の戦いが始まってしまった。その隙にハル・ミヤコがバンジョーで高山の頭を一撃だ。KOされた高山はビッグフットと雪男に運ばれていく。 本題の試合の方はというと、杉浦が投げっぱなしジャーマンからニーパッドでチュパをKO、対抗戦は5対0、140ポイント差でHONAの勝利となった。 試合終了後はいつもの社長漫才。IWAのNOAHへの身売りをもくろむ社長だったが、ノア・仲田龍GMに「ハル・ミヤコ以外は要りません」とにべもなく断られた。 映画にも主演し、スターへの道を歩むハル・ミヤコ。彼女の今後の活躍が楽しみである。(「新宿のフォレストガンプ」杉田透 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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スポーツ 2010年11月01日 10時00分
グラビアアイドル愛川ゆず季 プロレスデビュー
グラビアアイドル愛川ゆず季が31日、東京・新木場1stRINGでプロレスデビュー。試合に敗れはしたがデビュー戦とは思えないテコンドー仕込みのキック攻撃で442人超満員人札止めの観客を魅了した。 バスト100センチ、Hカップのゆずポンパワーが試合開始から炸裂した。女子プロレス界最強の高橋奈苗相手に、半年の特訓で身につけたカカト落とし、後ろ回し蹴りなど変幻自在のキックで攻め込みあわやの2・8カウントを奪うまで場面も。 「おまえ本当にデビュ−戦かよ。」と奈苗は驚嘆。しかし最後は貫禄を見せコーナーに打ちつけラリアートで顔面破壊、延髄切りでダウンを奪いコーナー最上段からボディプレスでフィニッシュ。ゆずポンは「内臓が出るかと思った。」とすさまじい衝撃にビックリ、「たくさんのお客さんがきてとにかく緊張した。もっともっと練習をして奈苗さんを倒したい」と宣言、地盤沈下が進む女子プロレス界にニューヒロインが誕生した。ゆずぽん祭10月31日新木場1stRING観衆442人(超満員)○高橋奈苗(13分51秒片エビ固め)愛川ゆず季●(写真・文 山内 猛)
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スポーツ 2010年10月30日 18時00分
阪神が一二三(東海大相模)強奪で巨人にリベンジ
直前に大学進学を取り止めた一二三慎太投手(東海大相模高=18)が、阪神タイガースに2位指名された。この『進路変更』には、同校の大先輩・原辰徳巨人監督(52)も複雑な思いを抱いているようだ。 「新聞報道で一二三クンの進路変更を知った球団もありました。巨人サイドは連休明け(10月9〜11日)にその情報をキャッチしたようですが、指名順位を変更することはありませんでした」(球界関係者) 阪神が2位で同投手を指名したとき、ドラフト会場近くの報道陣控室もどよめいた。巨人と阪神の2位指名が興味深かったからだ。ウェバー制により、阪神よりも先に指名権のあった巨人は高校生投手・宮国椋丞(18=糸満)を獲得。この時点で、即戦力と称された社会人・大学生投手は多く残っており、「二軍スタートが予想される高校生投手」を指名するとは、誰も思っていなかったからだ。 「仮に高校生投手の指名があるとしたら、後輩の一二三クンがイの一番に呼ばれると思っていましたから」(メディア陣の1人) それ以上に驚いたのは、阪神が一二三を2位指名したこと。即戦力投手を大量補強しなければならないのは阪神も同じで、育成期間が必要な高校生投手を上位指名するとは思えなかった。しかも、その高校生が原監督の後輩だということも衝撃的だった。 ライバル球団のスカウトがこう言う。 「一二三クンの野球センスは素晴しい。しかしそれは、投手ではなく、バッターとして。バッターで、2年くらい下(二軍)で鍛えたら、クリーンアップ候補に育つと思いますよ」 本人には申し訳ないが、「投手・一二三」はさほど評価されていてかったようである。 「阪神は高卒ルーキーの秋山(拓巳)を1年目から一軍登板させたからね。投手として育てられると判断したのかもしれませんね」(前出・同) ドラフト終了後、原監督は「百点満点」とコメントしていた。その言葉通りだとすれば、「指名を予定していた選手全員が獲得できた」という意味であり、一二三はそのリストに入っていなかったことになるが…。 当の一二三も共同会見に臨み、「阪神ファンだった」と打ち明けているが、センバツ、夏の甲子園大会前はそんなことは微塵も感じさせなかった。立場上、どのプロ野球チームのファンかは名言できないにしても、原監督のファンであることは何度か匂わせてきた。 また、彼が進学先として考えていた東海大学の属する首都大学リーグ関係者によれば、大学側もバッターとして育てるつもりだったという。 「連休で実家に帰ったとき、阪神入りを決めたんじゃないかな。投手を続けたい。でも、巨人はバッターとして見ている、大学、他のプロ野球チームも投手を続けることに難色を示している。阪神だけはピッチャーとして頑張る時間をくれた…。投手を続けるには、阪神に行くしかない、と。そういう気持ちの整理を付けるため、実家に帰ったんだと思います」(前出・首都大学リーグ関係者) 次に一二三が原監督と対峙するとき、強敵となっていれば、“最高の恩返し”になるだろう。先の「百点満点」コメントとは矛盾するが、「巨人は一二三の3位以下での指名を予定していた」との情報も交錯していた。阪神が一二三に急接近していることは巨人側も認識しており、「(阪神4位指名の)岩本輝投手(18=南陽工)が2〜3位で消え、その後で一二三を指名する」と読んでいたという。その通りだとすれば、巨人側の完全な読み違いである。阪神はクライマックスシリーズ・ファーストステージでのリベンジを果たした、ということか…。投手・一二三の健闘にも期待したい。【訂正】東海大学の属する東都リーグとなっていましたが、正しくは首都大学リーグです、大変失礼致しました、訂正してお詫び致します。
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スポーツ 2010年10月30日 15時00分
不評の日本シリーズの見所は?
地上波の全国区テレビ放送が3試合も消えてしまった、史上最低の不人気カードと言われる中日対ロッテの日本シリーズが開幕。が、落合博満対西村徳文両監督、ロッテの先輩、後輩対決には球界最大の栄誉のかかった一戦になる。 11月15日に都内ホテルで選考委員会(王貞治委員長=ソフトバンク球団会長)が開かれる『正力松太郎賞』が、その栄冠だ。日本のプロ野球の発展に大きな功績を残した故正力松太郎氏を記念して、1977年に制定されている。毎年のプロ野球界で最も貢献のあった競技者(監督、コーチ、選手、審判)に対して授与されることになっており、副賞500万円は球界の表彰の中では最高の賞金だ。 77年に世界の王こと巨人・王貞治が大リーグ記録を超えた通算756本塁打を記録して受賞者第1号になっている。その王氏が昨年から川上哲治氏(元巨人監督)に代わり、選考委員会の選考委員長を務めている。中日・落合監督対ロッテ・西村監督の勝者が今年の正力賞の最有力候補になる。 落合監督が勝てば、4年ぶり3度目のリーグ優勝、3年ぶり2度目の日本一を達成する。「前回はリーグ2位からの日本一だったので、リーグ優勝しての日本一は56年ぶりになる。リーグ優勝、クライマックスシリーズ制覇、日本シリーズ勝利、完全優勝してこそ意味がある」。こう落合監督が強調する通り、完全優勝にはそれだけの価値がある。前回はリーグ2位からの奇跡的な53年ぶりの日本一が評価されての正力賞初受賞だったが、今回も当然、2度目の正力賞受賞当確になる。 対するロッテ・西村監督が日本シリーズを制覇すれば、落合超えの快挙が評価されて初の正力賞という栄冠が手に入る。パ・リーグだけが実施していたプレーオフの時代からポストシーズンゲームでリーグ3位のチームが勝ち抜き、日本シリーズに出場したのは初めての快挙だ。日本シリーズも制すれば、リーグ2位から日本一という落合監督を超える史上初の快挙になる。しかも、就任1年目の監督の偉業だ。選考委員会の全会一致で正力賞に選出されるだろう。 落合監督対西村監督のロッテの先輩、後輩対決には、そんな球界最高の栄誉のかかった一戦になる。西村監督は無欲だろうが、プライドの高い落合監督には絶対に負けられない戦いになる。正力賞に対する落合監督の思いは特別なものがあるからだ。 リーグ2位から日本一になり、正力賞を受賞した時に、あのポーカーフェースで憎まれ口しかたたかない落合監督が喜色満面、饒舌になり、報道陣を驚かせている。「現役時代に3度も三冠王を取ったのに、1度も正力賞に選ばれなかったから、もうオレには縁のない賞だと思っていたから、本当にうれしい」と素直に喜びを表したのだ。 日本一になれば、3年ぶりの正力賞選出は間違いないだけに、落合監督とすれば、後輩の西村監督に負けるわけにはいかないだろう。史上初のリーグ2位からの日本一という偉業も消えてしまうのだから。 さて、無欲の強さで西村監督が勝つのか。意欲満々の落合監督が制するのか。不人気日本シリーズにもそれなりの見所はある。
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スポーツ 2010年10月30日 13時00分
田中正直のウェブランニングクリニック 「第57回 サブ4プロジェクト」
今回は、11月6日に開催します「サブ4プロジェクト」について書きたいと思います。 このランニングイベントは、フルマラソン4時間切りを目指す方に向けたものです。セミナーを30分間行い、その後に25kmペース走を行うものです。セミナーは、大会までの調整方法や、基本的なトレーニングの組み立て方など実践に役立つ内容を予定しています。トレーニングの組み立て方で、効果的にパフォーマンスが向上するのか、しないのかが決まります。 パフォーマンス向上には、トレーニング、栄養、休養のバランスが大切になることは以前にも書きましたが、ここのポイント意識しながらメニューを組み立てます。トレーニングをして、筋肉を壊し、休養と栄養を与えることで筋肉は超回復し強くなります。どんなに良い練習をしても、残り2週間の調整方法で大きく変わります。ここでのポイントは、心肺機能には刺激を入れながら、筋疲労は抜いていくことが大切です。セミナーでは、この辺りのお話しをさせて頂きます。 25kmペース走は、サブ4のタイム、1km5分40秒で走ります。しっかりペースを意識しながら走ることで、大会のペース感覚を掴むトレーニングになります。 我々スタッフが給水も完全サポートしますので、止まらずに走れ個人での練習よりも有意義な練習になることは間違いありません。また、集団で走ることで、集団の力を借りて楽に走る技術も身につけられます。 このようなイベントを開催することで、市民ランナーの方の最初の目標である「サブ4達成」にお力添えをしたいと考えています。【Air Run TOKYO】ランニングクラブの練習会を体験してみたい方は、リアルライブ見たで無料体験できます。参加希望の方は、(airrun@pss1.jp)にメール下さい。 詳細は、【Air Run TOKYO】公式サイト(http://airruntokyo.syncl.jp/)をご覧下さい。写真:距離走風景です
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スポーツ 2010年10月30日 11時30分
団体でもない、ユニットでもない「イベント」SECRET BASEとは一体何なのか?
10月24日、夕方になって雨が降り出した西調布格闘技アリーナにて、C@GIRSプレゼンツSECRET BASE PLUS4が開催された。元々は闘龍門出身の選手が集まってできたこのSECRET BASE。旗頭の清水基嗣はこう言う。 「SECRET BASEというのは『団体』でも『ユニット』でもないんです。様々な団体で活躍する闘龍門出身の選手が集まって行われる『イベント』と言っていいでしょう」 団体やユニットという縛りに捕らわれず、自由に集まる空間を提供するという意味なのだ。あまりにも自由奔放であると、その集合体の意味もぼやけてしまう可能性が出てきてしまうのであるが、彼らは一つの目標を元にまとまっている。その目標が見えて来たのが、当日の大会であったと言っても良いであろう。 セミファイナル、GENTAROとSTYLE-Eの田村和宏という珍しくも強力なタッグに挑んだのは豪とCHANGO。名前だけ並べてみるとそこまで注目されないであろうこのタッグマッチなのだが、実際に見てみるとこの試合の重要度がわかってくるものである。それは「何としてでも上に上がってやろう」という気迫であった。 特に豪の気迫は凄まじいものがあった。インディープロレス界でトップクラスに君臨するGENTAROと田村の二人、どちら相手でも勝てば自分のステータスは大幅に上がる。それを意識したのか、豪は激しくGENTAROと田村にぶつかっていく。その発火点はGENTAROであった。静かな立ち上がりを一変させたのはGENTAROの厳しい攻撃。まるで「お前たち、この俺から一本取ってみろ!」と言わんばかりの叱咤であった。 田村に対してツープラトンの低空ドロップキックを放った豪&CHANGO。ここから反撃の狼煙が上がる。豪は田村のお株を奪うかのようなサブミッションやサッカーボールキックを放つ。カットに入ったGENTAROはCHANGOが場外に投げ落とす。しかしなかなか自分のペースを掴めない豪&CHANGO。気がつくと田村の立体殺法が飛び出して流れを変えてしまう。そしてGENTAROが重い攻撃でペースを掴んでいく。コブラツイストから延髄斬りを豪に放ったGENTARO。とどめのバックドロップを放とうとするが、後方に一回転してバックを取った豪は執拗にスリーパー。CHANGOもトップロープにGENTAROの首を叩き付けるスタンガンや、トップロープからのギロチンドロップで追い討ちをかける。ぐいぐいとスリーパーで絞め上げる豪、場外ではCHANGOが田村をカットしている。走りこんでのローキックをGENTAROの胸板に叩き込んだ豪がフォールに入るがカウントは2でキックアウトされる。ぐったりとするGENTARO、さしもの彼も執拗に絞め上げられればグロッギーにもなるだろう。 GENTAROの窮地を救ったのはやはり田村の立体殺法。CHANGOのカットをかいくぐった田村はするするとトップロープに登って豪にミサイルキック。CHANGOにはアックスボンバーを叩き込んでいく。田村は豪とのチョップのラリーの後に後頭部へのキックを叩き込む。すかさずジャックナイフ式エビ固めで丸め込むGENTARO、カウントは2。豪は反撃の膝蹴りからチョップ、ロープに飛んでラリアットを叩き込むが、GENTAROの高くてぶ厚い壁は崩せない。最後はGENTAROが「ここぞという時に使う技」であるバックドロップ・ホールドを豪に決めてカウント3を奪った。 試合が終わっても、なおGENTAROに突っかかっていく豪とCHANGO。うるさいとばかりにGENTAROは豪を投げっ放しジャーマンで放り投げる。しかし、確実にGENTAROの視界に豪・CHANGOという名前は刻み込まれた。激しい試合の中で豪・CHANGOが見せた「何としてでも」の気持ちが十分に伝わってきた。 メインイベントではGENTAROからタッグながらピンフォールを奪っている小川内潤が登場。STYLE-Eの竹田誠志、神出鬼没のマスクマン黒シャチを率いる。対するは清水基嗣&大柳錦也&ヤマダマンポンド。清水とヤマダは以前よくタッグを組んでいたのだが、方向性の違いから最近組む機会が少なくなっている。逆に清水&小川内組が頻繁に見られるようになっている現在、久し振りの清水vs.小川内が実現した。 ただ、悔しい事はこの6人タッグマッチの中で一番格上なのが清水と小川内である点。大柳もみちのくプロレスでステータスを上げているが、この中ではバイプレーヤー的な存在となってしまう。黒シャチと組む事により、ヒールテイストが強くなるかと思われた小川内だったが、その黒シャチもどちらかと言えばクリーンなファイトに徹していた。いわゆる「同門対決」的な要素が詰まっていた感じがしてならないのだ。 だが、そこがSECRET BASEが「イベント」と称されている所以であろう。特に当日は通常のSECRET BASE大会に比べてお祭り的な要素が強い「SECRET BASE PLUS」。自分たちが培ってきたものをメインで見せる、これが今大会のコンセプトではないだろうか。そういった見方をすると大変バラエティーに富んでいた試合と思える。 光っていたのは竹田誠志。場外戦で傘を使った攻撃を見せた場面では「傘は『さす』ものだろう」というトンチを効かせてみたり、ヤマダの得意とする標識攻撃を仕掛けようとしたりしていた。勿論得意とするロッキンボ、エクスプロイダー、ツープラトンの攻撃を逆に二人まとめて水車落としで投げ飛ばす等、存在感は非常に高かった。 名タッグと言われていた清水&ヤマダも連携で小川内を追い込んだが、復帰して丁度一年が経過する小川内の今の勢いを止めるには少々足りなかったと見える。ヤマダも小川内の必殺技である鬼風車をカウント2で跳ね返す気迫を見せたが、最後は小川内の新技である「雷迎」(相手を肩車した状態から前方に脳天から落とす荒技)を食らいカウント3を奪われてしまった。久し振りに清水と対戦できて「楽しかった」と告げた小川内。この試合はやはり「お披露目」的な試合であったと言えよう。 お祭り気分を更に強くしたのはお笑い芸人「梅猿」の梅田あくせるとガッツワールド山本SANによる異種格闘技戦。梅田はお笑い芸人でありながら元プロボクサーという経歴を持ち、時折この「SECRET BASE PLUS」で試合を行っている。さすがに試合経験の少なさからか、山本のスリーパーホールドに敗れているのだが、来場していた観客の中にも梅田のファンは多いらしく、大きな声援を浴びていた。 そうなのだ。確かに上を目指していこうという心意気のある試合が続くのは素晴らしい。しかし、そのテイストを残しながらお祭り的要素の強い試合も織り込んでいけば、観客の楽しみは増えるのではないだろうか。SECRET BASEというイベントには、様々な形で「プロレスで楽しませよう」という意気込みが見える。厳しくなっている現在の在京インディープロレス界。たまには肩の力を抜いて、思いっきり楽しんでみるのもまた一興ではないだろうか。 あとは出場する闘龍門出身者がいかにセルフプロデュースできるか、であろう。全員がフリーという立場故、様々な団体の大会に出場している。そこでの結果如何によっては、このイベントが大化けする可能性も秘めているのだ。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『C@GIRLS事務局プレゼンツ SECRET BASE PLUS4』2010年10月24日(日)会場:東京・調布『西調布格闘技アリーナ』<メインイベント 6人タッグマッチ 60分1本勝負>○小川内潤&竹田誠志【STYLE-E】&黒シャチ(18分55秒 片エビ固め)清水基嗣&大柳錦也&●ヤマダマンポンド ※雷迎<セミファイナル ハードコアタッグマッチ 30分1本勝負>○GENTARO【FREEDOMS】&田村和宏【STYLE-E】(19分22秒 バックドロップ・ホールド)●豪&CHANGO<第3試合 株式会社イー・キューブスポンサードマッチ 異種格闘技戦 10分1本勝負>○山本SAN【ガッツワールド】(3分27秒 チョークスリーパー)●梅田あくせる※UWFルールを含む特別ルール<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負>○スパーク青木(7分27秒 オクラホマロール)●竹嶋健史【格闘探偵団バトラーツ】<第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負>○ガッツ石島【ガッツワールド】&宇宙銀河戦士アンドロス(8分28秒 エビ固め)フェリスト&●ブルー・バイセクル※デーモンボム◆『SECRET BASE vol.14』2010年11月29日(月)開場:19:00/開始:19:30会場:埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』【チケット料金】全席自由2500円(当日500円増し)【参戦予定選手】清水基嗣、ベアー福田、小川内潤、CHANGO、ヤマダマンポンド、アミーゴ鈴木、フェリスト、豪、スパーク青木、他チケット予約・お問い合わせは secretbase2009@livedoor.com まで。
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スポーツ 2010年10月30日 08時00分
星野楽天の余波で『ポスト原』も発覚?
星野仙一監督の就任会見が開かれた『杜の都・仙台』で、ハプニングも起きていた。会見2日前の10月25日、江川卓氏(55=野球評論家)が楽天の本拠地『クリネックススタジアム宮城』(以下=Kスタ)から、飛び出してきたのである。球団取材でたまたま通りすがった一部メディアと鉢合わせとなり、「今日は野球の話ではないですよ。ピッチングコーチとか」と意味シンな言動を残し、立ち去ったという(コメントは日刊スポーツ紙参考)。 江川氏は星野楽天でコーチ入閣するのだろうか−−。 「結論から言えば、その可能性は『ない』と思います。しかし…」 読売関係者の1人がそう言う。 江川氏は来シーズン、転機を迎える。意味シンなのは立ち去ったときの言動だけではなかったのだ。来年3〜4月の番組改編期、江川氏は現在放送中の日本テレビ系スポーツニュース番組のメインキャスターを降板する。その江川氏降板には氏家斉一郎・日本テレビ会長の『意向』も反映されているという。氏家会長といえば、「後見人」とも称された“江川好き”だったが…。 「プロ野球の現場で実績を積ませるためです。江川氏は元同僚の原(辰徳)監督以下コーチスタッフに遠慮しているのか、球場取材にはさほど熱心ではありません。このままでは、江川氏の将来のためにも良くないと思い、メインキャスターをいったん降板させ、野球の勉強に専念させることになったんです」(前出・同) “直撃取材”を嫌う氏の活動は、今に始まったことではない。「野球の勉強をさせる」という理由も「何故、今になって!?」という気もしないではないが、来春の『キャスター引退』は巨人復帰の布石との見方も強まっている。 「昨年、ボビー・バレンタイン前ロッテ監督の後任候補として、氏の名前も報じられました。本人は苦笑いしていましたが、指導者復帰できる可能性が極めて低くなった現状を再認識していました」(前出・同) 巨人関係者によれば、江川氏は「コーチ入閣の正式要請」を過去に受けたことがあるという。それは、恩師・長嶋茂雄氏がアテネ五輪に挑むときだった。 「長嶋氏がコーチ入閣を打診した教え子は、中畑清氏と江川氏の2人でした。江川氏は『コーチは中間管理職』とたとえ、もし本当に現場復帰するときは『監督しかやらない』と決めていました。長嶋氏はその前にコーチ経験を積んだ方がいいと、『自分の下なら…』と要請したんです」 コーチ入閣が実現しなかった当時の理由は、「身辺整理が付かない」とのことだが、今日と約10年前とでは状況も大きく変わってきた。原監督も2年連続でV逸となれば、その地位も危うくなるだろう。 「仮に原監督の後任を本当に検討することになったとしても、江川氏でスンナリ決まるとは思えません。古参の巨人OBのなかには『エガワは阪神OB』と言う人がいるんです。球団の背広組のなかにも、吉村(禎章)コーチがいいとか、堀内(恒夫)氏に汚名返上のチャンスを与えたいとか言う人もいないわけではありません。原政権を長期化すべきとの声も聞かれます」(プロ野球解説者の1人) 同じ読売グループであっても、日本テレビが巨人監督の人事を左右することはないと言い切る者もいた。 Kスタ内には球団事務所がある。江川氏は番組関連の取材で現地入りしたらしいが、冗談とはいえ、「(楽天の)ピッチングコーチとかありません」なんて言うのは、人騒がせな限りである。 「星野監督の会見に備え、メディアはいつも以上に仙台入りしていましたから。江川氏のような有名人がいたら、すぐ分かりますよ」(報道関係者の1人) ポスト原・江川氏は、自らの言動の大きさも再認識したのではないだろうか。
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スポーツ 2010年10月29日 19時11分
指名会見ナシ! 斎藤佑樹は「プロの洗礼」に耐えられるのか…
斎藤佑樹投手(早大=4年)の独占交渉権を獲得したのは、北海道日本ハムファイターズだった。早々と1位指名を表明した千葉ロッテ、担当スカウト5人制で臨んだヤクルトが目立ったからか、日本ハムが斉藤に入札したときは「えっ!?」の声も、他球団から飛び出したほどだ。 「1位指名を誰にするのか、ギリギリまで決まらなかったようです。大石(達也)、沢村(拓一)を含め、ドラフト2日前まで4、5人から1人に絞りきれない状況だったと聞いています」(ライバル球団スカウト) 近い将来、ダルビッシュ有(24)の米挑戦(ポスティング)が現実になるかもしれない。球団は『新しいチームの顔』が欲しかったのかもしれない。 斎藤は特定球団への入団希望は持っていなかった。おそらく、正式契約までさほど時間も掛からないだろう。だが、斎藤に限らず、アマチュア選手が“敬遠していた”チームはあった。 「高校、大学で国際試合を経験した選手が多くなっています。国際試合に選ばれなかった選手も、次回WBCには出場したいと思っています。それと同時に、将来のメジャー志望を持つ選手も多いので…」(球界関係者) 国際試合に選手を派遣しないチーム、プロアマ交流戦で主軸選手を出さなかったチームは好印象を持たれていないようである。この思いは、来年以降のドラフト候補選手も同様だという。要するに、国際試合に非協力的なプロ野球チームに入ると、「WBC出場」、「将来のメジャー挑戦」などの夢が途絶えると映るのだろう。 選手派遣を拒否する側にも、正当な理由がある。特定球団の親会社が主催を務める現実も、もう1度考え直す必要がありそうだ。 ドラフト会場では、こんな声も聞かれた。 「斎藤クンの会見がなかったのは残念ですね。週末(10月30日〜)の早慶戦に備えたいとする指導者側の考えも分かりますが、共同会見(TV中継用)は指名された斎藤、大石(達也)、福井(優也)の3投手への取材が混乱しないための措置でもあって、興味本位だけで要望したわけではないんですが…」(メディア陣の1人) ドラフト前の秋季リーグ戦では、斎藤側はマスコミ各社に「取材はFAXで」との要望を伝えている。本人の意思ではないのかもしれないが、リーグ戦中は取材陣やファンを無視する場面も見られた。それに加えて、異例の「共同会見ナシ」である…。 「プロに入れば、その注目は早大時代の比ではありませんよ」(前出・スカウト) 衆目の目線に晒されるのも、スター選手の宿命であり、「プロの洗礼」だ。 「会見ナシ」が事前通告されていたからだろうか。ドラフト会場の裏では、「日本ハム入団後、斎藤は先輩選手と巧くやって行けるのか?」「注目度の高さに耐えられるのか?」と、心配する声も飛び交っていた。
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スポーツ 2010年10月29日 16時00分
衝撃の人間風車! 現世に蘇った「猪木vs.ロビンソン」の片鱗を北千住に見た!
格闘探偵団バトラーツの10月大会、24日の昼間に北千住・シアター1010ミニシアターのメインイベントとして行われた石川雄規vs.鈴木秀樹戦。9月大会でタッグ対決している両者、その時は石川が腕ひしぎ逆十字により勝利しているのだが、両者共にまだまだ物足りなかったと語っていた。 待ちに待ったシングル対決。それは次元を超えた「闘魂vs.人間風車」の闘いだった。 序盤戦は静かな立ち上がり。動きを見せたのは鈴木が一発の払い腰を見せた瞬間からだった。 投げられてもグラウンドで上手く鈴木をコントロールする石川。クロック・ヘッドシザースからアームロックと流れるように極めていく。鈴木も腕を取ろうと反撃するが、逆に石川は空いている鈴木の足を極め脱出、上半身に体重を乗せるとワキ固め。序盤のグラウンド勝負は石川が優勢のまま試合は続く。 スタンドに戻り石川はスタンディング・アームブリーカーを決めるが、鈴木はボディーシザースで反撃する。後々このボディーシザースが石川にとって地獄の責め苦となる。足首の取り合いからスタンドに戻り、石川は一瞬の間合いを見計らって延髄斬り! ローキックで鈴木を倒すが、逆に足を極められてしまう。しかし石川もアキレス腱固めで反撃。 グラウンドで上に乗った状態になった鈴木。肩固めのような体勢で石川をコントロールし、背中に膝を突きつけていく。石川も反撃しようとするが、鈴木は構わず弓矢固め。うつ伏せの状態となった石川の背中にジャンピング・ニードロップを落とした鈴木は逆エビ固めからSTFへ。必死にもがいてロープに手を伸ばす石川。ブレーク直後、またもやボディーシザースで石川の胴をぐいぐい絞め上げる鈴木。「次にやる時はスタミナを殺す」と言っていた鈴木の秘策はこれだったのだ。長くて太い鈴木の両足で絞め付けられたらさすがの石川でもひとたまりもない。 鈴木が攻勢に出る。見事なブリッジを描くサイド・スープレックス。叩き付けた直後に逆片エビ固め。ロープに逃げられ、コブラツイストのかけ合いとなるが、鈴木はノーモーションのダブルアーム・スープレックスで石川を投げ飛ばす。もがく石川にキャメルクラッチ、そしてワンハンド・バックブリーカー。若い鈴木の力が徐々に石川を追い込んでいく。 戦慄が走ったのはその後だった。エルボーで石川をぐらつかせた鈴木は二度目のダブルアーム・スープレックス! 石川は頭から真っ逆さまにマットに叩きつけられる。この一撃で石川は口の中を切ってしまう程の威力だった。そこからもう一度石川を地獄へ誘うかのようにボディーシザースで絞め上げる鈴木。だが、その一瞬を石川は待っていたのだった。ボディーシザースを決める鈴木の足首をぐいっと捻り上げると、途端に鈴木はギブアップの意思表示。石川は薄氷の勝利をものにする。 互いに健闘を称えあう両者。試合後のコメントでもお互いを評価していたが、まだまだ闘いは続く。両者の闘いは更に高みを目指して進化していくのか。 セミファイナルでは澤宗紀と矢野啓太がタッグを組み、臼田勝美&佐々木恭介組と対戦。前回の大会でシングルマッチを行った澤と佐々木。結果はお卍固めからのレフェリーストップにより澤が勝利したものの、佐々木にとって澤は願ってもない好敵手。両者共に「やりすぎ」に近い展開を繰り広げていく。 バトラーツのファンの前で「ワラビーTVチャンピオン」のベルトを初めて披露した矢野。人を食ったような試合中の動きは相手を幻惑させる。その隙を狙って流れるような関節技に入っていく矢野の戦法。百戦錬磨の臼田ですら矢野には手を焼いているようであった。 一本足頭突きを打ち合う臼田と澤。「自分の得意技故に弱点も知り尽くしている」とばかりに澤の一発をワキ固めに切り返していく。脱出した澤がフラッシング・エルボーを出すがこれをかわして再度ワキ固めに入る臼田。ベテランの繰り出す一つ一つの技は試合を緊迫したものに変えていく。 このタッグマッチの中心となったのはやはり澤と佐々木の対戦。卍固めのかけ合い、伊良部パンチの打ち合い、ハイキックの打ち合い等、毎回スリリングな展開を見せる。負けてはいられない臼田と矢野。矢野がワンハンド・バックブリーカーから啓ちゃんボンバーを狙うが、ワキ固めで切り返して行く臼田。その間澤と佐々木は場外でやりあう。臼田のハイキックでよろめいた矢野だったが、ロープに飛んでカウンターの啓ちゃんボンバーをヒットさせた! ダウンする臼田にジャンピング・ニードロップ、エルボースマッシュとストマックへのヘッドバットを叩き込み、肩固めの体勢からブリッジをして更に絞り上げる矢野。カットに入ろうとした佐々木に対しては、矢野のブリッジを踏み台にした澤のシャイニング・ウィザード! サンドイッチ・ドロップキックを臼田に決め、コブラツイストからローリング・クレイドル。そのままレッグロックを極める矢野。しかしこれをロープに逃れた臼田が、今度は矢野にアンクルホールドを極める。執拗に矢野の足首を極めた臼田が矢野からギブアップを奪った。 勝ち誇る臼田&佐々木。臼田は矢野の目前でベルトを腰に巻くポーズ。照準を矢野の保持するワラビーTVチャンピオンに絞ったか。 8月の蕨大会でタイガーシャークと対戦したチーム竜司の成田吉駿改めNARITA。不本意なTKO負けを喫してしまったあの日。悔し涙に暮れたあの日を払拭する為、竜司ウォルターとタッグを結成しスーパータイガー&タイガーシャークの「Wタイガー」と対戦した。闘志に火が付いたNARITAは喧嘩腰で二人のタイガーに向かっていく。WタイガーはそんなNARITAの闘志を見たのか、より一層厳しい打撃を放っていく。最後はシャークがNARITAを仕留めたが、まだまだ収まらないNARITAは来年2月に新宿FACEで行われる竜司興行での一騎打ちを要求。実はまだリリースされていなかった竜司興行だが、この時点で開催が発表された。 第2試合ではグラップリングのみ、打撃なしのBルールで西口プロレスの焙煎TAGAIと三州ツバ吉が対戦。何と芸人でありながらツバ吉からエスケープを立て続けに奪ったTAGAIがアームロックで勝利を挙げた! バトラーツの若手、竹嶋健史は山本裕二郎と第1試合で対戦。羽根折り十字固めの前に動けなくなってしまいTKO負けを喫してしまう。当日は夜も試合が組まれていた竹嶋、不安を残す一戦となった。 注目されないのが嘘のようなバトラーツ。この日もマスコミとして取材を行ったのはリアルライブのみ。旗揚げ当初からの根強いファンがこの日も大勢集まり、会場を賑わしていたのであるが…もっと注目されてもおかしくない。 実は9月大会終了時、石川はマスコミに対して自身の意見を赤裸々に語っているのだ。その言葉は改めて公開させて頂く。「タカをくくって見に来なかった奴、他と天秤にかけて来なかった奴。ざまあみやがれ!」とブログで告げている石川。その自信は、あまりにも激しかったこの試合で証明している。 飽くなき探訪を続ける格闘探偵団は、もう次のターゲットに照準を絞っているのだ−。(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆格闘探偵団バトラーツ10月大会2010年10月24日(日) 会場:東京・北千住『シアター1010ミニシアター』(観客150人)<メインイベント バトラーツルール シングルマッチ 30分1本勝負>○石川雄規(15分22秒 アンクルロック)●鈴木秀樹<セミファイナル バトラーツルール タッグマッチ 30分1本勝負>○臼田勝美【ビッグマウス】&佐々木恭介(20分22秒 アンクルホールド)澤宗紀&●矢野啓太<第3試合 バトラーツルール タッグマッチ 30分1本勝負>スーパータイガー&○タイガーシャーク(18分16秒 シャーク・デス・バイ・ロック)竜司ウォルター&●NARITA【チーム竜司】<第2試合 Bルール シングルマッチ 15分1本勝負>○焙煎TAGAI【西口プロレス】(12分21秒 アームロック)●三州ツバ吉【BUMPMAN】※両者合計5回のロープエスケープまで許される。奪ったエスケープはTAGAIが5。<第1試合 バトラーツルール シングルマッチ 30分1本勝負>○山本裕二郎【チーム太田光】(5分55秒 TKO勝ち)●竹嶋健史※羽根折り十字固め→レフェリーストップ◆格闘探偵団バトラーツ12月大会2010年12月26日(日)開場:16:30/開始:17:00東京・北千住『シアター1010ミニシアター』チケットお問い合わせは believers_sc@yahoo.co.jp まで。
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