スポーツ
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スポーツ 2010年10月19日 16時30分
阪神・平田二軍監督解任の怪の真相
好投のエース・久保康友を100球未満で交代という、シーズン大詰めの致命的な失敗を繰り返し、地元・甲子園で3位・巨人に連敗。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージをあっけなく敗退した、学習能力ゼロの真弓明信監督(57)の続投が決まり、ウエスタンリーグで優勝した平田勝男二軍監督(51)が解任される阪神の怪人事。その裏には、来季楽天・星野仙一新監督が見え隠れする。 阪神ファンから「なんでへボさい配の真弓がクビにならんで、優勝した二軍の平田がクビなんや」という怒りの声が飛んでいるのも当然だろう。「とりえはファンにそれなりの人気があって、誰にでも愛想が良く、全方位外交。が、監督としてはポリシーも何もない」と球界OBから酷評されている真弓監督。その言葉通りで、三つどもえの優勝争いのシーズン終盤、CSの迷さい配ぶりだった。が、それでも来季続投が決定した。一軍コーチ陣も全員残留という、熱狂的な虎党にしたら、納得できない人事だろう。しかも、平田二軍監督だけは解任されるというのだから、怪人事と言われて仕方ない。なぜ二軍監督だけが責任を取らされるのか。 「いや、平田解任には裏事情があるんだ。星野シニアディレクターが来季楽天の監督になるので、明大の後輩で可愛がられている平田が引き抜かれるのは、目に見えている。だから、先手を打った形で球団側が平田を解任したんだよ」。 阪神関係者がこう怪人事の裏事情を明かす。明大野球部の御大こと故・島岡吉郎氏の「なんとかせい」魂を受け継いだ星野氏。平田二軍監督もその島岡門下生の1人であり、星野氏の側近中の側近だ。02年に阪神・星野監督が誕生すると、監督専属の広報担当になり、グラウンドだけでなく、球場外でも専属運転手を務めるなど身の回りの世話をする役目を果たしている。星野氏の側近中の側近だ。 それだけに、楽天・星野監督が誕生すれば、ユニホームを着てコーチになるか、阪神時代のように、監督専属広報になるか、ポジションはともかく、星野政権を支える重要な補佐役になるのは間違いない。 それがわかっているからこそ、阪神の方は引き抜かれるイメージを嫌って、解任という人事を断行したのだ。「ウチでは必要のなくなった人間を星野監督が拾ってくれた」という、世間的なポーズを作ったわけだ。 楽天・三木谷浩史球団会長が阪神・坂井信也オーナーに対し仁義を切った、星野氏の監督招請にも、阪神側は「ご本人の決めることですから」と、終身一貫して、快く送り出す姿勢を強調している。慰留しないことで、ヘッドハンティングされたのではないと、世間に対しアピールしているのだ。要は世間体だ。実際はどうなのか。球界OBはこう明かす。 「楽天に星野監督を取られ、かなりダメージはあるよ。真弓のあの無能ぶりを見れば、来シーズンでクビの可能性は大だろう。じゃあ、誰が監督をやれるのか。岡田か星野の復帰というのが、いざという時の切り札だった。が、復帰を信じていた岡田は『次は星野に決まっているようだ』と怒り、昨年オフにオリックスの監督を引き受けてしまった。今度は星野が楽天の監督になり、真弓の後釜探しを一からやらなければいけなくなった。もともと人材難の阪神監督候補だから、大変だよ」 坂井オーナー以下阪神球団首脳は、今から来オフに備え、ポスト真弓候補を絞り込み、1年がかりで決めるくらいの覚悟が必要だろう。
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スポーツ 2010年10月18日 15時00分
田中正直のウェブランニングクリニック 「第53回 フォームについて」
今回は、質問の多いフォームについて再度ご説明します。 効率よく成果を出すためには、トレーニング・栄養・休養のバランスが大切ですが、効率よく走るためのフォームは最も重要です。 自分なりのフォームでも十分走ることはできますが、効率のよいフォーム=理想のフォームで走ったほうが、より楽に長く、そして速く走れます。フォームの修正は、ベテランランナーには勇気のいることですが、挑戦してみてください。 初めたばかりの方は悪い癖がつく前に身につけておきましょう。理想のランニングフォームってどんなの? って質問をよくされます。 一言で言うと『タイヤのように円弧に沿って足を回転させて走るローリング走法です』骨盤を回転させながら足を前に動かすと、少ない力で大きな推進力が生まれます。無駄なエネルギーを使わずに効率のよい走りが実現できるのです。8つのポイントに分けてご説明します。Point1 つま先は進行方向・左右の足は常に平行に保ち、着地時、キック時、キック後の振り下ろしのいずれの場面でも、常に進行方向に向けます。Point2かかとから着地・前に出した足は、体の重心の真下よりやや前方に着地する意識で伸ばします。ランニング中は足首を常に90度にキープします。 Point3着地=体重移動 ・着地したと同時に、すばやく接地足に体重を完全に乗せきる(体重支持)ことが最も重要です。Point4着地=キック・着地、体重支持と同時に、すばやく接地足のももを後方へ移動してキックします。 Point5足で円を描く・タイヤが回転しているかのごとく、足をローリングしながら走り、接地時間をできるだけ短くします。Point6骨盤で足を動かす・骨盤を回すように足を動かします。左右の骨盤を回すように動かす。自転車のペダルのように、ちょうど半回転ずらして回すイメージで。Point7腰から足を出す・みぞおちの辺りを支点に足を動かし、ひざと同側の腰を前に出すように走ってみましょう。Point8上体でバランスをとる・みぞおちを支点に上体を柔軟にひねり体のバランスを保ちましょう。 文章にすると大変難しく、わかりにくいものです。比較的100mの選手はこのような走りをしている方が多いのでテレビ映像などを録画して見ると、よりイメージがわくのではないでしょうか。【Air Run TOKYO】ランニングクラブの練習会を体験してみたい方は、リアルライブ見たで無料体験できます。参加希望の方は、(airrun@pss1.jp)にメール下さい。 詳細は、【Air Run TOKYO】公式サイト(http://airruntokyo.syncl.jp/)をご覧下さい。写真:トレーニング風景です
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スポーツ 2010年10月16日 10時30分
「毎週火曜はTruthの日」再燃! ガッツワールド vs. STYLE-E!! 田村和宏、ダ イスケに宣戦布告!!
10月12日、お馴染みとなったガッツワールドのTruth#10にて、ガッツワールドとSTYLE-Eの対抗戦が2試合組まれていた。以前イルミネーションマッチで勝利したダイスケが「対抗戦は一時終結」を匂わす言葉を言っていたが、どっこいそう易々とは終わらないのがこの両団体である。 第1試合に組まれた山本SAN対田村和宏のシングルマッチ。9月20日の再戦となったこの試合、正々堂々とやろうと田村が握手を求めるが山本はこれを拒否。かたくなに握手を求める田村に対し、山本は手を握り返す…と思いきや、先制のミドルキック。これを読んでいたのか田村はキャッチし膝にエルボーを落とす。ロープに走った田村、だが山本はお返しとばかりに強烈なミドルキックを叩き込んでいく。 「ブレーンバスター!」と予告して放とうとする山本、だが田村は左腕を捕えてワキ固め。ここから山本にとって苦しい展開が続く。ロープを使って腕を攻められ、顔面ウォッシュを食らい、強烈な膝蹴りをぶち込まれてダウンする。憎憎しげな表情で山本を攻める田村。あくまでもTruthのリングで田村は「外敵」。普段あまり見せる事のないヒールテイストの攻撃の前に観客はヒートアップする。 山本の反撃はブレーンバスターから。滞空時間の長い一発に、さすがの田村も苦い顔。そこからロープに詰めて、更にロープの反動を利用してキチンシンクを連発する。ボディーへの攻撃で弱った田村にスリーパーで追い討ちをかける山本。絞めきれないと見るやロープに走って胸板にランニング・ローキック。カバーに入るが田村はカウント2で跳ね返す。コーナーでの攻防を制したかに見えた山本だったが、エプロンからの右ハイキックからトップロープにひらりと飛び乗った田村は山本の左腕目掛けてダブルフットスタンプ! 更に左腕をアームロックで極めるがロープに逃げられる。動きの落ちた山本に田村はキック、膝蹴り。そして「ブレーンバスター! …と見せかけて」と首固めで丸め込み、カウント2で返されるや否やスクールボーイ。追い討ちをかけようとロープに走った田村だが、待っていたのは山本のフライング・ニールキック! 長身の山本のニールキックはダイナミックさでも観客を魅了する。 続いてバックドロップで田村を叩き付ける山本。ガッチリと片エビ固めで押さえ込むがカウント2。直後に「ブレーンバスター!」と叫んで投げようとするが、またもや切り返されてワキ固めから腕固めに移行した田村がギブアップ勝ち。田村自らが「名勝負数え歌」と名乗った両者によるシングルマッチ。お互いに再戦を要求し、堅い握手を交わす。キャリアの差はいかんともし得ないが、ガンガン蹴りあえる宿敵の登場に山本の顔に悲壮感は無かった。 メインイベントに組まれた吉野達彦エースへの道100番勝負。今回は初めて自分よりもキャリアの浅い那須晃太郎との対戦となった。この試合に勝てば何とGWC認定シングルへの挑戦権が与えられる那須。気合も入りまくるだろう。そんな那須には大先輩の田村和宏がセコンドに就く。心強い味方が後ろに就いていてくれる。 ゴングが鳴ると同時に両コーナーからダッシュした両者はエルボーの打ち合い。ショルダータックルでぶつかり合い、那須がフライングメイヤーからのサッカーボールキックを放つと吉野は気合の入った表情でこれに耐える。バックハンドエルボーで倒された那須だが、コーナーに吉野を詰めるとキックの速射砲を浴びせかける。スリーパーで絞め上げ、尚もコーナーでキックの嵐を放つ那須、ここから吉野の表情が変わってくる。サーフボード・ストレッチを極める那須に対して「極めてみろよ!」と言う吉野。立ち上がると那須に対してエルボーを連発、コーナーに押し込んでもその勢いは止まらない。更にコーナーで那須の顔面を踏みつける吉野。フライングメイヤーからロープに走ってダブルニードロップ。逆片エビ固めに移行するが、鋭い目つきは変わらない。 エルボーのラリーからロープに走った吉野に対してカウンターのドロップキックを放った那須。デビュー戦の頃に比べると両足を揃えたフォームがかなり綺麗になっている。コーナーに投げ飛ばし顔面に膝蹴り、座り込んだ吉野の顔面目掛けて低空ドロップキック。更に逆片エビ固めのお返し。渾身の力で絞り上げるがロープに逃げられる。追い討ちのバックドロップを狙う那須、だが未然に防いだ吉野はコーナーへの突進をバックハンドエルボーで返す。ロープに飛んだ那須に打点の高いドロップキックでお返し。珍しいサマーソルトドロップからノーザンライト・スープレックスに繋いだ吉野、ブリッジで体勢を入れ替えてアームロックへ。 ロープに逃げた那須、ジャーマン狙いを切り返すとオーバーヘッドキックを吉野の後頭部に叩き付ける。ロー、ミドルのコンビネーションから水面蹴り、更にランニング・ローキックを吉野の胸板に放つ。そして遂に決めたバックドロップ! カウント2で返されたがとどめとばかりにハイキックを狙う。しかしそれをエルボーで返され、逆襲のトラースキックをまともに食らう那須。 お互いに座った状態でエルボーを打ち合う両者。スタンドでの強烈な一発を吉野が叩き込む。これで決まったかと思われたが那須もカウント2で肩を上げる。しかし最後は問答無用のアスリートジャーマンが急角度で決まって3カウント。若い両者の全力でぶつかりあった攻防に観客は拍手で応えた。 と、ここで水をさしたのがガッツ石島。吉野に対して「お前空気読めねぇな〜。那須が勝ったらベルトに挑戦させたのによぉ!」と言い放つ。複雑な表情でその言葉を聞いていた吉野。しかし「俺が勝ったんだから、ベルトに挑戦させろ!」と逆に言い返す。「まあ100番勝負、よく10戦まで持ちこたえたな。じゃあ次回のTruth#11でやってやるよ。ただし、ノンタイトルでな。」と答えた石島。次回10月19日の100番勝負の相手はガッツ石島に決まった。この対戦は5月2日に行われたGWC認定初代シングル王座決定トーナメント決勝戦の再戦となる。 前の試合で梁和平からピンフォールを奪い勢いに乗ったダイスケだが、石島にシングル王座挑戦の条件として「STYLE-Eで行われる『E-1クライマックス』初戦で田村和宏に勝つ」、「次回Truth#11で対戦する清水基嗣&小川内潤組に勝つ」事を義務付けられた。メイン終了後のリングに上がり、激闘を終えた那須に握手を求めたダイスケ。ところが待っていたのは那須の水面蹴り! 更にセコンドの田村がダイスケのお株を奪うスライディングDをぶっ放したのだった! 意気揚々と引き上げる田村&那須に対し怒りを露わにするダイスケ。Tシャツを脱ぎ捨てリング上で激高する。16日土曜日に迫ったダイスケと田村の心理戦は既に始まっていたのだ。純粋なシングルマッチでは初対決となる両者。果たしてダイスケが意地を見せるのか、それとも田村がホームリングであざ笑うのか。注目の一戦となる。 熱が冷めるどころか、再び燃え始めてきた両団体による対抗戦。打倒田村和宏に燃えるダイスケの目はギラギラと輝いていた。こうならなければ面白くない。那須を仕留めた吉野だが、彼もこんなものでは終わらないだろう。そして好敵手を見つけた山本SANにとっても新しい目標が出来た。ガッツワールドよ、この勢いを消すな!Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち)◆『Truth#10』2010年10月12日(火) 埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』(観衆51名)<メインイベント 吉野達彦エースへの道100番勝負第9戦 20分1本勝負>○吉野達彦(8分21秒 アスリートジャーマン)●那須晃太郎【STYLE-E】 ※吉野通算2勝7敗<セミファイナル 6人タッグマッチ30分1本勝負>○ダイスケ&マスクドミステリー&山田太郎【666】(13分52秒 片エビ固め)ガッツ石島&●梁和平&チェ・餃子マン※スライディングD<第1試合 シングルマッチ20分1本勝負>○田村和宏【STYLE-E】(8分26秒 腕固め)●山本SAN◆『Truth#11』2010年10月19日(火) 開場:19:00/開始:19:30会場 埼玉・蕨『イサミレッスル武闘館』<メインイベント 吉野達彦エースへの道100番勝負第10戦>吉野達彦 vs. ガッツ石島<セミファイナル タッグマッチ30分1本勝負>ダイスケ&星野勘九郎【大日本プロレス】 vs. 清水基嗣&小川内潤【SECRET BASE】<第1試合 タッグマッチ30分1本勝負>山本SAN&ブルー・バイセクル vs. 梁和平&チェ・餃子マン【チケット情報】前売り2000円/当日2500円お問い合わせはガッツワールドプロレスリング事務局 info@guts-world.com まで。(チケット前売りのお問い合わせは前日の23時までにお願い致します)◆STYLE-E『開幕!E-1クライマックス2010〜冷めるな新木場の熱〜』2010年10月16日(土) 開場:18:30/開始:19:00会場 東京・調布『西調布格闘技アリーナ(U-FILE調布)』<メインイベント E-1クライマックスAブロック公式戦 20分1本勝負>竹田誠志 vs. 藤田MI太郎【西調布妖怪組合】<セミファイナル E-1クライマックスAブロック公式戦 20分1本勝負>末吉利啓【プロレスリング・アライヴ】 vs. 趙雲”骨”子龍【獅子一色】<第4試合 群雄割拠〜STYLE-Eタッグ戦線〜タッグマッチ30分1本勝負>砂かけCHANGO&アミゴの親父【西調布妖怪組合】 vs. ヤス久保田&ヒデ久保田【スポルティーバ・エンターテイメント】<第3試合 E-1クライマックスBブロック公式戦 20分1本勝負>田村和宏 vs. ダイスケ【ガッツワールド】<第2試合 E-1クライマックスBブロック公式戦 20分1本勝負>柴田正人 vs. 冨家飛駈【パンクラスMISSHON】<第1試合 STYLE-Eフレッシュファイト タッグマッチ30分1本勝負>山田太郎【666】&那須晃太郎 vs. 吉野達彦【ガッツワールド】&玲央※E-1クライマックス公式戦は全て20分1本勝負。あらゆる勝ち=1点、あらゆる負け&引き分け=0点。
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スポーツ 2010年10月16日 10時00分
アイドル・舞台役者・元プロレスラーが「おとぎ話」に挑戦 2010年10月1日『朗読 Night#1』
10月1日(金)〜2日(土)にかけ、根津にあるリサイクルショップ「エアリーシュガー」にて、グリム童話を朗読する宴が開催された。演者は劇団「夢神楽」の役者であり、演劇雑誌『演劇ぶっく』にて2009年度えんぶチャートにランクインした実績を持つ桐乃睦(きりのむつみ)、アイドルとしてソロでもデュオ“SuGER MOON”としても活躍する佐藤香織(さとうかおり)、そして元プロレスラーの加藤誠(かとうまこと)の三人。 わずか20名程が来場すれば満員になってしまう会場ではあったが、三人の生の声を聞かせるためにはこの位が丁度良いのかも知れない。体全体で表現するのではなく、声と雰囲気のみで観客を引き入れる演技力が必要とされる朗読劇。この『朗読Night』は初の試みという事もあり、まずはどこまで伝えられるかが試された形になった。 朗読されたグリム童話は「てなしむすめ」と「ヘンゼルとグレーテル」の二本。以前『本当は怖いグリム童話』という書籍が出版されていた事もあるが、この二つの話はまさしくそれに該当するものであった。 「てなしむすめ」でのそれぞれの役は、桐乃がメイン朗読・粉引きのおかみさん・王様の庭の庭師等、加藤は粉引きの男・王様、佐藤は主人公となる粉引きの娘。悪魔の声は三人が声を揃えて演じる。 貧しくなった一人の粉引きに老人が声をかける。「お前の水車の裏にあるものを私に差し出せ。そうすればお前を大金持ちにしてやろう」粉引きの水車の裏には一本の大きなりんごの木があり、粉引きはその木を差し出せば良いと思い、証文を書く。老人は3年後に貰いに来ると言い残し去っていく。老人の言う通り、粉引きは大金持ちになった。しかしおかみさんはそれが悪魔の仕業であり、差し出すものは粉引きの娘である事に気づく。信心深い娘はそれからの3年間を謹んで暮らしていた。 約束の期限が来る。娘は全身を洗い清めていた。悪魔は「娘の全身の水を落とせ、そうでないと私は娘に近づくことが出来ない」翌朝再び悪魔がやって来るが、娘はさめざめと泣きぬれてしまい、両手は涙で濡れている。清らかな両手を見て悪魔は「娘の両手を切ってしまえ、そうしないとお前を連れて行く」と粉引きを脅す。恐怖でついその通りにすると約束したと娘に告げた粉引き。娘は父親の言いつけを受け止め、両手を切り落とされる。悪魔はそんな娘を見て連れ去ることをすっかり忘れてしまい去っていく。粉引きは娘を一生大事にすると約束するが、「私はここにはいられません」と娘は一人家を去っていく。 旅に出た娘は王様に出会い、いっぺんで娘を好きになった王様は娘を妃にする。王様が戦争に行く事になり、悪魔の計らいによりまた娘は生まれた子供と共に城を出なければならなくなってしまう。信心深い娘は天使に見守られ、森の中の家で幸せに過ごす。神様の思し召しにより娘の両手は元通りになる。 戦争から戻った王様は妃と子供を捜す旅に出る。あちこち探してみるが見つからないうちに7年が経つ。やがてある森の中にある家を見つけ、妃と子供に再会し、城に戻って一生を楽しく過ごした−−。 あまり知られていないであろう「てなしむすめ」のあらすじをざっと綴るとこんな感じになる。周囲を白いレースのカーテンで囲まれ、少しの明かりが照らされている幻想的な空間で三人は切々と物語を読み上げる。主人公である粉引きの娘を引き立たせるには、他の役を演じる役者が重要となる。テンポよく朗読を続ける三人。 加藤いわく「初めて会ったのが昨日の練習の時だったんですよ」という三人であったが、すっかり打ち解けているようであった。 「ヘンゼルとグレーテル」では、メイン朗読・グレーテルを佐藤が、母親とヘンゼルを桐乃が、父親と魔法使いを加藤が演じる。特に声高な加藤は男性でありながら魔法使いの役が適役であったように思える。 貧しくなりすぎてしまうという最初からの展開はかなりディープな内容となってしまう。そんな中での母親は子供たちよりも自分たちの事を考えてしまう、現在でもほんの一部ではあるが問題となっている情勢を風刺しているかのようであった。くじけそうになりながら常に励ましあい、最後には幸せを掴み取るこのおとぎ話。大人が聞いても楽しめるのではないだろうか。Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち)【桐乃睦関連サイト】劇団夢神楽:http://yume-kagura.info/個人ブログ『**きりの・徒然・むつみ**』: http://ameblo.jp/remko/舞台出演:2011年3月2日〜6日/中野テアトルBONBON ファンタジー小劇団“夢神楽”STAGE10【佐藤香織関連サイト】グループ・ファースト・エース: http://www.first-ace.com/個人ブログ『佐藤香織の夢日記〜花咲く場所〜』:http://ameblo.jp/dream-hanakotoba-diary/舞台出演:10月13日〜17日/シアターグリーンBOX in BOX THEATER 劇団旅藝人「飛火野漂流」
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スポーツ 2010年10月15日 18時00分
完全復活ナベツネ節に戦々恐々の巨人首脳
16日からいよいよ2位・阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(甲子園)に突入の3位・巨人。渡辺恒雄球団会長が“舌好調”を取り戻し、ナベツネ節全開だけに、巨人の現場、フロント首脳は戦々恐々だ。 今や横浜球団身売り問題に関する偉大な専属コメンテーター的存在だ。連日のように歯切れの良い論評をしているので、報道陣からすれば、目を離せず、渡辺詣では欠かせない。毎夜、お気に入りの都内ホテルに渡辺球団会長が現れるかどうかチェックするために、各社の記者は夜回りを続けている。 「トイレをきれにするとか、台所をきれいにするとか、衛生的な企業。住生活は歓迎だな」「協約ではっきりしないと。経営者は単なる金儲けや自分の企業の宣伝、それだけしか考えていないのはお断りするとか、オーナー会議でちゃんとしないといかんね」etc。 一時期衰えを見せ始めたナベツネ節が完全復活している。横浜球団身売り問題関連のコメントならば関係ないと、巨人現場首脳、フロント首脳が油断しているととんでもないことになる。対岸の火事どころか、すぐに飛び火してくる。 「1ゲーム差だよ。首位と。期待された抑えのピッチャーで負けたのが2、3回あったね。名前は言いたかないが。それがなければ、勝ってたんだろ」(こうクルーンを一刀両断) 「ピッチャーだよ。かつて江川や桑田とかがいたから、優勝していた。1人もいなかった」(返す刀で1シーズンエースとして働けなかった13勝の東野、11勝の内海をバッサリ。エース級投手補強の必要性を強調する) 「来年は10億円以上は浮くからな」(年俸6億円の李、3億円のクルーン、2億6000万円のグライシンガーという高額外国人選手の解雇に言及) こんな大粛清予告はまだほんの序の口だ。東京ドームで開催することすらできなかった阪神とのCSファーストステージで敗れたら、今度は現場首脳陣、フロント首脳陣の刷新にまで責任問題が及ぶのは避けられなくなる。もっかのところは、「優勝できなかったのは、原監督の責任ではない。投手が足りなかった。投手をもっと補強しなかったフロントの責任だ」と明言しているが、CSで惨敗すれば、どうなるか、保証の限りではない。 原監督の進退伺い提出。伊原ヘッドコーチの引責辞任。斎藤投手コーチの解任あたりは最低限、避けられなくなるだろう。そして、すでに責任問題を言及されている清武代表の進退問題。現場、フロント首脳に大なた、大粛清人事が断行される可能性が大だ。 「野球のことは滝鼻オーナーに任せたから」と言って、リーグ3連覇中はなりを潜めていた渡辺球団会長だが、4連覇に失敗したら、真打ち登場といったところで、滝鼻オーナーの影はすっかり薄くなっている。巨人現場、フロント首脳陣とすれば、「横浜球団の身売りが悪い。あの件で、渡辺球団会長は、すっかり調子を取り戻してしまった」と恨み言の一つも言いたくなるだろう。が、一度ついた火は誰にも消せない。
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スポーツ 2010年10月15日 12時00分
楽天・星野監督で選手取り放題、でも資金は?
オーナー付きシニアディレクターを務める阪神のポストシーズンゲームが終了してから、楽天監督に就任する予定の星野仙一氏。人脈の広さは球界内ナンバーワンで、補強はやりたい放題だろう。問題は楽天にどこまで資金力があるかだ。 来季星野監督の動きが起きる前に、楽天はアストロズ・松井稼頭央獲得に動いている。が、星野監督が誕生すれば、いくらでも大物選手が取れる。松井同様に日本球界復帰がウワサされるカブス・福留孝介、ブレーブス・川上憲伸は、中日監督時代の星野氏の愛弟子コンビ、主砲とエースだ。 「ウチに来い」と、星野氏が一声かければ、喜んで楽天入りするだろう。古巣・中日は4年ぶりのリーグ優勝で、来季まで確約されている落合政権がさらに長期化必至の情勢でアンチ落合監督の福留、川上は戻りたくないという事情もあるから、楽天・星野監督誕生を待ちわびているだろう。 中日監督時代の人脈だけではない。03年に監督としてチームを18年ぶりにリーグ優勝させ、04年からはオーナー付きシニアディレクターとしてチーム運営に係わっている阪神でのネットワークも強大だ。 球界の水面下で「金本、楽天入り」という衝撃情報が流れているのも、星野氏と金本の太い絆があるからだ。18年ぶりの阪神リーグ優勝の立役者は鉄人・金本であり、広島からFA移籍させたのは星野監督だ。 「肩を痛め、守ることが厳しくなっている金本にとって、恩人である楽天・星野監督の所へ行くのは最高の選択になるだろう。パ・リーグにはDHがあるし、金本は東北福祉大出身だから、地元ファンも熱狂的に歓迎するだろう。DHには金本と同じ1968年生まれの山崎がいるが、中日監督時代の星野門下生の1人だし、楽天ではポスト星野の監督候補生でもある。トラブルにはならない。夢のアラフォー左右のDHコンビ誕生となるだろう」 楽天・星野政権が誕生すれば、夢のような大型補強ができることになる。ただし、問題は星野氏と太いパイプがあり、今回の楽天・星野監督の仕掛け人といわれる三木谷浩史球団会長がどこまで補強費を出す決断をするかだ。 「楽天は金銭にシビアな球団だから、阪神のようなわけにはいかん」とは、野村克也前楽天監督の言葉だが、阪神の時の金本をはじめとした大補強も星野監督だからこそできた芸当で、阪神・野村監督には無理だった。現在、阪神OB会の会長を務めており、阪神星野政権下でチーフ打撃コーチだった田淵幸一氏が、こう生々しく星野氏の天才的な口説きぶりを証言している。 「あのケチな久万オーナー(当時)相手に対し、金本はいくらかかるが、取ればこれだけのメリットがあるとか、いちいち具体的な数字まであげて説得していく。最後は久万オーナーが納得して、大補強を認めたのだから、センちゃんの交渉力はすごいの一語だよ。誰にもまねできないよ、あの芸当は」 星野監督が天才的な交渉力で三木谷球団会長からいくら補強費を引き出すか。阪神の時のように何十億円もの金額になるのか。その額次第によって楽天の補強メンバーが決まる。
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スポーツ 2010年10月15日 10時00分
西調布で行われた「秋の婚活大作戦!」10月3日頑固プロレスでは何が起こったのか?
注:あくまでもこの記事は「頑固プロレス」大会の記事であります。 一部の熱狂的ファンの間で盛り上がっている頑固プロレス。9月に行われた大会では国際プロレスの鶴見五郎が参戦し、多くの観客を集めた。今回の題名である「秋の婚活大作戦!」は別にGMの大久保一樹が婚活を始めたという訳ではなく、『婚活』というキーワードを使うと注目度が上がるというデータを取り込んだのであった。だが期待に反して観客動員は通常の頑固プロレスに戻ってしまっていた…。 第1試合、マスクとリングネーム『ポンド』を賭けて対戦したヤマダマンポンドと北原スーパースター。9月大会の試合でいきなりスーパースターが乱入し、試合をぶち壊してしまった所から両者の因縁は始まる。 入場時、何故かさえない表情でリングに向かうヤマダ。スーパースターの入場を待っていると、いきなり背後からヤマダに襲い掛かるスーパースター。場外戦でペースを掴み、リング内にヤマダを戻すと踏みつけてポーズを決める。「立って来い」と挑発するスーパースターだが、その余裕が逆に不幸を招く結果に。得意の標識攻撃でスーパースターの頭部を殴打し、コーナーに詰めたスーパースターの腹部目掛けて低空ドロップキック。勢いのままスーパースターのマスクを剥ぎ取ろうとするが、隙を作ってしまいスーパースターに丸め込まれる。 優勢に立ったスーパースター、ヤマダがロープに手を伸ばすと一人のマスクマンがリングに駆け込んできた。マスクマンはスーパースターにいきなりスピアを叩き込む。そこから怒濤の攻撃を続けたヤマダがデッドスノウからの片エビ固めでフォール勝ち。マッドマンポンドから貰った『ポンド』のリングネームを守り抜いた。 敗れたスーパースターのマスクを剥ぐと、中から現れたのは頑固プロレスのサイクロン北原だった! これには館内も、そしてヤマダも驚きの表情。ヤマダは今後も謎のマスクマン(オクタゴン風)と一緒に『頑固反逆同盟』を組み、頑固プロレスのリングに上がり続ける事を表明した。 第2試合、参戦予定であった澤宗紀が負傷により欠場。レフェリーのアイアンマン西田がtwitter上で参戦希望を呼びかけるという異例の募集に応じた代打選手はドラゴンソルジャーLAW(DSL)であった。そして前・IJ王者であるタイガーシャークが頑固プロレス初参戦という注目度の高いカードとなった。 丁度1年前、師匠である剛竜馬さんが他界され奮起した松崎和彦。シャークのキレの良いキックや入道の引きの強さに苦戦。パートナーのDSLも翻弄されてしまい苦しい戦いが展開される。DSLはどちらかといえばローカルインディー団体を主戦場としているレスラー。他の三人に比べて格は一枚も二枚も下がってしまう。それでも掴んだチャンスを生かさなければ今後に繋がらない。必死になってシャーク、入道に食らい付いていくDSL。そんなDSLに対して松崎もコーナーから声を飛ばす。噛み合わない展開も見られた松崎&DSL組であったが、奮起した松崎がジャンピング・ネックブリーカーを連発。最後は強烈な一発を入道に叩き込んでピンフォール勝ちをスコア。試合後はDSLと一緒に拳を突き上げて「ショアッ!」天国にいる剛さんに勝利をプレゼントした。 第3試合、これまた出場予定であったキャプチャーインターナショナルのジョータが欠場し、代打として夜桜組のSEIKENが送り込まれた頑固コロシアムルールでの一戦。対戦相手は昨晩の『阿佐ヶ谷ビー・プロレス』、そして当日昼のユニオンに参戦している矢野啓太。“革命道化王子”の異名の如く、ピエロのペイントを施しての入場となった。 この姿にSEIKENは「ふざけているんじゃないのか?」とばかりに詰め寄るシーンも。しかし試合が始まると両者とも本気モードに。ダウンとエスケープが合計で3回までしか許されない頑固コロシアムルール。SEIKENの打撃を掻い潜ってするすると絡みつきサブミッションを極める矢野にSEIKENは苦戦する。しかし先に矢野からエスケープを奪う。 矢野がヨーロピアンヘッドロックからグラウンドに誘えば、SEIKENは低空ブレーンバスターから腕を極めていく。徐々に矢野のペースに慣れたのか、SEIKENは強烈なミドルキックで矢野からダウンを奪う。残りポイントが両者共に1となった終盤戦、矢野は強烈なエルボースマッシュからサイド・スープレックス。すかさずカールシックルに繋いでSEIKENから一本勝ちを取ってみせた。 試合後矢野はマイクを握り、「頑固プロレスってこんなに面白かったんですね」とアピール。まる一日に渡って行われた三連戦、特にSEIKEN戦は「完全燃焼できた戦い」と綴っている。満足のいく戦いができたのであろう。 メインイベントでは大久保一樹とグラップリングマシンが一騎打ち。増殖を続けるグラップリングマシンは6人目であるとか。コールが終わると同時に大久保に襲い掛かるマシン。場外で大久保を引きずりまわし、まずは自分のペースに持ち込む。大型の6号はリングに戻っても大久保に体格を利した攻撃を加えていく。大久保もキックやアキレス腱固めで反撃するが、逆にマシンの足攻撃に苦しむ。ガッチリと極まる足四の字固めに大久保の表情が苦しみに満ちていく。スタンドに戻すと串刺しラリアットからDDT、対角線を走りこんでのニードロップと繋いでいく。 大久保はスリーパーからのチキンウイング・フェースロックで反撃を開始する。ロープに逃げられそうになるとチキンウイング・アームロック。顔面を掻き毟ってからのラリアットで対抗したマシンだったが、倒れても下からグラウンドでマシンを攻める大久保。最後はキックの連打から、鶴見五郎から受け継いだ「ゴロースープレックス」一発でマシンをフォール。試合後は対戦予定であった2号もリングサイドに姿を現し、再戦をアピールして去って行ったマシン軍。 全試合終了後、松崎を呼び込んで天国の剛さんにテンカウントゴングが打ち鳴らされる。ハッピーエンドで終わるかと思われたその矢先、謎の「ジャングル親父」がどこからか乱入し、大久保を急襲。そのまま会場内を暴れ回り、いつの間にか姿を消していた。最後の最後に謎を残し、『秋の婚活大作戦!』はその幕を閉じた。 前半戦の「プロレスチックな戦い」と後半戦の「格闘技系の色が強いプロレス」の融合。頑固プロレスの魅力とはそこにもあると思われる。だがどの試合でも出場する選手は対応できるという特性を持っている。特にどちらのスタイルでも好試合を見せる事が可能と思われるタイガーシャークの出場は、頑固プロレスにとって明るい材料ではないだろうか。参戦しチャンスを掴んだDSLにも期待が込められる。今後も連続参戦する事が可能になれば、自ら道も開けて来るだろう。様々な道を切り開く事が可能であるという希望を持つ事ができる頑固プロレス。謎ばかりではない。 「頑固が元気になる事で、プロレス界全体が元気になればいいんですよ。」試合後アイアンマン西田レフェリーが語っていた一言に、彼らのプロレスに対する情熱が込められていると感じさせるのであった。Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち)◆頑固プロレス『秋の婚活大作戦!』2010年10月3日(日) 東京・調布『西調布格闘技アリーナ(U-FILE調布)』(観衆48名)<メインイベント シングルマッチ60分1本勝負>○大久保一樹(12分31秒 片エビ固め)●グラップリングマシン ※ゴロースープレックス<セミファイナル 頑固コロシアムルール15分1本勝負>○矢野啓太【格闘探偵団バトラーツ】(9分39秒 カールシックル)●SEIKEN【夜桜組】※両者にポイント3を付与するロストポイント制を採用。矢野【D1 E1】 SEIKEN【D0E2】<第2試合 タッグマッチ30分1本勝負>○松崎和彦&ドラゴンソルジャーLAW【「め」組】(15分33秒 体固め)タイガーシャーク【リアルジャパン】&●入道【ピンクタイガーモンスター軍】 ※ジャンピング・ネックブリーカードロップ<第1試合 マスカラ・コントラ・ポンド(マスク剥ぎ及びポンド剥奪マッチ)時間無制限1本勝負>○ヤマダマンポンド(6分05秒 片エビ固め)●北原スーパースター※デッドスノウ 北原スーパースターの正体は頑固プロレスの若手サイクロン北原(本名北原憲昭・神奈川県川崎市出身・28歳)。
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スポーツ 2010年10月15日 09時00分
剛速球よりも安定感 斎藤佑樹がドラフトに主役に返り咲いた!
「やっぱり、斉藤にしよう」−−。 10月の3連休明け、プロ野球各球団からそんな声が聞こえてきた。ドラフト1位指名は当日(同28日)に決まるのが球界の慣例である。この先も二転三転するだろうが、斎藤佑樹(早大)の素質が再評価されている。 「もう1度、斉藤クンの4年間を整理してみたんです」(某球団スカウトマン) 斉藤の1位指名を公言しているのは、ロッテとヤクルト。それと同時に、「巨人が中央大学の沢村拓一投手に乗り換えた」との情報も交錯しており、ソフトバンクは地元・福岡出身の好投手、大石達也(早大)を指名するという。今秋のドラフト会議は大学生・社会人投手の当たり年であり、即戦力投手と評される逸材もかなり多い。そのなかにおいて、斉藤は“話題の中心”ではあったが、大学3年生のシーズンから調子を落とし、「実力、将来性では沢村、大石の方が上」との見方が支配的になってきた。 「斉藤の不振は(大学3年生以降)、投球フォームを崩したためです。投球フォームを崩した原因は分かっていました。何よりも、斉藤本人がそれを克服できたのが大きい。プロでも十分やって行ける」(前出・同) 同スカウトの「プロでやって行ける」発言は、「2ケタ勝利は必至」という意味である。 そもそも、斉藤が投球フォームを崩したのは『精神的理由』だった。 斉藤は150キロにこだわってきた。自己最速149キロは高校3年生の夏の甲子園でマークしたもの。つまり、『150キロ到達』は、高校時代の自分を超える“精神的葛藤”でもあったわけだ。 「大学3年生から150キロ越えの意識が強くなりすぎ、不振に陥ったんです。4年生最後の秋季リーグ戦で150キロ越えを果たし(開幕戦)、その後の登板では余計な力が抜けたというか、投球フォームが2年生当時に戻ったように見えました。『150キロの呪縛』から解放された」(同) 複数(複数球団)のスカウトも、同じようなことを話していた。 しかし、斉藤はプロ入り後、『技巧派投手』としての道を歩むことになりそうだ。150キロ越えを果たした秋季リーグ戦を見ても、直球の平均速度は140キロ台前半。相手打者の狙いをボール1つか、2つ分だけ外し、打ち損じを誘っていた。 「真っ直ぐでも(相手打者に)力負けしなくなりました。ただし、プロでは『投球フォーム』を少し改造することになるでしょう。スカウトが持ち帰った資料、映像を見た投手コーチも『短期間での改造可能』と判断しています」(球界関係者) 現在、日本のプロ野球を代表する好投手は、重量感のある速球を投げてくる。ダルビッシュ、涌井、田中、藤川、由規、前田、東野…。彼らの重量感のあるストレートは天性の素質であり、各スカウトは「コントロールと多彩な変化球を持つ」投手として、斉藤を育てようとしている。 「変化球投手は好不調に左右されることが少ないんです。調子が悪いなりに責任イニングを投げきれるタイプになるはずです。長いシーズンを戦うにあたって、そういう投手がいると大きな戦力になる。大学4年間で、1度も大きな怪我も故障もありませんでした。斉藤の安定感は凄い」(前出・スカウトマン) 繰り返しになるが、ドラフトの情報は当日まで、二転三転する。他投手がそれ以上の評価を得る可能性も捨てきれないが、ドラフトの主役はやはり斉藤で間違いなさそうだ。
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スポーツ 2010年10月15日 08時00分
巨人の4連覇を阻んだ、抜け出せぬジンクス
久しぶりにプロ野球関係の記事を書かせていただく。巨人ファンの筆者は、4連覇の夢を中日に阻まれ、さらに最終戦でまさかの逆転負けによって、クライマックスシリーズ(以下CS)の本拠地開催もできなくなり、とても悔しい思いをしているところだが、球界の盟主といわれ、数々の栄光の歴史を歩んだ巨人軍にも、いくつか縁起の悪いジンクスがあるのをご存知だろうか? 例えば、かつて巨人は西暦年の1の桁が「4」の年には優勝できないというジンクスもあった。あの65〜73年までの栄光のV9が終わりを告げた年は74年だし、それより以前、2リーグ分割直後の50年代には各球団の戦力が非常に偏っていたこともあって、51〜53年に巨人が3連覇を果たしたが、翌54年にはフォークボールの神様・杉下茂投手がエースを務めた中日に優勝を阻まれている。ちなみに、その翌55〜59年には巨人の5連覇となっている。 他に64年と84年にも優勝を果たせなかった巨人がようやく“初優勝”を果たし、西暦1桁が4の年に優勝できないジンクスを抜け出したのが94年だが、この時も中日と最終戦時点で同率首位で、勝った方の優勝が決まる、あの伝説の10・8決戦の時という、ギリギリの状況であった。 その10年後の04年は、清原、ペタジーニ、小久保、ローズといった強打者を揃えた史上最強打線を抱えながら投手陣の炎上が原因で優勝できなかったので、まだまだこのジンクスを完全に打ち破ったとはいえないのかもしれないが、ともかく一応は94年に優勝できたという事実は残すことができている。 だが実はそれ以上に、未だに打ち破ることが出来ぬ根強いジンクスが存在する。それが今年も該当する年になるのだが、干支が寅の年に巨人は優勝できないというジンクスである。 これは本当に未だかつて一度も抜け出したことがない。ちなみに他の11の干支の年ではすべて優勝経験があり、しかもほとんどの干支は2リーグ分裂後からカウントしても3度は優勝している。比較的苦手といえる未年と申年すら2度ずつは優勝している。 しかし何故寅年に限っては、たった一度ですら優勝ができないのであろうか? これは本当に巨人軍の七不思議といってもよいのかもしれない。 思えば前述したように、巨人の長期連覇を阻んできたのは、ほとんどの場合が中日であった。そして巨人が唯一、一度も優勝できない干支が、伝統の一戦の相手である、宿敵阪神のシンボルのトラである。思うに、つくづく巨人を苦しめるのは、やはりこの竜虎二球団であり、これらの要素が今回のCSが巨人にとって非常に苦しい戦いとなることを予言しているような気がしてしまうが、リーグ優勝は果たせなくとも、なんとか初の3位からの日本一を目指して、筆者の応援もますます熱の入る今日この頃である。(「野球狂のアキバ系」伊藤博樹 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年10月14日 18時30分
『原監督の後輩』がプロ入りに一変した本当のワケ
巨人は『ドラフト指名リスト』を作り替えることになりそうだ。10月12日、今夏の甲子園大会準優勝投手・一二三慎太(18=東海大相模高)が『進学』を取り止め、プロ志願届を提出した。 一部報道によれば、本人のプロ志望の思いが抑えられなくなったという。一二三は原辰徳監督(52)の後輩に当たる。08年、やはりドラフト会議直前で同校の大田泰示内野手(20)がプロ志望届を提出し、1位指名を長野久義外野手(25)から切り換えた経緯もあるだけに、巨人の動向が注目される。 「大田を高く評価しているのは巨人、中日、広島です。広島は高校生を大量に指名し、育成する基本方針があるので、上位で一二三クンを獲得してくるかもしれない」(在阪球団スカウト) 推測の域を出ないが、先輩・大田のように、「巨人が指名に参画する確証があって、進学を取りやめたのではないか?」と穿った見方をする関係者もいた。 一二三はもとより、学校関係者から「巨人」の名前は一言も出ていない。一二三が夏の甲子園大会前、「原辰徳さん以来となる夏の甲子園出場を」と話していた。同校は原監督が主将を務めた1977年以後、夏の甲子園大会には出場していない。一二三は2010年度の主将として、33年ぶりの夏の甲子園進出を意識した発言をしており、そこから「巨人ファン」なる“誤解”も生んでしまったようだ。また、巨人が一二三を高く評価しているのも本当だが、両者の間に怪しいやり取りは全くなかった。 しかし、一二三は指名された球団如何では、プロ入りを拒否する可能性もある。 「一二三クンはピッチャーで勝負したいんじゃないかな?」(前出・同) 一二三投手はセンバツ大会後、サイドスローに転向したが、7月の神奈川県大会では150キロをマークしている。サイドスローで150キロとは圧巻だが、『打者・一二三』の方を高く評価するスカウトも少なくない。漏れ伝わってくる限りでは、前述の巨人、中日、広島も「将来のクリーンアップ候補」と判断しているようである。 「阪神の秋山(拓巳)が1年目から一軍登板したことも影響しているのではないか? 秋山は昨夏の甲子園で好投したものの、バッターとして評価するスカウトの方が多かったんです。阪神も打者転向の含みを持っていたようだけど、本人の強い希望もあって投手一本で勝負し、結果を出したんです。一二三は秋山に自分を重ねているのでは…」(球界関係者) 一部報道によれば、一二三は甲子園大会後、野手転向を受け入れる発言もしていたとあった。しかし、東都リーグの関係者に聞くと、「投手でやりたい意志を、学校を介して伝えてきた」と言う。おそらく、一二三は投手をやりたいのではないだろうか。東都リーグ関係者はこう続ける。 「一二三はオーバースローの練習を再開しています。サイドスローに転向した理由は制球難を克服するためで、『高校から上のレベルでやるには、オーバースローで強いボールを投げなければならない』と悟ったようです」 甲子園大会直後のアメリカ遠征では、サイドスローで投げていた。1年間で2度も投球フォームを変更するのは『勇気』だが、「迷っている」とも考えられるが…。 前出の在京球団スカウトがこう言う。 「投手で勝負させてくれない球団に指名されたら、交渉決裂ということになるかもしれない。現行のドラフトルールだったら、何の障害もなく、プロ球団との交渉後の大学を受験できるからね」 周囲は「打者に専念すべき」と見ているが、本人の決意は固そうだ。慢性的な投手不足にあるチームに指名されればともかく、打者転向を前提とした球団なら、指名後の交渉は難行しそうだ。巨人・原監督はカワイイ後輩を他球団に奪われたくないだろう。即戦力投手の補強は必須だが、『外れ1位』に一二三を指名して来るかもしれない…。
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