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来季ヤクルト・荒木大輔二軍監督の正しさ

 ヤクルトの来季監督が小川淳司監督代行(53)に決定。本命視されていた荒木大輔投手コーチ(46)は、「次の監督」(鈴木正球団社長)ということで、二軍監督を要請されることになった。大正解だろう。

 来季荒木新監督が既定路線になっていたのは、今秋のドラフトで1位指名する早実の後輩、早大・斎藤佑樹とのフレッシュコンビで、観客動員を伸ばしたいという人気面を最重要視していたからだ。が、斎藤にはロッテも1位指名を明言するなど、競合するのは避けられず、獲得できるかどうか、保証の限りではない。
 しかも、成績不振の責任を取り、辞任した高田繁前監督の後を受けた小川監督代行が素晴らしい成績をあげ、ファンの支持を得ているのだから、荒木新監督にこだわる必要は全くない。小川監督から荒木監督という政権交代は、チーム内外から支援されるだろう。

 ポスト小川として、来季荒木二軍監督を誕生させるのは、王道であり正解だ。小川監督が大成功をおさめたのも、二軍監督を経験しているからだ。畠山、飯原をクリーンアップに抜てきできたのも、二軍監督時代から彼らを熟知している強みがあるからだ。
 最後の最後まで優勝の行方がわからなくなったパ・リーグの2強、西武・渡辺久信監督、ソフトバンク・秋山幸二監督ともに二軍監督経験者なのは偶然ではない。若手選手の考え方や実力を把握しているから、チームを再生できる。とくに、秋山監督は、王球団会長が監督時代に後継者として直々に指名、二軍監督として帝王学をマスターさせている。
 というのも、巨人監督時代に王球団会長は、二軍監督の重要性を嫌と言うほど痛感させられたからだ。「藤田監督、牧野ヘッドコーチとのトロイカ内閣で、3年間、助監督として勉強しただろうと言われるが冗談ではない。助監督など何のプラスにもならなかった。自分で決断してサインを出さなければ、全く意味がない。二軍監督をやり、失敗を重ねながらも勉強していく。それが一番だ。帝王学というならば、二軍監督しかない」。王球団会長は自らの生々しい体験から、秋山監督を二軍監督からスタートさせているのだ。

 電撃解任され、第一次政権が6年で終わった巨人・長嶋茂雄終身名誉監督もしみじみとこう述懐している。「監督として成功するには、二軍監督を経験することが一番の近道だ。未熟な若手選手と泥まみれになりながら、自らも勉強をしていく。オレも二軍監督をやりたかったが、あのときは許される状況ではなかったからね。川上さんのあとはオレと決まっていて、ファンからも待望されていたからね」と。
 第二次政権が9年続き、第一次政権では1度も手に出来なかった日本一の座にも2度つき勇退、終身名誉監督になれたのも、一度目の苦い体験があるからだ。二軍監督を経験していれば、第一次政権で成功していたという強い思いがある。
 ONともに二軍監督というポストの重要性を肌で感じた体験として強調するのだ。ヤクルトが荒木投手コーチをポスト小川として来季二軍監督に就任させたことを、誰よりも大歓迎しているだろう。

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