ZST 所英男、5カ月間貯金生活の裏事情

　“闘うフリーター”所英男が18日、都内のリバーサル事務で会見。5・18にホームリングのZSTで昨年大みそか以来となる試合が決まった。これまでDREAM参戦が取り沙汰されながらも、5カ月間リングから遠ざかっていた闘うフリーター。参戦を見送っていたのには裏事情があった。

　昨年大みそか「Dynamite!!」で田村潔司に敗れて以後、試合が組まれることがなかった所。この日は5・18「ZST17」(東京・ディファ有明)に小谷直之との初タッグで矢野卓見＆エリカス・ぺトライティスと激突することが決まった。
　会見には対戦相手の矢野＝写真左＝と、マクシム・ニェヴォリアとシングル戦を行う奥出雅之＝写真右＝とともに出席。所は「ゲ、ゲンキな姿をみせたいデス」と緊張気味に語り「寝技で一本取りたい」と絞殺劇を予告した。
　所といえば、ここ3年主戦場としてきたHERO'Sが旧PRIDEと合体してDREAMとなり、同旗揚げ興行のライト級GPに参戦すると見られていた。だが、旗揚げ会見にこそ出席したものの、ライト級GP開幕戦にはエントリーせず、今後の動向は白紙となっていた。
　ようやく今年1戦目に臨むことになったが、なぜDREAMに参戦しなかったのか。ZSTの上原譲広報は「まず所はHERO'Sで70kg級でやってきましたが、DREAMさんでは本来の65kg以下で出たい意向があったこと、そしてZSTでケガ人が出て今大会に所に出てもらわなきゃいけなくなったこともあって、開幕戦はお断りさせていただきました。なのでもし6月以降にオファーがあれば出場したいとは思っています」と明らかにした。
　久しぶりのリングに立つ闘うフリーターは、初心を思い出したかのように「ここで勝ってDREAMに出ていきたいッス」と野心を燃やしていた。