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オリックス宗佑磨ら「繋ぐ野球」で借金返済が見えて来た!杉本、頓宮らも台頭

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宗佑磨

 ゴールデンウィークのオリックスは、本拠地である大阪府に緊急事態宣言が発出され、京セラドーム大阪は無観客試合を強いられたが、ドラマティックな試合を繰り広げた。

【オリックス 4.27-5.5試合結果】
対 東北楽天
大阪・京セラドーム大阪

4月27日
△オリックス(田嶋)5-5(岸)東北楽天△

28日
△オリックス(山本)0-0(則本)東北楽天△
対 福岡ソフトバンク
大阪・京セラドーム大阪

4月30日
○オリックス(山岡)5x-4(石川)福岡ソフトバンク●

5月1日
●オリックス(増井)0-13(マルティネス)福岡ソフトバンク○

2日
○オリックス(山崎福)5-4(松本)福岡ソフトバンク●
対 埼玉西武
埼玉・メットライフドーム

3日
○オリックス(宮城)6-3(ダーモディ)埼玉西武●

4日
△オリックス(竹安)6-6(上間)埼玉西武△

5日
●オリックス(山本)2-6(今井)埼玉西武○
※(カッコ)内は先発投手。
※35試合13勝15敗7分。5位。首位の東北楽天と3.5ゲーム差。

 東北楽天戦では2試合続けて9回引き分け。オリックスは4月25日の北海道日本ハム戦(北海道・札幌ドーム)でも引き分けており、3試合連続の引き分けに。しかし、福岡ソフトバンク戦の初戦では、2点ビハインドで迎えた8回、この日まで今季無失点だったソフトバンクのセットアッパー、モイネロから吉田正尚が「浮いてきたボールをしっかりと仕留めることができました」というライトスタンドへ6号ソロを放ち1点差にすると、9回のマウンドに中嶋聡監督は漆原大晟を送る。漆原はソフトバンク打線を三者凡退に打ち取り、オリックス最後の攻撃へ。ソフトバンクは岩嵜翔に託すが、先頭の頓宮裕真、続く紅林弘太郎がそれぞれレフト前へ運び、無死一、二塁のチャンス。中嶋監督は太田椋に代わり、山足達也を代打に送り、バントを狙うも3バント失敗。一死、一、二塁となり、宗佑磨が8球粘ると打った打球はレフトを超えていく。これが走者一掃のサヨナラ適時二塁打となり、オリックスが3連戦の初戦を劇的なサヨナラ勝ちで収めると、翌日は大敗を喫してしまったが、ファン待望の山崎颯一郎が一軍デビューを無失点に抑えて、中嶋監督も「嬉しい」とコメントを残している。3戦目では、5回に宗が先制の2ランを放ち、同期入団の山崎福也が好投しオリックスが勝利。宗は「ランナーも1人出ていましたし、しっかりと繋いでいく意識を持って打席に入っていました。その“繋ぎ”の意識で、思いっきり振りにいった結果、ホームランになってくれて良かったですし、先制点になってくれて良かったです!福也さんに勝ちがつかなくて悔しい思いをしているのを見て来たので、勝てて良かった」と振り返っている。

 宗は打率こそ.219だが、出塁率は.305をマーク。本人は「とにかく吉田正尚さんに回そうと。四球でもいいから繋ぐ気持ちで粘ってます」と話しており、こういう気持ちがミラクル劇を起こしているのだ。

 埼玉西武戦では、急性胃腸炎のため離脱していた宮城大弥が復活のマウンド。ブランクを感じさせない見事なピッチングを披露。「6回までは全ての球種をしっかりと操れていたと思いますし、いいリズムで球数も少なく、テンポ良く投げられていたと思います。ただ、7回は先頭打者への四球もそうですし、スライダーがコントロールできなくなってしまったところなど、反省しかありません。また、比嘉(幹貴)さんに助けてもらって感謝しかないですし、本当に頼りになる先輩です」と話していたが、開幕から無傷の3勝目をマーク。2戦目はまたもや引き分けてしまったが、一軍に合流してから、ヒットがなかったロメロが特大なアーチを放ち、明るい材料を残した。

 3戦目はエース山本由伸が10被安打、5失点と内容が悪く、「立ち上がりから、常にランナーを背負いながらの苦しいピッチングになってしまいました。ここ最近、チームの流れも良かったですし、なんとか粘って抑えたかったのですが、粘り切ることができず悔しいです」と悔しさを滲ませていたが、チームとしては、厳しい環境の中、借金返済と首位も狙える位置について行っているのは大きい。

 野手から宗佑磨、杉本裕太郎、頓宮裕真、紅林弘太郎が出て来たのも、今後良い意味で影響を与えるはずだ。

(どら増田)

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